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2023年10月

2023年10月31日 (火)

中東におけるアメリカ支配に新たな打撃を与えたガザの悲劇

2023年10月24日
Veniamin Popov
New Eastern Outlook

 パレスチナ人を無視しながらの、イスラエルに対するアメリカの揺るぎない支援は、グローバルサウス全体、特にイスラム世界で怒りを引き起こした。

 いくつかの国が反米抗議行動をしたが、それにはアメリカ議事堂も含まれる。数時間、500人の普通のアメリカ人(その多くはユダヤ人だった)が国会議事堂を支配し、パレスチナを救うよう要求した。

 アメリカ政府の行動が非常に悪質だったので、ジュネーブの人権理事会に出席した人々のほとんどが、発言したアメリカ特使に背を向けた。

 これには多々例がある。バイデン政権の「近視眼的で、破壊的で、不当で、我々が公式に支持する価値観と矛盾する」政策決定に至った「一方への無批判な支持」に抗議して、国務省政治軍事局の議会・広報部長を務めていたジョシュ・ポールが辞任した。

 今年10月16日の国連安全保障理事会で、パレスチナとイスラエルの紛争地帯、ガザ地区での人道的停戦に関するロシアの決議草案をアメリカはイギリスとフランスとともに阻止した。

この文書は、民間人の大虐殺や苦しみを止め、捕虜を解放し、飛び地での人道的災害を回避し、紛争が地域の他の国々に広がるのを防ぐための多くの具体的かつ即時の措置を規定していた。非常に微妙な状況を考えると、早急な行動が必要だった。

 ロシア発議を17カ国のアラブ諸国を含む約30カ国が共同提案した。

 その結果、国際の平和と安全の維持を担当する主要機関は、流血に終止符を打ち現在の未曾有の状況に対する解決策の舞台設定に役立つ選択ができなかった。

 アメリカや他の西側諸国の姿勢は、合理的で自然な決定の妨げになった。現在の状況を考えると、この提案は道徳的で、人道目的のため絶対必要だ。

 数百人のパレスチナ人の死をもたらしたアルアハリ病院への壊滅的空爆またはミサイル攻撃は、国連安全保障理事会がガザ地区での人道的停戦に関するロシア提案を支持していれば、おそらく回避できたはずだ。行動を起こさずに過ぎ去る日々は、死者と負傷者数の増加をもたらし、封鎖された地域に閉じ込められ、イスラエルとパレスチナ間の長引く未解決の紛争の人質である民間人の継続的な苦しみをもたらす。

 現在の悲劇的な出来事は、同盟諸国の助けを借りて、中東和平の取り組みをアメリカが独占しているため、アメリカの行動または怠慢の結果だ。

 10月17日、ガザへの人道援助を許可するため戦闘の一時停止を求めながら、イスラエルに対するハマスの攻撃を非難するブラジルが提案した国連安全保障理事会決議(UNSCR)をアメリカは拒否した。アメリカ代表によると草案はイスラエルの自衛権を無視している。決議の文言は安全保障理事会の他の15人のメンバー全員に反対なしに受け入れられた。

 このように、アメリカは、緊張緩和や、状況緩和や、民間人保護を犠牲にして、パートナーのイスラエルを「保護」することが主な関心事であることをまたしても示した。中東中の人々を激怒させたイスラエルとハマス間の紛争に対するアメリカの対応に言及して、「イスラエルに対する断固たる支持がアメリカの偽善への非難を引き起こした」とニューヨーク・タイムズ紙が述べたのは当然のことだ。

 トルコのハカン・フィダン外相によれば、アメリカはこの地域と最後の決別をしようとしているのかも知れない。

 ガザ住民への攻撃は「残酷で凶悪な犯罪」だとサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン・アル・サウード皇太子は表現した。

 2023年10月16日のアルジャジーラ・ウェブサイトによると、ガザのパレスチナ人に対してイスラエルが大量虐殺戦争を繰り広げる中、アメリカは中東で地域警官を演じるのに戻った。その声明を支持するため、バイデン政権は一隻ではなく二隻の空母を派遣し、主要同盟国を攻撃しないように他の国々に警告した。

 アントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官がイスラエルを訪問し、続いて10月17日にバイデン大統領がイスラエルで数時間過ごした。

 10月12日のエジプトのアル・アハラム紙によると、バイデン大統領の「斬首されたイスラエルの赤ん坊」に関するウソは証拠がなかったが、イスラエルを支援するためにアメリカ政府が利用した最も汚い戦術の一つつだった。その結果、アメリカはイスラエルと提携し、「ガザ・イスラエル双方の無辜の民間人に対して地獄の扉を開いた」。

 サウジアラビア・アラブ・ニュースによると、中東での紛争はイスラエル人の命が重要でアラブ人やイスラム教徒の命は重要ではないという欧米道徳の歪んだ理解によって引き起こされている。何千人ものパレスチナ人が殺され、数万人が負傷し、何千もの民間アパートが破壊されたガザ地区で起きている大虐殺をバイデン政権は本当に気にしていない。

 10月19日、更に1000億ドルの援助をイスラエルとウクライナに提供するようバイデン大統領は議会に要請した。二つの紛争をバイデンが人為的に組み合わせたとルモンドは主張している。全ての問題を解決するため武力を行使するというアメリカの飽くなき要求にアメリカ国民は、しかるべく対応してはいない。最近の調査によると、アメリカ人の半数以上が更なる軍事援助に反対しているのは偶然ではない。

 フォーリン・ポリシー誌記事「30年間のアメリカ政策はいかにして大惨事に終わったか」で「アメリカ指導部は、イラク、シリア、スーダン、イエメンで壊滅的戦争をもたらし、レバノンは虫の息で、リビアは無政府状態で、イスラエルに安全はなく、パレスチナ人には安全も正義もない。彼らの狙いが何であれ、アメリカ指導者連中は前向きな結果を達成するのに必要な洞察力や客観性に欠けていることを常に示してきた。」とハーバード大学ロバート・ベルファー・レネー・ベルファー国際関係学のスティーブン・M・ウォルト教授は述べている。

 ヴェニアミン・ポポフはロシアの外務省モスクワ国際関係大学MGIMOの「文明パートナーシップセンター」所長、歴史科学博士候補、オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/10/24/the-tragedy-in-gaza-has-dealt-a-fresh-blow-to-us-dominance-in-the-middle-east/

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 Alex Christoforou YouTube 冒頭、戦争女王ヒラリー・クリントン 「今停戦すれば、ハマスが武装強化するだけ」

IDF scales back operation. Dagestan airport PSYOP. Kiev ends gas transit. Scholz Nigeria stream. 45:23

 植草一秀の「知られざる真実」

大増税 隠しきれない岸田首相

 日刊IWJガイド

「10月最終日! 累積赤字と金融機関への返済をあわせた目標額まであと180万8400円必要です! どうかIWJをご支援ください!」

タッカー・カールソン氏によるダグラス・マクレガー元大佐インタビュー「イランとの戦争になると、アメリカはどうなるか?」(前半)「行きつく先は、まさにハルマゲドンだ」、米軍は「最近の歴史の中で、最も弱い位置」にあり、ミサイル戦でもサイバー戦争でも非常に先進的なイランと戦争を始めれば不利な要素も!「イスラエルがガザで計画しているような集団的懲罰を許さない」ロシアとトルコも参戦し、「地域戦争以上のものになる」!

<号外を出しました>昨夜、「BRICSの主要国、インドがイスラエルに対して連帯表明! 長年対立してきたパキスタンはパレスチナを支持! 両核保有国の関係はパレスチナ問題へどのような影響を及ぼすのか!?」を出しました。

2023年10月30日 (月)

イスラエルが何千人もの子供の殺害をやめれば悪者が勝つかもしれない

 イスラエルが執拗な爆撃作戦で何千人も子供を殺すのをやめれば、イスラエルは殺人テロリストに乗っ取られる可能性がある。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月24日

物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 イスラエルは、子供が大勢いる建物に爆弾を投下し、包囲戦で民間人を標的にし、ヨルダン川西岸のパレスチナ人を殺害し、メディアを検閲し、反体制派を逮捕し、ジャーナリストを殺害し続ける必要がある。

 イスラエルが執拗な爆撃作戦で何千人もの子供を殺すのをやめれば、イスラエルは残虐なテロリストに乗っ取られかねないのだ。

普通の人:彼らがいると分かっている場所に爆弾を投下して何千人もの子供を殺すのは間違っている。

狂った人:ああ、あなたはハマスを愛していて、世界中の全てのユダヤ人を殺してほしいと言っているのだな???

普通の人:子供でいっぱいの建物に爆弾を投下するのは間違いで、今すぐ止める必要がある。

狂った人: しかし二週間前に悪いことが起きた

 イスラエル擁護者連中が我々に信じさせようとしている最も愚かなことの一つは、イスラエル爆弾で殺された子供の責任の100パーセントをハマスが負い、イスラエルはゼロパーセントの責任を負うという奇妙な話だ。それは明らかに愚かで無意味だ。

 そして、この描き方の問題は上限がないことだ。イスラエルが10,000人の子供を殺した場合、ハマスは10,000人の子供を殺す。イスラエルが10万人の子供を殺した場合、ハマスは10万人の子供を殺す。イスラエルが全てのパレスチナ人を根絶した場合、ハマスは全てのパレスチナ人を根絶する。

それは明らかにばかげている。

 イスラエル-パレスチナは複雑ではなく、イスラエル擁護者が、あなたに明らかに弁護の余地がない虐待を正当化されるよう見せるため、あなたに実行するよう頼む全ての異様な精神的ゆがみを加えた後でだけ、複雑に見えるのだ。

 イスラエルがガザで焦土作戦を行う必要があると言うイスラエル擁護者についてのことは、そうでなければハマスの別の攻撃があるだろうというのは、彼らがそれを意味するという意味で彼らは正しいということだ。ハマスの台頭と10月7日の攻撃を招いた多くのイスラエルの虐待をロールバックする選択肢を既に排除しているので、彼らが今すぐ停戦に同意し、攻撃を引き起こした虐待的現状に戻った場合、ガザ人が別の停戦を開始するのは時間の問題だ。だから、その枠組みの中から他の唯一の選択肢は、ガザがこれ以上の脅威をもたらさなくなるまで殺し、殺し、殺し、破壊し、破壊し、破壊することだ。

 もちろん、問題は彼らの枠組みがでたらめだということだ。他の明白な選択肢は、平和と和解に向けて動き、10月7日の攻撃を引き起こした全ての過ちを正すことで、それはアパルトヘイトや専制政治やゲットーの現状や深刻な人の苦難の巨大強制収容所の代わりに、パレスチナ人が満足する一国家または二国家解決策を意味する。それはパレスチナ人の継続的抵抗を必要とせず、停戦の可能性を可能にするだろう。

 しかし、土地の束を割譲するか、ユダヤ人民族国家としてのイスラエルの存在を終わらせることを意味するため、イスラエルは、これを行うことを望まないので、その選択肢は、明らかなこの問題の明白な解決策ではなく、考えられないたわ言として組み立てられる。何千人もの子供を殺害し、ガザを絨毯爆撃することが永続的平和を達成するため必要な措置よりも好ましいと見なされている。

 公式にはイスラエルには三つの選択肢がある。

1.パレスチナ・レジスタンスが存在する理由がこれ以上ないよう大きな妥協をし、全ての過ちを正す。

2.現状に戻り、将来さらに攻撃が行われることを受け入れる、または

3.ガザで焦土作戦を行う。

 誰も話したくない隠された第四の選択肢は、イスラエル諜報機関が、ハマス攻撃が起こるのをおそらく許したという不快な事実に対処することだ。エジプト諜報機関から攻撃があると警告されたにもかかわらず、アメリカ諜報機関が10月6日のハマスによる異常な活動を認識していた事実にもかかわらず、丸二年も、イスラエル諜報機関に全く探知されなかったため、ハマスが、地球上最もスパイされている場所の一つであるフィラデルフィアの広さの閉鎖された地域で、モーターボート、ドローン、電動パラグライダーを含む未曾有の規模と洗練された攻撃の調整と公然たる訓練に二年費やし、ハマスでさえ彼らが殺して捕らえることができたイスラエル人の数で驚いたほど攻撃が成功裏に実行された可能性は非常に低いように見える。

 もしイスラエルが自分に目を向け、捜査し、その結果、10月7日の攻撃を許すためイスラエル諜報機関が工作員に見て見ぬふりをさせていたことが分かった場合、イスラエル諜報機関は確実にそれらが起きるのを防げるのだから、単にこれを認め、二度と起こらないようにするための措置を講じるだけで、その規模の攻撃でこれ以上苦しむことはないとイスラエルが安心するのに十分なはずだ。そのような攻撃を防ぐためにはハマスを排除する必要があるという前提は誤りだと証明されるはずだ。

 だが、これはおそらく、あらゆるあり得る選択肢中、最も可能性が低い選択肢だ。なぜなら自国諜報機関が既存の思惑を推進するため膨大な人数の自国民を犠牲にしたのをイスラエル国民が知った時起きる内部の政治的影響は国家秩序を丸ごと崩壊させるからだ。

 イスラエル擁護者たちはこう言うだろう。「いまいましい反ユダヤ主義テロリスト愛好家全員分かっていない。今イスラエルが完全焦土作戦を行い、ハマスを完全抹殺しなければ、イスラエル諜報機関に意図的に起きるのを許される次の大規模ハマス攻撃を阻止するにはどうすれば良いのだ?」

 帝国の阿呆連中が過去七年「そっちこそどうなんだ論法」という言葉を叫び、それは悪だと言ったのに、今やイスラエルに対するあらゆる批判に対する連中の反応は「ハマスがしたことはどうなんだ」や「悪いことをする他の国々はどうなんだ」だ。

 イスラエルの犯罪性に関し既に知らなかった欧米人は、イスラエルがこういうことをしているのを知りつつある。

病院、教会、モスクを日常的に爆撃している
常にウソをつき、偽情報を広めている
何千人もの子供を殺してもかまわない
パレスチナ人を人間以下と見なしている

 10月7日の感情的熱が消えて、イスラエルの行動をより合理的に人々が見始め、その後調べて、正当な理由もなしに、イスラエルが何千人もの子供を殺害し、ガザを瓦礫の山にしていることが分かるところに我々は急速に近づいている。

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画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/24/if-israel-stops-murdering-thousands-of-children-the-bad-guys-might-win/

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 Douglas Macgregor Daily マクレガー氏最新YouTube

 Douglas Macgregor: "The war has entered a new phase" 41:09

 寺島メソッド翻訳NEWS ペペ・エスコバル記事翻訳

イスラエル-パレスチナ問題でロシアは「中立」のバレエを踊る

 デモクラシータイムス 映画『ヤジと民主主義』12月9日からポレポレ東中野

映画『ヤジと民主主義』~私たちは叫ぶことさえできないのか【佐高信の隠し味】20231006 58:57

 日刊IWJガイド

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国連総会で「人道的休戦」を求める決議案が採択された日の夜、イスラエル国防軍がガザで開戦以来最大の地上作戦を実施、攻撃はまだ継続中! イスラエル国防大臣は「戦闘は新たな段階に入った」、ネタニヤフ首相は「第2段階に入った」「これは第二次独立戦争だ」と発表! 500kmに及ぶハマスの地下トンネル網での人質救出のリスク、市街戦で民間人を巻き込むリスク、人道支援を制限し、230万人のパレスチナ人の命を危機的状況に追い込むリスク、それでも地上作戦をやめる気がないイスラエル!

2023年10月29日 (日)

ガザの通信をイスラエルが遮断したのは殺人犯連中が目撃者を好まないためだ

 自分の犯罪が白日の下に記録され、世界と共有されるのがいかに不利か、おそらく地球上他のどの政府より、イスラエルは痛感している。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月28日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 イスラエル地上部隊はガザでの活動を強化しており、匿名アメリカ当局者が報道機関に語ったところによると、これは長年期待されていた地上侵攻の「ローリング・スタート」だ。

 他の全てを叩きのめし、同時に、イスラエルは、飛び地に最後に残った外界との接点だったガザ最大の通信サービスを麻痺させた。現代未曾有レベルの情報遮断により、ガザの連絡先との連絡は途絶えたと人道支援団体主要報道機関は述べている。

 「この情報遮断は、大規模残虐行為を隠蔽し人権侵害をしても何のおとがめもなく済むのを助長する危険性がある」とヒューマン・ライツ・ウォッチは正しく指摘している

 一歩先に進んで、それはおそらくイスラエルにとって単に都合の良い偶然ではないはずだと私は言いたい。真っ暗闇の中での大量虐殺は虐殺をする連中に非常に有利に働く。

 イスラエル包囲戦がガザの人々を電気と通信両方から遮断する中、ガザの明かりがさまざまな形で消えるのを我々は目の当たりにしている。

 イスラエル軍によるジャーナリスト殺害の横行により、光はさらに暗くなった。ウィキペディアは、悪名高い不正編集システムで、アメリカ情報権益に有利なよう情報を歪曲する傾向があるが、それでも現在、この猛攻撃で、イスラエル国防軍によりガザで殺害された17人のジャーナリストと南レバノンで殺害されたジャーナリスト一人を列記している。NPRはもう少し多い数値を挙げているが誰が殺害したかは都合よく言うのを避けている。

 ガザ地区でのイスラエル空爆で妻、息子、娘、幼い孫を失い、死んだ息子の遺体にひざまずきながら「連中は私たちの子供を殺して復讐しているのだ!」とアルジャジーラ記者ワエル・ダフドゥーは放送で語った。報道によると、彼はイスラエルの退避命令に従って、それが彼らの安全を守ると信じて彼らをガザ市の南に移動させていた。

 ロイター通信によると、現在イスラエル国防軍は、ロイター通信とAFP通信両社に対し、ガザ地区で活動を続ける記者の安全は保証できないと伝えている。過去3週間、イスラエルがジャーナリストに対し歴史的に未曾有の攻撃をしているのを考えると、これは脅迫としか解釈できない。

 以前にもお話しした通り、スマートフォンの登場とソーシャル・メディアの普及により、人権侵害の生のビデオ映像を共有し、流通させる能力が出現したため、益々悪化するPR危機にイスラエルは何年も苦しんでいる。

 「内部告発、異議申し立て、説明責任国際フェスティバル」で2021年にビデオ出演した際、イスラエルを拠点とするジャーナリスト、ジョナサン・クックはイスラエルがガザ地区の全ての明かりを消そうと躍起になっている中、私がしばしば考えていることと同じ発言をした。スマートフォンとインターネットによって同情的な欧米活動家の活動に対するパレスチナ人の依存度が下がり、自ら虐待映像の直接共有が可能になったとクックは説明している。

 以下は引用だ。

 「悲しいことに、ほとんどの企業ジャーナリストは、これら活動家の活動にほとんど注意を払っていなかった。いずれにせよ彼らの役割は直ちに消し去られた。それは、イスラエルが、彼ら何人かを銃撃することが、他の人々に近づかないよう警告する非常に効果的な抑止力として機能すると学んだためだ。」

 「しかし、それはまた、テクノロジーがより安価で利用しやすくなり、やがて誰でも持つと期待される携帯電話に到達するにつれ、仲介なしに、即座に、自分たちの苦しみをパレスチナ人が記録できるようになったためでもあった。

 「兵士や入植者によるパレスチナ人への虐待を描いた初期の粗い画像を『パリウッド』(パレスチナのハリウッド)としてイスラエルが切り捨てたことは、イスラエル自身の支持者にとってさえ益々説得力がなくなった。やがて、パレスチナ人は自分たちが虐待される様子を高解像度で記録し、YouTubeに直接投稿するようになった。

 自分の犯罪が白日の下に記録され、世界と共有されるのがいかに不利かをおそらく地球上の他のどの政府より、イスラエルは痛感している。それが、ガザの明かりを消した理由だ。殺人者は目撃者を好まないためだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/28/israel-cut-off-gazas-communications-because-murderers-dont-like-witnesses/

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 耕助のブログ Brian Berletic記事翻訳

No. 1957 ウクライナの反攻に失敗しアメリカは余力がなくなり…イスラエルが大規模紛争を脅す

シオニスト爆撃終結を呼びかける国連事務総長

2023年10月25日
Moon of Alabama

 国家安全保障会議戦略広報調整官ジョン・カービーの記者会見-2023年10月24日

 我々が言うのを皆さん聞いたことがあると思いますが、即座の停戦は本当にハマスに利益をもたらすだけです。それが現状です。

 停戦はもちろん、ガザに住む全ての人々とハマスによるミサイル攻撃下にある全てのイスラエル人に利益をもたらすはずだ。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長は遙かに健全な姿勢を示した。

安全保障理事会に対する中東に関する事務総長発言 - 2023年10月24日

ハマスによる攻撃は真空状態で起きたのではないことも認識することが重要だ。

パレスチナの人々は56年間、息苦しい占領下に置かれてきたのだ。

 自分たちの土地が入植地によって着実に食い尽くされ、暴力に悩まされるのを彼らは見てきたのだ。彼らの経済は窒息した。彼らは避難し、家は破壊された。彼らの窮状に対する政治的解決への彼らの希望は消えつつある。

しかし、パレスチナの人々の不満は、ハマスによる恐ろしい攻撃を正当化することはできない。そして、これら恐ろしい攻撃はパレスチナ人の集団的懲罰を正当化することはできない。
...

