※ 2022年10月28日(金)の時点。
ジュビロ磐田→ J1は32節が終了した。残りは2節となったが最下位の磐田は勝ち点「29」のみ。次の33節のG大阪戦(A)で引き分け以下に終わると「3度目のJ2降格」となる。FW中山、MF名波、MF藤田俊、MF福西、MF服部年、DF鈴木秀、DF田中誠などを中心に黄金期を築いた磐田も近年は低迷している。ここ10年間でJ1で1桁順位になったのは名波体制だった2017年のみ。最後にJ1で4位以内に入ったのは2003年の話になる。
名門クラブであることに間違いはないが古豪と言える。わずか1年でJ2に逆戻りとなったが2019年以来のJ1は厳しいシーズンになった。やはり、J2の得点王に輝いたFWルキアンを失った影響はあまりにも大きかった。FWルキアンは移籍先の福岡で今一つなので「J1では通用しない選手」と考える人は増えているが、やはり、フォワードの軸となる選手が抜けるとダメージは大きい。大きな穴が開いたままだった。
期待されたFW杉本健は32節の鹿島戦(H)でようやくの移籍後初ゴールを決めたがPKでのゴールだった。FWファビアン・ゴンザレスは18試合で6ゴールを挙げているが後で触れる移籍問題でトラブルを起こした。FWジャーメイン良も安定感はなかった。磐田時代の2021年は1ゴールのみに終わったFW小川航が移籍先の横浜FCで躍動してJ2の得点王に輝いたのも磐田にとってはあまり良くないニュースである。
「FW小川航を引き止めることが出来ていたらもう少し戦えるチームになったのでは?」と感じるところもある。もちろん、移籍先の横浜FCの環境が彼に合っていた部分はあると思うがポテンシャルの高い選手であることは磐田時代から誰しもが認める話だった。FW小川航が横浜FCでゴールを量産する姿を複雑な思いを持って見守った磐田のサポーターは多いだろう。32試合でわずか32得点のみ。得点力不足だった。