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【Jリーグ】「嫌われ者」になりつつあるサガン鳥栖 | | |　

■　Jリーグでは初のクラスター発生

8月11日(火)にサガン鳥栖の金明輝監督の感染が判明した。同じ日に選手やスタッフ(89名)のPCR検査を実施したが選手6名とスタッフ3名の感染が新たに判明した。金明輝監督と合わせると計10名。Jリーグのクラブの中では初めてとなるクラスターが発生した。保健所からは約14日間の活動停止を求められており、2週間ほどクラブの活動は停止されることになった。Jリーグにとってはショッキングなニュースと言える。

8月12日(水)に予定されていたルヴァン杯の広島戦(A)は中止になった。8月15日(土)にはG大阪戦(H)、8月19日(水)には仙台戦(A)、8月23日(日)には札幌戦(H)が予定されているがG大阪戦(H)と仙台戦(A)と札幌戦(H)の3試合の延期はほぼ確実となった。その次は8月29日(土)の湘南戦(A)になるがクラブとしての活動が停止になったのでコンディションを整えるのは難しい。湘南戦(A)も難しいのでは？と思われる。

8月8日(土)に鳥栖と対戦した鹿島の選手の検査結果はいずれ公表されると思うが鳥栖側の杜撰な対応に批判の声が集中している。8月1日(土)に行われたFC東京戦(A)のときもある選手の発熱が原因でひと悶着あった。試合後の会見でその点に触れた長谷川健太監督は「負け惜しみだ。」と一部のサポーターから非難を浴びたが1週間前にひと悶着あったことを考えると余計に鳥栖の監督や選手は慎重に対応すべきだった。

幸いなのは感染が判明した6人の選手のうち、5人は無自覚・無症状である点である。「選手C」と表現されている選手のみ、のどの痛みを訴えているが大半が無自覚・無症状である。片っ端から検査を行った結果、無自覚・無症状の人がコロナと診断されて医療機関に負担をかけるのは如何なものか？というのは早い段階からいろいろな人が指摘してきたが未だにいい方法がなかなか見つかっていないのが現状である。

■　「対策してても感染する確率を0にはできんから。」

「コロナに感染した6人の選手のうち、5人は無自覚・無症状だった。」というニュースを聞くと少しは安心できるが8月13日(木)にも佐賀県から公表されるだろう感染者の細かい情報とすでにクラブが発表した各選手の症状等の情報に差があると新たな批判の対象になる。金明輝監督のケースではクラブが公式サイトでリリースした情報と佐賀県が公表した情報に大きな乖離があったので大きな批判を浴びてしまった。

新たな感染者が出ないことを祈りたいが「しっかりと対策をしたとしても感染することはあるので感染者を責めてはいけない。」というのは間違いない。ただ、「感染者の行動パターンなどの情報を求めるのは良くない。」という意見には全面的には賛同できない。感染者を責めるのは良くないが未知のウイルスなのでどれくらい気を使って生活をしていたのか？などの情報が出てくると感染拡大の防止につながる。

つい先日、寮内でクラスターが発生した立正大学淞南高のサッカー部に対してMF本田圭が「コロナ感染に関して謝罪する必要なんてないよ。対策してても感染する確率を0にはできんから。」とツイートしているが感染する確率を下げる努力をしっかりと、また、正しく行っていたのか？は精査されるべきである。立正大学淞南高のサッカー部にしても、鳥栖にしても、いくつかの問題点がすでに指摘されている。

■　落ち度があると世間のバッシングの対象

Jリーガーの感染者も少しずつ増えてきたが、きちんと対策をしていた(と思われる)選手が感染したとしてもほとんどの人は批判をしないだろう。先日、福岡の選手、徳島の選手、FC琉球の選手の感染が判明したが彼らを批判する人はほとんどいない。完璧なコロナ対策をしていたとしても予期せぬ形でコロナに感染することは十分に考えられるが何かしらの落ち度があると世間のバッシングの対象になってしまう。

「沖縄に旅行をして感染した人」も、「ガールズバーに行って感染した人」も、「バーベキューをして感染をした人」も、「院内で感染した看護師さん」も、「欧州旅行で感染した人」も、「家庭内で夫(もしくは妻)から感染した人」も、同じ感染者ではあるが、受ける印象は大きく異なる。完璧な対応が出来ている人 or 団体はほぼいないと思うが、自衛のためにも、出来る限り、突っ込みどころは無くさないといけない。

鳥栖の経営問題というのはJリーグ全体のイメージを悪化させるニュースである。それもあってもともと鳥栖に対してネガティブな感情を持っていたJリーグのサポーターは少なくないが鳥栖の監督や選手がきっかけで被害を被る形になったFC東京や鹿島や広島などへの対応も見聞きする限りでは不十分である。鳥栖の竹原社長の余計な言葉が被害を受けたクラブのサポーターの神経を逆なでしているようだ。

ずっとJ2で頑張ってきたクラブであり、人口約7万のスモール都市で活動するクラブということもあって、鳥栖に対してポジティブな印象を持っていたJリーグのサポーターは多かったと思われる。「密かに鳥栖を応援していた。」という人はたくさんいたと思うがここ最近の振る舞いによって各方面に敵を作っている。一部の鳥栖のサポーターの過剰な擁護や過剰な被害者意識もマイナスに作用しているように感じられる。

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