ゴールキーパー → ザックジャパンになってから、基本的には、ずっとGK川島(リエージュ)がゴールを守ってきたが、9月のグアテマラ戦と11月のオランダ戦の2試合はGK西川(広島)が起用された。8月のウルグアイ戦以降の7試合では、GK川島が5回、GK西川が2回、スタメンに起用されており、GK川島がスタメンだったときは2勝3敗、GK西川がスタメンだったときは1勝1分け。失点数はGK川島のときが5試合で10失点で、GK西川のときが2試合で2失点となっている。
当然、勝敗や失点数というのは、キーパーだけの責任ではないので、数字は参考程度にしかならないが、キーパーについては、本番でどちらがスタメンで起用されるのか、全く分からなくなってきた。振り返ってみると、2002年の日韓W杯のときも、GK楢崎とGK川口が激しいポジション争いをしていて、最後までどちらが起用されるかわからない状態だったが、結局、4試合ともGK楢崎がスタメンで起用されて、GK川口はサブに回ることになった。
記憶に新しいところでは、2010年の南アフリカW杯のときも、岡田ジャパンになってから、基本的には、GK楢崎が起用されていたが、直前のテストマッチでGK川島がスタメンに抜擢されていいプレーを見せたので、そのまま本大会でもGK川島がスタメンで起用された。結局、本大会でも4試合で2失点と期待に応えるプレーを見せた。大会期間中にレギュラーが交代することは考えにくいが、現段階では、GK川島とGK西川は横一線に近い状態になってきている。
そして、3番手のキーパーにはGK権田(FC東京)が継続的に召集されている。東アジアカップの2戦目のオーストラリア戦で起用されただけで、なかなかザックジャパンでは出番が回って来ないが、個人的には、GK権田という選択肢もありだと思う。ここ数年でGK西川が経験を積んで、GK川島とGK西川の差が縮まっているのは明らかであるが、GK川島&GK西川とGK権田の差も縮まってきている。GK権田の高さ(187センチ)と若さ(24歳)は大きな武器となる。
ということでGK権田も捨てがたいが、普通に考えると、ブラジルW杯で日本代表のゴールを守るのは、GK川島か、GK西川のどちらかである。大舞台の経験や爆発力ではGK川島が上回っているが、安定感やフィード力ではGK西川が上回っている。特に、フィード力に関しては、非常に大きな差があるので、GK西川が最後尾にいると、フィードのときにCBの選手にかかるプレッシャーが軽減される。個人的にはGK西川がベターではないかと思う。
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◆ まとめ #650 日本代表のポジション争いについて考える。 (GK・右SB・左SB編) (2013/11/29)
→ 2013年の日本代表の活動は終了しました。W杯の本大会まで6カ月強となりましたが、ポジション別にポジション争いがどうなっているのかを考えてみました。今回は、GK・右SB・左SB編です。キーパーはこれまではほとんどの試合でGK川島がスタメンで起用されてきましたが、GK西川との距離が縮まっており、もっとも熾烈なポジション争いが行われている箇所の1つと言えます。
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