■ J2の第25節J2の第25節。6勝9敗9分けで勝ち点「27」の栃木SCはホームのカンセキスタジアムとちぎで東京ヴェルディと対戦した。東京Vは8勝8敗8分けで勝ち点「32」。栃木SCは17位、東京Vは11位に位置する。天皇杯の3回戦で川崎Fを撃破するなど東京Vは城福監督になって好調。J2のリーグ戦は3試合で2勝1敗となる。残留争いに巻き込まれている栃木SCは21位の大宮との差が「5」。シビアな状況になっている。
ホームの栃木SCは「3-4-2-1」。GK川田。DF鈴木海、大谷尚、大森理。MF神戸、谷内田、黒崎、福森健、植田啓、森俊貴。FW矢野貴。24試合で5ゴールのFW矢野貴が1トップで起用された。湘南から期限付き移籍して3試合で2ゴールを挙げているFW根本凌はベンチスタートになった。出場停止明けのDFカルロス・グティエレスはベンチスタート。23節の岩手戦(H)の前半23分にレッドカードを受けて退場になった。
アウェイの東京Vは「4-2-3-1」。GKマテウス。DF宮本優、ンドカ・ボニフェイス、谷口栄、奈良輪。MF西谷亮、加藤弘、アルハン、井出、小池純。FW河村慶。過密日程ということもあってメンバーを大きく入れ替えたが大注目のインドネシア代表のMFアルハンがついにJリーグ初出場・初スタメンを飾った。東京Vユース出身で高卒1年目のMF西谷亮もJリーグ初スタメンとなった。180センチとサイズに恵まれている。
■ 途中出場したFW佐藤凌我が決勝ゴール!試合の前半は栃木SCペースで進んでいく。メンバーを大幅に入れ替えた東京VはMFアルハン、MF西谷亮、DF奈良輪など出番に恵まれなかった選手をたくさん起用したがなかなか機能せず。注目のMFアルハンは右サイドハーフで起用されたがなかなかボールを持てなかった。前半39分にMFアルハンのクロスからMF小池純がシュートを放ったがMFアルハンの見せ場となるようなシーンは数えるほどだった。
後半開始から東京VはMF西谷亮とMFアルハンを下げてMF新井瑞とMF森田晃を投入。するとMF新井瑞の仕掛けから東京Vがチャンスを作るようになった。栃木SCは後半11分にMF森俊貴とFW矢野貴を下げてMF大島康とFW根本凌を投入。すると後半30分にDF大森渚のCKから途中出場したMF大島康に決定機が訪れたがヘディングシュートは枠を捉えることが出来ない。栃木SCは絶好のチャンスを逃した。
直後の後半31分に東京Vが中央から攻め込むと大卒ルーキーのFW河村慶のパスを受けたエースのFW佐藤凌が左足でコース隅に決めてようやく先制に成功した。FW佐藤凌は節目となる10ゴールに到達した。1対0で勝利した東京Vは2連勝となった。試合を通して4本のシュートしか打てなかったがFW佐藤凌の勝負強さに助けられた。敗れた栃木SCは5試合ぶりの敗戦となった。順位は18位に後退した。
■ JリーグデビューのMFアルハンは前半のみ監督交代によって空気が変わった東京Vは9勝8敗8分けとなった。J2は4位以下が大混戦なのでプレーオフ出場は十分に可能と言える。4位の岡山との差は「4」のみとなる。ヒーローになったのはFW佐藤凌だったが2021年に続いて2年連続で2桁ゴールに達した。2021年は42試合で13ゴールだったので昨シーズンを上回るペースでゴールを決めている。シュートが上手くてJ2を代表するストライカーの1人になった。
大注目のMFアルハンは前半で交代となった。先のとおり、メンバーを大きく入れ替えた東京Vは前半はほとんどチャンスを作れなかったのでMFアルハンの見せ場も少なかった。本職は左SBになるがこの日は右サイドハーフ。守備の部分はネックになると思うが精度の高い左足を持っており、スピードもある。右ウイングもMF小池純がいてMFバスケス・バイロンもいるので競争は激しいが左SBよりはチャンスがある。
なかなかプレーに絡めなかったので「前半のみで下がるのは致し方なし。」と言えるが巡ってきたチャンスでアピールできないと立場は苦しくなる。インドネシアのスーパースターなので無下に扱うことは出来ない。クラブは出来る限り、多くのチャンスを与えて彼が活躍して現地でフィーバーが起こることを期待していると思うがMFチャナティップやDFティーラトンやFWティーラシンになれない選手もたくさんいる。
まだ20歳なので将来性も相当に高いと思うが代表プレーヤーがほとんどベンチ外というのは宜しくない。「同じくらいの実力であればMFアルハンを起用する。」などある程度のレベルでは優遇されると思うが出場機会については自分の力で勝ち取るしかない。ボランチのMF西谷亮もJリーグ初スタメンで前半のみで下がったが城福監督は積極的に若手を使うタイプの監督なので次のチャンスは必ずやってくる。
■ 残留争いに巻き込まれている栃木SC残留争いに巻き込まれている栃木SCは3試合連続ドローの後、24節はアウェイで山形に勝利。大きな勝ち点「3」を獲得したが20節以来の敗戦となった。J2は残留争いも大混戦になっているが2度目のJ3降格は避けたい。優勢に進めた前半にゴールを奪えなかったのは痛かったが東京Vの倍以上となる9本のシュートを放った。フィニッシュの回数はそれなりに多かったがなかなかシュートが枠に飛ばなかった。
湘南から育成型期限付き移籍で加入して3試合で2ゴールを挙げるなど救世主になりつつあるFW根本凌はベンチスタート。こちらも過密日程ということもあってメンバーを少し入れ替えてきたがMF森俊貴やMF植田啓などはアピールできなかった。後半35分に途中出場したMFトカチは好パスをFW根本凌に供給した後、ミドルシュートも放ったので出来としてはまずまず良かったがゴールを生み出すことは出来なかった。
MFアルハンが右SHでプレーしたので栃木SCの左WBのMF福森健とマッチアップすることになったが主にMF福森健が球際のところで激しくコンタクトをした。前半2分には両者がロングボールを追いかけて最終的にはMF福森健が後ろからMFアルハンに押される形になった。ファールだったが起き上がった後にMFアルハンの胸を突いてインドネシアの人からバッシングを浴びている。TwitterやInstagramが炎上している。
▼ 動画の投稿日 (2022年7月8日)
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