■ 注目が集まるのはジュビロ磐田2020年のJ2は例年通りで22チームによるホーム&アウェイ方式で行われるが柏・横浜FC・鹿児島・FC岐阜が抜けて松本山雅・磐田・北九州・群馬の4チームが新たに参戦することになった。2019年はFC琉球と鹿児島の2チームが「初昇格チーム」だったのでフレッシュさがあったが2020年の顔ぶれからはフレッシュさは感じられない。松本山雅・北九州・群馬はJ2の戦いに慣れている。違和感があるのは磐田くらいである。
2019年のJ2は柏が中心になった。5月あたりまでは極度の得点力不足に苦しんだがその後は持ち前の攻撃力が爆発した。最終節の京都戦(H)の13対1の大勝劇は衝撃的だったが「最終的には柏が力を示したシーズンだった。」と言える。ただ、2位の横浜FCとの差は「5」のみ。3位の大宮との差も「9」なので余裕のある展開にはならなかった。「柏ほどの戦力でも今のJ2を独走で制するのは難しい。」と言える。
2020年のJ2で最も注目が集まるのは磐田だろう。2014年と2015年に次いで3度目のJ2挑戦になるがJリーグで一時代を築いたチームなのでどのチームも「磐田戦」になると目の色を変えて戦う可能性が高い。フベロ監督になってからの戦いぶりも加味すると「2020年のJ2は磐田が本命視される可能性大」と言える。フベロ監督になってからは11試合で4勝6敗1分け。内容面も向上してドラマチックな試合が多かった。
ただ、「断トツの優勝候補になる可能性は低い。」と言える。柏と磐田の大きな違いを挙げると「降格したシーズンの柏はJ1でも上位候補に挙げられていたが磐田は降格候補の1つだった。」という点である。すでにFW川又やFW大久保やMF田口など実績のある選手の退団が決定しており、DF大南の流出も濃厚となったことも踏まえると「他チームを圧倒するほどの巨大戦力になることは考えにくい。」と言える。