皆様

戦争にさえ決まりがある。

 我々は全ての当事者が国際人道法の下の義務を支持し、尊重するよう要求しなければならない。民間人を救うための軍事作戦実施には常に注意を払うこと。病院を尊重し保護し、今日60万人以上のパレスチナ人を保護している国連施設の不可侵性を尊重すること。

 イスラエル軍によるガザへの容赦ない爆撃、民間人死傷者のレベル、そして近隣の大規模な破壊は増加し続けており、非常に憂慮すべきものだ。
...
 民間人保護は、いかなる武力紛争においても最も重要だ。

 民間人保護は、彼らを人間の盾として利用することを意味するものではない。

 民間人を保護するということは、100万人以上の人々に避難所、食料、水、薬、燃料がない南部に避難するよう命じ、南部自体を爆撃し続けることを意味するものではない。

 ガザで目撃している国際人道法の明らかな違反を私は深く憂慮している。

 はっきりさせておきたいのは、武力紛争のいずれの当事者も国際人道法を超えないということだ。
...
 今日は国連憲章発効から78周年を迎える国連デーだ。

 この憲章は平和、持続可能な発展、人権推進という共通の誓約を反映している。

 この国連デー、この重要な日に、暴力が更に多くの命を奪い、一層広がる前に、瀬戸際で撤退するよう全ての人に訴える。

 これは未曾有のことだと私は思う。先週の国連安全保障理事会での停戦決議を拒否したアメリカを国連事務総長はハッキリ指摘している。

 アメリカが停戦要求すればし、イスラエルは爆撃を終了しなければなるまい。とにかく対戦相手は戦いの次段階の準備ができているので、直ちにそうする必要がある。

 ヒズボラ、ハマス、イスラム聖戦の指導者が「勝利」を実現する方法について話し合った

 会議には、ヒズボラのサイード・ハッサン・ナスララ、ハマス副首長サレハ・アル・アロウリ、イスラム聖戦の首長ジアド・アル・ナカラが参加したとヒズボラは声明で述べた。会議がいつ行われたかは述べられていない。

 「取られている国際的な立場と抵抗の枢軸の当事者がしなければならないことに関して評価がなされた...ガザとパレスチナでの抵抗運動の真の勝利を実現し、残忍な攻撃を止めることだ」とヒズボラは述べた。

 もしヒズボラがイスラエルのインフラや工業地帯に対してミサイル部隊を解き放てば、シオニスト組織はお仕舞いだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/un-secgen-calls-for-end-of-zionist-bombing-campaign.html#more

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 マクレガー氏最新YouTube

Douglas Macgregor: "We are getting closer to World War 3" 18:09

2023年10月28日 (土)

アメリカ代理諸国の厳しい見通し:ウクライナ、イスラエル、台湾

2023年10月23日
ブライアン・バーレティック
New Eastern Outlook

 ロシアの特別軍事作戦(SMO)が二年の激しい戦闘に近づき、ウクライナの「春の反攻」をかわして、主導権がロシア軍に移るにつれ、今やキーウへの支援限界に達していることを欧米の首都は認めている。

 ウクライナ反攻の間だけでも、ウクライナ軍が人的資源と物的資源両方で壊滅的損失を被ったことを欧米マスコミは認めている。ウクライナ経済はアメリカ合州国やヨーロッパや国際通貨基金(IMF)の多額補助金にほぼ取って代わられた。電力網や港湾を含むウクライナ・インフラは深刻な被害を受けているが欧米諸国は時宜を得た修復ができない。

 ウクライナ領土は縮小した。ルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソンの4つの州は現在モスクワによりロシア連邦の一部と見なされている。アメリカによる支援によって、選挙で選ばれたウクライナ政府が転覆された後、2014年に実施された国民投票でクリミアは既にロシア連邦に加盟していた。

 実際2014年以降ウクライナの主権は剥奪され、その結果ワシントンの要求でウクライナ最善の利益を犠牲にしてアメリカが権力を握った。この取り決めのため存続可能な国民国家としてのウクライナの地位が危機にひんしていると言っても控えめな表現ではない。

 ウクライナは、アメリカの代理人として、経済的、政治的、社会的、軍事的に不可逆的な損失を被っている。より広い意味で、ヨーロッパは、ウクライナ政府同様、ヨーロッパの集団的権益を犠牲にして、完全にワシントンの権益に仕える欧州連合官僚機構に率いられ、政治的に捕らえられている。

 特に痛烈な例としてドイツは際立っており、ノルドストリーム・パイプライン破壊を無視して、ドイツ産業と一般市民に必要な炭化水素を制限するためロシアに制裁を課し、不況と産業空洞化の過程を始めた。

 より広範なヨーロッパ経済も同様の挫折で、大西洋を横断して船で輸送されるアメリカ液化石油ガス(LPG)などの代替手段では相殺できない挫折に苦しんでいる。

 アメリカ合州国に従属する代償は、実際、アメリカが虚構で、ロシアがヨーロッパにもたらすと主張する実存的脅威だ。

 アメリカはロシアを過度に手を広げさせるための代理人としてウクライナの利用を長年計画していたことに注意する必要がある。2019年にアメリカ政府と武器産業が資金提供するシンクタンクのランド研究所が発行した政策文書「ロシアに手を広げさせる:有利な立場からの競争」に示されている通り、アメリカ政策立案者は、キーウとウクライナ東部の過激派間で進行中の紛争にロシアを引き込むため、ウクライナに徹底的に援助をするよう推奨している。その狙いは、キーウと国境沿いのウクライナ東部との間の紛争に対処するため「血と財政、両方でロシアの負担を増す」ことだった。

 しかし、この戦略はウクライナに高いリスクをもたらすとも、この論文は指摘している。そのような動きを論文は警告していた。

...ウクライナとアメリカの名声と信頼性で多大な犠牲を払う。これは不釣り合いに大きなウクライナ死傷者、領土損失、難民の流れを生み出す可能性がある。それはウクライナを不利な平和に導く可能性さえある。

 これら認識されていたリスクにもかかわらず、アメリカはとにかく計画を推進した。今日、この戦略を提案したアメリカ政策立案者が表明している恐れは、完全には超えられないにせよ、完全に実現していることがわかる。

 次は台湾...

 アメリカが仕組んだ対ロシア代理戦争でウクライナが破壊され、アメリカ議員連中は「最後のウクライナ人」までロシアと戦うと誓っているが、同様の仕組みが中国の島、台湾を中国に対し、アメリカが重武装した代理人として組織するのに利用されている。

 ウクライナの場合と同様、アメリカ政策立案者は、台湾がアメリカの代理人としての役割の上で直面する実存的脅威を認めている。

 戦略国際問題研究所(CSIS)も同様にアメリカ政府や兵器製造企業から資金提供を受けており「次の戦争の最初の戦い:中国の台湾侵攻を軍事演習する」という題の2023年論文を発表した。その中で、政策立案者は、アメリカが支援する台湾政権と中国本土との戦闘中に、島には大きな損害が与えられるのを認めている。

 人民解放軍(PLA)が戦闘で破壊しないインフラは人民解放軍に使用される可能性があるため、アメリカ自体がそれを標的に破壊するだろうと、この論文は指摘している。

 港湾や飛行場で、多様な船や航空機を使用し軍隊の陸上輸送を加速することが可能だ。アメリカは中国が捕獲した後、これら施設を攻撃し使用出来なくする可能性がある。

 アメリカ政策立案者は、中国の軍事力にとって有用なインフラを超えて、台湾の経済的に有用なインフラを破壊する可能性も模索している。2022年10月のブルームバーグ記事「台湾の緊張がTSMCへのリスクに関するアメリカ軍事演習の新たな回を引き起こす」は次のように報じている。

 バイデン政権の検討に精通している人々によると、台湾への攻撃可能性に対する緊急時対応計画はロシアのウクライナ侵攻後に強化されている。シナリオはTSMC台湾積体電路製造が主導する島の最先端チップ産業の戦略的重要性を検討している。最悪の場合、アメリカは高度な技術を持つ台湾のチップ技術者の避難を検討するだろうと彼らは言う。

 記事はこうも述べている。

 極端な可能性で、軍事行動を阻止したり、最終的に北京が生産工場を奪うため島が占領されたりした場合、TSMC施設を破壊するとアメリカが中国に明らかにするよう主張する人々もいる。このような「焦土作戦」シナリオは、米陸軍戦争大学季刊誌の2021年11月号に掲載された二人の学者による論文で提起された。

 CSIS論文は中国と、アメリカが支援する台湾政権間の紛争の起こりうる結果を分析し、次のように推測している。

 ほとんどのシナリオで、アメリカ/台湾/日本は中国による従来の水陸両用侵攻を打ち負かし、台湾の自治を維持した。しかし、この防御には高い代償がかかった。アメリカと同盟国は、船舶数十隻、航空機数百機、および軍人数万人を失った。台湾では経済が荒廃した。更に、高い損失は長年にわたりアメリカの世界的地位を傷つけた。

 言い換えれば、最良シナリオでさえ、統一を目指す中国の軍事作戦がアメリカの支援による敗北後、アメリカは軍事的に大損失を被り、台湾は軍事的にも経済的にも壊滅的な損失を被るのだ。

 ウクライナ同様、アメリカ代理人という立場の台湾は破壊されるだろう。

 イスラエルとて免れない

 アメリカの政策文書には、中東における熱心な軍事代理人としてイスラエルを利用する戦略も豊富にある。イスラエルは地域の国々をワシントンが何のお咎めもなく攻撃するため選ばれ、そのような軍事作戦を実行する政治的、軍事的、経済的、外交的負担からワシントンは免除される。

 もちろん、そのような軍事作戦は、ウクライナの自衛を脅かしたのと同じ危険にイスラエルを曝し、台湾の自衛を弱体化させる恐れがある同じ危険にさらす。

 ウクライナや台湾両国で、同等や同等に近い敵に対する代理戦争をアメリカが支援し、勝利するのは根本的に不可能なことを示したので、既に伸びきったアメリカ軍産業基盤が、中東で長引く代理戦争を行って勝利する能力を何らかの形でイスラエルに与えられると信じる理由はほとんどない。

 このような代理戦争は、2011年以降、シリアとイエメン両国で既に展開されているが、ほとんど成功していない。イスラエルは既にシリアで役割を演じており、シリアをより広範な紛争に駆り立てるため、全国的にミサイル攻撃を実施している。

 シリアと同盟国のイランとロシアは、この地域で地位を強化し、中東全体で根本的変革を推進している。サウジアラビアやトルコのような長年のアメリカ同盟国でさえ、アメリカ主導の地域秩序から、世界的多極主義へのより広範な傾向によく適合するものへと徐々に後退していることに気がつく。

 これによって、アメリカと地域の代理人は、これまで以上に孤立し脆弱になっている。アメリカ自身もシリア東部を不法占領している自軍が益々不安定な立場にあることに気がついている。

 イスラエルも同様に、多くの点で孤立していることに気がついている。もしアメリカが、より直接的に、アメリカの大規模代理戦争に手を貸せば、ウクライナと同じような立場に置かれるかもしれない。アメリカ同盟諸国が、勝利に必要な武器や弾薬を提供できずに、激しく長引く戦闘に閉じ込められることになるかもしれない。

 ウクライナや台湾と異なり、イスラエルは数十発から数百発の核兵器を保有していると考えられている。したがって、イスラエルはウクライナが直面するような敗北に直面することはないが、長引く軍事紛争はイスラエルを経済的に疲弊させ、外交的に孤立させる。アラブ近隣諸国は多極世界と共に前進するだろうが、イスラエルはアメリカ主導の一極主義を再主張する戦いで疲れ果てている。

 アメリカが世界中で代理人を利用し処分する意図的で計画的な方法ゆえに、イスラエルがそれから免れると信じる理由はほとんどない。イスラエルは、経済的、軍事的、外交的つながりの点で、他のアメリカ代理人よりは、いくつか利点があるが、これら利点はアメリカの従属から地域的、世界的多極主義に向かって、地域の他の地域と方向転換するという意識的決定がある場合のみアメリカ外交政策によるイスラエルの利用と処分を防ぐ。

 ブライアン・バーレティックは、バンコクを拠点とする地政学研究者兼ライター。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/10/23/the-grim-prospects-of-us-proxies-ukraine-israel-and-taiwan/

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 Alex Christoforou youtube 冒頭はハンガリーのオルパン首相記者会見。

Orban, peace strategy. US airstrikes Syria. Canada at war Russia & China. Boris think tank job. 37:56

 「あなた方は戦争戦略で我々は平和戦略だ。我々はそれを誇りに思う。」ドイツやらカナダの政治家、政治家になってはいけない人物集団なのと対象的。

痛みを伴うヨーロッパ分裂と没落

Sonja van den Ende
2023年10月21日
Strategic Culture Foundation

 最終的にヨーロッパは何世紀にもわたる文化と先住民の終焉につながる衰退への道を歩み始めている。

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 最終的にヨーロッパは何世紀にもわたる文化と先住民の終焉につながる衰退への道を歩み始めている。第二次世界大戦の終結以来、ヨーロッパ、特にドイツは、戦争による人口高齢化に苦しんでおり、1950年代の「ベビー・ブーム」後、1960年代が到来し、新しい「フラワー・パワー」運動の影響で全てが変化し、今も見られる新しい傾向である出生率の低下が始まった。政治家連中(今は緑の党)は、資本主義と繁栄は子供とは調和しないので、子供はできるだけ少なくしようという標語を使用し、今日もそうしており、今や気候問題やLGBT教義のせいで若者はもはや子供を欲しがらない。ちなみに新しいLGBT教義によれば性転換のため子供を産むのは不可能で、気候問題で洗脳された人々は五年かそこらで世界が終わると考えている!


写真はCarotoonstock

 不穏な事実だが、多くのヨーロッパ人はこれに気づいておらず、不安な事実だが、多くのヨーロッパ人はこれを理解しておらず、彼らは生活が「地球を破壊」する気候変化やLGBTや全てのことや全ての他の人々に完全に支配される「今日の狂気」、つまり彼らの報道機関と政治家によれば、基本的に邪悪な外国の野蛮人の外の国や政府で暮らしているのだ。もちろん、ヨーロッパの政策当局や地方自治体や欧州連合(EU)と呼ばれるヨーロッパ圏は自分たちを民主主義と人権の輝かしい例だと思っている。

 これに加えて、私たちが(全)世界として自分を認識するデジタル(AI)世界があり、ヨーロッパもバランスを見つけられない。彼らは、たとえば全てがデジタル化され、そこで導入されたと言われる中国人の生活全体を規制する、いわゆる社会信用システムを非難し、中国に対する嫌悪感を広める。しかし彼ら自身の百科事典(ウィキペディア)によると、それにはこうある。

 「社会信用システムとは中国既存の法的、金融信用格付けシステムの拡張で、個人以上に企業に影響を与える断片化した一連の政策と制度だ」。

 別の神話が暴かれたわけだ。しかしヨーロッパ自体完全管理の道を歩んでおり、新しいCDBC通貨や一人当たり年間CO2排出量を規制する独自の社会信用システムを導入している。15分単位の都市による自由の制限や、超人間主義プロパガンダ(実際はLGBT) や報道制限で、「自由な」報道は実際もはや存在せず、報道の自由はなくなり、地方政府とEUブロックに作成され承認された、いわゆる報道機関の毎日のプロパガンダだけを国民は提供される。EU財政は、1992年に「イングランド銀行を破った男」の方が有名な億万長者ジョージ・ソロスが資金提供し創設したオープン・ソサエティ財団の資金の流れに支配されている。

 個人的に、ソロスは第二次世界大戦で彼と家族に行われたことに対する復讐のため行動したと思う(彼はユダヤ人だ)が、一方彼はナチスと協力したが、それは、もっばら生き残るためだったというのが彼の主張だ。おそらく彼の「国境開放」政策はその復讐の兆候で、できるだけ多くの難民をヨーロッパに送る理由だ。しかし欧米プロパガンダ報道によれば、彼の後継者である息子のアレクサンドル・ソロスは、ヨーロッパから事務所を大部分撤退させており、財団は今やハンガリーやポーランド(新たな選挙以来もはや必要なくなった)や、もちろんロシアや中国など専制的な国々に焦点を当てるだろう。事務所を閉鎖したか、事務所が存在しない国々に。

 上記をヨーロッパ崩壊の要因と見なせるが、この過程を加速させる他の要因に、2011年のアラブの春から始まるここ数十年、様々な中東の国々に対するアメリカの戦争がある。EU圏がNATOと一緒に喜んで参加した戦争は、全ての「自由な」西欧が危機に瀕した後、EU政治家の愚かさだったのか、計算なのか私には個人的にまだ明らかではない。「イデオロギー的」政治家もいたかも知れないが、大多数はアメリカの圧力や強制のためにそうしたのだと思う。結局第二次世界大戦終結以来、アメリカがヨーロッパを支配し、植民地化してきたのだ。これらの戦争は何百万人ものいわゆる難民、難民の大群が不安と混乱を引き起こし、財政能力の低下とヨーロッパ文化の崩壊を引き起こした。

 地域や国の難民を支援したり関係国の経済を支援したりする解決策を思いついた人はEU政治家には一人もいなかった。アンゲラ・メルケルのように人口高齢化問題を解決する考えを依然持った人もいるかも知れないが、門戸開放政策と全員参加は、より多くの問題を生み出すだけだ。誰も平和と外交について話さないが、これは彼らの愚かさの一部で、多分我々が知らない他の要因がある。多分恐喝が。だが、それは急速な没落につながる!

 ヨーロッパが対ロシアの非公式戦争を開始した最大理由は、彼らの「植民抑圧者」アメリカの要請によるもので、イデオロギー的理由ではなく、石油やガスや他の資源のためだった。ヨーロッパはロシアのガスに80%依存していた。世界を救わなければならない「グリーン・モデル」売ることで、石油などの化石燃料を禁止しなければならず、ヨーロッパでは中世が始まった。「グリーン」は、ガスと石油がなければ産業全体が崩壊することに気づくのが遅すぎた。これはもちろん、アメリカが自国の資本主義を廃止したわけではなく、荒廃した経済を救う方法を模索するため、自国のLNGガスを高価格で売るというアメリカの思惑だった。したがって「気候を汚染する」石炭火力発電所は来年冬には再開する可能性がある。もちろん、このゲームにはロシアを憎むイデオロギーの政治家がいる。例えばオランダ旅客機MH17はドンバスで撃墜され、多くのオランダ人死傷者が出て、ロシアは実際の調査なしで即座に非難された!

 ヨーロッパは混乱と経済的倦怠感に陥っているだけでなく、世界の他の地域から隔離されているが、これはもちろん、ねじれた世界観では逆だ。現在、新しい壁が見られる。第一に、ロシア、中国、そして現在はパレスチナ人などヨーロッパが敵(国民ではなく政治的に)にしたが、アラブ人は2011年や、それ以前から敵だったという他の国々からのニュースや情報もデジタルの壁だ! したがって、ロシアのメディアブロックされており、中国はまだだが、パレスチナ・メディアや一部のシリアやイランのメディアは禁止され、ブロックされている。これら「野蛮な」国のプロパガンダでヨーロッパ人が同情できないように、もちろん今のところユートピアで、誰でもVPNを使用できるが、疑問は一体どれくらいの期間かだ? これに加えてEUやETIASシステムに望ましくない全てのWebサイトや情報に対し検閲を課す新たな法律、新たなEU・デジタルサービス法、EU DSA法が追加される。

 新たなETIASシステムとは一体何だろう? 現在EU内のシェンゲン圏へのビザなし訪問を享受しているEU外の62か国( 或いは、おそらくそれ以上)の市民は料金を支払う必要がある。オンライン申請書(生体情報、職歴、病状、旅行日程を含む)を提出してから、犯罪/セキュリティ身元調査を受けるのだ。「目覚めた」パリでクロワッサンを楽しむ前に、ベルリンで偽ベジタリアン・ブラート・ヴルストか、非常に高価な街アムステルダムでコーヒー(もちろん麻薬の楽園でもある)を味わい、LGBTパレードをお楽しみあれ!

 ヨーロッパは有刺鉄線、石、カメラを備えた監視塔で作られた新しい物理的壁を建設している。ベルリンの壁のようだが、もちろん一層現代的な物、或いは最近実に惨めに失敗した有名なイスラエルの安全保障システム、ガザとヨルダン川西岸で何百万人ものパレスチナ人を閉じ込めているイスラエルの壁や望楼のコピーだ!

 これらの壁は、ポーランド、フィンランド、バルト三国で現在建設中か、既に完成しており、敵のロシア人を締め出すのが口実だ。スペインにはアフリカからの難民を締め出すためモロッコ国境に既に壁がある。その後到着した難民、おそらく「幸運な人」は、果物や野菜のビジネスで、スペインかイタリアの温室でイタリア・マフィアに、ドイツではアラブ氏族に、オランダではモロッコの麻薬マフィアに搾取される。

 物理的なものやデジタルの壁をいくつ構築しても人々は常に自由を望むもので、歴史はそれを証明し、ローマなどの大帝国が崩壊することも証明されており、今やヨーロッパ/西洋帝国が衰退する可能性があるのだ!

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/10/21/the-painful-separation-and-downfall-of-europe/

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 寺島メソッド翻訳NEWS スコット・リッター記事翻訳

なぜ私はもうイスラエル側に立たないのか?なぜ二度と立つことはないのか?

