■ 2年半所属して公式戦は17試合のみ2019年シーズン終了後にベルギーのシントトロイデンに移籍した左SBのDF松原后だったが2年半所属して公式戦は17試合のみ。1ゴール2アシストにとどまった。2021年-2022年シーズンは開幕当初こそレギュラーだったが7節以降は出番なし。力を出し切れないままでシントトロイデンとの契約は満了となった。フリーの状態になったので今夏の去就は大いに注目されるが「日本復帰の可能性が高い。」と言える。
182センチとサイズに恵まれた大型SBとして将来を嘱望されたが海外に移籍して伸び悩んだ。苦しい海外生活になっているがまだ25歳。今冬のカタールW杯が終わった後の日本代表入りは十分に狙える選手である。「サイズがあって左利きで攻撃力の高い左SB」は日本にはほとんどいないので希少価値は依然として相当に高いがそういう選手を移籍金なしで獲得できるチャンスというのは滅多にやってこない。
「左SBが泣き所になっているチーム」はJ1にもたくさんある。争奪戦に発展してもおかしくないがシントトロイデンでほとんど出番がなかったDF松原后の獲得に乗り出す海外の1部リーグ所属のクラブはゼロだろう。必然的に移籍先はJリーグのクラブとなる可能性が高まるが最有力候補はやはり古巣の清水エスパルスになる。平岡監督が退任してゼ・リカルド監督の就任が発表されたが16位と苦しんでいる。
清水の左SBというと加入して2年目となるDF片山瑛がいて大卒ルーキーのDF山原がいる。DF山原は左SBとして3アシストを記録するなど即戦力として活躍しているが右利きの選手なので右SBの方が良さは出しやすい。DF片山瑛も右利きなので「左利きの左SB」はおらず。DF松原后が抜けた後、左SBを固定できずに相当に苦労している。生え抜きの選手であるDF松原后は清水の補強ポイントに合った選手である。