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【読エ】ザッケローニ監督の裏切り | | |　

失望した。
ザックは、一度ならず二度までも僕らを裏切った。

『自分たちのサッカー』

ザックだけではなく、選手までもがそう口にした。
僕たちサポーターは、この言葉を具体的に想起できる。
なぜなら、ザックジャパンは、4年かけてこの言葉を具現化してきたから。

『メンバーが変わらない』
『調子のいいものを使うべきだ』
『ブラジルまでもたない』
セルジオ越後氏はじめ、様々な批評家が、ザックをこき下ろしてきた。
それでも頑なに、ザックは自分のやり方を貫いた。

1トップ：前田
2列目：香川・本田・松井
ボランチ：遠藤・長谷部
DF：長友・今野・吉田・内田
GK：川島

20011年1月、アジアカップ　カタール大会、初戦のスタメンだ。
岡崎は、この大会のサウジアラビア戦でハットトリックを決め、以降、スタメンに躍り出た。
それを考えると、実に11人中10人が、ほぼ変わらずにスタメンを張り続けたことになる。
これは驚くべきことだ。

いつしか僕らも、これがザックの作戦なんだ！と理解するようになった。
代表は、年間１０戦から１５戦程度しか試合がない。
集まる時間も限られていて、細かな戦術を落とし込む時間はない。
それが、今までの常識だった。
しかし、ザックはそれに抗った。
就任当時の主力が比較的若かったことが、決断に至らしめた理由かもしれない。
あえて、メンバーを固定することで、クラブチーム並みに戦術が浸透した１枚岩のチームを目指す。
これが、ザックジャパンのコンセプトではなかったか？

ブラジルでの２戦。
ザックのとった戦術は、どれも真新しいものだった。
東アジアカップ以降１４戦中４戦の先発しかない大迫の１トップ。
ついこの間まで、吉田のバックアップであった森重のスタメン。
４年間、何度も挫折し、諦めたはずの香川トップ下やパワープレイも繰り出した。

『なぜ今？』という疑問がぬぐえない。
試す機会は何度もあった。
それでも、あえて貫いてきたのではないのか？
たとえ、クラブで試合に出ていなくても、
たとえ、調子が悪くても、
たとえ、ケガをしてても…

１トップは、選出後１４戦中９戦で先発した柿谷ではなかったか？
２列目は鉄板なのではなかったか？
今野を戻すなら、遠藤・長谷部を並べても良かったのではないか？

ザックは、最後の最後で迷った。
香川を外して大久保、
岡崎を右、
ボランチも左右を入れ替えた。
試合で１度も試したことがないフォーメーション。
連携もクソもない。
２列目を中心に、１トップ、SB、ボランチが流動的に絡み合うワンタッチプレーは、最後まで発動しなかった。

これでは、落とされたメンバーがかわいそうだ。
「ボランチに守備力を求めるなら、なぜ、俺を落とした？」
と、細貝は言うだろう。
「パワープレイするなら、なぜおれを選ばなかった？」
と、豊田は言うだろう。
「大久保をメインにするなら、なぜ僕を選ばなかった？」
と、中村憲剛は言うだろう。
ザックは、彼らの問いに答えられるのか？

僕自身、メンバー選考には新風を求めた。
しかし、決まった以上、応援するつもりだった。
ザックのブレない姿勢を信じたから。
俺たちの代表を預けられると思ったから。

結果は仕方ない。
でも、この過程は納得できない。

コロンビア戦、ザックはどのようなメンバーで臨むのだろう？
おそらく、ザックジャパン最後の一戦になる。
４年間の集大成と呼ぶにふさわしい采配をザックに望む。
僕はもう、結果を求めない。
欲しいのは、“決意”だ。

【自己紹介文を150文字程度で記述してください。(省略可) 】：
メキシコＷ杯以来のサッカー狂、
ヴォルティスサポのポコです。

推しメンは、山田大記、柿谷曜一朗、アーロン・ラムジー。

よろしければ、

　→　本田圭佑にふさわしいクラブ
　→　『マリーシア』について～神の手ゴールとピルロのCK～
　→　『ディテール・フットボール（仮称）』の胎動　～世界に示せ！日本式マリーシア！！！～
　→　『日本代表の本田圭佑のバックアップ問題』を考える　～大久保嘉人というラストピースが導く解～

もご覧ください。

(ライター紹介)

【ハンドル名】：ポコ
【年　代】：40〜49歳
【性　別】：男性
【地　域】：四国
【管理人にメッセージがあればお書きください。 (省略可) 】：

いつもお世話になります。
あまりに腹が立ったので、勢いで書きました。
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