 Judging Freedom 最新版はミアシャイマー教授。ガザ侵攻は、イスラエルにも、アメリカにも権威と評判の急落以外何ももたらさない。

Prof. John Mearsheimer: How the Israeli invasion of Gaza is hurting Israel? 24:50

 素晴らしい番組を拝見した。「汚染水」にかかわる電通による世論操作にまつわる話は目からうろこ。
 下記記事の「放送アーカイブ(74分)」部分をクリックすれば見られる。

「汚染水」情報操作の裏側を暴露!〜レイバーネットTVでおしどりマコ・ケン

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

「日本の研究は、もはや世界トップクラスではない」科学誌『ネイチャー』。2019年から21年質の高い科学論文数の順位:13位(中、米、独、伊、印、豪、加、仏、韓、スペイン、イラン、日の順)過去20年間大学部門の研究支出米、独80%、韓国4倍、中国10倍。日本の支出10%増。

 日刊IWJガイド

「10月は残り4日となりましたが、今月のご寄付の目標額まであと15万2400円が必要です! どうかIWJをご支援ください!」

<号外を出しました!>「ジェノサイドは今起きている!『私達は知らなかった』の言い訳は成り立たない! ~10.23 ガザを知る緊急セミナー『ガザ 人間の恥としての』―登壇:岡真理氏(早稲田大学文学学術院教授)」

2023年10月27日 (金)

彼らについてウソをついてきた欧米マスコミと口論する中東の人々

 何世代にもわたり彼らに関しウソをついてきた中東の人々人と一緒に報道しなければならない不快な立場にあり、それら中東の人々の多くが英語を話し、言いたいことがいくつかあることに欧米マスコミは気づいている。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月22日

 物語のマトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 停戦を求めるよう上司に促す手紙を何百人ものアメリカ議会職員が回覧し、バイデン政権のガザ行動を巡り国務省で静かな反乱が起き、主流記者はイスラエルの言説をオウム返しにするのを拒否しており、街頭は親パレスチナのデモ参加者で一杯だ。

 今回は違っている。我々が今見ているものは、いつもの台本からの逸脱だ。

 何世代にもわたり彼らに関し、ウソをついてきた中東人と一緒に報道しなければならない不快な立場にあり、それら中東人の多くが英語を話し、言いたいことがいくつかあることに欧米マスコミは気づいている。

 ラファ検問所国境ゲートでの抗議でエジプト人ポッド・キャスター、ラーマ・ゼインがCNNのクラリッサ・ワードに食ってかかっているこの映像をご覧願いたい。

 そして悪名高い「斬首された40人の赤ん坊」の心理作戦流布を手伝ったCNNのサラ・シドナーを「あなたは大量虐殺支持者だ! ここで、あなたは歓迎されない! ジェノサイド支持者! クソ食らえCNN! クソ食らえCNN!と叱りつけるパレスチナ人男性のこの映像を。

 緊急に必要なメッセージと長い間延期されていた対立。

 もしイスラエルが、その病院を爆撃していなかったなら、なぜイスラエルは病院を爆撃しなかったというハマス戦士を示すふりをする詐欺的音声ファイル不正にでっち上げたのだろう?

 この事実をイスラエルは無実だという考えと調和させる唯一の方法は厳格な心理的隔離だ。

 現在の危機をめぐる歪みの多くは平和基本的現状との間の混乱から生じている。イスラエルは長い間、同じ現状を進んでいたため、ハマスがイスラエルを攻撃した際、人々は平和な状態があったと想定したのだ。それが欧米の政治/メディア支配階級が、それを「いわれのない」攻撃として描くことができた理由だった。だが実際は、イスラエルの現状は平和ではなく、何世代にもわたり、暴力、専制政治、虐待をエスカレートさせ続けるものだった。

 長い間続く虐待という動態の問題は、しばらくすると虐待の影響を直接受けていない人々も、そのあり方に慣れて、それを、あたりまえと思い始める傾向があることだ。したがって、虐待的現状に対する反発があると、いわれのない侵略者の手によって、全くどこからともなく出てきたように見えるのだ。

 誰かの顔の上に十分長く立っていて、最終的に、ある日、相手があなたの足を噛んだら、あなたは驚くだろう。それはあなたが慣れてきたことなので、あなたは自分を犠牲者のように感じるかも知れない。

 そしてもちろん、帝国メディアは、この決定的違いに関する国民の混乱を悪化させるためできる限りのことをする。ハマスの攻撃は、彼らが邪悪で、ユダヤ人を憎んでいるという理由だけで、ユダヤ人に邪悪なことをしたかった、邪悪な人々による、いわれのない侵略行為として絶えず構成される。歴史は10月7日に始まり、1948年以降のあらゆる出来事は決して起こらなかったのだ。

 ちなみに、帝国プロパガンダ屋は、帝国の情報権益に合うところならどこでも、これを絶えず実行している。9/11後、それは「連中は我々の自由のために我々を憎んでいる」ためで、アルカイダを挑発した中東における全てのアメリカ侵略は闇に葬られた。ロシアがウクライナに侵攻した際には、それを引き起こしたドンバスにおける十分文書化されたNATOによる挑発と暴力は歴史書から排除され、歴史は2022年2月24日に始まった。戦争機構と台湾での攻撃的挑発でそれを取り巻く米軍に中国が反応することがあれば、それは完全にどこからともなく出てきた、全くいわれのない攻撃として描かれるだろう。

 私たちが慣れているからといって、現状は平和だという訳ではない。大きな混乱なしに皆様が日常生活を送れるからといって、皆様の生き方を可能にする現状によって、誰かがひどく虐待されていないという訳ではない。平和は、虐待とは無関係に、全員が現状に適応しているようには見えず、虐待がないように見えるだけだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/22/middle-easterners-have-words-for-the-western-press-whove-been-lying-about-them/

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 最近の情勢で、大昔読んだ『イスラエル ロビーとアメリカの外交政策 I、II』を思い出し、取り出した。2007年刊。著者の一人はミアシャイマー教授。副島隆彦氏の翻訳。今の時期こそ再読が必要と思えるが絶版。古書を見ると、安くはない。

 IWJ Movie 岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授の緊急学習会

①「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授 43:42

②「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授 33:53

③「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授 44:56

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ガザの問題で、重要なのは、アラブ諸勢力がガザ以外で軍事行動をするか否か。最重要はレバノンのヒズボラ。ここではハマスとヒズボラの連携促進。ヨルダン川西岸に大量の武器密輸するイラン。他にシリア。無人機の導入で武器の搬入が拡大。イランなど支援。

 日刊IWJガイド

「10月7日以降、世界中で反ユダヤ主義の嵐が吹き荒れている! 同様に反イスラム教の事件も急増!」

はじめに~10月7日のハマスの「アルアクサの洪水」作戦と、その後のイスラエルのガザでの武力行使以降、世界中で反ユダヤ主義の嵐が吹き荒れている! 米国では東海岸とカリフォルニア州、五大湖周辺に集中! デトロイトのダウンダウン・コミュニティーのシナゴーグ理事長の女性が刃物で複数回刺されて死亡! フランスでは、ベルサイユ宮殿や空港で、偽の爆破予告が相次ぐ! ただし、同時に反イスラム教の事件も各地で急増!

2023年10月26日 (木)

ネタニヤフの戦略的ジレンマ

2023年10月21日
Moon of Alabama

 イスラエルは抑圧された先住民と恒久的に対立している植民入植者国家だ。

 優れた軍隊で反対勢力を抑止することで、国は生き残り、入植地の拡大さえ可能だとイスラエルは考えていた。

 イスラエルが以前のどの戦争で経験したより多くの死傷者を1日で出して、ハマスはイスラエルの抑止力神話を粉砕した。

 シオニストが再び優越感を持てるべく抑止力を回復するようにナタニヤフは圧力をかけられている。

 彼はそうできない。

 いかなるガザ侵攻も、大規模地下施設を備えた既に破壊された都市での市街戦を意味する。バフムト占領の際、ワグネル軍は合計約40,000人の死傷者(死者と負傷者)を出した。相手側では70,000人以上死傷者が出た。「ハマスを破壊する」ため、イスラエル国軍は一体どれだけ代償を払わなければならないのだろう?

 他の要因に、もちろんヒズボラや他のレジスタンス集団があり、北や他の様々な方向からイスラエルを攻撃する可能性がある。イスラエル国軍がガザに入ったらそうするとヒズボラははっきり言った。彼らはミサイルを約100,000発保有しており、それはイスラエル防空システムを枯渇させるのに十分すぎるほどだ。最長射程のミサイルは、イスラエル内のどの主要都市も攻撃できる。北の国境では既に毎日砲火を交えている。

 2006年のレバノンでの戦争はヒズボラが塹壕を掘り、自衛できるのを示している。ヒズボラは、以来シリアでISISと戦い、更に多くの経験を積んでいる。アメリカ空軍の攻撃も陸軍侵攻もヒズボラがミサイルを発射するのを阻止できない。

 (シリアもイランも、直接攻撃されない限り、この戦争には介入するまい。)

 抑止力を回復するためにはネタニヤフはガザを攻撃しなければならない。市街戦はイスラエル人死傷者を大量に出すため、彼はガザを攻撃できない。彼がガザを攻撃できないのは、イスラエル優位の入植者国家神話をハマスがこれまでした以上にヒズボラが破壊するためだ。

 イスラエルはアメリカの支援を得て、ガザ住民をエジプトに押し込もうとした。エジプトの立場からすれば、少なくとも他国がそれに費用を支払う限り、それは人道的解決策になるだろう。だがそれは深刻な戦略的問題を引き起こすだろう。ハマスや他の人々によるイスラエルに対する抵抗は無期限に続くだろうし、エジプトはそれに対し責任を問われるはずなのだ。エジプトはそんな負担は引き受けられないし、引き受けない。

 ネタニヤフの次の発想はガザを飢えさせることだった。だが世界が彼にそうさせない。少なくとも特定レベルを超えてまでは。国連事務総長さえラファ検問所を訪れたWHOASEANなどの他の国際機関も声を上げている。飢えた人々の写真は、そういう「解決策」を欧米が支持するのを不可能にするだろう。

 その間、ハマス戦士はトンネルにこもり続け、自分の土地を守る用意ができており、おそらく何ヶ月も持ちこたえるに十分準備できている。

 イスラエル国軍の支援をえて、イスラエル人入植者はヨルダン川西岸にはびこっている。彼らはより多くのパレスチナ人を殺し、彼らの行為に対して世界中の人々を一層激怒させている。これはエスカレートするだろう。

 イスラエルの意思決定は麻痺している。今のところ、地上侵攻について話し続けているが、始めるまい。再びガザを飢えさせ続けるだろう。

 しかし、すぐに何かが破綻するだろう。いつ何時、ガザでの新たな大規模残虐行為や、ヨルダン川西岸でポグロムが起きかねない。北部でのどんな誤算も前線を熱い戦争に巻き込む可能性がある。ヒズボラがイスラエル本土を「先制」攻撃し始める可能性がある。

 だがイスラエルのユダヤ人国民は依然復讐戦争を要求している。イスラエルは依然、抑止力と優位性の回復を必要としている。

 しかし、それが実現不可能と判明した場合、一体どうなるだろう?

 さて、それなら何か他のものを変えなければならない。

 ロンドン・レビュー・オブ・ブックスで、Adam Shatzはこう要約している。

 復讐心に燃えた病理(アーカイブ済み)

 パレスチナ人がアルジェリア風解放戦争で勝てないと同様、イスラエルも暴力でパレスチナ人の抵抗を絶滅できないというのが避けられない真実だ。イスラエルのユダヤ人とパレスチナのアラブ人は、遙かに強力な集団イスラエルがパレスチナ人を永久に追い出さない限りは、お互い切っても切れない関係なのだ。イスラエルとパレスチナの人々を救い、トラウマ的幻覚として残存している、もう一つのホロコーストの本当の可能性、もう一つのナクバを阻止できる唯一の方法は、単一民主主義国家、二つの国、または連邦の、いずれであれ、両者を平等な国民として認め、平和と自由の中で暮らすのを可能にする政治的解決策だ。この解決策が回避されている限り、継続的悪化と一層大きな大惨事はほぼ確実だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/netanyahoos-strategic-dilema.html

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 タッカー・カールソンによるマクレガー・インタビュー

Col Douglas Macgregor: "Russia Will Not Let The US Destroy Iran" 25:44

 百々峰だより

前代未聞の戦争犯罪「民族浄化作戦」に目をつむる国連とG7各国

 耕助のブログ

No. 1954 ルールに基づく秩序には従えないと、またプーチンは言う

 日刊IWJガイド

「バイデン大統領、『シオニストになるためにユダヤ人である必要はない。私はシオニストだ』! シオニズム政権の『本性』があらわに!」

はじめに~『ロイター』がスクープ! バイデン大統領、イスラエル訪問時に「シオニストになるためにユダヤ人である必要はないと思う。そして、私はシオニストだ」と発言!「国務長官としてだけではなく、一人のユダヤ人として皆さんの前に立っている」と発言したブリンケン国務長官に続き、イスラエル極右政権による過激な報復攻撃を容認し、「人道的停戦」を阻止したバイデン政権の、シオニズム政権としての「本性」があらわに! 米国はシオニズムというイデオロギーの前に、ひざまづいた!

2023年10月25日 (水)

権力喪失を加速させる欧米の親イスラエル姿勢

2023年10月18日
Moon of Alabama

 政治家連中のイスラエルとウクライナに対する揺るぎない支持が、彼らの国々の世界的地位をいかに低下させているか欧米マスコミは注目し始めている。

 ガザ爆撃のバイデン外交政策に対する壊滅的政治的影響をNaked Capitalismで、イヴ・スミスが指摘している。

 イスラエルがエスカレートしようとする中、中東でゼレンスキー扱いされるバイデン

 アメリカは、自称指導力なるものをわめき続けており、威張りちらせば地政学的混乱から抜け出せたり、ソフトパワーを維持できたりすると考えているようだ。ところが今週、アメリカが売り込んでいるものを世界の重要な国々は、もはや真に受けていないのを示す驚くべき例がある。イスラエルによるアル・アハリ・アラブ病院砲撃に応えて、アブドゥアッラー2世国王とPLOのマフムード・アッバス長官、エジプト大統領アブデル・ファッタ・エル・シーシとのバイデン首脳会談をヨルダンがキャンセルしたため、アメリカ支配体制の現状や事実把握とアラブ世界との溝は途方もなく深まった。彼らは攻撃の責任をハマスになすりつける企み(我々はすぐ「ならず者による砲撃」を主張する)を拒否しているだけでなく、その背後にある芝居、アメリカがイスラエルの首輪を引っ張るのを望まないのではなく、首輪を付けられないふりさえ拒否している。

 イスラエルがガザ北部からパレスチナ人を追い出そうとして、特に病院避難を命じようとした時、どういうわけかハマスが実行したふりをしているイスラエルとバイデン政権に、欧米メディアさえ、さほど乗っていない。これはイスラエルが国連に24時間以内にガザから避難するように命じ、それから倉庫を砲撃した後だ。

 数千人が避難していたバプテスト・アル・アハリ・アラブ病院中庭を、イスラエルは、おそらくアメリカ製ヘルファイア・ミサイルで爆撃したのだ。直後の短い映像には、数百とは言わないまでも数十人の死者と負傷者が写っている。その後医師たちは死傷者の中に立って記者会見を開いた。

 他の病院同様、アル・アハリ・アラブはイスラエルから避難するよう言われていたが、集中治療室の多くの病人を含め、病人や負傷者を治療できる場所が他にないため避難できなかったのだ。

 3日前、同じ病院が他の病院同様、既に爆撃されていたと国連は述べている。

 2023年10月14日:ガザ市と県で、アハリ・アラブ病院がイスラエル空爆に見舞われ、二つの階が部分的に損傷し、超音波と乳房X線撮影室が損傷した。四人が負傷した。出典:アルジャジーラVとパーソナル・コミュニケーション

 バイデンのように「相手側」に攻撃責任があると主張するのは理解し難い。

 また、英国王立防衛安全保障研究所RUSI研究員は遅すぎると述べている。

 過去16時間で前週より状況が大きく動いたため、これを繰り返す。

 プレートは根本的に移動した。イスラエル作戦成功の可能性は、あるにせよ、一ヶ月以上から、数日に短縮された。

 それが我々が今いる現状の現実だ。

 アメリカと少数のヨーロッパ諸国以外どの国も、そのような野蛮さを擁護することは決してない。彼らは「欧米」の言い分に耳を傾けるのをキッパリやめるだろう。

 フィナンシャル・タイムズは、この世界的分裂に苦しむG7高官の言葉を引用している。

 欧米のイスラエル支持殺到は発展途上国のウクライナ支援を損なう(アーカイブ)

 イスラエルのガザ攻撃に対する欧米の支持は、ウクライナに対するロシアの戦争を非難する上での重要な発展途上国との合意構築の努力を損なうと当局や外交官は警告した。

 イスラム過激派集団ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃と、ガザに対して反撃するというイスラエルの誓約に対する反応は、モスクワを国際法違反の世界的「のけ者」として描く数ヶ月の取り組みを帳消しにし、アメリカやEUや同盟諸国が偽善の告発にさらされることになったと彼らは述べた。

 緊急外交訪問、ビデオ会議、電話会談が急増する中、ハマス攻撃を非難し、イスラエルを支援すべく急いて、230万人のパレスチナ人の利益を擁護しなかったと欧米当局は非難されている。
...
 この反発は、イスラエルとパレスチナの紛争に関する発展途上国の断固たる立場を固めたと当局者は述べた。これはウクライナに対する将来の外交努力を狂わせる可能性があると彼らは警告した。

 「我々はグローバルサウスでの戦いに決定的に敗れた」と、あるG7の上級外交官は述べた。「我々が[ウクライナを巡り]グローバルサウスに行った全ての作業は失われた...ルールも世界秩序も忘れろ。彼らは二度と我々の言うことを聞くまい。」
...
 バイデン政権の対応、イスラエルに対する幅広い支援が、南北問題の多くをいかに遠ざけるかかを理解していないのを一部のアメリカ外交官は個人的に懸念している。

 現在北京で開催されている約140カ国のBRI記念会議を見て、ニューヨーク・タイムズも同様の懸念を表明している。

 バイデンがイスラエルを、プーチンが中国を訪問する中、見える新たなグローバル分裂

 解放と民族自決を求めるパレスチナ人をロシアと中国は支持しているが、ワシントン自身は、ウクライナ人、チベット人、ウイグル人、さらには台湾人に対してさえ、同じ可能性を否定している。

 しかし、ハマス非難をためらい、パレスチナの大義支持を表明する取り組みで、ロシア、中国両国は、いわゆるグローバルサウス、そしてヨーロッパの大部分でも、より広い感情に訴えている。ヨルダン川西岸の占領、パレスチナの土地へのユダヤ人入植者奨励や、平時でさえ自由に対する厳しい制限にさらされているガザの230万人の人々を孤立させて植民地主義政策を実行しているのは、彼らにとって、イスラエルなのだ。

 発展途上諸国を意味する単語、グローバルサウスは、欧米と、中国とロシアの代替案との間の新たな競争の重要な領域だと、ジェームズ・マーティン不拡散研究センターのユーラシア・プログラム部長ハンナ・ノッテは述べている。

 グローバル・サウスの多くの人々の視点から「ウクライナ占領者ロシアとアメリカは戦っているが、イスラエルに関しては、アメリカは占領者側で、ロシアはそれにつけこんでいる」と彼女は述べた。

 ワシントンポスト編集委員会も、アメリカ政策の失敗を宣言している。

 ガザの窮状を無視するのは道義的、戦略的過ちだ

 それでも、ガザの人々の窮状は、アメリカやより広範な国際社会によって、解決不可能な紛争における悲しいながら不変の事実として扱われてきた。これは、今にして見れば、地域大国間で永続性のある外交的解決を構築するイスラエル、アメリカ合衆国とアラブ諸国の努力を破壊し、不安定化を助長する道義的、戦略的な過ちだった。

 世界的な亀裂が欧米の政策の変更をいかに必要としているかをカーネギー評議会は説明している。特に、いわゆる「価値観」や「ルールに基づく秩序」政策を放棄する必要があると考えている。

ルールに基づく秩序への鎮魂曲
国際関係における価値中立倫理の擁護

 最終的にどのように終わるかにかかわらず、ロシア・ウクライナ戦争は、世界情勢の深刻な変化を示すとてつもない出来事だ。一極時代は終わりに近づき、主要諸国は数十年前より文化的主権と戦略的自治に関心を持っており、かつて支配的だった欧米覇権が、より多様で多極的な体制に徐々に屈服しなければならないのは避けられないようだ。

 第二次世界大戦後の期間には、民主主義や人権など欧米価値観の制度化を前提とした新しい国際秩序の建築家としてのアメリカと同盟諸国の優位を目の当たりにした。「ルールに基づく秩序」として知られるグローバル統治に対するこの欧米中心の手法は山積する課題に直面している。中国の台頭、ロシアの地政学的破壊力、そしてグローバル・サウス新興勢力の自己主張の高まりが欧米支配を侵食した。その結果、より多様な世界が生まれ、複数の権力中心が共存し、単一イデオロギーや一連の価値観に挑戦するようになった。
...
 欧米における我々の特定の道徳観が、我々が賢明で正しいことを追求するよう熱望するのを妨げるべきではない。多中心主義と多極化を特徴とする進化する国際秩序は、従来の欧米が支配する「ルールに基づく」秩序に挑戦している。ニーチェの価値観の視点から価値観は生得的、時代超越的、普遍的なものではなく、文脈に依存することが認められている。同様に、旧体制の衰退は国際倫理の終焉を意味するものではない。現在の移行が正しく理解されれば、世界大国間の相互関係を管理することを主な関心事とする、機能的、価値中立、状況的、外交的倫理に基づく新たな規範制度が誕生する可能性がある。

 (それがどれほど良いか、或いは真実だと思っていても)我々の価値観を他人に押し付けようとするのではなく、欧米の我々は、共通の利益と共通の目的に基づいて、他の大国との関与を優先する必要がある。...
...
要するに、文化的リアリズムによって提供される知的枠組みの中で、1)マニ教的精神を世界に説教したり投影したりすることなく、パワーポリティックスや勢力圏の現実を受け入れ、2)相互の、平等の認識、政治的手腕、不干渉、謙虚さ、戦略的同情や開かれた対話を含め、多元論的な生き方を推進する信条に基礎を置くものに。

 欧米は決して行動を変えないと言うむきもあるかも知れないが、私はそう思わない。

 欧米は行動を変えなければならない。さもなければ歴史の墓場行きになる。「ルールに基づく秩序」は誰も真に受けない袋小路と証明されているため、もはや代替手段はない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/wests-pro-israel-position-accelerates-its-loss-of-power.html#more

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 イランを攻撃せよというリンジー・グラハムの妄言を粉砕する正論。思慮に欠けた攻撃は地域戦争以上のものになりかねい。

Col Douglas Macgregor & Tucker Carlson - "WW3 will start in Israel and end up Iran..." 27:34

 Chris Hedges

Listen to this Article: "Israel’s Culture of Deceit" 16:51

 Alex Christoforou 一日に500m前進せよと軍に命じるゼレンスキー。

Borrell, don't forget about Ukraine. Elensky, 500 meters a day. Orban, EU bad parody of USSR. 31:01

 日刊IWJガイド

「プーチン大統領が『ウクライナ軍の反転攻勢は完全に失敗した』と表明! 英国防省は『反転攻勢』で『ロシア軍に多大な被害!』と発表!!」

はじめに~プーチン大統領が「ウクライナ軍の反転攻勢は完全に失敗した」と表明! しかし英国防省は、「反転攻勢」は進んでおり、ロシア軍に多大な被害が出ているとの分析を発表! 日本の大手メディアは軒並みこの英国側の情報だけを垂れ流してロシア軍の劣勢を印象操作する!! 一方、ドイツの『ntv』では、オーストリア軍の大佐が、英国防省の情報分析を「被害を限定的に見せようとしている」と批判!「反転攻勢」が難航するウクライナ軍にとっては「今年の冬が特に厳しい」と指摘!!

