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ボランチ → このポジションは代表監督の好みやチームが目指すプレースタイルが選手選考に大きく関わってくる。この4年間、ザッケローニ監督はMF遠藤、MF長谷部、MF細貝、MF高橋秀、MF山口蛍、MF青山敏らを起用してきたが、Jリーグで好プレーを見せているMF阿部(浦和)、MF森崎和(広島)、MF大谷(柏)、MF柴崎岳(鹿島)らと比較して大差があるかというとそういうわけではない。
言うまでもなく、ボランチは世代交代が必要なポジションである。1980年1月28日生まれでロシアW杯のときは38歳になるMF遠藤の代表キャリアはブラジルW杯で終了となる可能性が高くて、1984年1月18日生まれでロシアW杯のときは34歳になるMF長谷部もずっと代表に残るのは難しいだろう。MF長谷部は最初は呼ばれる可能性があるが、最後まで残ることは考えにくい。
MF細貝、MF青山敏、MF高橋秀、MF山口蛍らがとりあえずの候補となるが、中でも期待されるのはMF山口蛍である。W杯では3試合全てに出場したが、ここ2・3年で急成長しており、近い将来、欧州のクラブに移籍するのは間違いない。これからの4年間でさらに大きな選手になれる可能性を秘めており、どういうタイプの選手とWボランチを組んでも問題にならない柔軟性も武器となる。
今後は日本代表においても攻撃力を発揮することが期待される。関塚ジャパンやザックジャパンでは守備に重きを置いたプレーを求められたので、ゴール前に出ていく回数は少なかったが、本来は尽きることのない運動量を駆使して積極的にゴール前に侵入できる選手である。チームのスタイルが変わってこれまでよりも縦に速いサッカーになった場合、さらに良さが引き出されるだろう。
その他で期待されるのは、やはり、MF柴崎岳(鹿島)である。青森山田高校のときから「逸材」と評された選手で、関塚ジャパンやザックジャパンに推す声は多かったが、結局、出場機会は無かった。体調不良の影響で2013年7月の東アジアカップを辞退した点が悔やまれるが、次期日本代表で中心になることが期待されるというよりは、中心にならなければならない立場の選手である。
鹿島では元日本代表のMF小笠原とWボランチを組んでいる。「ベテランに遠慮しているのか?」と思われる時期もあったが、今シーズンの途中からかなり自由にプレーするようになった。結果として鹿島の失点数も増えており、良し悪しのところもあるが、従来から定評のあった組み立てのセンスだけでなく、ゴール前に飛び出していくシーンが増えており、総合力の高いボランチになった。
Wボランチを組むとしたら、現段階ではMF山口蛍とMF柴崎岳のコンビが最有力と言えるが、前者が173センチで、後者が175センチなのでサイズは不足している。ブラジルW杯で多くの人が感じたとおり、世界と戦うためにはどうしてもサイズが必要で、当然、GKやCBは積極的に高さのある選手を使う必要があるが、できることならばボランチの片方にもサイズのある選手を使いたい。
ただ、大型ボランチの候補は少ない。リオ世代のMF熊谷アンドリュー(横浜FM)は10代の頃から大型ボランチとして期待されていたが、なかなか横浜FMで出場機会を得られない。となると、MF扇原(C大阪)である。今シーズンはチーム事情からサブに回る時期もあったが、2013年は素晴らしいシーズンを送って、2013年7月の東アジアカップでフル代表デビューを飾った。
関塚ジャパンのときにプレイスキッカーを任されて多くのゴールに絡んだ。アシストも多いので、「攻撃的なボランチ」と認識されることが多いが、実際にはバランス型のボランチで、攻守両面でチームに貢献できる選手である。国際試合でもタフに戦える点、向上心の強い点、リーダーシップがある点は大きな魅力で、これからの4年間で国際レベルのボランチになる可能性を秘めている。
ロンドン世代では2度の大怪我を乗り越えたMF米本(FC東京)も代表入りが期待される。ボール奪取力に関しては日本人のボランチの中ではトップレベルで、中盤にダイナミズムを加えることができる。「組み立てなど攻撃的な部分のレベルアップは不可欠」と言われてきたが、攻撃の部分でも貢献できるようになってきた。心配された大怪我の後遺症はほとんど感じられなくなった。
さらに下のリオ世代ではMF大島(川崎F)とMF原川(愛媛FC)が有望株である。MF大島は今シーズンは下がり目の位置でプレーすることが多かったが、J1の前半戦のベストイレブンを考えるとき、1stチームの候補に挙がっても不思議はない活躍を見せている。隙間でボールを受けるのが上手で、難しいパスを通すこともできるし、プレスをかけられたときも簡単にいなすことができる。
五輪代表の一員として1月のU-22アジア選手権に参加して手倉森ジャパンの初ゴールを決めたMF原川は出場機会を得るために今シーズンは愛媛FCに所属している。レンタル移籍で飛躍が期待されたが、はっきり言うとここまではイマイチである。クラブの大きな期待にこたえるプレーはできていないが、落ち着きやパスセンスなどはベルマーレ平塚時代のMF中田英を彷彿とさせる。
MF大島とMF原川の2人は2列目でもボランチでもどちらでも同じレベルでプレーできる。「攻撃的なボランチ」に分類されるが、総合力で勝負するタイプでは19歳のMF深井(札幌)が随一である。177センチなので大きな選手ではないが、若年層の日本代表で主力として活躍してきた。ボール奪取力が非常に高くて、つなぎも正確で、将来的には海外のクラブでも活躍できるだろう。
心配されるのは怪我である。昨シーズンの終盤に大怪我をして今シーズンは戦列を離れているが、先のMF米本と同様でハードな守備が持ち味なので、どうしても大怪我につながりやすい。全治数カ月の大怪我というのは大きな足踏みとなるので、無理をし過ぎないことも大事になってくる。若手ボランチの中ではもっとも有望と言えるが、大成を阻む要素があるとしたら怪我である。
他にはJ2で圧倒的な存在感を示しているMF永木(湘南)、ロングスローの使い手であるMF藤田直(鳥栖)、186センチのMF長谷川(C大阪)、総合力の高いMF青木拓(浦和)なども候補に挙げられるが、レフティのMF小林祐(磐田)も飛躍が期待される。ここ1年半ほど停滞していたが、復活を遂げた。182センチのサイズと左足を駆使した展開力は魅力でスケールの大きい選手である。
4年後のロシアW杯までに日本代表に絡んでくる選手になるかは微妙であるが、新潟の高卒ルーキーのMF小泉慶も有望株である。今年の4月19日に19歳になったばかりであるが、運動量が多くて、気の利くタイプで、強気でかつ勝気なところも魅力と言える。日本の中では層の厚いポジションと言えるボランチで高卒ルーキーが1年目からここまで試合に絡めるケースは多くない。
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