■ 「1年でのJ1復帰」を目指したが・・・。昨オフは主力が軒並み残留。J2でナンバーの巨大戦力で「1年でのJ1復帰」を目指した清水エスパルスだったがプレーオフの決勝戦は東京Vを相手に1対1の引き分け。アドバンテージを持つ東京Vの16年ぶりのJ1復帰が確定した。後半18分にFWチアゴ・サンタナのPKで先制に成功した清水だったが後半49分にDF高橋祐が痛恨のファールを犯してPKを献上。後半51分にFW染野に同点のPKを決められてしまった。
「ミッションであるJ1復帰まであと数分」に迫っていたので悲劇的な結末になった。PKのリスクがある中でのDF高橋祐のタックルはかなり不可解だったが5万人を超えるサポーターが新・国立競技場に集結したので「キーパーなど味方の声は届かなかった。」と思われる。ゴール前に東京Vの選手は誰もいなかったことを考えるとリスクを冒す必要性は全くなかった。1人の選手の1つの判断ミスが致命傷になってしまった。
2024年がJ2に降格して2年目のシーズンになるが茨の道が待っている。昨オフは海外移籍を模索したGK権田とMF松岡大が残留。FWチアゴ・サンタナ、MF乾、DF鈴木義、DF山原などの有力選手もチームに残った。MFカルリーニョス・ジュニオ、MF白崎もいる中、J1からDF吉田豊やDF高橋祐やDF北爪といった実績のある選手の獲得にも成功した。どう考えても戦力はJ2の中で図抜けていたが上手くかみ合わなかった。