2023年10月24日 (火)

地図からパレスチナを一掃するイスラエルの卑劣な好機

フィニアン・カニンガム
2023年10月19日
Strategic Culture Foundation

 バイデンとイスラエルが民間人の苦しみを軽減することを本当に心配しているなら、彼らはイスラエルに通じるガザの検問所を開くはずだ。

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

 、敵のアラブとイランが「イスラエルを地図から一掃する」ことを望んでいるとイスラエル指導者連中が非難することがよくある。この告発は、暗黙にナチスを含意し、相手はイスラエル国家を全滅させる邪悪な計画を抱いていると描きだすのを狙っている。

 皮肉なことに、過去二週間にわたるイスラエルとパレスチナの暴力エスカレーションは、何十年にもわたってシオニストの夢を悩ませてきたパレスチナ問題を最終的に解決する機会をイスラエル過激派に与えているようだ。

 10月7日のハマスの大量殺戮をイスラエルの「9/11の瞬間」とベンヤミン・ネタニヤフは呼んだ

 ハマスの銃とロケット攻撃以来、ネタニヤフ政権は毎日いつものイスラエルの血の欲望を遙かに超えた復讐でガザ地区を攻撃している。広範囲にわたる無差別空爆とパレスチナ民間人殺害は、イスラエルの基準から見ても衝撃的だ。

 10月7日にハマスに殺された1,300人のイスラエル人と比較して、パレスチナ人の死者数は、これまでのところほぼ3,000人近い。更に1,000人のパレスチナ人が瓦礫の下に埋もれ行方不明になり、10,000人近くが負傷している。暴力と病院破壊から逃れようとする民間車列へのイスラエル爆撃は、今後数日間で死者数をさらに増やすだろう。

 ハマスが犯した凶悪な殺人にもかかわらず、パレスチナ民間人のこの虐殺の正当化は絶対にあり得ない。

 イスラエル国家によるこの毎日の虐殺に直面したアメリカとヨーロッパ政府の沈黙はぞっとする。欧米はイスラエルの戦争犯罪を支持し教唆に加担している。

 重要なことに、恐ろしい爆撃は、パレスチナ人が飛び地にとどまるのを不可能にする食料、水、燃料など基本的な人道上の必要性に対するガザ地区の完全封鎖を伴っている。彼らはエジプトと国境を接するガザ南端に一斉に移動するよう命じられている。

 ガザの領土に国境検問所は三カ所しかない。北のエレズ検問所と南のケレム・シャローム検問所はどちらもイスラエルに入るものだ。この二つの検問所は閉鎖されている。ガザ南部にありエジプトに通じるラファの第三検問所は、イスラエルがガザで作り出している爆撃地獄から抜け出す唯一の経路として交渉されている。

 ネタニヤフが言及した「9/11の瞬間」は最も陰険な計画、つまりパレスチナ人を領土から完全排除する「最終的解決策」を実施する好機に思える。テルアビブの現政権を構成するファシストにとって、これはパレスチナの国家的存在を領土から消すシオニスト・プロジェクトを完成する重要な好機だ。ガザが消滅すればパレスチナ国家は消滅するだろう。

 密かに望んでいた外国戦争を開始し、地政学的な敵に対し全面的支配力を行使し、自国民に対し広範な国家監視力を発動する口実として、2001年9月11日のテロ攻撃をアメリカ帝国の計画者連中が利用したように、イスラエル国家は、10月7日のハマスの残虐行為を、より大きな目的のために利用しているのだ。彼らの真っ只中にいるパレスチナ人を根絶するという鬱積していた計画を解き放つために。

 ほぼ30年間、アメリカが支援した歴史的和平プロセスは、パレスチナ人にとって身勝手な行き詰まりに他ならなかった。問題は、その間、終始ワシントンとテルアビブが口先だけで支持したパレスチナ国家創設という少なくとも名目上の選択肢があったことだ。

 だが今やイスラエルはパレスチナを地図から完全に一掃する可能性がある–永遠に。

 今世界が目にしているのは、もう一つの「ナクバ」、つまりイギリス植民地パレスチナ委任統治領からイスラエル国家が最初に形成された1948年にパレスチナ人が受けた大惨事だ。その後、約700万人のパレスチナ人が土地を奪われ家を失った。彼らの多くは、ヨルダン、レバノン、シリアなど近隣諸国で恒久的難民になった。今日に至るまで、彼らの子孫は彼らのパレスチナの故郷に戻ることを禁じられている。

 卑劣な歴史の木霊の中、75年後、今ガザの230万人の人々は爆弾が降り注ぐ中、脱出を余儀なくされている。ガザの一部パレスチナ人は、これが隠された永久追放計画なのを恐れ、周囲の爆撃テロにもかかわらず、退去するのを拒否している。

 パレスチナの民間人は安全のためガザを離れるように命じられているとイスラエルとジョー・バイデン大統領のアメリカ政権は皮肉なことに主張している。アメリカは今後数日で起きると予想されるイスラエルによる地上侵攻を支持している。東地中海にアメリカ空母打撃群が二つ存在しているのは、パレスチナ人を支援するため軍事的に介入しないようにと言う他の地域諸国に対する警告だと思われる。

 尊敬される調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュは、ネタニヤフの戦時内閣がハマスの存在を消し去るためガザ地区全体の抹殺を計画していると言うイスラエル情報筋を引用している。イスラエル軍はアメリカが供給した地下50メートルで爆発可能な二トンのバンカーバスター爆弾の投下準備をしているとハーシュは報じている

 この延長で、極悪非道な基本計画の一部は、パレスチナ人をエジプトのシナイ砂漠に大量追放し、1948年のナクバで、ヨルダンやレバノン、シリアに逃亡した後の難民に降りかかったと同様の恒久的テント村で暮らすよう期待しているのだ。

 「民間人死傷者を最小限に抑える」ためガザに人道回廊を設置する方法を模索しているとバイデン政権は主張している。民間人の大量殺戮を含む、イスラエルが望むあらゆる復讐行動をとるための完全かつ無制限の軍事的支援を与えながらだ。

 バイデンとイスラエル人が民間人の苦しみを軽減したいと本当に心配しているなら、彼らはイスラエル領に通じるガザの他の二つの検問所を開くはずだ。しかし彼らはそれをしていない。明らかに、検討されている唯一の検問所はエジプトの検問所だ。それはネタニヤフ政権が長い間切望してきた民族浄化を促進するためだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/10/19/israels-despicable-chance-to-wipe-palestine-from-the-map/

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 暗いご時世に爆笑記事を読んだ。西日本新聞記事。てっきり本人かと思ったが、ザ・ニュースペーパー山本天心さんのスガ前総理。

【私の視点】「この国の民主主義、おかしいんじゃないでしょうか」スガ前総理が斬る岸田政権

 Alex Christoforou YouTube 冒頭はミッチ・マコーネルのテレビ発言「新たな悪の枢軸は潰す」おまゆう

McConnell, Axis of Evil. Blinken, Hamas-Putin threat. Milei-Massa run-off. Swiss Green collapse. 35:10

 耕助のブログ Jonathan Cook記事翻訳

No. 1952 イスラエルとガザについてメディアがあなたに伝え忘れていること

 デモクラシータイムス

【横田一の現場直撃 No.238】◆岸田崖っぷち 補選等1勝1.5敗 ◆所沢野党勝利 房穂不敗神話? ◆万博上振れ、維新は責任転嫁 20231023 1:04:45

 日刊IWJガイド

「アメリカが中東で参戦すればハルマゲドン(世界最終戦争)へ!」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! イスラエル軍が、退去命令に従わずガザ北部に残ることを選択した住民に対し「テロ組織のパートナーと特定する」と一方的に宣告!】老人や病人など身動き取れない身体的弱者まで、北部に残っているというだけで、イスラエル軍の標的とされる可能性が!! これは無差別のジェノサイドではないのか!(『ミドル・イースト・アイ』、2023年10月21日)

【第2弾! ガザでイスラエルの空爆による瓦礫から負傷者を救出する民間防衛隊や救急隊まで標的にするイスラエル軍!】サディスティック過ぎるイスラエル軍の封鎖と攻撃! ガザ封鎖による燃料不足で救出に必要な重機の投入にも悪影響! ヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍が難民キャンプを空爆! 医療従事者2人が死亡!!(『ミドル・イースト・アイ』、2023年10月21日)

2023年10月23日 (月)

精神病質者総出演...イスラエルの戦争犯罪と大量虐殺に加担する欧米指導者連中

2023年10月20日
Strategic Culture Foundation
論説

 大量虐殺の野蛮さでイスラエル政権と歩調を合わせる欧米指導者連中は、この大量虐殺に完全に加担している。

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

 先週、欧米指導者連中がテルアビブを歩き回り、パレスチナ人に対する大量虐殺戦争をイスラエル政権が望む中、イスラエルを全面支援すると誓った。

 この民間人大量殺戮を世界中が目撃しているのに、欧米諸国政府やメディアが残虐行為を正当化し、最小限に抑え、隠蔽するためあらゆることをしているように見えるのは実に衝撃的だ。連中はこの恐ろしい虐殺に加担しているために隠蔽が必要なのだ。

 アメリカのジョー・バイデン大統領、イギリスのリシ・スナク首相、ドイツのオラフ・ショルツ首相、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、手から血を滴らせている欧米指導者だ。

 彼らはイスラエルの「自衛権」について語り、イスラエル軍は無差別空爆でガザを粉砕し、ヨルダン川西岸ゲットーでパレスチナ人を射殺している。イスラエル指導部が彼らを「人獣」と中傷し、両飛び地のパレスチナ人は凶暴な大量虐殺の標的にされている。

 過去二週間、230万人の住民が水も食料も電気もなくガザで完全包囲されている。アメリカとイギリスが供給するイスラエル爆弾が家や難民センター、病院、学校、教会、モスクに降り注ぐ沿岸地域のどこも安全ではない。これは無辜の民間人に対する野蛮な集団的懲罰で、ジュネーブ条約の重大な違反だ。これは大規模な国家テロだ。

 そして日々の恐怖にもかかわらず、10月7日のハマス過激派による残虐な大量攻撃に応じて、イスラエルには自衛権があるという身勝手な呪文を繰り返す以外、欧米指導者連中は何も言わない。1,400人以上のイスラエル人がハマスの銃撃とロケット攻撃で殺害された。これら殺害はガザやヨルダン川西岸でのその後の民間人に対する虐殺を正当化するために決してわずかでも利用できるはずがない。

 認識する必要があるのは、1948年にイスラエルが暴力的に国家を樹立して以来、何十年にもわたりパレスチナ人に残忍な占領を行ってきたことだ。イスラエルの卑しむべき発端は、反ユダヤ主義やアラブ諸国をごまかした自分の罪を隠すため、イギリスとアメリカ帝国主義がでっちあげた取り引きだった。その代償をパレスチナ人が払い今も払い続けている。

 欧米諸国、主にアメリカが国際法を甚だしく違反し占領を継続し拡大する許可をイスラエル政権に与えた。石油豊富な中東に帝国主義権力を投影する駐屯地としてワシントンはイスラエルを利用している。その犯罪にパレスチナ人が抵抗する際、反抗行為は絶望的で血なまぐさいものになる。無辜の民間人殺害は誰も容認できない。しかし、この暴力の体系的条件や、平和の実現を阻止している覇権を巡る権力闘争を理解する必要がある。

 暴力の連鎖を終わらせることは欧米が支援するイスラエル占領やパレスチナ人に対する大量虐殺弾圧を終わらせることを意味する。パレスチナ人に対する国民の権利や国家の否定は容認できないが、この長期にわたる否定が、この地域に平和がない一つの理由だ。

 ロシア、中国、そして世界のほとんどの国々は、平和をもたらすには、パレスチナ人に対する正義がなければならないことを認識している。

 イスラエルの自衛権行使を欧米指導者が認め続けるのは身勝手な現実の歪曲だ。違法で残忍な占領政権にそのような権利はない。それは矛盾語で、踏んだり蹴ったりだ。

 ベンヤミン・ネタニヤフの戦争挑発政権を認めるために、バイデンや他の欧米政治家がイスラエル詣でをするのは嫌な光景だ。犯罪者と精神病質者のパレードだ。

 ネタニヤフは今週の状況を「世界で最も暗い時間」と表現する大胆さがあった。彼は大いに正しいが、それは全く逆の理由だ。

 男性、女性、子供が虐殺され、殺人者が欧米政府に公然と支持される時の状況は確かに「最も暗い時間」だ。

 ガザとヨルダン川西岸で行われている戦争犯罪はナチス第三帝国の残虐行為に匹敵する。それでも現在の大量虐殺を恥知らずに実行しているシオニスト政権は、その資格証明とされるものとして、ナチスのホロコーストに執拗に言及する。ネタニヤフはハマスを「新しいナチス」と呼んだ。

 大量虐殺の野蛮さでイスラエル政権と歩調を合わせる欧米指導者連中は、この大量虐殺に完全に加担している。長い間、二枚舌と欺瞞にふけってきたアメリカ合州国と同盟諸国の本当の醜い本質は、欧米大衆や世界の他の国々には見えている。

 テルアビブに大量殺戮を拡大する許可を与えた後、ワシントンに戻ったバイデンは、ゴールデンアワーの大統領執務室からの演説で、図々しくも国民に語った。ロシアに対する代理戦争を戦っているイスラエルとキーウのナチス政権に彼の政権は100億ドルの「緊急援助」を与えると彼は発表した。バイデンはこれを「賢明な賢投資」と呼んだ。

 ボソボソ話す支離滅裂なテレビ演説で「アメリカの指導力こそ世界をまとめている」とバイデンは述べた。

 人は一体どこまで惑わされ、狂気になれるのだろう?

 アメリカ合州国や欧米のお仲間によるウソと露骨な戦争挑発を世界中で益々多くの人々が忌み嫌っている。

 今週、ガザでの停戦を求める国連安全保障理事会決議をアメリカは拒否した。

 ワシントンとNATO同盟諸国はウクライナでの停戦を繰り返し拒否し、過去18カ月間で約50万人の兵士がウクライナで殺害された後も、この代理戦争が「最後のウクライナ人」まで続くことを望んでいる。

 呆れたことに「民主主義を破壊しようとしている」かどで、バイデンはロシア指導者ウラジーミル・プーチンをハマスになぞらえた。

 バイデンと西欧の従僕連中や、彼らが支持するテルアビブとキーウのファシスト政権は、道徳と国際法の最後のあらゆる痕跡まで破壊している。

 おそらく中東とウクライナにおけるこの恐ろしい騒乱から出現するかもしれない良いことの一つは、世界平和の本当の敵が、誰で、一体何なのか、欧米のならず者政権や連中の戦争挑発帝国主義が、誰で、一体何なのか、世界にはっきり見えることだ。

 自らを美化する欧米の幻想は、世界の目の前で打ち砕かれつつある。それは世界が平和、正義、国々の共同体に向けて進歩するためには非常に良い、必要なことだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/10/20/psychos-on-parade-western-leaders-complicit-in-israeli-war-crimes-and-genocide/

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 Alex Christoforou YouTube  新しい多極世界秩序をアメリカが率いると語るバイデン。美しいプラハ観光もできる?

Biden, we need a new world order. EU angry with Ursula. China, six warships to Middle East.  35:18

 Chris Hedges Report 2023/10/23

Let Them East Cement

Israel is not only decimating Gaza with airstrikes but employing the oldest and cruelest weapon of war — starvation. Israel’s message, on the eve of a ground invasion, is clear. Leave Gaza or Die.

Israel, with the backing of its U.S. and European allies, is preparing to launch not only a scorched earth campaign in Gaza but the worst ethnic cleansing since the wars in the former Yugoslavia. The goal is to drive tens, most probably hundreds of thousands of Palestinians over the southern border at Rafah into refugee camps in Egypt. The reverberations will be catastrophic, not only for the Palestinians, but throughout the region, almost certainly triggering armed clashes to the north of Israel with Hezbollah in Lebanon and perhaps with Syria and Iran. 

 耕助のブログ Mike Whitney記事翻訳

No. 1951 ハマスは40人の赤ん坊を斬首していない

 日刊IWJガイド

はじめに~ガザ地区にようやく初めて人道援助トラックが20台入る! 国連は必要な支援はトラック100台分と指摘、中東メディアは10月7日以前の支援の4%にしかならないと指摘! まだまだ人道支援は不足! エジプト人女性が『CNN』レポーターに「ハマスを生んだのは、あなた方の『民主主義』とあなた方の誤った報道だ!」とくってかかる!

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! ハマスはカタールの調停に応じて、米国人の人質2人を解放!】祖母の誕生日を祝うためにイスラエルを訪れていた母娘が解放され、救援物資を積んだトラック20台がガザへ! ハマスはイスラエルが捕らえているパレスチナ人の解放を求める一方、イスラエルは10月7日以降5000人を逮捕、いまや逮捕・拘束されているパレスチナ人は1万人に!「手足を折られ、裸にされて屈辱的な集団暴行を受けている」と、パレスチナ自治政府が決死の告発会見! イスラエル国防軍による攻撃のパレスチナ人犠牲者は4385人へ!(『ロイター』2023年10月21日ほか)

【第2弾! ロンドンでパレスチナ支持のデモに10万人が参加!】「ヨルダン川から地中海まですべての土地をパレスチナ人が支配すべき」との当然の主張も!(『BBC』、2023年10月22日)

2023年10月22日 (日)

ハマスがどこにいるか突然正確に知っているイスラエル諜報機関

 先週、イスラエルはハマスが何をしようとしているか知らなかったのに、今週は、ハマスが隠れている全てのモスクや学校や病院を知っているのは興味深い。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月13日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 先週、ハマスが何をしようとしているかイスラエルは知らなかったのに、今週、ハマスが隠れている全てのモスクや学校や病院を知っているのは興味深い。

 ウソの帝国で皆様が暮らす場合、非常に愚かな多くのことを信じるよう要求される。今週、信じるよう我々が要求されている最も愚かなことは、土曜日のハマス攻撃ですっかり驚かされたほどイスラエル諜報機関が実に無能なのと同時に、執拗なガザ爆撃作戦で破壊している全ての建物が、もっぱらハマスのものに限られていることだ。

 本記事執筆時点で、三分の一が子供の1,500人以上のパレスチナ人を殺戮しているガザで継続中の攻撃に関し「ハマスの標的」という表現が、ここ数日ニュースメディアの至るところにある。

 「ハマスの標的に対しイスラエルは大規模攻撃を行っている」とCNN見出しにある。

 「ハマスの標的に対しイスラエルは「大規模攻撃」を行っている」とABCニュース記事題名にある。

 「ハマスの標的に対し、イスラエルはこれまでに6,000発の爆弾を投下したと言っている」とワシントン・ポスト報道にある。

 おやおや、これら6,000発の爆弾それぞれが、民間ビルでなく「ハマス標的」を狙ったものだとわかるほど、ガザをイスラエルは実に良く知っているに違いない。

 フィラデルフィアの広さの包囲された土地で、ハマスが動力付きパラグライダーやドローンやモーターボートを使用する攻撃準備をしていた時、この正常視力は一体どこにあったのだろう? エジプト諜報機関が攻撃があると彼らに警告した後でさえ、イスラエル諜報機関は、どうして攻撃準備を検知できなかったのだろう。ハマスでさえ自らの作戦の成功規模に驚いたと報じられるほど、どうして彼らは見事に失敗したのだろう? 先週彼らはハマスの活動に対し、モグラのように視力が非常に乏しかったのに、今週はワシの目を持っていると信じるのは本当に合理的だろうか?

