GK 川島永嗣 (リエージュ) 5.5
→ 相手のシュートは3本だけ。守備機会は多くなかったのでキーパーにとってはアピールしにくい試合だったが、後半に飛び出しがきっかけで2度も危ないシーンを作られたのは印象が良くない。最終ラインとの連携にも問題があったが、「所属クラブで試合に出場できていなかった影響だった。」とも考えられる。
DF 酒井宏樹 (ハノーファー96) 6.0
→ 今回はDF内田篤が選ばれておらず。2試合ぶりにスタメンの機会が与えられたが積極的なプレーが良かった。高さを生かしたヘディングはセットプレーの場面でも威力を発揮しており、持ち味である鋭いクロスもなかなか良かった。代表戦では消極的なプレーで期待を裏切ることが多かったがこの日はまずまず。
DF 吉田麻也 (サウサンプトン) 6.0
→ ここ数年でCBとしてかなり経験を積んでいるので、ザックジャパン時代の初期の頃に頻繁に見られた不安定さは無くなってきている。当時は不用意なフィードのミスでピンチを招くシーンも多かったが、この日は全く問題なし。監督から「CBの軸」として計算されているのは間違いないだろう。
DF 槙野智章 (浦和レッズ) 7.0
→ CKから2点目のゴールを記録。「点の取れるCB」としてよく知られているが、いいアピールが出来たと言える。ザックジャパンあるいはアギーレジャパンのときはセットプレーからゴールが生まれる場面が少なかった。得点感覚の鋭いDF槙野が入ったことでセットプレーのときの期待感は高まった。
DF 長友佑都 (インテル) 6.0
→ ハリルジャパンでは初召集。今シーズンは怪我の影響もあってやや苦しんだが、トップコンディションではなさそうだ。スピードやキレなどは調子のいいときのDF長友とは違っており、相手のSBと1対1になったときに対応されるシーンが多かったが、運動量の多さは相変わらず。トータルでは悪くは無かった。
MF 長谷部誠 (フランクフルト) 6.0
→ ハリルホジッチ監督が意図的に若返りを図っていることもあって中盤から前のポジションは若手が多くなっている。今回はMF遠藤やMF今野が外れているが「中盤から前の選手では唯一のベテラン」と言えるMF長谷部は頑張っている。ボランチはタイプの異なる優秀な選手がいるので、ポジション争いは面白い。
MF 柴崎岳 (鹿島アントラーズ) 7.0
→ 1点目のMF本田圭のゴールをアシスト。他にも精度の高い楔のパスを何本も通しており、期待通りに攻撃の起点となった。さらには守備面でも貢献。ルーズボールを拾ってセカンドチャンスにつなげる場面も多かった。ボールを奪った後の最初のパスの精度は大事であるが、質と精度が非常に高かった。
MF 本田圭佑 (ACミラン) 6.5
→ 守備のときに相手のSBとの引っ張り合いに負けてポジションが低くなりすぎる場面があったのは気になるところだが、最初の決定機を確実にゴールに結びつけた。トータルの出来としては普通程度だったと思うが、試合の流れを決める先制ゴールを奪ったことは高く評価できる部分である。
MF 香川真司 (ドルトムント) 6.0
→ CKのキッカーを任されて2点目のDF槙野のゴールをアシスト。今シーズンはMF柴崎岳のキックが冴えているので、「右足のキッカーはMF柴崎岳になるだろう。」と思っていたので、MF香川を指名したことは驚きの1つ。隙間でボールを受ける回数が多くて、ボールを受けた後の判断と精度はまずまずだった。
MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪) 6.5
→ 代表初スタメン。ゴールこそ無かったが、3点目のFW岡崎慎のゴールをアシスト。決定機を作るためにはどこかの局面でドリブルで仕掛けるプレーが必要となるが、MF宇佐美のドリブルはアクセントになっていた。積極的にドリブルを用いたが、不用意な失い方をする場面は無かった。使い分けも良かった。
FW 岡崎慎司 (マインツ) 6.5
→ 前半32分に試合を決める3点目のゴールをゲット。フリーになっていたが、落ち着いて決めた。その他にもいくつか決められる場面はあったが、1ゴールとフォワードとして結果を残した。1トップの位置に入ったが、ボールを受けるタイミングやボールのおさまりはまずまず。十分な仕事ぶりだった。
MF 永井謙佑 (名古屋グランパス) 6.0
→ 名古屋では左WBでの起用が多くなっているが、代表では右サイドハーフ。後半14分に投入されたが、裏への飛び出しが効果的で、アクセントになった。最後の精度が低かったのは課題と言えるが、飛び抜けたスピードを持っているので、試合の終盤に投入するのは効果的と言える。
MF 武藤嘉紀 (FC東京) 5.5
→ Jリーグでは好調。ドイツへの移籍が決まって「一番注目されている選手」と言っても過言ではないが、この日はあまりチャンスに絡めず。途中出場した選手のほとんどが持ち味を出した中、MF武藤嘉には見せ場は訪れず。Jリーグで結果を残しているが、代表では実績を残しているとは言い難い。
MF 原口元気 (ヘルタ・ベルリン) 7.0
→ 後半21分に同時投入。約2年ぶりの代表招集でアピールしなければならない立場だったが、待望の初ゴール。不慣れなトップ下の位置に入ったが、ここから積極的に仕掛けてスタメンのMF香川とは違った持ち味を見せた。アタッカーは最激戦区と言えるが、非常にいいアピールが出来たと言える。
FW 大迫勇也 (ケルン) 5.5
→ 後半28分にFW岡崎慎に代わって投入されるとそのまま1トップの位置に入った。攻撃陣は総入れ替えの状態で、2列目に入った3人が自分をアピールしようと必死だったので、なかなかFW大迫のところにいいタイミングでパスが入って来なかったが、時間が経つに連れて起点になるシーンが増えた。
DF 谷口彰悟 (川崎フロンターレ) 6.0
→ 後半31分にMF長谷部に代わって出場。これが代表デビュー戦となったが、落ち着いてプレーした。ハリルホジッチ監督は「彼の持つパワー」を評価しているというが、これだけの高さと強さを持った日本人ボランチは少ないので、台頭が期待される選手と言える。いろいろなポジションでプレーできる点も強み。
MF 山口蛍 (セレッソ大阪) 6.0
→ 後半40分にMF柴崎岳に代わって出場。得意のインターセプトからカウンターの起点になるなど、短い時間ながらインパクトを残した。MF長谷部とMF柴崎岳がWボランチのスタメンで起用されるならば、試合を締めるクローザー役として起用される可能性が高い。国際経験も積んでいるので確実に計算できる。
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