※ 2022年10月1日(土)の時点。
清水エスパルス→ 2021年は14位だった清水は途中就任した平岡監督が続投となった。オフにMF白崎(鳥栖)やDF岸本(徳島)やMF神谷優(柏)などを獲得したが昨シーズンの終盤戦は安定して勝ち点を積み上げたこともあって開幕前の期待値は高かった。FW鈴木唯やMF松岡大などパリ世代の若手の飛躍に期待が集まったがなかなか勝てず。平岡監督は5月30日(月)に退任となった。この時点での成績は2勝7敗7分けだった。
ブラジル人のゼ・リカルド監督が就任したが夏の移籍市場では2021年の夏に続いて大型補強を敢行した。C大阪との契約が解除になったMF乾(C大阪)を電撃獲得したのは大きな話題になったがさらにMFヤゴ・ピカチュウも獲得してラピード・ウィーンのFW北川航の復帰も決まった。新戦力の活躍もあって夏場に勝ち点を積み上げて降格圏を脱出した時期もあったが残留争いから抜け出すことは出来なかった。
30節を終えた時点では7勝12敗11分けで勝ち点「32」。12位に位置するが16位のG大阪との差は「3」のみとなる。またしても残留争いに巻き込まれている。9月の3試合は0勝2敗1分けと失速して雲行きが怪しくなってきたがとにかく「J1残留」を達成しないといけない。今の清水はFW鈴木唯、DF山原、MF松岡大の3人を筆頭に有望な若手がたくさんいる。J2降格となった場合、清水が草刈り場になる可能性は高い。
残留争いに巻き込まれている11位の札幌以下の8チームの中では「最も魅力的なタレントをたくさん抱えているチーム」なので清水が「J2降格」となるとJリーグのオフの移籍市場は荒れるだろう。J1の有力クラブが清水の若手の引き抜きに動くのは間違いない。また、清水では出番に恵まれない(恵まれなかった)FWディサロ・燦・シルヴァーノ(山形)、MF高橋大、FW千葉(FC今治)も移籍市場で人気を集める可能性は高い。
有望な選手たちをキープし続けるためにも「J1残留」を果たさないといけないが今オフの清水の補強ポイントを挙げるのはなかなか大変である。結果は出ていないが実力派の外国人選手を多数抱えており、各ポジションにタレントを揃えている。また、期限付き移籍中のFW千葉寛(FC今治)、MF成岡輝(山口)、FWディサロ・燦・シルヴァーノ(山形)、FW加藤拓(SC相模原)あたりもしっかりと移籍先で結果を残している。
U-19日本代表のDF菊地脩(長崎)、ドリブラーのMF川谷なども控えており、今シーズンは怪我などに苦しんだMF西澤健、MFホナウド、DFヴァウドなどもいる。監督が交代した後はMFカルリーニョス・ジュニオも復活を遂げており、選手層は厚い。怪我明けのFW鈴木唯がなかなか出場機会をつかめないほどである。「補強」というよりは「ダブついているポジションの人員整理」がまず最初のテーマになる。
特に充実しているのはサイドバックになる。右SBはDF片山瑛、DF原輝綺、DF岸本がいて、左SBは大卒1年目のDF山原が躍動している。層の厚いポジションと言える。明確な補強ポイントは見当たらないが敢えて挙げると以下の6つが今オフの清水の補強ポイントになる。
○ CBのレギュラー候補。サイズのある選手。
○ ビルドアップ能力の高いセンターバック。
○ ゲームメーカー系のボランチ。
○ 1.5列目系のアタッカー兼ストライカー。
○ 左利きのアタッカー。(右サイドハーフ)
○ 左利きの左サイドバック。
CBは今シーズンもDF鈴木義が軸になっており、ゼ・リカルド監督になってからはDF立田が安定したプレーを見せている。ここ最近はDF鈴木義とDF立田のCBコンビで固定されているがDF鈴木義は安定感のあるJ1有数のCBである。191センチのDF立田もポテンシャルの高い選手なので興味を示すクラブが出てくる可能性はある。DFヴァウドは怪我が多いので「CBのレギュラー候補(サイズのある選手)」は確保したい。
その候補としてはDFアピアタウィア・久(京都)やDFペレイラ(大分)の名前を挙げることが出来る。ともに身体能力は高くて対人能力が非常に高い。さらに185センチのDF山本義(磐田)も候補の1人に挙げられる。清水と磐田は言うまでもなく同県のライバルクラブになるが高卒で清水に加入したMF金子翔が2021年の夏に磐田に期限付き移籍してそのまま完全移籍したように選手の行き来が全くないわけではない。
「ビルドアップ能力の高いCB」も欲しい。昨今のJリーグはGK高丘を擁する横浜FMなど「キーパーが攻撃の基点になるチーム」が増えているが日本代表の正キーパーのGK権田はそこまでビルドアップ能力の高い選手ではない。後方からパスをつなぐためには「ビルドアップ能力の高いCB」が不可欠となる。DF鈴木義とDF立田は足元の技術が低い選手ではないがビルドアップ能力に定評のある選手でもない。
その候補としてはDF山村和(川崎F)やDF庄司(金沢)の名前を挙げることが出来る。ともに大熊氏がC大阪にいた頃にC大阪でプレーしている。DF山村和はCBやボランチだけでなくトップ下やフォワードでもプレーできるJリーグ屈指のマルチプレーヤーになるが高度なテクニックを持っている。DF庄司は187センチとサイズに恵まれているがスピードがあってカバーリング能力が高くてビルドアップ能力も高評価されている。
