■ タイのクラブから契約違反で訴えられる。J1は残り3節となった。先週末は天皇杯の決勝戦(広島 vs 甲府)、今週末はルヴァン杯の決勝戦が行われるのでJ1のリーグ戦はお休みとなるが台風の影響で延期になった静岡ダービー(清水 vs 磐田)がルヴァン杯の決勝と同じ10月22日(土)に行われる。清水は17位、磐田は18位とともに降格圏に位置する。「ルヴァン杯の決勝のC大阪 vs 広島よりも関心がある。」というサッカーファンは多いと思われる。
清水と磐田を除くJ1の16チームは残り2試合となるが10位の神戸ならびに11位の名古屋は勝ち点「40」。どちらもG大阪ならびに磐田より上の順位になることは確定しているが静岡ダービーで清水が敗れると清水のMAXの勝ち点が「38」になるので清水よりも上の順位になることも確定する。静岡ダービーの結果で神戸と名古屋の残留が確定する可能性があるので神戸や名古屋のサポーターにとっては気になる試合である。
今度の静岡ダービーは「1999年のCSでのダービー以来の注目度」になると思われるが磐田にとっては衝撃的なニュースが飛び込んできた。2021年に加入したFWファビアン・ゴンザレスの移籍に関してタイのクラブから契約違反で訴えを起こされており、以下のような処分が下されたという。
① タイのクラブへの約5万ドル(約745万円)の賠償金
② FWファビアン・ゴンザレスは4か月の公式戦出場停止
③ 2回の登録期間(2023年春の第1及び夏の第2登録期間)での新規選手登録の禁止
④ 2023年度に新規に入団する育成年代の選手の公式戦の登録禁止
①と②の罰金と出場停止も磐田にとっては痛いが③と④の処分はとてつもなく重い。「JAPANESE ONLY事件」での無観客試合であったり、サポーターが起こしたトラブルが原因の罰金2000万円の処分とは比にならないレベルである。磐田側は「タイのクラブと契約を締結していた事実を認識しておらず、同契約の存在にもかかわらず同選手を引き抜いたといった事実は存在しない。」という理由でCASに上訴した。