 水曜、イスラエルが「戦時国際法に従って活動する」ことがいかに重要かバイデン大統領が多少騒いだが、イスラエルがガザで越えてはならない「一線」という概念をアメリカ国家安全保障補佐官ジェイク・サリバンが無視するのを聞く前でさえ、無内容な言い訳にしか聞こえなかった。

 主流の帝国擁護者さえ、それを受け入れていない。ロッキード・マーティンが支援するポリティコ記事で、ハマス攻撃の深刻さを考えると「イスラエルの猛烈な反撃は理解しやすい」とアンドリュー・ウォードは述べており「ハマスの野蛮な攻撃に対応する際、イスラエルが戦時国際法を遵守するようバイデン政権は望んでいるが、エルサレムは耳を傾けていないようだ」と書いている。

 「注意を払っているというイスラエルの主張に大量の報道が異論を唱えている」とワードは書いている。「モスクや、病院、学校医療施設、救急車も空爆されている」

 「その多くがハマスや戦術を支持していないガザの人々は、この地区が包囲される中、逃げる場所がない」とワードは付け加えている。「7棟の病院と10棟の国連緊急避難所に爆弾の金属片が飛来した。状況が非常に悪化しているため、既に電気、水、物資が不足している病院が遺体安置所に変わる危険性があると赤十字は述べた。」

 もちろんイスラエルは戦時国際法を遵守していない。彼らは遵守するふりさえしていない。ガザとレバノンでのイスラエルによる白リン弾の「違法無差別」使用を非難する声明をヒューマン・ライツ・ウォッチが発表したばかりで、イスラエル国防軍の計画はガザを「建物がない」「テント街」に変えることだとイスラエル治安当局者がイスラエル報道機関に語った

 これは全て公に入手可能な情報なのに、ガザでのイスラエル爆撃作戦を説明する際、欧米マスコミは「ハマスの標的」という表現を使う勇気があるだろうか? 申し訳ないが、それは認知症だ。そのようなことをする唯一の理由はプロパガンダ実施に他ならない。

 ガザの建物を破壊する際、イスラエルはハマスを標的にしているという主張は、爆撃作戦中、ハマスが地下に避難している事実によって一層損なわれる。ジャーナリストのシャーミン・ナルワニがTwitterで説明した通り「数え切れないほどのイスラエル爆撃作戦後に学んで、ハマス幹部はガザの地下で暮らしている。現在、イスラエルのテロ機によってガザで虐殺されているのはパレスチナ民間人とイスラエル人捕虜だけだ。」

 実際、イスラエル諜報機関がハマス攻撃に驚いたという主張と、しかもガザ攻撃でイスラエルはハマスのみを標的にしているという主張は、どちらも非常に疑わしく厳しい精査に値する。パレスチナ文民を殺すのをイスラエルがひどく嫌がったことは一度もなく、パレスチナ領域のガザ殲滅という長年の狙いを正当化するため、イスラエル諜報機関が攻撃を見過ごしたわけではないと確信する理由もない。どちらの主張も誤っている可能性があるが、私がいる場所からは、両方が真実である可能性は非常に低そうだ。

 ガザでのイスラエル爆撃作戦を支持したいなら、どうぞご勝手に、土曜日の攻撃に関する公式説明を無批判に受け入れたいなら、ご自由に。ただし私の足に小便をしておいて、雨が降っているとは言わないよう願いたい。

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 画像はアドビ・ストック経由。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/13/israeli-intelligence-suddenly-knows-exactly-where-hamas-is/

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 マクレガー氏、もはや1991年ではない。ウクライナで、ロシアの力を舐めてかかり敗れたのと同様のことが、アラブの力をあなどって行動すれば、起こりかねない。集団懲罰は更なる紛争を招く。交渉で解決すべき。

Col Douglas Macgregor: This Is The End Of NATO 28:12

 耕助のブログ

No. 1950 ガザとイスラエルの戦闘は「偽旗」か?

2023年10月21日 (土)

アメリカ、大規模軍隊を配備-Eyes On Syria

2023年10月17日
Moon of Alabama

 最近アメリカは、平和的目的や単に他国の行動を思いとどまらせるには余りに多くの軍隊を中東に移動させた。

 一体誰と戦うつもりなのか?

 イスラエルへの武器空輸、ヨルダンの爆撃機、2隻の空母:アメリカは中東により多くの軍隊を配備-ハアレツ

 先週、アメリカは空母ジェラルドR.フォードとその打撃群を東地中海に配備した。空母フォードは約80機の戦闘機、電子戦機、諜報収集機を搭載している。イラン国内の標的を攻撃可能なトマホーク巡航ミサイルで武装した五隻のミサイル駆逐艦が同行している。衛星画像によると、空母フォードはキプロス南西約180キロにいる。対潜水艦、対艦攻撃機能を備えたP-8海上偵察機が打撃群周辺を巡視している。
...
 週末、空母ドワイトD.アイゼンハワー率いる二番目の空母打撃群が東地中海に派遣され、今月後半に到着予定だ。

 各空母打撃群には一隻か二隻の潜水艦も含まれる。様々な支援機の他、各空母には、それぞれ12機の戦闘機を備えた四つの飛行隊で構成される戦闘機編隊がある。

もっとある...

 10月7日のハマス攻撃以来、アメリカ中央軍が述べている通り「アメリカの防衛体制を強化する」ため、アメリカは中東に多数の戦闘機を派遣している。

 イギリスを拠点とするアメリカのF-15Eストライク・イーグル爆撃機の飛行隊が、週末ヨルダンの首都アンマンの東にあるムワファク・サルティ空軍基地に配備された。A-10攻撃機の別の飛行隊もそこに配備されている。

 イスラエルへの目を見張るような空輸もこのリストに追加する必要がある。オンライン航空追跡ウェブサイトによると、過去10日間に少なくとも11機のアメリカのC-17大型輸送機がイスラエルのベングリオン空港とイスラエル空軍のネバティム基地に着陸した。
...
 戦闘機と輸送機に加えて、米英空軍に属する二機のリベット・ジョイント偵察機が最近イスラエル沖で運用されている。

 通常の空軍飛行隊には24機の戦闘機がある。

 それだけではない...

アミチャイ・シュタイン @AmichaiStein1 - 2023年10月16日 15:39 UTC

WSJ:米軍は、助言や医療支援などの任務でイスラエルを支援するための展開可能性に備えて、約2,000人の兵士を選んだ。彼らは戦闘の役割を果たすことは意図されておらず、歩兵には配備準備命令が出されていない。

 上記軍隊は攻撃を受け、殺されない限り、おそらく実際には無関係だ。しかし下記のものは実際の戦闘地上部隊で、単なる支援ではない。

OSINTdefender @sentdefender - ·2323年10月16日 15:59 UTC

複数のアメリカ防衛当局者によると、現在強襲揚陸艦のバターン(LHD-5)とカーターホール(LSD-50)で編成されるバターン揚陸即応部隊、および第26海兵遠征部隊の約2,500人の海兵隊員がアラビア海から東地中海に向かっており、スペインでの「配備中修理期間」を早期終了し既に地中海を横断しているドック型揚陸艦メサベルデ(LPD-19)と合流する。

 イラクやシリアやトルコや湾岸諸国の幾つかの基地にも数千人のアメリカ兵が駐留している。

 私はウィル・シュライバーに同意する。

ウィル・シュライバー @imetatronink - 2023年10月16日 17:10 UTC

だから大規模な強襲揚陸艦艦隊が地中海東部に集結した二つの空母打撃群に加わるのだ。多くの人は、これを単なる「戦力投射姿勢」と考えている。その説明は不十分だと私は思う。

これは戦争艦隊だ。そしてハマスはその標的ではない。

 ハマスは標的ではない。

 日曜、堅苦しい60ミニッツ・インタビューでジョー・バイデン大統領は北を指した。

スコット・ペリー:現時点でイスラエルによるガザ占領を支持しますか?

バイデン大統領:それは大きな間違いだと思う。私の見解では、ガザで起きたことはハマスで、ハマスの過激派連中は全てのパレスチナ人を代表しているわけではない。だから、イスラエルが再度ガザを占領するのは間違いだと私は思う。しかし我々は過激派を排除するつもりだが、ヒズボラは北にいて、ハマスは南にいる。それが必要条件だ。
...
スコット・ペリー:そして、あなたはこれが起きた後、イスラエルは[二国家解決策]を追求すると信じていますね

バイデン大統領:今ではない。今ではない。今はそうではないが、パレスチナ人のかなりの部分がハマスやヒズボラの見解を共有していないのをイスラエルは理解していると思う。ヒズボラは、イランに武装され訓練されているイスラエル北部の強力なイスラム主義民兵だ。イランはハマスも支援している。

スコット・ペリー:既にイスラエル北部国境では限定的戦闘が起きていますが、ヒズボラとその支援者イランへのあなたのメッセージは何でしょう?

バイデン大統領:するな。するな、するな、するな。

スコット・ペリー:国境を越えるな? この戦争をエスカレートさせるな?

バイデン大統領:その通り。

もしヒズボラが100,000発のミサイルで攻撃すればイスラエルは破壊されるはずだ。したがってレバノンのヒズボラがバイデンが念頭に置いている本当の作戦目標だと私は思わない。

 イスラエル攻撃をヒズボラに思いとどまらせることはできない。彼らが望み、必要な場合、彼らは必ず攻撃し成功する。その部隊と武器は地下やベイルートやレバノン南部の住民の中に隠している。それらを爆撃しても意味がない。前回のアメリカによるレバノンへ介入では多数の海兵隊員が死亡して、レバノンからの屈辱的撤退で終わった有名な事実もある。アメリカは、あの経験を繰り返したいと思っていないと私は考える。

 もう一つの潜在的標的イランは攻撃するのが難しすぎる。イランは中東のアメリカの軍事施設に甚大な損害を与える広い地域にわたり効果的に報復できる。またバイデン政権が緊急に原油価格を引き下げようとしている時に、石油価格を引き上げる可能性がある。

 だからこそ、この軍事増強の本当の狙いは、最終的にシリアを「政権転覆」させ、シリア政府を支援するためにそこにいるロシア軍を追い出すことだと私は考える。

Israel Radar @IsraelRadar_com - 2023年10月9日 17:39 UTC

ヒズボラに対するイスラエルの警告:ヒズボラが戦争に参戦した場合、イスラエル国軍はダマスカスを破壊し、シリアのアサド大統領を標的にする。アメリカ軍艦は戦争でイスラエルを支援するだろう。フランス経由で中継されたメッセージ (@ynetalerts)

Israel Radar @IsraelRadar_com-10月9日

 イスラエル国軍はイスラエル人に、防空壕/安全な部屋に三日間滞在する準備をし、電源が切れた場合に備え、食料、水、バッテリー駆動機器の電源供給を確保するよう指示している。これは大規模戦争への差し迫ったエスカレーションの明確な兆候だ。

 アレッポとダマスカスの空港に対する最近のイスラエル爆撃は両空港を無力化し、この方向を指し示している。

 ホワイト・ハウスのネオコン狂信者連中は、今や中東におけるロシアの存在を排除する好機と考えているのかも知れない。

 連中はこれをウクライナでの戦争敗北に対する復讐と考えるだろう。彼らはまた、それが連中のガザでの地政学的敗北を阻止するか、埋め合わせをすると考えているのだ。

 ロシアは確実に準備ができている。それでもシリアの分遣隊は小さすぎる。この地域の全米軍による150機以上による共同攻撃は必ず分遣隊を打倒するはずだ。

 その場合の質問は「次は何か?」だ。

 しかし、私はあえてそれには答えない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/us-deploys-large-force-eyes-on-syria.html

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 Alex Christoforou YouTube あの御仁、気は確かだろうか。誇大妄想?

Biden; Smart investment, 2 wars, Putin must not win. $60B UKR. Shells to Israel. St. Porphyrius. 39:51

 現在のイスラエル・アメリカについて語るマクレガー氏最新YouTube二件。

 Judging Freedom

Col. Douglas Macgregor: Biden bringing the US to war. 26:34

 Daniel Davis / Deep Dive

Looming Israeli Attack: Col Doug Macgregor Breaks Down What We Can Expect 37:28

 寺島メソッド翻訳NEWS

ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃は、さまざまな点で9/11に類似

 日刊IWJガイド

「米国務省政治軍事局・局長が、バイデン政権の一方的なイスラエル支持に抗議して辞職!」

はじめに~米国務省政治軍事局・局長が、バイデン政権の一方的なイスラエル支持に抗議して辞職!】辞職のメッセージをSNS上で公開したジョシュ・ポール氏「イスラエルがとっている対応、そしてそれに対する米国のその対応と占領の現状への支持は、イスラエルとパレスチナの双方の人々にとって、さらに深刻な苦しみをもたらすだけであり、長期的に見れば米国の国益にもならない」と、バイデン政権のイスラエルへの一方的な肩入れを強く批判! 一体、バイデン政権は、イスラエルにどんな武器を提供しようとしているのか!?(SNS『リンクドイン』2023年10月18日)

IWJ消滅の危機! 岩上安身は難病の次女の存在をカムアウトし、自らが背負う責任と使命についての思いを告白! 徹底的な支出カットをして、なお赤字ならばIWJをたたむ不退転の覚悟で経営再建に臨みます! IWJが金融機関から受けたつなぎ融資2500万円の連帯保証人は岩上安身個人! 岩上がIWJに私財を投じた金とあわせ、約5000万円を完済し、IWJの経営再建ができなければIWJも岩上安身も破産ですし、難病の次女も守れません! 必ずやサバイバルします! 10月は残り10日余りとなりましたが赤字ペースです! IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

2023年10月20日 (金)

「男性が戦争を始める」と不平を言う戦争女王ヒラリー・クリントン

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 時にケイトリン・ジョンストン記事はもっぱら連中について書いている。木曜日、ジョージタウン大学での彼女の自称年次授賞式のQ&Aコーナーで、世界の平和と安全に対する最大の障害は「男性が戦争を始める」ことだとヒラリー・クリントンは述べた。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月7日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。 

 時にケイトリン・ジョンストン記事はもっぱら連中について書いている。

 木曜日、ジョージタウン大学における彼女の自称年次授賞式のQ&Aコーナーで、世界の平和と安全に対する最大の障害は「男性が戦争を始める」ことだとヒラリー・クリントンは述べた。

 催しのQ&Aコーナーで「今後10年間の女性、平和、安全保障にとって最大の課題は何だと思いますか?」とクリントンは学生に問われた。

 「まあ最大の問題は男性が戦争を始めることだと思います」とクリントンは答え「ご存じのとおり、彼らはそうするので手一杯だと思います」と付け加えた。

 彼女以外、世界中の誰が言っても、ユーモラスで共感できる答えとして受け取られたはずだ。

 男性だけが戦争を始めるというヒラリー・ロダム・クリントンの示唆に対する唯一最も強力な議論は、ヒラリー・ロダム・クリントンの経歴だ。結局、国務長官在任中、アメリカが主導した打倒後、ムアンマル・カダフィがリビア街頭でリンチされたのを知った喜びで声を立てて笑い、彼の死が彼女のリビア訪問と関係あるかどうか問われて「確実にある」と言った女性だ。国務長官として、ダマスカス政権打倒を目的にシリア過激派を武装させる計画を推進した女性だ。上院議員として、ウソに基づくイラク侵略を支持するよう民主党を説得する上で極めて重要な役割を果たした女性だ。ファーストレディとして、セルビアとコソボをクラスター爆弾で覆われたままにする爆撃作戦を開始するよう夫のビル・クリントンを「促した」と言った女性だ。アメリカ大統領候補として、シリアに飛行禁止空域を設け、侵犯するロシア戦闘機への攻撃が必要だと提唱し、ウクライナで最終的にロシア侵略を挑発した同じ瀬戸際政策を支持した女性だ。

 2019年、周知の通りトゥルシー・ギャバードがクリントンを「戦争屋の女王」と呼んだ際、それはただの無意味な表現ではなかった。その称号に値すると誰もが主張できる現役女性は他にいない。それに関して読む前に、ヒラリー・ロダム・クリントン賞授賞式があったと聞いたら、軍事暴力で多数の人間を殺したことに対し、女性がトロフィーを貰う催しだと私は思ったはずだ。

 もちろん時代を超えて、男性が圧倒的多数の戦争の原動力だったのは事実だが、ヒラリー・クリントンが大いに依存する「フェミニズム」の現代版繰り返しは実に汚らわしいものに過ぎない。ヒラリー・クリントン時代の女性上司「フェミニズム」は、女性の権利を推進し、女性が男性と確実に同等に扱われるようになるという意味ではなく、女性は男性同様、殺人的で専制的で虐待的だと証明する女性の手本の空虚な慶賀となった。

 それがヒラリー・クリントンが2016年大統領選挙に出馬した時代精神だが、アメリカ国民は恐れ反発し彼女に投票するのを拒否し、女性嫌悪の勝利として描かれた。アメリカが標的にした国に暮らし爆撃の犠牲者になる可能性のある人々の勝利としてこそ描かれるべきだった。

 現代のリベラル派と民主党にとってヒラリー・クリントンは最悪の人物だ。彼女は血まみれの精神病質者で、帝国主義、軍国主義、資本主義、権威主義、そしてもちろん家父長制など人類最悪の衝動全てに奉仕するのに人生を捧げてきた。

 彼女は皆様が想像できる最も不気味な人間の一人で、彼女や彼女のような人々が出来るだけ早く去り、忘れさられることが好ましい。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/07/queen-warmonger-hillary-clinton-complains-about-men-starting-wars/

病んだ体の病んだ心:ヨーゼフ・ゲッベルスをおうむ返しするサラ・アシュトン・シリロ

スティーブン・カルガノビッチ
2023年10月5日
Strategic Culture Foundation

 たまたまウクライナにいる平均的アメリカ人の発言におけるナチ・ミーム利用の意味を分析しよう。

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 常軌を逸するモンティパイソン風両性具有者サラ・アシュトン・シリロ(本名マイケル・ジョン・シリロ)が復活を遂げた。有名ないたずら好きのボバンとレクサスは、この哀れで無知な能なしを完全に馬鹿にする誘惑に抵抗できなかった(I部はここII部はここを参照)。またしても彼らは公共に奉仕して、いつも通りの素晴らしい仕事をした。

 シリロとボバンとレクサスの会話は、いくつかのレベルで興味深い。

 このいたずらインタビューの要点は、ウクライナ軍シリロ「軍曹」による主張によれば、ロシア人は「人間ではなく」欧米は彼らがもたらす脅威を完全には理解しておらず、全ての「ロシア・プロパガンダ屋連中」はテロ攻撃を含む利用可能な全ての武器で標的にすべきで、爆弾を仕掛けられた車でキーウ政権の工作員に殺害された非常に才能あるロシア人ジャーナリスト、ダリア・ドゥギナは「彼女にふさわしい死を遂げ」マリア・ザハロワも、おそらく同様に恐ろしい方法でウクライナは標的にすべきだというのだ。

 こうして相手の道徳的、心理的肖像を確立した後、いたずら会話は、シリロとの相互作用の最も示唆に富む部分へと変わった。

 ロシア人は「モンゴル人種」(I部は 6:00)なので、文明を救うためにはロシアを粉砕しなければならない(I部 6:19)というのが彼女の主張だ。

 シリロのようなばかげた人物の主張が興味深いのはなぜだろう? 確実に、事実の正確さゆえではなく、シリロが「軍曹」として奉職するウクライナ軍内のナチ・イデオロギーの影響の証拠としてだ。

 たまたまウクライナにいる平均的アメリカ人、サラ・アシュトン・シリロの言説におけるそのようなミーム利用の意味を簡単に分析しよう。

 シリロはどのように、そのようなミームと接触できたのだろう? それはおそらくアメリカではあり得なかっただろうし、ネバダ州ラスベガスの高校歴史の授業でもなかったのは確実だ。様々な民族や人種集団に対し、アメリカには多くの軽蔑的形容詞がある。ドイツ人に対してはクラウト、イタリア人に対してはダゴ、ポーランド人に対してはポラック、黒人に対してはニガー、イラク人に対してはラグ・ヘッド、しかし、それが現在の反露の雰囲気に現れるかもしれないので奇妙だが、アメリカではロシア人を指す蔑称的表現は一般的に使用されていない。

 ロシア人が一般的に背が高く金髪なことが知られており、ほとんどのアメリカ人は地図でモンゴルを見つけるのは難しいと思っているが、モンゴル住民はアジア人の特徴が豊富な人種だという感覚があるため、どのような形であれロシア人をモンゴル人と関連付けるのは、平均的アメリカ人は非常に奇妙に感じるだろう。更に大半のアメリカ人は、中世のロシアと当時の強力なモンゴル帝国の朝貢関係について、ごく僅かな知識も持っていない。それを終わらせた金帳汗国対するクリコヴォの戦いも彼らは聞いたことがない。本質的に、シリロが出身し成長したアメリカでは、ロシア人とモンゴル人の歴史的つながりの認識は歴史専門家の小集団に限定されている(アシュトン・シリロは確実に専門家ではない)。しかし、これら専門家はロシア人とモンゴル人の関係が遠い過去に起き、歴史的に比較的短期間だったことも認識している。さらに重要なことに、彼らはそれが本質的に純粋に政治的で、ロシアの文化や宗教的慣習や遺伝系統はモンゴルの大君主から無傷のまま、人種混合が決してなかったことも知っている。

 もし中世におけるモンゴルによるヨーロッパ侵略の痕跡をシリロが探せば、ロシア人ではなくフィンランド人や、エストニア人、ハンガリー人の形でそれらを見いだすはずなのだが、それは、おそらくラスベガス高校卒業生が知っているとは期待できない詳細だ。

 ロシア国民のモンゴル起源や「モンゴル化された」ロシアは文明への脅威だという双子ミームの軽蔑的使用は、たった一つの情報源から来ており、それはナチス第三帝国のイデオロギーと戦時中のプロパガンダだ。これはシリロの間違いの背景を分析する際、留意することが重要だ。第二次世界大戦の最終段階で、国民を恐れさせ、より大きな努力や犠牲を払うよう動機付けるため、プロパガンダにおいて、ロシアという敵のモンゴル起源とされるものをナチスは益々強調した。

