※ 2021年3月3日(水)の時点。
福島ユナイテッド ・・・ A-
→ JFL時代に福島を率いた時崎監督が復帰した福島はオフの補強に成功したと言える。「クラブ史上最高のオフになった。」と言っても過言ではないだろう。10アシストを記録したMF池田昌(→湘南)が流出して長きに渡って10番を背負ったMF橋本拓(→三重)も退団してチャンスメーカーだったMF田村亮(→FC安養)も抜けてしまったがJ2のクラブへの個人昇格が考えられたエースのFWイスマイラの引き留めに成功した。
33試合で13ゴールを挙げたFWイスマイラの残留はサプライズだった。さらに32試合で7ゴール3アシストのFWトカチは期限付き移籍から完全移籍に切り替わった。J3で脅威となった助っ人コンビが揃ってチームに残ったのは大きい。MF池田昌、MF橋本拓、MF田村亮の3人の穴をどう埋めるのか?が注目点になるがFWイスマイラとFWトカチにはさらなる成長が期待できる。J3のダークホース的な存在に挙げられる。
4人の大学生を獲得しているが期待が集まるのはDF田中康(立命館大)になる。京都U-18出身で立命館大のときも年代別の日本代表に召集されている。右SBが基本ポジションになるがスピードがあって技術も高い選手である。マルチプレーヤーとしても知られているので右SHやボランチや左SBやトップ下で起用される可能性もある。DF前田椋(→宮崎)が抜けたので右SB/WBで起用される可能性が現時点では高い。
注目が集まるのはMF遊佐(チェンナイ・シティFC)になる。広島ユースの頃に注目を集めたがJリーグでは活躍できずにインドに渡ってインドでスター選手となった。32歳になって地元のクラブである福島に加入したがインドサッカー界のスター選手が久々のJリーグでどんなプレーを見せるのか?が注目点になる。MF遊佐は発信力のある選手なのでクラブの魅力をたくさんの人に伝える役割も大いに期待される。
守備的なポジションはベテランのDF阪田(→未定)が契約満了になった。DF宇佐美宏和、DF岡田亮、DF福島、DF河西などがCBのポジション争いの中心になると思うがタレントが豊富になった攻撃陣と比べると見劣りするのは否めない。サイズのあるCBは183センチのDF岡田亮くらい。福島で11年目を迎えるDF岡田亮の役割は相当に重要になってくる。DF雪江は今シーズンもたくさんのポジションで起用されるだろう。
期待したいのは元・日本代表のGK山本海(熊本)になる。昨シーズンは熊本で出番に恵まれなかったが2019年は熊本で正キーパーとして活躍した。188センチとサイズがあって経験値の豊富なキーパーなので固定しきれなかったキーパーが一転してストロングポイントになる可能性は高い。FWイスマイラとFWトカチを中心とした攻撃陣はJ3でも上位クラスなので守備陣が奮闘した場合は上位争いも十分に可能である。
Y.S.C.C.横浜 ・・・ D+
→ シュタルフ悠紀リヒャルト監督になって3年目。集大成のシーズンになるだろう。2019年はFW浅川とFW進昂平の2トップが躍動して13位と健闘したが2020年はブービーの17位だった。FW浅川、FW進昂平、MF奥田晃、DF河野諒などが抜けた穴を埋めるのは難しかった。5勝17敗12分けに終わった2020年からの巻き返しを図るが例年どおりでたくさんの主力選手が他クラブに流出する苦しいオフになった。
クラブ規模などを考えると「主力が数名抜けるのはある程度は仕方がない。」と言えるが今オフもFW宮本拓(→藤枝MYFC)、MF宮尾(→FC今治)、MF音泉(→富山)が流出した。期限付き移籍だったGK大内(→横浜FC)もレンタル終了となったので中心だった選手がたくさん抜けてしまった。フォワードに再コンバートされて14ゴールと覚醒したストライカーのFW宮本拓の穴を埋めるのは特に大変な作業と言える。
オフの補強は海外リーグでプレーしていた選手が中心となった。DF一宮はオーストラリアのBellambi FC、MF菊谷はドイツ4部のFCバイエルン・アルツェナウ、FW柳園はドイツ6部のSV Rottからの加入になる。台湾でプレーしていたレンタルバックのDF上田航を含めると海外でプレーした経験のある選手が一気に増えた。卒業時にJリーガーになれなくて海外に渡った選手のいい受け皿になることが出来るか?否か?
Jリーグ以外の国内のクラブからもたくさんの選手を獲得したがY.S.C.C.横浜の下部組織出身のMF宮内(ヴェルスパ大分)は4年ぶりの復帰になる。V大分で活躍してJリーグ復帰を果たした。札幌ユースの黄金世代の中心の1人だったMF神田(東京23FC)は地域リーグからJリーグへの復帰を果たした。さらにFW河辺も九州リーグのジェイリースFCからの加入になる。FW河辺も大学を卒業した後はドイツでプレーしていた。
他のJリーグのクラブとは全く違うやり方の補強なので評価は難しいが化けたら面白そうな選手を積極的に獲得するやり方は悪くない。出世したFW浅川やFW進昂平やMF宮尾やMF音泉やMF奥田晃やMF三沢などもY.S.C.C.横浜に加入した当時はほぼ無名の存在だった。過去を振り返ってみるとプロ入りしてから大きく成長した選手をたくさん発掘できているのでスカウティング能力はクラブの武器の1つになるだろう。
Jリーグで実績のない選手が補強の中心なので下位候補に挙げられるのは仕方がない。Y.S.C.C.横浜を14位や15位と予想する人が多くなっているが海外の下部リーグでプレーしていた選手や地域リーグから獲得した選手に与えられる時間は短い。1年目から活躍できないと、1年後、契約満了になってチームを離れることになるだろう。サッカー人生がかかった選手がたくさんいるのでいい競争が生まれる可能性はある。
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