■ ラグビーのW杯が開幕日本開催となるラグビーのW杯が開幕した。プールAに入った日本の初戦の相手はロシアだったが30対10で勝利。リードを許す展開になったが松島幸太朗の活躍もあって逆転で勝利した。松島幸太朗はハットトリックを達成。W杯で日本代表の選手がハットトリックを達成するのは史上初となる。2戦目はアイルランド、3戦目はサモア、4戦目はスコットランドと対戦するが、目標である決勝T進出に向けて好発進となった。
ラグビーの日本代表が話題になるときに必ずクローズアップされるのが「日本代表に外国人選手が混じっていること」である。ラグビーは
・出生地が日本
・両親または祖父母の誰かが日本出身
・日本に3年以上継続して居住している。
のいずれかを満たしていたら日本代表でプレーする資格が生まれるのでサッカーとは大違いである。サッカーの日本代表でもMFラモス瑠偉やMF三都主アレサンドロやFW呂比須ワグナーなどがブラジルから日本に帰化をして日本代表に選出されて日本代表として活躍したが「帰化をして日本国籍を取得しなくても日本代表になれる。」ということに関してはラグビーに詳しくない人は違和感を覚えるだろう。
■ 両親のどちらか or 両方が外国にルーツを持つ選手「ラグビーはそういうルールになっている。」とのことなのでここではこれ以上は触れないが昨今の日本のスポーツ界は「両親のどちらか or 両方が外国にルーツを持つ選手」が増えている。もちろん、昔も力道山(プロレス)や王貞治(野球)や張本功(野球)などが活躍しているが、陸上のサニブラウンやケンブリッジ飛鳥、テニスの大坂なおみ、卓球の張本智和、バスケの八村塁など目立った活躍を見せる選手が多い。
野球の世界ではダルビッシュ有や山崎康晃やオコエ瑠偉などが活躍しており、サッカー界ではFW鈴木武蔵(札幌)やFWオナイウ阿道(大分)などがゴールを量産しているが、サイズに恵まれており、身体能力が高い選手が多い。ナイジェリアやガーナなどアフリカ出身の父親を持つスポーツ選手が多いことを考えると「アフリカ系の血が混じっているというのはスポーツの世界では大きなアドバンテージになる。」と言える。
「両親のどちらか or 両方が外国にルーツを持つ子供の数は激増している。」と言われるので、今後、ますます日本のスポーツ界はサニブラウンやケンブリッジ飛鳥や大坂なおみや八村塁のような選手の活躍が目立つ時代に入っていくと思われるが、「日本で生まれ育った選手」や「父親もしくは母親が日本人」であるならば仮に名前や外見や話し方が日本人っぽくなかったとしても個人的には特に何も感じない。
■ 帰化選手ばかりになるのは・・・。むしろ、「身体的な能力が高そうなので期待したい。」とポジティブに考えることが出来ると思う。先日、大分のサポーターを名乗る人物が日本代表のFW鈴木武蔵に対して差別的なツイートをしたことが話題になったが、サニブラウンや大坂なおみや八村塁やFW鈴木武蔵のような選手の存在まで否定する人はごく少数だろう。そういう人は極度の国粋主義者のみであり、大多数の日本人の考え方とは異なると思われる。
仮に日本代表23人のほとんどが彼らのような選手になったとしても「そういう時代になったんだ。」と思うくらいだと思うが、MFラモス瑠偉やFW呂比須ワグナーやMF三都主アレサンドロやのような帰化選手が日本代表23人のほとんどを占めるようなことになったら「それはちょっと違うのでは?」と感じるだろう。当然、サッカーの世界でも国籍変更は認められているのでルール違反でも何でもないが違和感は拭えない。
「彼らは日本を愛している。」とか、「日本人以上に日本を愛している。」というのはこの議論をする上ではあまり関係のない話である。日本代表23人のほとんどが帰化選手になった場合、純粋に日本代表を応援することは出来なくなる可能性が高い。MFラモス瑠偉やFW呂比須ワグナーやMF三都主アレサンドロなどの日本サッカーへの貢献度はとてつもなく大きいが「それとこれとは別次元の話」だと個人的には考える。
■ 「どのくらいまではOKと感じるか?」は人それぞれその一方で帰化選手が23人の中で1人あるいは2人くらいであればそこまで気にはならないだろう。実際に「MFラモス瑠偉が日本代表で活躍した時代」も「FW呂比須ワグナーが日本代表で活躍した時代」も「MF三都主アレサンドロが日本代表で活躍した時代」も帰化選手は1人のみだった。その後、DF闘莉王やFW李忠成なども日本に帰化をして日本代表としてプレーしているがどの時代も帰化選手はほぼ1人である。
個人的な考え方をまとめると
・両親のどちらかが日本人であれば特に気にならない。
・帰化選手が1人や2人くらいいても気にならない。
・日本代表のほとんどが帰化選手になるようだとおかしいと感じる(だろう)。
となるが「どのくらいまでであれば許容できるのか?」は人それぞれだろう。今回のラグビーの日本代表を例に出すと「半数ほどが日本出身ではない選手」で占められているが「日本に3年以上継続して居住していたら日本代表になれる。」というルールになっているにせよ、引っかかる人は多いだろう。昨今はそういった違和感を口にするだけで批判されてしまうがそのこと自体にも個人的には強い違和感を覚える。
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