 これは、この主題に関するヨーゼフ・ゲッベルスのプロパガンダを引用すれば簡単に実証できる。

 たとえば、1945年2月28日のドイツ国民へのラジオ演説で、ゲッベルスは「我々の先祖が歴史上頻繁にしたのと同様、我々はヨーロッパの中心地に対するモンゴルの嵐も打倒する」と述べた。ゲッベルスはベルリンに接近しつつあったロシアと赤軍を言っていた。

 1945年2月11日のダス・ライヒ記事で、アシュトン・シリロウクライナ軍「軍曹」が今日推進していると全く同じ主題をゲッベルスは強調した。

 「要塞ヨーロッパに対する東からの現在の嵐は当然世界中の我々全員に向けられている。かつてのモンゴルやフン族の大群と違うのは、政治的策略や外交的ウソという道具を使って西洋文化に対する恐ろしい破壊的作戦を可能な限り無害に見えるようにしていることだけだ。」ゲッベルスは「ロシアの偽情報」という主題さえ予想していたようだ。

 ダス・ライヒでの1944年1月2日の新年記事でもゲッベルスは同じ話題を強調している。

「敵[ロシア]は人道、文化、文明に対し考えられるあらゆる犯罪を行った。国家社会主義ドイツは自身を文明世界全体の指導者だと考えている。文明化した人類の運命は再び危機にひんしている。」ここでナチス・ドイツを「普遍的価値」の聖火ランナーとして喧伝し、ルールに基づく秩序の擁護者としての役割をゲッベルスはほのめかしている。

 もっと引用する必要があるだろうか? 証拠はあり、全体像は明らかだ。

 ウクライナ軍にはナチス思考が蔓延しているのを我々は証明した。いたずら者連中が警戒を緩めた後、ボバンとレクサスとのインタビューでシリロ「軍曹」が説明した概念に接触した可能性がある他の考え得る情報源はない。確実に彼女は、アメリカからウクライナにそのような考えをもたらしたわけではない。ウクライナで彼女を取り巻くナチスからそれを得たのだ。

 この心も体も病んだ愚かな人物による声明はウクライナを非ナチ化する緊急性を強く示している。しかし彼女が他人に対し熱心に認め、無情に発動するダリア・ドゥギナのような扱いから彼女は免れるべきだ。彼女のボバンとレクサス・インタビューに対する視聴者の下記のおどけた反応は正鵠を射ている。

 「ロシア軍はサラ軍曹の位置座標を提供された。彼らはどんなミサイルを打ち込むのも拒否している。たわ言を話すサラ軍曹は彼らにとって更に役立つのだから。」

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/10/05/mente-morbida-in-corporis-morbidus-how-sarah-ashton-cirillo-echoes-joseph-goebbels/

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 Alex Christoforou YouTube冒頭は、テルアビブ訪問機中で記者団に語るバイデン大統領、その背後でトイレの中から?見守るブリンケン国務長官。これが記事題名。まるで操り人形と傀儡師のようだとChristoforouは揶揄。「病院攻撃はハマスの仕業だ。諜報情報がある。」とバイデンが主張するなら、その証拠を出せば済むことだとChristoforou。ガザを理由に地中海に集結するアメリカ空母打撃群の狙いはイランかシリアかとも問うている。人の姿をした獣は一体どちらだろう?

Blinken lurks, Biden trusts Pentagon data. Putin, Kinzhal patrol Black Sea. Kallas triple hypocrisy 39:36

 日刊IWJガイド

「『ハマスが子ども40人斬首』『イスラエル人女性を強姦』とデマを拡散したバイデン米大統領がテルアビブでの演説で再びデマを拡散!!」

はじめに~「ハマスが子ども40人を斬首」「イスラエル人女性を強姦」というデマ報道を拡散したバイデン米大統領!「ハマスは民間人を殺害、イスラエルの攻撃は戦争法を尊重」と見え透いた嘘を重ねて、イスラエルによるパレスチナ人に対する虐殺を支援! 18日のテルアビブでの演説では、またしても「子どもたちは虐殺され、赤ん坊は屠殺された。家族全員が虐殺された。強姦、斬首、生きたまま焼かれた」根拠不明のデマで憎悪を煽り立て、「米国は永遠にユダヤ人国家のために立ち上がる」と宣言!

2023年10月19日 (木)

親イスラエル・プロパガンダは愚かだ

2023年10月14日
Moon of Alabama

 欧米プロパガンダ品質の劣化の酷さは驚くほどだ。特にイスラエルのようなお得意の話題に関しては。

 これはNBCnewsが視聴者や読者の愚かさを試しているだけでなく、同社「ジャーナリスト」の才能も示している。

 「極秘」ハマス文書は、テロリストが小学校と青少年センターを意図的に標的にしたことを示している。

 イスラエルのキブツ、クファル・サアドの小学校と青少年センターを標的に、「できるだけ多くの人々を殺し」、人質を捕らえ、すぐガザ地区に移動する詳細計画をハマスが作成したことをNBCニュースが独占入手した文書が示している。

 アラビア語で「極秘」とレッテルを貼られた攻撃計画は、高度に訓練された二つのハマス部隊が村を包囲し、潜入し、子供を含む民間人が集まる場所を標的にするよう命じているようだ。クファル・サアドの死者数をイスラエル当局は依然吟味中だ。

 文書はイスラエル救急隊員によってハマス・テロリストの遺体で発見され、NBCニュースが共有した。詳細地図が含まれており、ハマスが民間人や学童を殺すか人質にするのを意図していたことを示している。

 「極秘」と銘打たれたページには、クファル・サアド攻撃計画が説明されており「第一戦闘部隊」は「新しいダアト学校封鎖」を狙い、「第二戦闘部隊」は「人質を集め」「ブネイ・アキバ青年センターを捜索し」「古いダアト学校を捜索する」と書かれている。

 攻撃は10月7日土曜の早い時間に起きた。

 安息日夜明け前、シオニストの子供は何をするだろう? 学校にいるだろうか? 青少年センターに行くだろうか?

 学校を回って子供を殺すのがハマス・テロリストの狙いなら、彼らは間違った時間と間違った日に来たことになる。

 少なくとも私には彼らが慎重に計画した作戦のもっともらしい説明ではなさそうだ。

 イスラエル軍は全力で取り組んでいる。ガザ住民全員をシナイ半島の砂漠に追いやるのが計画だ。

 「これは考え抜かれている。ガザの反対側にあるシナイ砂漠には、広大な、ほぼ無限の空間がある。我々国際社会がインフラやテント村や食料や水を準備する空き地に彼らを退去させるのが狙いだ。アサドの虐殺から逃れたシリア難民同様に。反対側の[原文のまま]シナイで一時的に彼ら全員受け入れる手がある。エジプトは対処せざるをえないだろう。」

 これはイスラエル元外務副大臣の考えだ。彼が「一時的」と言う際、おそらく何世紀にもわたることを意味する。

 ヨルダン川西岸では、イスラエルが第三のインティファーダを扇動しようとしている衝突がある。過去六日間にヨルダン川西岸でパレスチナ人約43人が殺害された。そのうちの9件が過去24時間に。レバノン国境沿いでは衝突や銃撃戦もある。

 ガザの北から南に逃げようとする人々は避難経路に沿って爆撃される

 タイムズとサンデータイムズ @thetimes - 2023年10月14日 12:41 UTC

 100万人以上のパレスチナ人にイスラエルが北を離れるよう命じた後、昨日午後5時頃、南に向かう車列が攻撃された

 イスラエルはガザのヨルダン野戦病院も爆撃した。どちらも意図的なものだった。

 イスラエルがそういうことができるのは、欧米政治家や「ジャーナリスト」が言い訳を用意してくれるおかげだ。

 彼らはおかしな象限に暮らしている。


拡大する

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/pro-israel-propaganda-is-stupid.html#more

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  言わずもがなながら図の国旗、上、パレスチナ、下、イスラエル、左、ウクライナ、右、ロシア。

 日本語を追加した画像は下記の通り。

Quadrant

 Alex Christoforou Youtube イスラエル訪問中のバイデン、ネタニヤフに「今回の事件は相手の仕業」と発言。プーチン発言は対照的。

Biden; the other team, not you. ATACMS in Ukraine, prolongs agony. Putin and Orban in China. 40:18

 The Chris Hedges Report

Israel’s Culture of Deceit

 Israel, which always seeks to blame Palestinians for the atrocities it carries out, is the least trustworthy source about the bombing of the hospital in Gaza.

The Chris Hedges Report with Professor Norman Finkelstein on Israel's genocidal campaign in Gaza, the world's largest concentration camp. 52:44

 耕助のブログ ぺぺ・エスコバル記事翻訳

No. 1947 アル・アクサ・フラッド作戦の地政学

 日刊IWJガイド

「ハマスの『アルアクサの洪水』作戦は、ネタニヤフ首相はまったく知らなかった!? それともイスラエルの『偽旗作戦』だった!?」

はじめに~ハマスの奇襲「アルアクサの洪水」作戦は、ネタニヤフ首相はまったく知らなかった!? それともイスラエルの「偽旗作戦」だった!? IWJはこの問題に関して行われたシカゴ大学のジョン・ミアシャイマー名誉教授のインタビューと米国情報当局の報告書を報じた『CNN』の13日の記事を分析! まるで2001年の「9.11」のように、情報は届いていたのに、イスラエルと米国の政治指導部がスルーした可能性が! この結果、イスラエルの攻撃は「自衛」という名目で「民族浄化」を進める大義名分を手に入れた!? 今後はこれを理由にして、さらなる2国家解決の形骸化とガザ北部への侵攻と占領、違法入植が進む!?

2023年10月18日 (水)

ネタニヤフが長年切望していた戦争の夢を叶えるガザ危機

マーティン・ジェイ
2023年10月9日
Strategic Culture Foundation

 75年、毎日パレスチナの人々が目覚めるイスラエルによる新たなホロコーストに欧米が益々暗黙の承認与える中、剥奪されつつある権利を守るする法的大義名分はガザの人々にはないのだろうか?

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 攻撃と、その後の戦争は、ほとんど全て、何であれイスラエル人が望むことをパレスチナ人に対してするよう欧米が唆しているのだ。そして今、イスラエルを自らを「守る」必要がある犠牲者として欧米メディアがどう描いているかご覧願いたい。

 それは全く不可避だった。市民の毎日の虐殺、違法逮捕、土地や財産強奪や、人々に対する全面的人間性抹殺で、パレスチナで一般の人々が、あとどれだけ長く耐えると欧米やイスラエルは考えていたのだろう? 欧米の観察者は攻撃の規模と深刻さに衝撃を受けているように見えるが、アラブ世界の多くは肩をすくめて「だから言ったのに」とイスラエル政府とベンヤミン・ネタニヤフに言っている。

 すぐに反応した一人はサウジアラビアだった。皮肉にも、この国はイスラエルとの正常化協定に署名しようとしていたが、それは他のアラブ諸国だけでなく、インドネシアのようなイスラム教国でさえ、イスラエル国家を尊重し、主に兵器とスパイ・ソフトウェアなど価値あるものを得るために新たな関係を作り出す号砲になるはずだった。

 しかし、パレスチナ人が実行した大惨事で、バーレーン、スーダン、UAE、モロッコなどの国々は全てを再考しなければならないため、これ以上の「正常化」はあり得ないが、ネタニヤフは確実にハマス戦士と全面戦争をしながら、完全な軍事作戦でガザを乗っ取るために持っている全てを投入するだろう。

 だが、おそらく、これこそまさにハマスが望んでいること、つまり戦争を彼らのすぐそばに持ち込むことだと誰か彼に言うべきだ。攻撃の詳細と調整が見事だったので、ハマスがこれを何年も計画してきたのは確実だ。それでも、ネタニヤフが引き込まれている罠、つまりイラン資金でパレスチナに支援されるガザでの全面戦争は全く罠ではないと言うむきもあるだろう。おそらくこれは、このイスラエル指導者が生涯夢見てきたことであり、決して攻撃で不意を突かれてはいないのだ。ネタニヤフはそれを知っていて、イランとハマスと戦争しながら、一連の新たな非常事態法を可決できる新しい「非常事態」を正当化する反撃準備をしていた可能性は十分あり得る。夢が叶うのだ。

 捕虜にしたイスラエル軍兵士を乗せ高速で走るハマス車両を攻撃するイスラエル空軍をソーシャルメディア・ビデオで多くの人が見られる証拠が既にあるのを考えると、そのようなシナリオを強化するため自国民を犠牲にする筋書きを想像しても決して誇張ではない。

 しかし、もし彼がそれについて知らなかったなら、レバノンのヒズボラが何百ものイスラエル政府や軍事施設、空港、発電所、その他のインフラを狙った長距離精密ロケットで戦いをする中、彼は第二の大きな衝撃に備えるべきだ。イスラエルは、これまで見たことのないゲリラ戦争をガザで実行し、レバノンとシリアでヒズボラとイランと立派に戦えると本当に信じられるのだろうか? ネタニヤフは夢を見ているのだろうか、それとも彼はとっておきの切り札を持っているのだろうか? バイデンが財政的、軍事的に彼を支援すると彼は信じているかも知れないが、ホワイトハウスとネタニヤフ政権の関係は、イランとのそのような戦争で期待に応えるものはほとんどない。イラン革命以来、代理戦争ながら、実際テヘランと戦争する初のアメリカ大統領として、彼の名を歴史書に刻みたいとバイデンが願う可能性は低い。

 パレスチナで国際法は重要な役割を果たすべきだが、それでも、ずっと前は状況を客観的に見られたEU諸国のあらゆる類の客観的視点とともに、20年、方程式から大部分が抹消されている。ところが最近はEU首席庭師、不幸なジョセップ・ボレルやEU加盟諸国の個別メッセージは明らかだ。詳細が何であれ、我々はイスラエルと共にある。

 驚くべきことに、アブラハム合意や、たとえばBBCのような巨大メディアに支持されているガザの恐るべき占領の事実さえ受け入れない欧米諸国の全くの無知が、パレスチナ人がこの状況になるまで集団的に寄与したのだ。彼らは文字通り失うものは何もない。アブラハム合意はおそらく転換点で、アラブ世界による究極の裏切り時系列の里程標でガザの傷口に更に塩を塗ったのだ。パレスチナ人はこれ以上我慢できなかったのだ。

 欧米指導者が提示するキーワード「イスラエルが自らを守る権利」を既に理解し、ピカピカの新しいイスラエル記者章で新たな戦争を報じるため一流ジャーナリストを派遣する欧米主流メディア報道がどれほど、ばかげて一方的で偏っているか更に衝撃を受けることに備えて頂きたい。「守る」という言葉は使うのに興味深い言葉だ。国際法は決してガザには適用されないのだろうか? 75年、パレスチナ人が毎日目覚める新たなホロコーストに対して欧米がイスラエルに暗黙の承認を益々与える一方、剥奪されつつある権利をそこに暮らす人々が「守る」法的大義名分はないのだろうか? 「守る」?

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/10/09/gaza-crisis-gives-netanyahu-his-wet-dream-war-he-has-always-longed-for/

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 デモクラシータイムス

<鈍感岸田とパレスチナ>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:45:00

イスラエルの分裂とアルアクサ洪水戦争

2023年10月13日
Moon of Alabama

 ハマスが対シオニスト・テロ作戦に名付けた「アルアクサ大洪水」の理由は何だろう?

 10月8日、最も経験豊富な中東専門家の一人、アラステア・クルックが、アル・マハディーン紙に次のように書いている

 「イスラエル」は「イスラエル」の未来に関する二つの和解できない構想を持った二つの同等な力の派閥に分裂した。歴史とユダヤ人であることの意味に関して、相互に反する二つの解釈だ。

 亀裂はこれ以上完全になり得ない。そうであることを除いて。議会で過半数を占める派閥の一つは、イスラエル社会の元下層階級ミズラヒだ。そしてもう一つは、主に裕福でリベラルなアシュケナージだ。

 ミズラヒは主に元々の中東のユダヤ人で、しばしば宗教的極右で、アシュケナージは主にリベラルなヨーロッパ・ユダヤ人だ。現在のネタニヤフ政権は極右のミズラヒ大臣を含む初の政権だ。

 ほとんどのミズラヒはセファルディの宗教的儀式に従う。彼らはユダヤ法に基づく宗教国家を望んでいる。彼らはISISと同じくらい過激だ。

 イスラエル高等裁判所には、アシュケナージ裁判官が14人、ミズラヒ裁判官が一人いる。これがネタニヤフ政権が、高等裁判所判決を議会が否決できるようにしたい理由の一つだ。イスラエルでは、その動きに反対する大規模なアメリカが支援する「政権転覆」抗議行動があった。大半がアシュケナージの軍と治安機関の指導者も裁判所に対する政府の動きに反対している。

 したがって、ハマス攻撃を示唆する諜報情報があった可能性は十分あったが、ネタニヤフを罠にはめるため明らかにされなかったのだと私は思う。しかし正確な諜報警告があった、あるいは、それらが抑制されていたという十分な証拠はない。

 既にネタニヤフ退陣要求がある。より世俗的なファタハ派パレスチナ人に対する対抗勢力として、彼が長期的にハマスを支援したかどで。彼が首相でなくなれば、裁判所は現在係争中の彼に対する三つの賄賂事件を取り上げる。彼は投獄される可能性が高い。

 ハマス成功のもう一つの理由は、通常ガザ地区を守っている、四歩兵大隊のうち三つ(それぞれ兵士800人)が宗教的祝日に右翼シオニスト入植者を保護するため西岸に移されてい事実だ。このおかげで、ハマスは容易にフェンスを破れたのだ。

 アルアクサ大洪水の本当の動機に関するアラステア・クルック記事に戻ろう。

 ネタニヤフ政権の右派には二つの長年の誓約がある。一つは「テンプル・マウント」(ハラム・アル・シャリフ)での(ユダヤ教)寺院再建だ。

 はっきりさせるため言っておくが、それはアルアクサ・モスク破壊を伴うはずだ。

 第二の最優先誓約は「イスラエルの地」に「イスラエル」を建設することだ。はっきりさせるため繰り返すが、これは(彼らの見解では)ヨルダン川西岸からのパレスチナ人一掃を伴うはずだ。実際、入植者たちは過去一年間(特にラマッラーとエリコ間の)西岸の帯状地域からパレスチナ人を浄化してきた。

 木曜朝(アルアクサ大洪水の二日前)、イスラエル軍の完全な保護下、800人以上の入植者がモスクを襲撃した。そのような挑発の陣太鼓は大きく鳴りつつある。

 これは新しいことではない。第一次インティファーダは(当時の)シャロン首相がモスクを挑発的に訪問したことで引き起こされた。私は事件を調査するジョージ・ミッチェル上院議員の大統領委員会の一員だった。シャロンが宗教ナショナリズムの火を煽るため訪問を意図したのは明らかだった。当時テンプル・マウント・ムーブメントは少数派だった。今それは大臣や主要な治安職に着いており「第三神殿」を建設すると信者に約束している。

 したがって、アルアクサへ・モスクへの脅威は20年蓄積されており今や頂点に達している。それでも、アメリカとイスラエルの諜報機関は抵抗が起きるとは予想せず、西岸で入植者の暴力が鬱積していると分からなかったのだろうか?

