■ ゴールキーパー部門長らく、「GKのポジションがもっともタレントの少ないポジションである」、と考えられてきたが、一時期と比べると人材は集まりつつある。10年来、現在でも代表に名を連ねるGK川口能活とGK楢崎正剛の2強時代が続いてきたが、川島永嗣(川崎F)や西川周作(大分)、林彰洋(流経大)ら才能のあるキーパーも生まれてきている。
そんな中で、現時点でのランキングをつけると・・・。
① 楢崎正剛(名古屋グランパス) → 川口と並んで日本サッカー史に残る偉大なGK。「動の川口、静の楢崎」と評されることが多く、恵まれた体格を生かしたハイボールの強さと正確なキャッチング技術は特筆すべきものがある。今シーズンはチームも開幕から絶好調で、久々に上位進出が期待できる。本人のモチベーションも高い。
② 川島永嗣(川崎フロンターレ)ユース時代から高い評価を得てきたが、07年に川崎Fに移籍するまではJリーグの舞台で活躍する機会は少なかった。ただ、この移籍を機に、一気に日本最高峰のGKへと名乗りを上げた。近い将来、川口と楢崎という2枚看板を追いやって、代表のゴールを守るのはほぼ確実だろう。
③ 曽ヶ端準(鹿島アントラーズ)見事な終盤の追い上げで07年のリーグ戦を制した鹿島の守護神。2002年のW杯メンバーだが、ここ数年はチームの不調も相まってやや精彩を欠いていたが、一気に盛り返した。たまに見せる凡ミスがなくなれば、さらなる上を目指せる。近いうちに、日本代表へ復帰する可能性は高い。
④ 都築龍太(浦和レッズ)チーム内で、オシムジャパンにも召集されることの多かったGK山岸と激しいポジション争いを続けてきたが07年シーズンからレギュラーの座を勝ち取った。そのシーズンはケガ人続出のチームを支えて見事にACL制覇に導いた。ややキレやすい性格は不安要素だが、抜群の身体能力の高さは大きな魅力。
⑤ 西川周作(大分トリニータ)川崎Fの川島とともに、将来の日本代表の正GK候補といわれる五輪世代最高のGK。フィールドプレーヤー並の脅威的な精度を誇る左足のキックが魅力で、一発で局面を変えるだけの威力を持つ。セービングも安定していて、リーダーシップもある。チーム全体を落ち着かせることの出来る存在。
⑥ 川口能活(ジュビロ磐田)長らく日本の顔としてプレーしてきたが、近年はやや衰えも見られる。安定したセービングが持ち味のキーパーだったが、ややミスが目立つようになってきている。ただし、まだまだモードに入った時のすごさは健在である。
⑦ 榎本哲也(横浜Fマリノス) → 長い期間、榎本達也(現ヴィッセル神戸)と正GKの座を争っていたが、07年に榎本達也が神戸に移籍すると、正GKに定着した。183cmと高さは無く機動力で勝負するタイプのGKで、DFラインの裏のスペースを素早く的確に管理する能力は、J1では川島(川崎F)と双壁をなす。
⑧ 南雄太(柏レイソル) → 黄金世代を代表するGKで99年のワールドユースでは正GKとして日本代表を決勝戦にまで導いた。静岡学園高校時代から将来を嘱望されてきたGKだったが、意外にもA代表のピッチでゴールを守った経験はない。レイソル一筋でチームの苦楽を共にしてきたが、J2降格とJ1再昇格を経て人間的にも一回り大きくなった。
⑨ 林彰洋(流通経済大学) → 194cmという破格の体格を持つ期待のGK。大学生ながら、2007年の日本代表トレーニングキャンプのメンバーにも選出された経験を持つ。ユース代表として多くの国際試合を経験しスケールアップを果たした。現在、大学3年生であるが卒業時にはプロからのオファーが殺到するだろう。
⑩ 藤ヶ谷陽介(ガンバ大阪) → 強豪のG大阪でポジションをつかんだGK。ベテランのGK松代戸のポジション争いを制し、近年は継続してゴールマウスを守る。試合に出続けることで徐々に安定感を増しており、攻撃的なチームを最後尾から支えている。
◆ アンケート
Q1. 日本人現役№1のGKは誰だと思いますか?
曽ヶ端準(鹿島)
都築龍太(浦和)
山岸範宏(浦和)
南雄太(柏)
菅野孝憲(柏)
土肥洋一(東京V)
川島永嗣(川崎F)
榎本哲也(横浜FM)
北野貴之(新潟)
西部洋平(清水)
山本海人(清水)
川口能活(磐田)
松井謙弥(磐田)
楢崎正剛(名古屋)
平井直人(京都)
松代直樹(G大阪)
藤ヶ谷陽介(G大阪)
榎本達也(神戸)
西川周作(大分)
清水健太(山形)
下田崇(広島)
神山竜一(福岡)
吉田宗弘(福岡)
林彰洋(流通経済大学)
上記以外の選手
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Q2. 日本人現役№2のGKは誰だと思いますか?
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Q3. 日本人現役№3のGKは誰だと思いますか?
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高校時代、GKをする機会があり、難しさを知って以来、GKを人より見ていることが多い自分としては興味深いです。
気を悪くしてほしくないですが、ひいき目なしにベスト10入りに林はいくらなんでも厳しいと思います。
若手では西川、菅野と高木(札幌)が個人的には将来、代表に近いかなと思います。
個人的には一番は都築ですね。
フィード能力、反応、ポジション取り、どれも最高レベルです。
個人的なベスト5は
1 都築
2 楢崎
3 川口
4 曽ヶ端
5 南
で、正直この5人はレベルが他よりも抜けてるかと。
GKはベテランでも輝ける、息の長いポジションなので、無理に若手枠はいらないと思います。
西川はポジション取り、
川島はキャッチング、
菅野はコーチングにまだまだ前述の五人とは差があるように感じます。
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