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【J1・J2・J3】 12段階の個人別の戦力補強の評価 (2019年・夏の移籍市場) (その6) | | |　

51人目： MF 金森健志 (鹿島アントラーズ→サガン鳥栖)　・・・　B-

→　福岡県出身で筑陽学園高出身。2013年～2016年まで福岡で活躍。「博多のネイマール」や「博多のプリンス」と呼ばれた看板選手だったが鹿島での2年半は出場機会に恵まれなかった。鹿島に長く居過ぎた印象になるがまだ25才。復活が期待される。「今夏、移籍をするとしたら福岡に戻る可能性が高い。」と思っていたので鳥栖というのは驚きだった。個で仕掛けられる選手は途中出場でも貢献できる。　

52人目： GK 中林洋次 (サンフレッチェ広島→横浜Fマリノス)　・・・　B-

→　印象的なのは岡山時代。2012年～2016年まで岡山の絶対的な守護神として活躍した。広島に復帰した後、2017年はGK林卓人が離脱した影響もあってJ1で14試合に出場しているが失点に絡むミスが多かった。今シーズンはGK大迫が台頭。昨シーズン以上に苦しい立ち位置になっているので動向が注目されていたがGK飯倉(横浜FM→神戸)が抜けた横浜FMに移籍。実力派の控えキーパーを横浜FMは確保した。

53人目： DF 吉本一謙 (アビスパ福岡→清水エスパルス)　・・・　B-

→　昨夏にFC東京からの期限付き移籍で福岡にやってきたがこのタイミングでJ1の清水に完全移籍となった。5月末から7試合連続でスタメン起用されているがここ最近はベンチスタート。前日にDF山田将(町田)を期限付き移籍で獲得しているが、J1やJ2での実績はほとんどない選手なので「DF吉本→DF山田将」だと戦力ダウンになる。清水はCBを強化したかったがやや意外な方面からの補強になった。

54人目： MF 那須川将大 (松本山雅→藤枝MYFC)　・・・　B-

→　2年ぶりに松本山雅に戻ってきたがMF高橋諒の控えに回った。今夏、MF高木利が加入。さらに厳しい状況になったので、このタイミングでの移籍は致し方なしと言える。左足のキックが正確でかつ強烈。ここ数年は怪我に悩まされているが攻撃力のある左SB/WBは貴重。J3のクラブだと結構な戦力になる可能性はある。左SB/WBがベースポジションになるが左ストッパーの位置でプレーすることも出来る。

55人目： MF 安永玲央 (横浜FC→カターレ富山)　・・・　B+

→　サッカー解説者の安永聡太郎さんの息子。横浜FCのユースからトップチームに昇格して1年目になるがJ2で2試合に出場している。父親はバリバリのストライカーだったが息子はボランチ。展開力があって攻守両面でチームに貢献できるハイスペックなボランチである。積極補強を行って好調な横浜FCで出番を得るのは難しいことを考えると賢明な選択と言える。活きのいい若手が多い富山は良い環境と言える。

56人目： MF 加藤大 (アルビレックス新潟→アビスパ福岡)　・・・　A-

→　2012年と2013年はJ2の愛媛FCでプレーしているがそれ以外はずっと新潟でプレー。在籍8年目で2018年から10番を背負っているがここ最近はベンチスタートが続いている。立ち位置が厳しくなっていたがそれでもキャプテンであり、10番の選手なので驚きのニュースと言える。魅力は何と言ってもJリーガーの中ではトップクラスの運動量の多さになる。左足の精度も高いのでいい補強になる可能性は高い。

57人目： DF 米倉恒貴 (ガンバ大阪→ジェフ千葉)　・・・　A-

→　若返り策もあって厳しい立ち位置になっていたがこのタイミングで古巣の千葉に復帰することになった。2013年以来の復帰となるが人気選手だったので千葉のサポーターは歓迎するだろう。右SB/WBはDFゲリアが起用されることが多くなっているが、ここ数年、なかなか固定できずに苦労しているのでDF米倉で落ち着くようだと大きい。若い頃に千葉でプレーした選手が30才を超えた後に復帰するケースは多い。

58人目： MF 三宅海斗 (デュッセルドルフU-23→栃木SC)　・・・　A+

→　東福岡高から鹿屋体育大に進学。卒業後はドイツのデュッセルドルフのU-23でプレーした。今夏に栃木SCに加入したが2試合連続スタメン。初戦はボランチ、2戦目はシャドーの位置で起用されたが、運動量が多くて、かつ、左足のキックの精度も高い。タフに戦えて、なおかつ、イマジネーションも豊富なのでかなりの実力者と言える。残留争いに巻き込まれている栃木SCの救世主になる可能性がある。

59人目： MF マテウス・サヴィオ (アラゴアーノ→柏レイソル)　・・・　B-

→　24節の栃木SC戦(A)でJリーグデビューを果たしたがプレー時間は1分のみ。見せ場はほとんどなかった。初戦では力を見せられなかったが動画を見る限りではアタッカー系の選手である。縦への仕掛けが武器となるMFガブリエルと比べるともう少し周りをうまく使えるタイプの選手になる。アタッカーの競争は激しいのでまずは短い時間で結果を残したい。結果を出せないと厳しい生存競争には勝てないだろう。

60人目： FW ジュニオール・サントス (フォルタレーザ→柏レイソル)　・・・　A-

→　ブラジル出身で24才。188センチの大型フォワードになる。FWオルンガが好調なので「彼の控え」になる可能性は高いがJリーグのデビュー戦となった23節の金沢戦(H)のプレーを観る限りではフォワードとしてのポテンシャルは高い。「FWオルンガが抜けると攻撃力が大きくダウンする。」というのが今シーズンの柏の問題点だったので弱点をカバーする補強ができたと言える。身体的な能力は相当に高そうだ。

表1. プレーヤー別の移籍の評価 (2019年の夏の移籍市場)

分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	6	8	14	7	6	0	2	0	0	0	0
J1	札幌
	仙台				1	1	1
	鹿島			1		1
	浦和		1					1
	東京				1
	川崎F									1
	横浜FM		1	1	1		1
	湘南			1				1
	松本					1	2	2
	清水					2	1
	磐田			1		4
	名古屋					1
	G大阪		2		1		1	1
	C大阪					1
	神戸			1	2	1
	広島					2
	鳥栖			1	1		1			1
	大分				1			1
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	7	17	14	6	7	5	0	0	0	0	0
J2	山形					1	1
	水戸		1		2				1
	栃木SC			1		2	1		1
	大宮					1
	千葉				1
	柏				3	1	1
	東京V			1	2	1
	町田				2
	横浜FC			1		1
	新潟						1
	金沢					1
	甲府					1			1
	FC岐阜			2	1			1
	京都			1				1
	岡山			1				1	1
	山口				1			1
	徳島				1
	愛媛FC					1
	福岡		1		2		1
	長崎		1		1
	鹿児島					2	1	1	1
	FC琉球		1		1	2		2
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	0	0	2	5	7	4	2	1	0	0	0	2
J3	八戸
	岩手						1							2
	秋田
	福島
	群馬				1		1		2
	YS横浜
	相模原				1		1	1		1
	長野					1		1
	富山					2
	藤枝						2	1
	沼津							1
	鳥取						1
	讃岐
	北九州					2	1
	熊本
	合計	0	8	13	27	33	20	17	7	3	0	0	0	2