長野パルセイロ C-主なin
GK 阿部伸行 (ギラヴァンツ北九州)
DF 大木暁 (東京ヴェルディ) ・・・ 期限付き移籍
DF 寺岡真弘 (ギラヴァンツ北九州)
MF 新井純平 (ギラヴァンツ北九州)
MF 岩沼俊介 (京都サンガ)
MF 野崎雅也 (Y.S.C.C.横浜)
MF 明神智和 (名古屋グランパス)
MF 三上陽輔 (カターレ富山)
FW 小林秀征 (ファジアーノ岡山ネクスト)
主なout
GK ジョニー・レオーニ (栃木SC) ・・・ 契約満了
DF 夛田凌輔 (栃木SC)
MF 仙石廉 (栃木SC)
MF 橋本英郎 (東京ヴェルディ) ・・・ レンタル終了
MF 山田晃平 (FC岐阜) ・・・ 契約満了
FW 渡辺亮太 (アスルクラロ沼津) ・・・ レンタル終了
→ 2012年が2位(JFL)、2013年が1位(JFL)、2014年が2位(J3)、2015年と2016年は3位(J3)。長野は3部リーグでこれ以上ないほど安定した成績を残しているが巡り合わせも悪くてJ2に昇格することができずにいる。ライバルの松本山雅がJ1あるいはJ2で存在感を発揮しているので早く追いつきたい。三浦文丈監督が1年限りで退団したが鹿児島を5位と躍進させた浅野監督を招聘。これは大きなプラスと言える。
2016年は30試合で33得点/22失点。失点数の少なさは見事と言えるがJ2昇格を狙うチームとしては得点数が少なすぎる。少なくとも試合数の1.5倍となる45得点は必要だった。得点力アップが分かりやすい課題と言えるが、今オフの補強はボランチから後ろのポジションが中心。MF明神、MF岩沼、GK阿部、MF新井純、MF大木などが加入したので選手層は相当に厚くなったが補強ポイントからずれている印象になる。
J2でも問題なく通用するだろうエースのMF佐藤悠を引き留めることが出来たのは良かったが攻撃的なポジションの選手で即戦力になり得るのはMF三上くらい。ファジアーノ岡山ネクストでプレーしていた22歳のFW小林秀は大化けする可能性を秘めた選手と言えるが、引き続いてFW宇野沢、FW塩沢、FW勝又、FW荒田といったプレーヤーとしてのピークをやや過ぎている30代の選手に期待せざる得ない陣容である。
J2の中に混じっても「真ん中よりも少し下」くらいの資金力があるチームだということを考えるとMF佐藤悠と並んで攻撃の中心になれる選手を補強しなかったのは解せないところである。浅野監督はそこまで攻撃志向の強い監督ではないので今シーズンも得点力不足に苦しむ可能性は高い。一方、守備陣に関してはキーパーが不安視されているがそれでも大崩れすることは考えにくい。リーグ屈指の堅守は変わらないはず。
カターレ富山 B+主なin
DF 山形辰徳 (栃木SC)
MF 佐々木陽次 (徳島ヴォルティス) ・・・ 期限付き移籍
MF 佐々木一輝 (徳島ヴォルティス)
FW パブロ (FC琉球) ・・・ 期限付き移籍
FW ハン・スンヒョン (松本山雅) ・・・ 期限付き移籍
主なout
GK 江角浩司 (→引退)
DF 吉井 直人 (→引退)
MF 三上陽輔 (長野パルセイロ)
MF 大山俊輔 (→引退)
FW 西川優大 (→引退)
FW 大島康樹 (柏レイソル) ・・・ レンタルバック
→ 2014年のJ2で最下位(=22位)になってJ3に降格したが2015年は5位、2016年は6位という順位だった。2年連続でJ2昇格に失敗したが三浦泰年監督が指揮した2016年は決して悪いシーズンではなかった。降格後にチームに加入した選手たちが力を付けてきたので2014年以来のJ2復帰の可能性は十分にある。現時点では「北九州と長野と栃木SCの3強」と言われているが離されることなく食らいついていきたい。
オフの補強は成功したと言える。GK江角やMF大山俊やFW西川など経験豊富な選手がチームを離れたが、FW萱沼やFW中西倫やMF脇本といった期待の若手は揃って残留が確定。MF三上(→長野)が引き抜かれたのは誤算と言えるが主力の流出は最小限にとどまった。その上で経験豊富な右SBのDF山形辰(栃木SC)と身体能力の高いFWパブロ(FC琉球)の獲得に成功。ピンポイントで効果的な補強が出来たと言える。
MF清原(C大阪)、MF庄司(FC岐阜)、FW中山仁(山形)、MF福満(C大阪)、DF馬渡(徳島)などJ3で活躍した選手がJ2で目立った活躍を見せるケースは多いのでJ2の中規模以下のクラブがJ3の有望株をターゲットにするケースが増えてきた。富山のようなJ3のクラブにとっては大変な流れになっているがこれからの富山を引っ張っていくだろう24歳前後の有望株を引き留めることが出来たのは大きな収穫と言える。