 土曜に起きたことは広く予想され、明らかに本格的に計画されていた。

 ちなみに、ユダヤの「神殿」がエルサレムに存在した考古学的証拠はない。もしあったとすればら、おそらくアルアクサの丘ではなく、他の6つの丘の一つにあった。

 アルアクサ・モスクは、シーア派、スンニ派を問わず全てのイスラム教徒にとって聖なるものだ。その破壊は必然的に戦争をもたらすだろう。欧米は、このようなことが呼び起こす可能性がある暴力を明らかに過小評価している。

Khalid Aljabri, MD د.خالد الجبري @JabriMD - 11:52 UTC · Oct 13, 2023

金曜日、メッカのグランドモスクでの説教はエルサレムの「アルアクサ・モスク解放」を祈っている。

これは二つ2つの理由で重要だ。
•二億人のイスラム教徒聴衆。
•そのような説教はムハンマド・ビン・サルマーンの下で厳しく検閲されている。今日の説教はおそらく事前承認されていた。
ビデオ

 イスラエルはガザの人々に白リン弾を使っているが、これは戦争犯罪だ。イスラエルは、北ガザの全員、110万人に、南ガザに移動するため24時間与えた。それは不可能で、あり得ない。それは民族浄化の企みだ。

ケイトリン・ジョンストン @caitoz - 2023年10月13日 10:52 UTC

もし200万人のユダヤ人がキリスト教徒によって巨大な野外刑務所に閉じ込められ、完全包囲され、彼らの半分が他に移動するのに24時間与えるが、さもなくば殺されると言われたとしたら、そこで目撃することで混乱する人は皆無のはずだ。

 発表通り、イスラエルがガザへの地上攻撃を行う場合、レバノンのヒズボラはイスラエルを攻撃する可能性がある。アメリカは(フランス経由で)シリアに、ダマスカスとアサド大統領個人が攻撃されるはずだと知らせたとされている。これは見込み違いだ。アサド、あるいはイランでさえ、ヒズボラを制止する手段を持っているかどうか定かではない。

 シリア政府に対するアメリカの攻撃はロシアを戦争に巻き込むだろう。イランも反応するだろうが、それこそ、まさに一部のネオコンが望んでいることだ。

 戦争はそこからさらにエスカレートする可能性がある。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/the-split-in-israel-and-the-war-of-al-aqsa.html#more

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 デモクラシータイムス 些か古いが、重要な番組

“未来志向”と言いだした 変質する「ヒロシマ・ナガサキ」【The Burning Issues Vol.43】 1:08:59

 司会の高瀬毅氏は『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』著者。

 長崎の平和公園を訪れた際、各国から贈られた像の中に、なぜかアメリカ、セントポール市から送られた像があった。『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』を拝読して、その像がある意味がようやくわかった。広島の原爆ドーム同様に、大浦天主堂の廃墟が残されなかったのは、宗主国の姉妹都市策略のおかげだった。再建を支援にする口実で金を出して、廃墟を撤去させたのだ。詳しくは『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』をお読み願いたい。広島・長崎への宗主国からの「未来志向」へのお誘いも、宗主国に不都合な属国民の記憶を浄化、消滅させるのが狙いだろう。『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』については、昔書いた下記ブログで触れた。

1945年8月9日長崎爆撃: 無検閲版

ガザで起きていることから世界は目をくらまされつつある

 インターネット遮断や、ジャーナリズムに対する戦争、プロパガンダ、影響力工作、デモ禁止、オンライン検閲は全て同じ理由で起きている。ガザで起きていることついて、大衆が真実に基づいた理解をするのを阻止するためだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月15日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。


 ガザで起きていることを外部世界に隠すため、イスラエルと欧米同盟諸国の両方が多大な努力を払っている。

 金曜、イスラエル通信大臣はガザの全てのインターネット・サービスを土曜に遮断すると発表した。現地のインターネット・サービスは既に先週急落しているとCNNは報じている。最近エレクトロニック・インティファーダ共同創設者のアリ・アブニマは、ガザの連絡先と何時間も連絡が取れていないとTwitterで述べた

 インターネットが遮断される前でさえ、民間人に対する「完全包囲」の一環として、この飛び地への電力をイスラエルが遮断した後、ガザの人々が外界に情報を入手することはすでにますます困難になっていた。金曜日、ミドル・イースト・アイは、ガザで2人のジャーナリストと連絡が途絶えたと報じている。その一人、マハ・フサイニ記者は連絡が途絶える前に映像を投稿し、「ほぼ完全な停電に直面し、電話の電池が切れているので、これが私の最後の映像になるかもしれない」と述べていた。

 いつも通り、イスラエルは報道陣も標的にしている。金曜日、レバノン南部でのイスラエル国軍砲撃によりロイター・ジャーナリストが死亡し、ロイター、AFP、アルジャジーラの他の6人が負傷した。報道機関のニューヨーク・タイムズやロイターさえ攻撃の加害者を認めるのは控えているが、アルジャジーラは目撃者証言を引用し、「イスラエル軍砲撃」に死傷者は起因するとしている。BBCのジャーナリストもテルアビブでイスラエル兵士に銃を突きつけられ暴行を受けたが、これらの記者は特にBBCアラビアの人で、アラビア語名だったことは、おそらく言及する価値がある。

 イスラエル犯罪を世界から見えなくする取り組みは、もちろんイスラエルに限定されない。罰則を受けるのを避けるため、新しいデジタル・サービス法の規制に従ってイスラエルとパレスチナの問題に関するコンテンツの検閲を開始するようEUは、Twitterに圧力をかけ始めた。「違法なコンテンツと偽情報」に対処するため24時間の期限を受けた翌日、何百もの「ハマスにリンクしたアカウント」がプラットフォームから削除されたと報じられている。これらのアカウントは実際ハマスにリンクしており、誤った考えであるゆえ有罪と見なされたのではないと額面通り受け取るよう我々は期待されている。

 イスラエルの犯罪に対する認識を公開デモで広める取り組みも欧米では隠蔽措置を受けている。フランスは全ての親パレスチナ抗議を全面的に禁止した。ドイツは特定の親パレスチナ抗議行動団体を禁止し、ハマス支持と見なされる全てのデモを全面的に禁止し「川から海まで、パレスチナは自由になる」という表現の使用をベルリン検察庁は犯罪としている

 露骨な残虐行為プロパガンダを欧米マスコミが推進し、イスラエルの情報権益に有利に偏向する方法で問題を欺瞞的に描き、ガザで起きていることに対する一般認識を曖昧にする手法を、Mintpress Newsの新記事「プロパガンダ電撃戦:主流メディアが、いかに偽パレスチナ言説を推進しているか」でアラン・マクラウドが説明している。

 それで、ガザで起きていることに対する世界の理解が、あらゆる方法で阻止され、操作され、完全に隠されているのがわかる。これはマフィア犯罪の目撃者が行方不明になりがちなのと同じ理由で起きている。実行しても目撃者が皆無なら殺人して逃げるのは容易だ。

 結局、イスラエルが攻撃を一層強化する準備をする中「彼らは力でハマスを打倒しなかったのだから、ガザには無辜の一般人などいない」とイスラエルのアイザック・ハーツォグ大統領が断言して起きている。

 金曜「あそこの人々全員に責任がある」とヘルツォークはマスコミに語った。「民間人は知らなかった、関与していないという言説は真実ではない。それは決して真実ではない。彼らは立ち上がれた筈だ。ガザを乗っ取った邪悪な政権と彼らはクーデターで戦えたはずだ」

 イスラエルと彼らに同調する国々がイスラエルの行動に対する一般認識を阻止する操作が強力になればなるほど、イスラエルは自らの行動で一層自分を悪く見せることになる。イスラエルの犯罪が厚かましくなればなるほど、擁護者連中も一層声高で暴力的になり、国民の反対に対する政府干渉は益々厳しくなり、ガザで起きていることは一層隠されるようになる。

 インターネット遮断、ジャーナリズムに対する戦争、プロパガンダ、影響力工作、デモ禁止、オンライン検閲は全て同じ理由で起きている。ガザで起きていることに関し人々が真実に基づいた理解を形成するのを阻止するためだ。ガザで起きていることについて市民が真実に基づいた理解を形成したにせよ、そこで起きていることに同意しないためだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/15/the-world-is-being-blinded-to-whats-happening-in-gaza/

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 スコット・リッター氏YouTube

Live : SCOTT RITTER : ISRAEL HAMAS PALESTINE War LIVE | Ukraine | Russia 1:19:15

Scott Ritter, "Why I no longer stand with Israel" - MUST WATCH INTERVIEW! 22:55

 スコット・リッター氏、同題名の長文も書いている。

Why I no longer stand with Israel, and never will again

 耕助のブログ

No. 1946 ネタニヤフは終わった

 寺島メソッド翻訳NEWS

イスラエル・パレスチナ紛争:点をつなげば、ネタニヤフによる「偽旗作戦」などの陰謀が明らかに

 日刊IWJガイド

「パレスチナ人殺戮に戦争法を悪用するイスラエル! ガザ住民に退避勧告を出せば、そこに『ハマスに関与していない民間人はいない』ことに!」

<本日のタイムリー再配信>本日午後6時から、2014年8月1日収録「世界の『いま』は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏」を冒頭のみオープンで、その後は会員限定で再配信いたします! 近日中に、岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏への最新のインタビューを配信します!

2023年10月17日 (火)

実態はまさにこうだ

 イスラエルは一見そう思える通りの虐待的アパルトヘイト政権だ。ガザで死体が積み重なり燻るクレーターに変わる中、これをご記憶願いたい。実態はまさにこうだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月11日

 物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 私がイスラエル支持者だったら史上最悪の大量虐殺の一つと見なされかねない準備中のことの実行に関するオンライン投稿内容を大いに慎重に考えるはずだ。インターネットは忘れない。今日皆様がツイートする内容は、皆様を一生悩ませる可能性があるのだ。

 イスラエル・パレスチナ問題は複雑ではない。アパルトヘイト政権が他民族と同じ権利を持たない先住民族を虐待し抑圧しているのだ。それを複雑だと皆が思いこんでいる唯一の理由は、もし単純ならニュースがそう報じるはずだと皆が想定しているためだ。

 実際世界の舞台でイスラエル・パレスチナは理解するのが実に容易な紛争の一つだ。ウクライナやシリアのような紛争は遙かに複雑だ。権力を掌握する集団と、その集団によって非常に残虐に扱われる集団が一目瞭然なのに、マスコミがアパルトヘイト政権に大いに同情し複雑な問題として描きだすがゆえに一見見えるほど単純ではないと考えるのだ。

 だが、そうなのだ。イスラエルは一見そう思える通りの虐待的アパルトヘイト政権だ。ガザで死体が積み重なり燻るクレーターに変わる中、これをご記憶願いたい。実態はまさにこういうものだ。

 爆撃で民間人を殺害することは、実際、銃器で彼らを殺すことより人道的でも文明的でもない。爆弾は窒息や火傷や外傷による恐ろしい怪我や、緩慢な耐え難い死を引き起こす。爆弾は恐ろしい大量殺戮兵器だ。

 爆撃による殺害に対する反応では銃による殺害ほど衝撃や恐怖が見られない唯一の理由は爆撃による殺害は遠くから行うためだ。爆破される建物の映像を映す際、その下で人が押し潰されて死んだり爆風で引き裂かれたりするのを皆様は見ない。アクション映画を見る時やビデオゲームで遊ぶ時のように不適切部分を削除した楽しい爆撃映像なのだ。

 イスラエル国軍がライフルで民間人を撃ったり剣で突破したりする場合より実際良いわけではないが、身近ではないため、実際に起きていることから人々が心理的に隔離できるのだ。

 それがアメリカや同盟諸国の最近の認識管理手法だ。彼らが世界に解き放つ恐怖から国民が自ら隔離するのを助けるのだ。連中はプロパガンダで不作為によるウソや「パレスチナ人の子どもは撃たれるべく歩いてゆく」という見出しでそれをし、政府高官による統一された「いわれのないテロ行為」声明でそれをし、実際大量殺戮行為をする手法でそれをする。

 全て国民を眠らせ、政府の支援で行われている恐ろしいことを決して国民がはっきり認識し、驚かないようにするのが狙いだ。

 ガザの電力遮断は、そこで暮らす民間人を傷つけるだけでなく、そこで何が起きているか世界中が把握するのを大いに阻止する。ガザの人々がビデオ映像を録画しインターネットにアップロードすることがどれほど困難かお考え願いたい。

 そしてもちろん、それは全て意図的にそう仕組まれているのだ。連中の虐待行為が人々の目に見えるのを阻止するあらゆる誘因がイスラエルにはあり、連中は常にそうしている。そのためにイスラエルがジャーナリストやメディアを標的に恫喝している膨大な実績がある。

 ハマス戦士が赤ちゃんを斬首したり、残虐行為プロパガンダによく似た集団レイプを犯したりしていることに関する疑わしい情報源全く証拠のない主張を多々目にするが、これはウクライナでもあったように戦時中は実に一般的だ。ウクライナで戦争中日常茶飯事だったのを想起するが、政府由来である限り、プロとして責任を負うことなく残虐行為プロパガンダをオウム返しできるのをマスコミ社員は学んだのだ。ニュースは大いに批判的にお読み頂きたい。

 イスラエルとシオニズムの問題に関し、ユダヤ人が完全一枚岩ではないことを理解するのは重要だ。私が読んでいるイスラエルに対し最も激しく最も鋭い批判者は皆ユダヤ人だ。実際は、公正 対 不正なのに、プロパガンダ屋連中に「ユダヤ人嫌い 対 ユダヤ人」のように表現させてはならない。

 それは偽善の問題ではない。ウクライナとイスラエル両方を支持する矛盾を強調する要点は、欧米帝国主義者が実際は連中が支持していると主張するものを支持しておらず、これら紛争における連中の立場の枠組み全体がウソなのを示すことだ。

 敵対的占領と戦うある集団を支持しながら、同じことをしている別の集団に反対するのは、あなたの支持が本当に占領者に反対で、人々の自決権支持に基づいている場合のみ偽善的だ。ユダヤ人を憎むネオナチに満ちた集団を支持し、ユダヤ人を保護するという名目で別の集団を支持するのは、あなたの支持が実際宗教的少数派の保護と関係がある場合、偽善にすぎない。

 実際、帝国は、それぞれの場合、権益がたまたま推進される場合に、支援している相手を支援しているに過ぎない。ウクライナを代理にすることで、ロシアに対するアメリカの戦略的権益が推進され、イスラエルを代理にすることで、イランとシリアに対するアメリカの戦略的権益が推進されるのだ。彼らは全く偽善的ではない。それらは全て首尾一貫している。連中は実際の価値観と完全に一致し、最も好都合な方法で権力と支配を掌握しているのだ。

 偽善者であること自体は決して大きな悪ではない。我々全員何らかの点で少々偽善的だ。決定的なことは、大きな悪が世界覇権追求のため世界中に暴力と破壊をもたらし、そうする理由についてウソをつくことだ。

 だから我々は矛盾を強調するのだ。帝国とその支持者が偽善者なのを示すためではなく、それらの矛盾の背後に隠された遙かに大きな悪を示すために。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/11/this-is-exactly-what-it-looks-like/

これは「イスラエル-ハマス戦争」ではなく、イスラエル-ガザ虐殺だ

 これをイスラエル-ハマス戦争と呼ぶと、ガザのパレスチナ人全員に対する民族浄化なのに、ハマスだけに対する戦争という誤った印象を生む。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月15日

 物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 これを「イスラエル-ハマス戦争」と呼ぶのはやめろ。これはイスラエル-ガザ虐殺だ。これをイスラエル-ハマス戦争と呼ぶど、ガザのパレスチナ人全員に対する民族浄化なのに、ハマスだけに対する戦争という誤った印象を生む。

 子供の遺体数だけでも、これがハマスとの戦争でないのは明らかだ。国連によると、この猛攻の一週間で殺害された子供の人数は、ウクライナでの一年半の戦争で殺された子供の総数を既に上回っていると匿名アカウントがTwitterで指摘しているのを見た。

 民間人を完全包囲し、何であれ立っているものを爆撃するのは、どんな戦争でも並外れて忌まわしいことだ。そして、これは戦争ではなく、爆弾と人間標的を備えた密閉された射撃場だ。

 人々を殺す政府を支持している民間人は全員正当な標的だという考え方の急速な正当化を、おそらくアメリカ人は懸念すべきだ。

 ガザとハマスに関して広まっている集団懲罰論理によれば、ハマスより桁違いに暴力的で破壊的な政権に支配されるのを許しているので、アメリカ民間人全員、大いに死に値する。

 ハマスはハマスの決定に責任があり、イスラエルはイスラエルの決定に責任がある。ハマスはハマスの攻撃に責任があり、イスラエルはアパルトヘイト虐待を通じて、この攻撃を引き起こし、それに対する報復として民間人を爆撃する責任がある。実際は複雑ではない。

 インターネット利用とビデオカメラ付きスマートフォンをパレスチナ人が使い始め、イスラエルのアパルトヘイト虐待暴露を始めて以来、イスラエルは急速に悪化するPR危機に苦しんでいる。だから、連中がなぜガザのインターネットと電力を遮断したのか疑問に思っておられるなら、それが理由だ。

 ガザへの電力とインターネットを遮断することで来るべき戦争犯罪の映像をパレスチナ人が記録し公開するのを阻止できるとイスラエルは100%認識していた。彼らはガザの市民ジャーナリズムに致命的打撃を与え、それにより、そこで起きていることを全世界に見えなくしたのだ。

 ハマス攻撃は「いわれのないものだ」と信じるようマスメディアは皆様に要求した。それから連中は銃剣で赤ちゃんを殺す露骨な残虐行為プロパガンダを信じるよう皆様に要求した。今、彼らはイスラエルの土曜朝の夜明け前に、イスラエルの児童が学校にいたと信じるよう皆様に要求している。欧米ジャーナリズム連中が。

 証拠を示す代わりに斬首された赤ん坊や集団強姦に関する未確認の話を広めるべくこれほど多くのイスラエル擁護者連中がスクランブルをかけた唯一の理由は、イスラエルが犯し、ガザで犯し続けるろう本当の残虐行為を合理的で適切なものに見せるためだ。

 この現在の危機が終わった後、イスラエルのガザ攻撃中、イスラム教徒には報道してほしくなかったため、MSNBCが三人のイスラム教記者を停職にした事実に関して、私はおそらく、じっくり考えるつもりだ。

 私は全ての大量虐殺は悪いことだと思っていたが、この大量虐殺の加害者は正当な理由で正しいことをしていると一部の本当に賢いイスラエル擁護者は信じているため、この大量虐殺は全く違うと私に説明した。

 もし200万人のユダヤ人がキリスト教徒によって巨大な野外刑務所に閉じ込められ、完全包囲され、彼らの半数が残りの半分に移動しないと殺されることに24時間猶予すると言われたとしたら、誰も目撃することに対して混乱することはないはずだ。

 今や全員、9/11脳という深刻な病気を抱えている。

 皆様は9/11脳をご存知だろうか? 何か恐ろしいことが起こって、皆気が狂い、たくさんのウソを信じ始め、最初のトラウマより指数関数的に多くの損害を与える権力奉仕の思惑に同意するのだ。

 イスラエルはアパルトヘイト国家だと私が言うと、それは物議を醸すとか、風変わりだと人々は対応し続けている。そうではない。イスラエルの一流人権団体同様、欧米の主要人権団体は、イスラエルはアパルトヘイトだと言っている

 コロナのため、より多くの検閲が必要だと連中は言った。ロシアのせいでもっと検閲が必要だと連中は言った。1月6日のため、より多くの検閲が必要だと連中は言った。今、ハマス攻撃のため、もっと検閲が必要だと連中は言っている。

 連中はより多くの検閲を望んでいるだけなのかも知れない。

 進行中のガザ粛清に関する議論で、イスラエル擁護者に発言させる前に、イスラエルがしていることを支持するのをやめる原因になる、イスラエルがそこで加える可能性がある死や破壊の量があるかどうか明確にするよう連中に要求するのは、おそらく良い考えだ。彼らが余りに多すぎると考える死者数はあるのか? 今の作戦で、パレスチナ民間人の死者を連中は一体何人容認する用意があるのだろう? 人数を言えと彼らに言おう。

 連中が人数を答えられず、受け入れるのをいとわないイスラエルによる虐殺人数を限定できない場合、それは実際連中は人道的懸念や人命を大切にすることに関係ある理由でイスラエルを擁護してはいないことを示している。連中のイスラエル支持は完全にイデオロギーや宗教に基づいており、イスラエルが何をしようと、どれほど多くの残虐行為を犯そうとイスラエルを擁護すると言っているのだ。彼らの支持をもたらすキリスト教原理主義やシオニズムやイスラム恐怖症やら何であれを主張する人とは議論できない。彼らは道徳や正義や真実や事実への関心から皆様と議論しているのでなく、連中の思惑を推進するためだけに皆様と議論しているのだ。

 白人反ユダヤ主義者がこれまでにした最大の芸当は多数のユダヤ人を西洋社会から去らせ、イスラム教徒を殴打するため人生を費やすべく遠く離れた国に移動させることだった。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/15/its-not-the-israel-hamas-war-its-the-israel-gaza-massacre/

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 Alex Christoforou 冒頭は宗主国大統領の妄言。ポーランド選挙結果。天候理由のイスラエル軍現地侵攻開始延期は真実ではない。理由は他にあるはず。

Poland, Tusk 2ND place win. EU split on Gaza. Biden, put Putin down. Ukraine, hard to get money 42:34

 耕助のブログ

No. 1945 さあぐるぐる回りだ

 日刊IWJガイド

「イスラエル軍は避難する幼児たちにも爆撃! 集中爆撃・砲撃でガザのライフラインは壊滅! この『民族絶滅』これは公然のホロコーストだ!」

<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2013年10月23日収録「伝統的ユダヤ教の絶対的平和主義から逸脱した”軍事国家”イスラエル~岩上安身によるインタビュー 第365回 ゲスト モントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏」を冒頭のみオープン、その後は会員限定で再配信いたします! 会員にぜひ登録してください!

2023年10月16日 (月)

イスラエルは一体何を期待しているのか?

