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【J2】 22クラブの中で「良さげなチーム」はどこだろうか？ (前編) | | |　

■　ついにJ2リーグが再開

約4か月間の中断期間を経て6月27日(土)にJ2がついに再開した。全国各地で11試合が行われたが愛媛FC vs 徳島は4対3、甲府 vs 新潟は3対3、岡山 vs 山口は2対2というスコアだった。打ち合いになる試合が目立つ再開初戦になったが開幕2連勝スタートは大宮と長崎の2チームのみ。「優勝候補の筆頭」に挙げられる磐田が2節にして初黒星を喫したが今シーズンもJ2は上位も下位も大混戦になることが予想される。

2連敗スタートは栃木SC・北九州・群馬の3チームになる。3チームとも開幕前は下位候補に挙げられていたが出遅れてしまった。北九州と群馬はともに昇格組になるが困難なスタートになった。町田と甲府は2引き分けで、金沢・FC琉球・東京Vは0勝1敗1分けとなる。1勝1敗なのは徳島・水戸・京都・千葉・磐田・愛媛FC・山形の7チームで、新潟・松本山雅・岡山・山口・福岡の5チームはいずれも1勝1分けとなる。

目下の注目クラブは大宮だろう。3節がホームの群馬戦、4節がホームの東京V戦、5節がアウェイの栃木SC戦になる。1節の水戸戦(A)も、2節の千葉戦(A)も内容的に素晴らしく良かったわけではないが競り合いを制して2連勝。好スタートを切ったが連敗スタートの群馬戦(H)と栃木SC戦(A)が控えている。3節と4節がいずれもホーム戦になることも踏まえると「上位候補の大宮が出だしで突っ走る可能性」が出てきた。

大宮を走らせないためにも群馬・東京V・栃木SCの3チームは頑張らないといけないだろう。1節と2節の間に長いインターバルがあったので調整は難しかったと思うがここまでのJ2の22試合(1節ならびに2節)を見る限りでは新潟・岡山・山口あたりは攻撃力アップに成功しているように感じられる。特に新潟は1節も2節も3ゴールを奪うなど最多タイの6ゴールを挙げている。課題だった得点力アップに成功している。

■　攻撃力アップに成功した新潟

スペイン出身のアルベルト監督が就任したがFWファビオ、MFシルビーニョ、MFゴンサロ・ゴンザレス、DFマウロという4人の外国人が戦力になっているのは大きい。FWペドロ・マンジーはまだ出場機会を得られていないが「J2で自動昇格を果たすためには外国人選手の活躍」は不可欠である。MFシルビーニョ以外の4人はオフに加入した新外国人選手になるが早い段階でチームにフィットできた選手が多かったようだ。

岡山は1勝1分けとなったが2節の山口戦(H)は0対2の状況から2ゴールを奪って2対2のドローに持ち込んだ。得点力の高いチームではないので「リードを許す展開になるとそのまま敗れるケース」がこれまでは多かったが今シーズンの岡山は一味違うようだ。FC琉球から左SBのDF徳元を獲得したことで左サイドからの攻撃が威力を増した。2節の山口戦(H)では1点目のFW清水慎のゴールをアシストしている。

山口は逆に2対0から追いつかれてしまった。勿体ない試合になったが新・エース候補のFWイウリが1ゴール1アシストの活躍を見せた。パワフルさを持った能力の高い期待のCFが早速結果を残した。MF田中パウロ淳一、MF吉濱、MF池上、FW森晃太などチャンスメーカーになれる選手はたくさんいるのでFWイウリならびにFW小松蓮がどこまで頑張れるか？にかかっている。新戦力のFWイウリには期待できそうだ。

■　期待の高いMFルアンがデビュー弾

2連勝スタートの長崎は1節が栃木SC戦(H)、2節が北九州戦(H)だった。下位候補に挙げられているチームとのホーム2連戦なので「勝てる可能性」は高かったがしっかりと勝ち点「6」を獲得した。期待の集まるMFルアンは2節の北九州戦(H)で途中出場していきなりゴールゲット。鮮烈なデビューを飾った。DFフレイレ、DF二見、MF毎熊、GK高木和など新加入選手が早くもフィットしているのはポジティブに考えられる。

再開初戦の11試合の中で最大の驚きは愛媛FC vs 徳島だった。前半を0対3で折り返した愛媛FCが後半だけで4ゴールを奪って大逆転で勝利した試合はインパクトが大きかったが栃木SCやFC琉球や北九州や群馬などと並んで下位候補に挙げられていた愛媛FCにとっては大きすぎる大逆転勝利になった。今年は異例の短期決戦になることを考えると勢いに乗れそうな初戦になった愛媛FCが台風の目になることはあり得る。

0勝1敗1分けなのでまだ勝利は手に入れていないがFC琉球の戦いぶりは悪くない。1節は千葉戦(A)、2節は福岡戦(H)だったので、「2試合連続で上位候補との対戦」だったが2試合ともいい戦いを見せた。千葉との開幕戦は0対1で敗れたものの、開始早々の前半1分に先制ゴールを許した後はほぼ一方的にFC琉球が攻め込む展開になった。開幕前は「下位候補の1つ」に挙げられたがここまではいいサッカーを見せている。

東京Vは開幕戦は0対3の完敗だったが2節の東京クラシックはホームで町田を相手に内容面で圧倒した。後半の終了間際にMF藤本寛がPKを決めて1対1の引き分けに持ち込んだがボール支配率は驚異の74.4%だった。早々に町田がゴールを奪ったことも関係しているが先制された後はほぼ東京Vペースになった。FW大久保とFWレアンドロはベンチ外だったがMF井上潮を中心に小気味の良いサッカーを見せた。

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