13. MF清武弘嗣 (ニュルンベルク)
→ 弟はJ1の鳥栖でプレーしている。顔はよく似ているが、弟の方が気の強そうな顔つきをしている。プレースタイルは、兄の方が柔らかくて、弟の方はパワフルで力強さがある。弟の武器の1つはロングスローである。チームメイトにスペシャリストのMF藤田直がいて、出場機会も多くないので、披露する機会は限られるが、スピードも、距離も、相当なレベルである。MF岩上(松本山雅)とMF藤田直(鳥栖)には劣るが、FW片山(岡山)やDF二見(仙台)に匹敵するレベルである。
大分でプレーしていた10代の頃から注目されていたが、怪我がちだった。クラブの経営難の問題で、2009年のオフにJ1のC大阪に移籍するが、当初はサブだった。MF香川がいて、MF乾がいて、MF家長がいたので、前半戦はほとんど出場機会は無かったが、MF香川がドルトムントに移籍すると、以後、ポジションを確保した。なので、MF香川とMF清武はC大阪で3ヶ月ほどチームメイトだったが、一緒にプレーしたのはごくわずかで、入れ替わりに近い状態である。
2011年の8月に行われた日韓戦(@札幌ドーム)でフル代表デビューを飾ると、いきなり2アシストの活躍を見せた。衝撃のフル代表デビューを飾って、2011年はJ1のベストイレブンに輝いているが、実は、この年の序盤戦はC大阪でレギュラーではなかった。MF家長は退団したが、MF乾がいて、MFキム・ボギョンがいて、MF倉田がいたので、攻撃的MFの4番手だった。しかし、見事なプレーを見せて、クルピ監督の信頼を勝ち獲った。2011年は大飛躍のシーズンとなった。
14. DF吉田麻也 (サウサンプトン)
→ 名古屋U-18出身。同期はFW久保(岡山)、DF酒井隆(京都)、GK長谷川(徳島)など。1年目からJ1で19試合に出場したが、ストイコビッチ監督になったプロ2年目の2008年に開幕からレギュラー格として起用されて、「高さと足元のある長身CB」として大きな注目を集めて、北京五輪出場も果たした。名古屋ユース出身なので、愛知県人のように思えるが、長崎出身である。たまたま受けた名古屋のJrユースのセレクションに合格して、名古屋に引っ越してきたという。
名古屋がJ1で3位と大躍進した2008年は、攻撃的で、組織的で、洗練された素晴らしいサッカーを披露したが、現・京都のDFバヤリッツァと組んでDF吉田も見事なプレーを見せた。ここまでサイズがあって、しかも、フィードが出来るCBはこれまでの日本にほとんどいなかったので、DF吉田が台頭してきたときは、大きな衝撃を受けた。余談になるが、プレースタイルは新潟でプレーしている元ニュージーランド代表のDF舞行龍ジェームズによく似ている。
2009年のシーズン終了後にオランダのVVVに移籍したが、怪我の影響でデビューは2010年10月30日のフローニンゲン戦と時間がかかった。2011年1月に行われたアジアカップで活躍して、日本代表に定着したが、オランダでほとんど実績が無い状態でザックジャパンに召集されている。主力と目されていたDF闘莉王やDF中澤のコンディションの問題もあったが、いったい誰が、どういう形でザッケローニ監督にDF吉田の情報を伝えたのか?ちょっと謎である。異例の抜擢だった。
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◆ まとめ #788 在りし日のW杯メンバー23名 (清武・吉田・内田・酒井宏・権田・大迫編) (2014/5/24)
→ ブラジルW杯の日本代表メンバー23人のちょっと昔のことを語ってみようという企画の第3弾です。23人全員を取り上げる予定ですが、今回は、MF清武とDF吉田とDF内田とDF酒井宏とGK権田とFW大迫の6人をピックアップしました。最終回となる次回(#789)は、MF岡崎とMF本田圭とDF森重とDF酒井高とMF長谷部の5人をピックアップします。
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