ボランチはDF宮本航が台頭。ここ最近はMF白崎が中心になっているがMF松岡大、MFホナウド、MF宮本航、MF竹内涼、MFヘナト・アウグストに加えてレンタル移籍中のMF成岡輝(山口)やMF西村恭(北九州)を含めてもゲームメ―カー系のボランチはおらず。ボール回しの中心となって気の利いたパスが出せる選手が欲しい。その候補としてはMF高江(町田)やMF小西(山形)の名前を挙げることが出来る。
U-21日本代表として参加したU-23アジア杯で躍動したFW鈴木唯は同大会で負った怪我の影響もあって後半戦はほとんど活躍できていない。波の激しいシーズンになったが評価の高い選手なので今オフに海外移籍を選択することは十分に考えられる。「1.5列目系のアタッカー兼ストライカー」も確保したいが移籍先の浦和で出番を失っている元・日本代表のMF江坂(浦和)などは有力な候補の1人に挙げられる。
北九州で飛躍して戻ってきたMF高橋大にかかる期待は大きかったが怪我もあって6試合の出場にとどまった。右SHは夏に獲得したMFヤゴ・ピカチュウが1番手になっているが「左利きのアタッカー」は欲しい。左SHには元・日本代表のMF乾がいることを考えるとMFジョルディ・クルークス(福岡)やMFバスケス・バイロン(東京V)など左利きでチャンスメーカーになれる選手を獲得できると左右のバランスは良くなる。
☆ 今オフに清水が獲得できたら面白いと思う選手 (10人) ・DF アピアタウィア・久 (京都サンガ)
・DF ペレイラ (大分トリニータ)
・DF 山本義道 (ジュビロ磐田)
・DF 山村和也 (川崎フロンターレ)
・DF 庄司朋乃也 (ツエーゲン金沢)
・MF 高江麗央 (町田ゼルビア)
・MF 小西雄大 (モンテディオ山形)
・MF 江坂任 (浦和レッズ)
・MF ジョルディ・クルークス (アビスパ福岡)
・MF バスケス・バイロン (東京ヴェルディ)
・ 2022/09/02 【J2限定】 「今オフ、J1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (21位~30位)
・ 2022/09/02 【J2限定】 「今オフ、J1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (11位~20位)
・ 2022/09/03 【J2限定】 「今オフ、J1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (1位~10位)
▼ 最新の動画 (2022年10月15日 up済)
★ 現在の投票数 → 147票
→ 最大で30個まで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連するYouTubeの投稿 2022/10/04 (第1回) 【横浜Fマリノス】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/05 (第2回) 【川崎フロンターレ】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/06 (第3回) 【サンフレッチェ広島】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/07 (第4回) 【セレッソ大阪】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/08 (第5回) 【鹿島アントラーズ】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/09 (第6回) 【柏レイソル】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/10 (第7回) 【FC東京】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/11 (第8回) 【サガン鳥栖】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/12 (第9回) 【浦和レッズ】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/13 (第10回) 【名古屋グランパス】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/12 (第9回) 【浦和レッズ】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/13 (第10回) 【名古屋グランパス】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/14 (第11回) 【コンサドーレ札幌】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/15 (第12回) 【清水エスパルス】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/16 (第13回) 【ヴィッセル神戸】 今オフの補強について考えてみた。
2022/10/22 【エントリー一覧】 2022年シーズンのいろいろ
- 関連記事
-