ヴァンラーレ八戸 ・・・ C- (12段階)→ 2018年のJFLで3位になった八戸は「悲願のJ3昇格」を果たした。2019年は初めてJリーグの舞台で戦うことになるがS級ライセンス持っていない葛野監督は強化部長に就任。監督を探していたが今シーズンの途中まで藤枝MYFCの監督を務めていた大石監督の招聘に成功した。今シーズンは低迷したが2016年と2017年はいずれもJ3で7位。資金力の乏しい藤枝MYFCを躍進させた評価の高い監督である。
選手を育てるのも上手な監督なのでいい選択だったと思うがオフの選手の入れ替えは少ない。JFLで10ゴールを挙げたFW谷尾、同じく8ゴールを挙げたMF中村太の残留は確定済み。J3昇格に貢献した主力の多くはチームに残る見込みとなった。一方、新たに加入が決まった選手は新卒の選手を除くとMF河津(盛岡)とMF三田尚(FC今治)の2人くらい。Jリーグで実績のある選手が少ないのは気がかりな点である。
現状ではMF三田尚が補強の目玉と言える。2017年は29試合で8ゴール、2018年は27試合で6ゴールを挙げている。左足が得意でドリブルと運動量の多さが武器となる。東北1部リーグ→JFLとステップアップしてようやくJリーグでプレーするチャンスを掴むことが出来た。攻撃の中心になることが期待されている。ちなみに長野県出身になるが青森山田高出身。2015年と2016年はラインメール青森でプレーしている。
青森県とのつながりが非常に深い点は獲得に成功した大きな理由と考えられる。一方のMF河津はボランチが主戦場となる。専修大出身で2015年に千葉に加入したがチャンスを掴めなかった。2017年は沼津、2018年は盛岡でプレーしているが、J3で通算18試合の出場のみ。実績のある選手ではない。主力に目立った流出がない点は高評価できるがオフの移籍市場ではほとんど存在感を発揮できずにいる。