■ 驚きだった原口元気のボランチ起用2018年のロシアW杯の二次予選の最終戦となる日本 vs シリアは2ゴール1アシストの活躍を見せたMF香川の活躍もあって5対0で日本が勝利して7勝1分け。首位で最終予選進出を決めた。日本・韓国・豪州・イランなどが順当に最終予選進出を決めた一方で、北朝鮮・ヨルダン・オマーンなどが最終予選進出を逃した。絶体絶命の状況だった中国が大逆転で最終予選進出を果たしたことが最終日の最大のニュースと言える。
シリア戦の日本は先制した後、なかなか2点目のゴールを奪えなかった。チャンスはたくさん作ったのでこの点が大きな課題と言えたが、賛否両論あるのは後半13分に負傷したMF山口蛍に代わってMF原口を投入した采配である。バランス型のMF山口蛍に対してMF原口は攻撃的なアタッカーである。「4-1-2-3」にシステムを変える可能性もあったが基本的にはそのままのシステムでMF原口はボランチの位置に入った。
ドイツで揉まれたMF原口はハードワークができる選手になったがボランチでプレーする姿を観るのは珍しい。ボランチのイメージはほとんど無かったので「どんなプレーをするのか?」は興味深かったが低い位置でボールを受けたときも高い位置でボールを受けたときも積極的にドリブルで仕掛けた。最終的に5対0のスコアになったこと、さらにダメ押しの5点目のゴールを決めたことを考えると投入策は失敗ではない。