■ 開幕から2週間J1が開幕して2週間が経過したが、これまでのところ、第2節の新潟と広島の試合は新潟市まで行ってビッグスワンで試合を生で観戦して、第1節と第2節のそれ以外の17試合は全てスカパーで試合を視聴して、第3節も鳥栖と川崎Fの試合と甲府と名古屋の試合と大宮と新潟の試合とC大阪とFC東京の試合をスカパーで視聴した。
「今年は観戦力をアップさせたい。」と思っているので、自分なりに、試合に出場した両チームの全選手のパフォーマンスを採点をしてながら試合を観ている。選手を採点をしようとすると、ピッチ上にいる22人すべての動きをずっとフォローしなければならないので、非常に大変な作業であり、普通に試合を観るよりもはるかに疲れる。
ただ、見る目を養うためには、いいトレーニングになると思うが、こういうときに困るのは、オフ・ザ・ボールの動きが捉えきれていない残念なカメラワークになっている試合である。特に、フォワードとセンターバックの選手は、90分間、絶えず、駆け引きをしていると思うが、そこを映してくれない中継になっていると、評価しにくくなる。
その点で言うと、これまでのところ、もっとも気になっているのは、サガン鳥栖のホームのベストアメニティスタジアムである。2月末のプレシーズンマッチのFC東京戦でも同じことを感じたが、選手に近寄り過ぎていて、全体をとらえていないことが多くて、J1の18クラブのホームスタジアムの中では、もっとも、カメラワークに問題を抱えていると言える。
■ 分かりにくい中継もちろん、キーパー以外の20人全員を1つの画面におさめるのは難しいので、最終ラインの後方でボールを回しているときに、フォワードの選手の動きまで、1つの画面におさめるのは無理な話である。しかし、最低でも、2列目のMF池田、MF水沼、MF金民友あたりの動きはフォローしてほしいと思うが、ボランチと2列目のラインの中間あたりまでしか、画面に入ってこないケースが多い。
そうなると、その先にいるFW豊田の動きというのは、全くフォローできない状態で、FW豊田と相手CBの駆け引きというのは、ほとんど画面に出てこない。鳥栖の最終ラインの選手がロングボールを蹴った後のスイッチの切り替えも遅くなるケースが多いので、FW豊田が画面に登場するのは、「いきなり空中戦の勝負から」ということが多い。
短いパスをつないでくるチームであれば、そういうカメラワークでも大きな問題にはならないが、鳥栖というチームは、最終ラインからロングボールを蹴る回数の多いチームで、しかも、最終ラインもそれほど高く設定しないチームなので、最終ラインとフォワードの距離が広がっているケースが多い。よって、攻撃的なポジションの選手のボールの無いときの動きが分かりずらい中継になっている。
■ 改善を期待したい言うまでもなく、鳥栖の試合というと、FW豊田の動きに注目しながら試合を観ている人が多いと思うが、今のカメラワークでは、ボールが無いところでどういう動きをしているのか、どういう駆け引きをしているのか、全く伝わってこないので、「点は獲ったけど、動きは物足りないなぁ・・・。」という印象を周囲に与えてしまう可能性もある。
FW豊田は日本代表入りを期待されて久しいが、開幕戦の鹿島戦で同点ゴールを決めて、第3節の川崎F戦でも2ゴールを決める活躍を見せた。点が獲れる選手であることは、誰もが知っているので、それ以外のところで、どういう働きができるかを、ザッケローニ監督など日本代表のスタッフも注目していると思うが、今のベアスタのカメラワークだと、良いにしろ、悪いにしろ、その点が伝わらない。
昨年までのベアスタのカメラワークが、「特段、まずい。」という印象はなかったので、今年になって、担当者が変わったのか、カメラの位置が変わったのか、理由は良く分からないが、せっかくいいスタジアムがあって、いい試合をしているにもかかわらず、勿体ない制作になっている。早期の改善を期待したいところである。
関連エントリー (J3+(簡易版)) 2013/03/02
J3+ (簡易版)とは? 2013/03/06
【採点】 鳥栖 vs 鹿島 (J1リーグ:第1節) 2013/03/08
【採点】 柏 vs 川崎F (J1リーグ:第1節) 2013/03/14
【採点】 川崎F vs 大分 (J1リーグ:第2節) 2013/03/14
【採点】 湘南 vs 鳥栖 (J1リーグ:第2節) 2013/03/15
【湘南×鳥栖】 消極的になったベルマーレ 2013/03/16
【採点】 鳥栖 vs 川崎F (J1リーグ:第3節) 2013/03/16
【鳥栖×川崎F】 サガン 大乱戦を制す!!!
- 関連記事
-