■ 2枚看板 日本サッカーを扱う雑誌の「2枚看板」というと、「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」である。2誌ともに毎週火曜日に発売されるので、同じ時期に棚に並ぶことになるので、両者は比較されやすい。そして、そのときどきの「編集長の意向」や「書き手の質」によって、面白いほど「違い」が出てくる。
(あくまでも個人的の考えであるが、)数年前までは、サッカーダイジェストが優勢であった。「特集」に関して質の高い記事が多く、サッカーマガジンを上回っていた。しかしながら、ここ最近は、その関係が逆転してきているように感じられる。岡田武史監督の扱い方を見ても、サッカーダイジェストには焦りというか、行き過ぎの感じが見られて、受け入れにくい記事が増えているような気はする。
■ どちらを買うか?この2誌については、
・両方買う人
・毎回、サッカーマガジンだけ買う人
・毎回、サッカーダイジェストだけ買う人
・読んでみて面白そうな方を買う人
に分かれるだろう。自身も、一番下に分類される。駅などで買うときは難しいが、書店で買うときは、パラパラとページをめくってみて、面白そうな方を買うようにしていた。ただ、ここ最近は、サッカーマガジンの割合が高くなっていた。
サッカーマガジンでお気に入りは、
・ジャック・ティベール氏のコラム
・武智幸徳氏のコラム
・うるとらスーパーさぶっ!!
の3つであり、特に、コラム部門では、サッカーマガジンがサッカーダイジェストを上回っていると思う。(個人的には、「数字」が多く出てくるコラムは敬遠したくなる。また、サッカーダイジェストには、「あれ?先々週も同じことを言っていなかった?」というコラムがあるのもマイナスになる。)
■ アジアカップに関する記事ということで、もともと、「サカマガ>サカダイ」という考えが強かったが、サッカーダイジェストの先週号と今週号を読んで、その考えは決定的になってしまった。
今回、アジアカップを制した日本代表を特集しているということで、両方とも購入しようと思っていたが、サッカーマガジンだけを購入して家路についた。おそらく、日本中で、そういう人は、数十人か、数百人単位でいたのではないだろうか?独自色を出すのは構わないが、独自色が強すぎて、受け入れがたい記事が並んでいた。特に、熊崎敬氏あたりのザッケローニ監督に対する記述については首をかしげざるえない。ザック・ジャパンはグループリーグで敗退したかのようなテンションの記事もあった。
先週号の日本とカタール戦のレポートも、受け入れにくい内容であった。帰り道で、「しばらく、サッカーダイジェストを買うことは控えよう。」と思ってしまったほどである。呆れたというよりは、がっかりしているというのは素直な感情である。
速報性ではネットに及ばないが、記事の質の高さではネットの記事を凌駕できるはずである。サッカーダイジェストの復活に期待したいところであるが・・・。
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ライターの批評記事にはどちらの雑誌も価値を感じないな
インタビューや取材から得た情報が濃くないとただの素人ブログと変わらない
ダイジェストは月間のころに荒井さんのコラムが読みたくて買っていました。
マガジンは同じくティベールの文章が読みたくて買っていましたが最近ではよほどのないことがないと買いませんね。
いわゆるサッカー誌の変遷は自分の中で受け継がれてきて、ライターの移り変わりも記事の出所雑誌も大体把握できています。
杉山茂樹という人は僕と同郷でして、もちろん県が同じというだけですが彼の名を目にしたのはナンバーのオリンピック、水泳競技の千葉すず選手の記事をよく書いているライターだという程度の認識でサッカーライターとは微塵も思っていませんでしたし、あんな高圧的な物言いをする人物とも思っていませんでした。
彼が日本代表のある選手に対して君には技術では負けるけどサッカーセンスでは僕のほうが上だと面と向かって言ったという記事を読んだことがありますが、言われた件の選手はポカンとしていたとかなんとか書かれていましたが、僕はこの記事を読んで彼のライターとしてのセンスを疑いました。
これは金子達仁などにも垣間見えますが、とにかく持って回ったような上から目線の構えた物言いや独断的な言い切りが売れっ子ライターであるかのような風潮が好まれるというのは彼らはそうすることにより論争を巻き起こしたいのかなんなのか定かではないけれど、誉めそやせばいいというものではないにせよなにか教えてやっている臭がにおってきそうでむせ返りそうになるわけです。
批判したいがために、自分は違うんだと見栄きりしたところで人物の批評をするのに当人に話を聞かずあくまで自分の印象と断らずに人物批評することは文章を生業にする者のやることではありません。
そういうことが多すぎます。とくに杉山茂樹は酷い。
ザッケローニの采配を批判するのはいいのですが、香川をもてあましているなどと主観で書いているくせに香川の調子が上向いてきたことは無視するのはフェアじゃありません。
杉山茂樹の書く文章にはあえて悪役になってでも日本サッカーに喝を入れるという意味でわからないわけではないのですが、主観ばかり売り物にするのはライターとは言わない。
ゲームばかり見ていればいいというものではない。
人に対して向き合い話を聞いたうえでどうそれを伝えていくのか、それが欠け過ぎていて僕は好きじゃありません。
枯れて賀川浩さんのような生き字引のかたが書かれている日本サッカー黎明期の記録を読むと今の自称ライターの夜郎自大が恥ずかしく見えてくるのは僕だけでしょうか。
サッカー紙の話からちょいズレますが、
杉山さん、ってひどすぎる、、、。
私、サッカー紙もろくに読んでませんので偉そうなこと言えませんが、たまにウェブ上で彼の記事にあたるのですが、
なんだか、とても視点がネガティブで読み切れません、、、。
なんていうのかな、その試合の興奮とか情熱とかが伝わってこないよな~、全然、、、。
でも、ここでもよく、杉山さんの名前出て来ますが、
みなさんあまり話題に出さない方がいいと思いますよ。
彼のコラムを載せてる雑誌からすれば、
彼のコラムの出来よりなにより、読まれればいいわけだから。
こうやって、せっかくのサッカーに対して有意義なこのサイトで、
どんな評価であれ名前をだせば、
”またどんなイタいこと書いてんだろう?”
って興味本位で彼の記事を求める人も増えちゃいそうです。
自分は内容を見てどちらか一方を買いますが、前までは圧倒的にダイジェストが多かったですが、最近はマガジンの方が多いですね。確かにW杯直前のの岡田監督の痛烈批判にはかなり違和感を覚えました。
突然のコメント失礼します。
いや、正に自分が感じていた事を同じ様な事を書かれていた物で・・・。
最近のダイジェストは(特にJリーグ以前からメディアで活動していた選手経験のないライターの方々がですが)コラムを書く人間の頭の中の卓上の理想ばかりが先に立って、現実に行われてる試合の様々な前提状況を鑑みず、自分の頭の中の理想と違う部分が出たらそれを否定するって言う流れに陥ってる気がします。
冷静に見れば今回のオフも合宿も満足に取れない、結果怪我人続出の状況の中で“ポゼッション”だ“攻撃的に”だ言えないのは素人目にも分かるのに。(選手出身の解説陣がちゃんとそこに配慮した記事書いてるのとは対照的ですね。やはり現実にあの厳しい中を自分の足で体感した人はちゃんと見えてます)
今回の状況で理想の攻撃サッカーを実現できる監督がいるのか。また仮にいたとしてもその人を日本が招聘できるのか。
是非とも聞かせてもらいたい物です。
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