■ 約1カ月後に開幕するアジア大会9月19日に開会式が行われるアジア大会に出場するU-21日本代表メンバーが発表された。リーグ戦の開催時期と重なることもあって、過去、アジア大会はベストメンバーが揃わないケースが多かった。前々回の2006年大会は召集できた主力は半数程度で、2010年大会は主力となることが期待された選手はほとんど召集できなかった。2軍半あるいは3軍と言われたが、エースのFW永井謙の活躍もあって見事に勝ち抜いてアジア大会では初めて頂点に立つことができた。
前回大会はMF山口蛍、MF東、DF鈴木大などが台頭して実りの多い大会だったと言えるが、今回発表されたメンバーは主力と目される選手の多くが召集されており、本気度の高いメンバー構成になっている。「原則は1チームから1人まで」ということで、広島からMF吉野とMF野津田の2人が選ばれているのが唯一の例外で、それ以外のチームは0人か1人。また、秋にアジア予選を控えているU-19世代は呼ばれていないが、過去の2大会と比べるといいメンバー構成になっている。
ゴールキーパー → キーパーはJ1のクラブでレギュラーとして活躍しているGK櫛引(清水)が他の選手を実力でも、経験値でも、圧倒している状態と言えるが、今回、GK櫛引は選出されておらず、GK杉本(京都)とGK牲川(磐田)の2人が選出された。もっとも不安なポジションと言えるが、前回の2010年大会も同じような感じだった。絶対的な存在だったGK権田(FC東京)を召集できなかったが、GK安藤(川崎F)がレギュラーとして大活躍した。前回大会のGK安藤のような活躍ができるかどうか。
今シーズンからJ3リーグにU-22選抜チームが参加している。そのため、幾分かはマシになっているが、20歳前後のキーパーが所属クラブでポジションを確保するという例は非常に少ないので、どうしてもこの世代のキーパーは実戦経験が不足してしまう。幸いにして、北京世代はGK西川、ロンドン世代はGK権田、リオ世代はGK櫛引がいて、世代の中で1人はJ1のクラブでポジションを確保しているが、2番手以下は出て来なくて、歴代の五輪代表の監督は頭を悩ませてきた。
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◆ まとめ #861 仁川アジア大会メンバーと選考に漏れた有力選手について (上) (2014/8/23)
→ 8月22日(金)にアジア大会に出場するU-21日本代表メンバーが発表されました。リーグ戦の最中ということもあって、「原則的に1チームから1人だけ」という条件でメンバー選考が行われたため、有力選手の何人かが漏れています。ポジション別に他にどんな選手が五輪代表候補に挙げられるのか?について考えてみました。(上)がキーパー編とディフェンダー編、(下)がミッドフィールダー編とフォワード編になります。
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