期待したいのはFC琉球で21試合に出場して7ゴールを挙げたストライカーのFWパブロ。184センチ/80キロと恵まれた体格でポテンシャルは相当に高い。まだ20歳という年齢も魅力で大化けする可能性を秘めている。実績十分の右SBのDF山形辰はキックの精度が高くて右サイドを活発にするだろう。若い選手が多くなったので安定感に欠けるシーズンになる可能性はあるが自動昇格枠に滑り込んでも何らおかしくない。
藤枝MYFC S-主なin
GK 田口潤人 (横浜Fマリノス) ・・・ 期限付き移籍
MF 水野泰輔 (FC岐阜)
MF 大竹隆人 (町田ゼルビア)
FW ワタナカ (ボンケット・アンコール) ・・・ 期限付き移籍
FW 土井良太 (グルージャ盛岡)
主なout
DF 前田晃一 (奈良クラブ) ・・・ 契約満了
DF 橋本巧 (→引退)
DF 望月竜次 (→引退)
DF 奈良林寛紀 (→引退)
FW 満生充 (→引退)
→ 2014年は11位、2015年は10位、2016年は7位。着実に順位を上げてきている。同県に清水エスパルスとジュビロ磐田がいるので難しい環境と言えるが就任3年目となる大石監督の下、攻撃的なサッカーで存在感を発揮し始めている。2016年は30試合で48得点。これは優勝した大分の30試合で50得点に次ぐJ3で2位の得点数だった。資金力がJ3の中でも最低クラスであることを考えると素晴らしい成果と言える。
資金力やブランド力に欠けるチームであることを考えると今オフの補強はパーフェクトに近い。「J3の14クラブの中で最も補強に成功したクラブの1つ」に挙げられる。J3の得点ランキングで4位となる12ゴールを挙げてエースに成長したMF枝本やついに開花したゲームメーカーのMF鮫島など主力の殆どは残留。その上でFW土井(盛岡)、MF水野泰(FC岐阜)、GK田口(横浜FM)らを獲得。かなりの戦力アップに成功した。
さらにはカンボジア代表の中心選手で「カンボジアの至宝」と言われるFWワタナカ(ボンケット・アンコール)の獲得に成功した。ゴールシーンを見る限りではFW田中順(神戸)のような選手に思えるがカンボジア人として初のJリーガーとなるFWワタナカがどのくらいの活躍が出来るのか?は興味深い。主力の引き止めに成功して、実力派の選手を獲得して、話題性のある選手も獲得。申し分ない補強ができたと言える。
FWワタナカが主力として活躍するようだと面白いことになるがすでに触れた通り、リーグ屈指の攻撃力を誇る藤枝の中心選手はほぼ全員が残留した。その上で190センチのFW土井(盛岡)などが加入したのでベンチ枠に食い込むのも大変である。30試合で42失点とやや失点が多かった守備陣は新加入のGK田口(横浜FM)に大きな期待がかかる。何度も年代別代表に選出されている有望視されるキーパーの1人である。
→ 【J3】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (グルージャ盛岡・ブラウブリッツ秋田・福島ユナイテッド編)
→ 【J3】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (栃木SC・Y.S.C.C.横浜・SC相模原編)
→ 【J3】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (長野パルセイロ・カターレ富山・藤枝MYFC編)表. J3の17クラブの今オフの補強の評価
クラブ名 | 補強の評価 |
グルージャ盛岡 | ??? |
ブラウブリッツ秋田 | ??? |
福島ユナイテッド | ??? |
栃木SC | ??? |
Y.S.C.C.横浜 | ??? |
SC相模原 | ??? |
長野パルセイロ | C- |
カターレ富山 | B+ |
藤枝MYFC | S- |
アスルクラロ沼津 | ??? |
ガイナーレ鳥取 | ??? |
ギラヴァンツ北九州 | ??? |
鹿児島ユナイテッド | ??? |
FC琉球 | ??? |
FC東京U-23 | ??? |
ガンバ大阪U-23 | ??? |
セレッソ大阪U-23 | ??? |
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