■ 湘南への個人昇格が決定柳下監督になって3年目となる金沢は集大成のシーズンと言えるが21節を終えた時点で7勝4敗10分けで勝ち点「31」。7位と好位置に付けている。クラブとしての今シーズンの目標は「1桁順位」だったが上方修正が必要なくらいの好成績を残している。J2最多の10引き分けなので「勝ちきれない試合が多い。」というのは問題点に挙げられるが7試合負けなし中。簡単には負けない粘り強いチームになりつつある。
五輪世代のFW垣田、FW小松蓮、DF長谷川巧などにはさらなる成長が期待できるので「初のPO出場」や「初のJ1昇格」も現実的な目標になっているが、左右のSBでプレーする大卒2年目のDF毛利がJ1の湘南に個人昇格をすることになった。今夏もJリーグは個人昇格する選手が目立っているが、DF毛利にとっては大きなチャンスと言える。湘南は「3-4-2-1」を採用しているので左右のWBで起用されるだろう。
山梨学院大学附属高から順天堂大に進んだDF毛利は2018年に金沢に入団しているがプロ1年目の昨シーズンの活躍はセンセーショナルだった。2017年に金沢の主力の右SBとして活躍したDF石田崚からポジションを奪取。J2で38試合に出場した。さらなる飛躍が期待された今シーズンはやや低調。スタメンから外れた時期もあったがここ7試合は全てスタメンフル出場を果たしている。状態は上向きと言える。