■ DFラインの中心となったDF丸山J2は第8節を終了して開幕8連勝の湘南が首位を独走している。8試合で25得点で3失点。他チームを寄せ付けない戦いを見せているが、主力だったMF高山(→柏)、MFハン・グギョン(→柏)、DF大野(→新潟)の3人がチームを離れたこともあって、実は新加入選手が非常に多い。8節の大分戦(H)のスタメン11人の中で、新加入選手はGK秋元、DF丸山、DF三竿、MF菊地俊、MF藤田征、MF岡田と6人も名を連ねている。これだけ新しい選手が多い中で、開幕から内容と結果を両立させている点は見事というしかない。
ボランチのMF菊地俊と左ストッパーのDF三竿の大卒ルーキーコンビの活躍が目立っているが、右ストッパーで起用されているDF遠藤航の活躍も際立っている。ユース出身でプロ4年目の21歳であるが、2011年から主力として出場しているので、若手という雰囲気は全く無い。3バックの中央でプレーすることが多かったが、昨シーズンの途中から右ストッパーでプレーする機会が多くなって、攻撃力が生かされるようになった。ここまでの8試合ですでに3ゴールを挙げており、得点力の高さは特筆すべきものがある。
DF遠藤航を右ストッパーで起用することができる理由は「FC東京からレンタル移籍のDF丸山が3バックの中央で安定したプレーを見せているから。」と言える。2節の長崎戦(A)は直接FKでゴールを決めているが、守備で貢献するだけでなく、精度の高い左足を持っていて、ビルドアップ能力が極めて選手である。右のDF遠藤航、中央のDF丸山、左のDF三竿という最終ラインの3人から出てくるパスの精度が非常に高い点が昨シーズンの湘南と大きく違う点で、湘南の武器であるカウンターがバシバシと決まる要因である。
DF丸山は183センチと高さもある。その一方で、DF遠藤航は178センチで、DF三竿は175センチなので、両ストッパーはそこまでサイズのある選手ではない。今の湘南を打ち破るためには、高さの無い両ストッパー(特に左サイドのDF三竿)のところにロングボールをガンガン蹴り込むのが一番いいのではないかと思うが、中央のDF丸山は高さがあって、ある程度はカバーできる。DF丸山もFC東京ではなかなか出場機会が無かったが、ここまでは新天地の湘南で見事な活躍を見せており、欠かせない選手になっている。
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◆ まとめ #764 J2の舞台で台頭する若手選手たち (上) (2014/4/24)
・DFラインの中心となったDF丸山
・チームの顔となったFW瀬沼とMF原川
・東京Vユース出身のMF前田直とFW中島
→ 毎年J2は出場機会を得て飛躍的に成長する選手が何人も出てきますが、今シーズンも若手選手の頑張りや目立ちます。栃木SCのFW瀬沼、愛媛FCのMF原川などはレンタル移籍先でチームの顔的な存在になっていますが、それ以外でも、注目すべき選手はたくさんいます。今回は、そういった選手を出来る限り、取り上げてみました。#764が(上)で、#765が(下)になります。
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