 より高レベルの暴力が最終的にパレスチナ人の願望を打ち砕くとイスラエルは確信している。それは間違っている。

クリス・ヘッジズ
2023年10月10日

 ハマスや他のパレスチナのレジスタンス組織によるイスラエル人の無差別銃撃、民間人誘拐、イスラエルへのロケット弾の集中砲火、戦車から自動機関銃の巣までの様々な標的へのドローン攻撃は、イスラエル占領者のおなじみの言語だ。シオニスト民兵が歴史的パレスチナの78%以上を占領し、約530のパレスチナの村や都市を破壊し、70回以上の虐殺で約15,000人のパレスチナ人を殺害して以来、イスラエルはパレスチナ人にこの血まみれの暴力の言葉を語ってきた。1947年から1949年の間に約750,000万人のパレスチナ人が民族浄化され、1949年にイスラエル国家を創設した。

 これら武力侵攻に対するイスラエルの対応は、ガザに対する大量虐殺攻撃になるだろう。イスラエル人が殺されるたびに、イスラエルは何十人ものパレスチナ人を殺すだろう。土曜日の朝700人のイスラエル人が死亡した「アルアクサ洪水作戦」開始以来、イスラエルによる空襲で既に何百人ものパレスチナ人が死亡している。

 日曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルは「全てのハマスの隠れ場所を瓦礫に変える」ので「今すぐ立ち去る」ようガザのパレスチナ人に警告した。

 植民者が占領者を征服するために使う暴力が多ければ多いほど自身が怪物に変わる。

 しかし、ガザのパレスチナ人はどこへ行くつもりだろう? イスラエルとエジプトは国境を封鎖している。イスラエルに支配されている空路や海路による出口はない。

 無辜の人々に対する集団的報復は植民地支配者が採用するおなじみの戦術だ。先住アメリカ人に対して、後にフィリピンやベトナムで、我々はそれを利用した。ドイツはナミビアのヘレロやナマクアに対してそれを利用した。イギリスはケニアとマラヤで。ソビエト連邦、東部、中央ヨーロッパ占領地域でナチスはそれを利用した。イスラエルも同じ作戦帳に則っている。死のための死。残虐行為のための残虐行為。しかしこの不気味な踊りを開始し、死体の山をより高い死体の山と換えるのは常に占領者なのだ。

 どちらか側の戦争犯罪を擁護するためこれを言っているわけではない。攻撃を喜んでいるわけではない。7年間紛争を取材したイスラエル占領地で、暴力を嫌悪するのに十分な暴力を私は見てきた。しかし、これは全ての入植者植民地プロジェクトに対するおなじみの非難だ。暴力によって据えられ維持されている政権は、暴力を生む。ハイチ解放戦争。ケニアのマウマウ。南アフリカのアフリカ民族会議。これら蜂起は常に成功するわけではないが、おなじみのパターンに従う。全ての植民地化された人々と同様、パレスチナ人は国際法の下で武力抵抗の権利を持っている。

 パレスチナ人との公平な和解にイスラエルは決して何の関心もなかった。イスラエルはアパルトヘイト国家を建設し、民族浄化のスローモーション作戦でパレスチナの土地の益々広大な地域を着実に吸収した。2007年、イスラエルはガザを世界最大の野外刑務所に変えた。

 イスラエルや世界は一体何を期待しているのだろう? 半数は失業中のガザの230万人を、世界で最も人口密度の高い場所の一つに16年間閉じ込めるにはどうすれば良いのだろう。半分が子供の住民の生活を自給自足レベルまで下げる。基本的医薬品、食料、水、電気を奪う。戦闘機、大砲、機械化部隊、ミサイル、艦砲、歩兵部隊を使用して、非武装民間人を手当たり次第に虐殺して、暴力的な反撃を予想しないのだろうか? 現在イスラエルはガザへの空爆の波を実行し、地上侵攻を準備しており、通常一日2〜4時間しか稼働していないガザの電力を遮断している。

 イスラエルに潜入したレジスタンス戦士の多くは確実に自分達は殺されると知っていた。しかし他の解放戦争のレジスタンス戦士同様、どのように生きるか選ぶことができないなら、どのように死ぬか選ぶと決めたのだ。

 私は第二次世界大戦のワルシャワゲットー蜂起で武装抵抗に参加したアリナ・マーゴリス・エデルマンの親友だった。彼女の夫、マレク・エデルマンは蜂起の副司令官で、戦争を生き延びた唯一の指導者だった。ナチスは40万人のポーランド系ユダヤ人をワルシャワゲットー内に封じこめた。飢餓、病気、無差別な暴力によって、何千人もの閉じ込められたユダヤ人が亡くなった。残りのユダヤ人をナチスが絶滅収容所に輸送し始めた時、レジスタンス戦士が反撃した。誰も生き残るとは期待していなかった。

 戦後、シオニズムは、パレスチナ人の土地窃盗を正当化するため利用される人種差別主義イデオロギーだとエデルマンは非難した。彼はパレスチナ人側に立ち、彼らの武装抵抗を支持し、パレスチナ人指導者と頻繁に会った。彼はパレスチナ人への弾圧を正当化するためにイスラエルがホロコーストを利用することに激しく反対した。イスラエルはゲットー蜂起神話のおかげで有名になったが、ポーランドを離れることを拒否した蜂起唯一の生き残り指導者をのけ者扱いした。ユダヤ人が道徳的に優れていたり、永遠の犠牲者だったりするわけではないことをホロコーストとゲットー蜂起の教訓からエデルマンは理解していた。エデルマンによれば歴史は全ての人のものなのだ。パレスチナ人を含め、抑圧されている人々は、平等、尊厳、自由のために戦う権利を持っているのだ。

 「ユダヤ人であるということは、抑圧された人々と常に一緒にいることを意味し、決して抑圧者でないことを意味する」とエデルマンは言った。

 ワルシャワ蜂起は長年パレスチナ人に影響を与えてきた。パレスチナ解放機構(PLO)代表はポーランド蜂起の毎年恒例の記念でワルシャワゲットー記念碑に花輪を捧げていた。

 占領者を征服するため植民者が使う暴力が多ければ多いほど自分が怪物に変わるのだ。イスラエル民主主義を解体し、イスラエル国内に住む人々を含むパレスチナ人の大規模追放または殺害を求めるユダヤ人過激派や、狂信的シオニストや宗教的偏見を持った連中に現在のイスラエル政府は占められている。

 アイザイア・バーリンが「イスラエルの良心」と呼んだイスラエル人哲学者イェシャヤフー・レイボヴィッツは、教会と国家をイスラエルが分離しなければ、ユダヤ教をファシズムカルトに歪める腐敗したラビを生み出すと警告した。

 「社会主義にとっての国家社会主義と、宗教にとっての宗教的ナショナリズムは同じだ」と1994年に亡くなったレイボヴィッツは言っていた。

 特にエジプトのシナイ半島、ガザ、ヨルダン川西岸(東エルサレムを含む)、シリアのゴラン高原を占領した1967年戦争後の、やみくもな軍崇拝は危険で、民主主義の希望とイスラエルの究極の破壊をもたらしかねないことを彼は理解していた。

 「我々の状況は、第二のベトナム状況のように最終的解決の見通しなしに絶えずエスカレートする戦争に悪化するだろう」と彼は警告した。

 「アラブ人は働く人々に、ユダヤ人は管理者、検査官、役人、警察、主に秘密警察になるだろう」と彼は予見した。150万人から200万人の敵対的外国人を支配する国家は必然的に秘密警察国家となるが、これは教育や言論の自由、民主的制度を意味する全てにあてはまる。あらゆる植民地政権に特徴的な腐敗は、イスラエルにも蔓延するだろう。政権は、一方でアラブの反乱を抑制し、他方でアラブ人売国奴を獲得しなければならない。また、これまで人民軍だったイスラエル国防軍が占領軍に変貌した結果、堕落し、軍事総督となる指揮官が他国の同僚に似るのを恐れる十分な理由もある。」

 パレスチナ人の長期占領は必然的に「強制収容所」を生み出すと彼は見ていた。

 「イスラエルは存在するに値しないはずだし、維持する価値はない」と彼は言った。

 闘争の次の段階は既に始まっているイスラエルによるガザでの大規模虐殺作戦だ。イスラエルは、より高水準の暴力が最終的にパレスチナ人の希望を粉砕すると確信している。イスラエルは間違っている。イスラエルが与える恐怖はイスラエルが受ける恐怖だ。

著作権 © 2023 Robert Scheer

 クリス・ヘッジズはピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、ニューヨーク・タイムズ海外特派員を2019年間務め、同紙の中東支局長およびバルカン支局長を務めた。エミー賞にノミネートされたRTアメリカの番組On Contact司会者。最新刊は「America: The Farewell Tour」(2019年)。

記事原文のurl:https://www.commondreams.org/opinion/what-does-israel-expect

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 Alex Christoforou YouTube冒頭は中国王毅外交部長によるパレスチナ問題指摘
 イスラエルによる現地侵攻の遅延理由は「天候問題」か国際圧力か。イランの警告か。

Weather delay. China calls for ceasefire. Iran warns Israel/US. Arestovich, Elensky must go. 41:42

 耕助のブログ

No. 1944 イスラエル・パレスチナ紛争とは何か?

 日刊IWJガイド

「『イスラエルはパレスチナ人を屈服させ土地を諦めさせたいのです』! 映画『ガザ 素顔の日常』オンライン上映シンポジウム取材報告」

2023年10月15日 (日)

ガザを民族浄化するアメリカの計画

2023年10月11日
Moon of Alabama

 これはおそらく、ガザのパレスチナ人に対するアメリカ-イスラエルの計画だ。

 ハリー・シッソン @harryjsisson - 2023年10月11日 1:44 UTC

 驚くべきことだ。民間人が安全にガザを出て国境を越えてエジプトに行くのを可能にする計画でバイデン大統領は他国と協力している。これは素晴らしいニュースだ。バイデン大統領はハマスの行動のため無辜の人々が死なないようにしている。それが指導力だ。

 いや、それは指導力ではない。それは人道的行動を装う民族浄化、戦争犯罪だ。それはシオニスト入植者に土地を盗まれた人々の民族浄化だ。野外刑務所に入れられ、電気、水、食料を利用できず、現在激しい攻撃を受けているこれらの人々は、かつて所有していた家や土地に戻る権利がないのだ。

 彼らが移住する可能性がある唯一の国エジプトは既に破綻している。エジプトは自国民を養うことさえできない。ガザからの200万人の新しい人々は、全員貧しく、一部は過激化しており、エジプトという国のバランスを崩すのは確実だ。

 そのような計画が実行されれば抵抗軸のヒズボラや中東の他の様々なスンニ派やシーア派集団が必ず介入する。そのような動きを防ぐためイスラエルを攻撃するはずだ。

 アメリカは、軍を近づけて恫喝すれば抵抗運動を阻止できると考えている。そのため最新空母ジェラルド・ヘラルドフォードを東地中海に移動させた。噂によれば、二隻目の空母もくるという。

 しかし、それで抵抗を抑止するのは不可能だ。前回アメリカがレバノンに介入しようとした際、241人の海兵隊員の死者が出て、屈辱的に撤退せざるを得なかった。当時ヒズボラにはほんの一握りしか兵士はいなかった。今やヒズボラには、何万人もの非常によく訓練された兵士がいる。更にイランやロシアも控えている。

agitpapa @agitpapa - 2023年10月11日 12:24 UTC

イスラエル北部戦線へのNATO介入に関する今日の分析で述べた通り、そのような厚かましいNATOの行き過ぎに直面してロシアが沈黙を保つとは考えられない。自分の経験と判断だけに頼る、義務に基づかないこのNATOパニックの動きは、シリアに対するイスラエル国軍侵略で引き起こされたロシア空軍兵の死から始まり、キーウのナチ政権へのネタニヤフ支持で固定された親イスラエルから、親アラブへのロシア転換を加速させるだろう。

 ロシア軍は長年イスラエルを敵国と見なしており、彼のもう一つの戦略「友人」アヴィグドール・リーバーマンを介したイスラエルのロシア系ユダヤ人コミュニティを政治利用することの失敗をプーチンは認めて、今や彼らに譲歩している。イスラエルのロシア系ユダヤ人は猛烈な反アラブなので、プーチンは彼らを怒らせないようにしていたのだ。

 ところが今やネタニヤフは全NATO勢力を東地中海に引き込み、レバノンだけでなく、シリアのロシア基地も脅かしているので、もはや「いい奴」ではない。パトルシンとショイグが権力を掌握しており、現在シリアの戸口に明確なNATOの脅威があるため、イスラエル-ハマス-ヒズボラ戦争に対する多面的な強力で予想外のロシア介入が想定可能だ。

こちらも参照のこと。

クマの沈黙–ロシアはアラブ人に方向転換しつつある

追加:

 Rybar Force @rybar_force - 2023年10月11日 15:52 UTC
❗️🇱🇧🇺🇸 レバノンのアメリカ大使館は避難しつつある。アメリカ国民はできるだけ出国するよう奨励されている。

 結局、アメリカ指導部は約束を守りイスラエル側に参戦しなければならないようだ。

更に追加 - おー。

アメリカ大使館 ベイルート @usembassybeirut - 2023年10月11日 16:23 UTC
ベイルートのアメリカ大使館は避難しておらず、開いており、通常通り運営されている。そうでないという報道は誤りだ。詳細および渡航勧告については大使館ウェブサイトをご覧願いたい。 lb.usembassy.gov

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/us-plans-to-ethnically-cleanse-gaza.html#more

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 The Chris Hedges Report

This Way for the Genocide, Ladies and Gentlemen

 Judging Freedom ミアシャイマー教授の簡潔な解説

Origins of Hamas/Israeli War w/ John J. Mearsheimer 26:24

 デモクラシータイムス

追い詰められるパレスチナ ~なぜ報復はエスカレートするのか~【The Burning Issues Vol.43】 1:31:47

 寺島メソッド翻訳NEWS

ハーバード大学、国連で「言論の自由」に反対の声をあげた元NZ首相を特別研究員に抜擢

 昨日の孫崎享氏メルマガ題名

沖縄だから出る書評。前泊博盛著・書評『同盟は家臣ではない』(孫崎享著) 「米国が日本を守る」は幻想、「核の傘はないー。安保外交のプロが重要機密情報を惜し気もなく開示・解説し、国民に真の「主権者への覚醒を促す。その意味で政府にとっては“危険”な啓蒙の書であろう。

 昨日の日刊IWJガイド

「24時間以内にガザ北部からイスラエル地上軍が侵攻!! ネタニヤフ首相は『戦争内閣』を発足してハマスとの全面戦争へ!」

<号外を出しました>「ウクライナ情報総局のブダノフ局長、昨年ウクライナ軍がザポリージャ原発に攻撃をかけたと認める!「ロシア軍が攻撃という主張は不合理」と指摘した岩上安身とIWJの報道は正しかった!」

<号外告知>本日正午に「バイデン氏は1986年上院議会で『もしイスラエルが存在しなければ、米国はこの地域の利益を守るためにイスラエルを発明しなければならなかったろう』と、暴言演説!!」をお送りします!

2023年10月13日 (金)

イスラエル、戦争犯罪を告白

2023年10月10日
Moon of Alabama

 いや、そうではない。イスラエルは戦争犯罪を告白していない。イスラエルは決して告白しない。イスラエルは戦争犯罪を行うと誇らしげに発表した。

 ガザ地区で戦闘機が大規模爆撃作戦を開始する中、イスラエル国防相はパレスチナ人を「人獣」と表現し「それに合わせて行動する」と誓った。

 2007年以来イスラエルによる封鎖下にある約2平方キロで、230万人のパレスチナ人が暮らすガザ地区の「完全包囲」をヨアヴ・ギャラント国防相は宣言した。

 「私はガザ地区の完全包囲を命じた。電気も食料も燃料もなく全て閉鎖される」とギャラントは述べた。

 「我々は人獣と戦っており、それに応じて行動している」と彼は補足した。

 月曜朝、イスラエル空軍は過去20時間で2,000発の砲弾と1,000トン以上の爆弾をガザに投下し、20棟の高層住宅、モスク、病院、銀行、その他の民間インフラを砲撃したと述べた。

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ラギプ・ソイル @ragipsoylu - 2023年10月10日 13:37 UTC

イスラエル軍報道官ダニエル・ハガリは、ガザ地区攻撃で軍は数百トンの爆弾を投下し、「正確さではなく被害に重点を置いている」と述べた。
— ハアレツ紙

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 ハアレツ紙解説者ギデオン・レヴィ。
 イスラエルは悲惨な代償を払わずには200万人のガザ人を監禁できない(アーカイブ)

...
 土曜日、既に彼らはガザ近隣全体を一掃し、ガザ地区を占領し「これまで罰せられたことのない」ガザを罰することを話し合っていた。しかし、イスラエルは1948年以来、ガザを罰するのをやめていない。

 75年間の虐待の後、一層酷いシナリオが再びガザを待っている。「ガザを平たんにする」という脅しは、ただ一つのことを証明している。我々は何も学んでいないのだ。イスラエルはまたしても高い代償を払うにもかかわらず、傲慢さは変わらない。

 起きたことに対しベンヤミン・ネタニヤフ首相は非常に大きな責任を負っており代償を払わなければならないが、それは彼から始まったわけではなく、彼が行った後終わることもない。今我々はイスラエル人犠牲者のために強く叫ばなければならないが、ガザのためにも叫ぶべきだ

 ガザ住民のほとんどはイスラエルに生み出された難民だ。ガザは一日の自由も知らない。

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 イスラエル政府は更に36万人の予備兵を召集し、合計66万人の予備兵と17万人の正規兵だ。イスラエルの全労働者数は440万人だ。

 これは一、二週間以上持続するのは不可能だ。全労働力の15%にあたる66万人、その大半若者が突然不在となり、イスラエル経済は即座に低迷するだろう。通貨シェケルとイスラエル株式市場は既に大幅下落しており、中央銀行は通貨を安定させるため介入しなければならなかった。

 一方、ガザにいる合計230万人のパレスチナ人のうち20万人が現在住む家を失っている。イスラエルは爆撃で住まいを木っ端みじんにした、彼らには行くところがない。

 数日前、ガザ住民に退去するようネタニヤフは言った。理論的に彼らが行ける唯一の場所はエジプトだ。今日イスラエルはガザとエジプト間のラファ国境検問所を爆撃した

 ガザへの地上侵攻は困難で、双方の虐殺につながる可能性がある。レバノンとシリアのヒズボラは、ガザへの地上侵攻を介入理由と見なす可能性が高い。彼らは正確でイスラエルのどこでも到達できるミサイルとドローンを保有している。そこでイスラエルはシリア政府を攻撃して報復する可能性がある。イランとロシアはそれによって戦争に巻き込まれることになろう。もちろん、アメリカはイスラエル側につくはずだ。

 この戦争は本当にエスカレートしかねず、しかもすぐエスカレートしかねない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/israel-confesses-war-crime.html#more

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 Alex ChristoforouのYouTube、冒頭のカービー戦略広報調整官発言「必要な限り支援する」ではなく「無限ではない」「限界 end of rope」という表現に変化。IMFに税金他を上げろと指示されたゼレンスキー、イスラエル訪問で団結アピールを狙う。

Elensky solidarity tour. IMF, UKR raise taxes. NYT, Russian economy beats US/EU. Gaza corridor. 40:07

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米英独仏伊首脳は9日電話会談し、「ハマスによる恐ろしいテロ行為への明白な非難」イスラエルへの「揺るぎない結束表明、他方トルコ大統領はイスラエルのガザ封鎖と爆撃は「虐殺」と発言。アラブ連盟は、イスラエルに対し、ガザへの攻撃を即座に停止要請の声明。

 日刊IWJガイド

「だれが戦争をしたがっているのか? 中東でも米国とイランの代理戦争の構図を作りたがっている勢力が米国内とイスラエルに存在する!」

はじめに~だれが戦争をしたがっているのか? 中東でも米国とイランの代理戦争の構図を作りたがっている勢力が米国内とイスラエルに存在する! 日本の大手メディアは、ハマス極悪非道のプロパガンダ一色!

<号外報告>「イスラエルのギャラント国防大臣は、パレスチナ人を「ヒューマンアニマルズ(人畜)」と呼ぶ! しかしこの発言を日本のマスメディアはまったく報じず! 東京経済大学の早尾貴紀教授に取材!」を昨夜お送りしました!

IWJは消滅の危機に直面! 前期は2200万円を超える赤字に! 岩上安身は難病の次女の存在をカムアウトし、自らが背負う責任と使命についての思いを告白! 今期は徹底的な支出カットをしても、なお赤字ならばIWJをたたむ不退転の覚悟で経営再建に臨みます! IWJが金融機関から受けたつなぎ融資2500万円の連帯保証人は岩上安身個人! 岩上安身個人がIWJに私財を投じた金とあわせ、約5000万円を完済し、IWJの経営再建ができなければ、IWJも岩上安身も破産ですし、難病の次女も守れません! 必ずやサバイバルします!
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2023年10月12日 (木)

イスラエルの素顔

イスラエル擁護者連中はイスラエルを批判する私に腹を立てるが、イスラエルが何かに関して、イスラエル当局者は私より遙かに酷いことを自分の口で言っている。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月10日

物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 土曜日のハマス攻撃に応じて、イスラエル国防相ヨアヴ・ギャラントはガザ全土の「完全包囲」を宣言し、イスラエルは「人間獣」と戦争しているという主張によって、包囲戦で民間人を意図的に標的にすることを正当化した。

 月曜日「私はガザ地区の完全包囲を命じた。電気も食料も燃料もなく全て閉鎖される」とギャラントは述べ「我々人間獣と戦っており、それに応じて行動する」と補足した。

 そういうことだ、皆さん:彼らは実際人間を攻撃していないのだから、民間人を攻撃しても問題ない。

 そういう訳だ。冷たい光の中、むき出しで飾らないイスラエルの素顔。今や仮面は完全に剥がれ落ちている。

 イスラエルを擁護する連中はイスラエルを批判する私に腹を立てるが、イスラエルが何かに関して、イスラエル当局者は私より遙かに酷いことを自分の口で言っている。

 イランがヒズボラと一緒にハマス攻撃を画策したというウォールストリート・ジャーナルの主張に疑問を投げかける多くの証拠が出てきた。この記者の元雇用主が、彼女は「不正直で話をでっちあげた実績がある」という理由で2008年ロイターから彼女を解雇したと言ったという物語の明白な欠陥に関する素晴らしい記事がMoon of Alabamaにある。イランが関与した証拠はないとイスラエルも述べている。

 土曜日の攻撃は起こるにまかされたという疑惑は、攻撃前に「何か大きなことが」計画されているとエジプトがイスラエルに警告した匿名エジプト諜報機関関係者を引用したAP報道により一層重みが出ている。

 「我々は状況が爆発して、すぐ大きくなると彼らに警告した。しかし彼らは警告を軽く見た」とその当局者は述べた。

 複数のアメリカ当局者がこの紛争を終わらせるための停戦交渉を主張するツイートを削除した。トニー・ブリンケン国務長官と米国パレスチナ問題事務所のTwitterアカウントは、どちらも投稿を削除し、前者はトルコに停戦調停を求め、後者は「全ての当事者に暴力と報復攻撃を控えるよう」促した。削除の正確な理由は不明だが、理由が政治的なのは明らかだ。

 著名な人々が土曜日の攻撃を「イスラエルの9/11」と呼んでおり、これは即座に誰の頭でも警鐘を鳴らすはずだ。2001年9月11日に起きた最も重要なのは、あれが攻撃自体による3000人の死者ではなく、9/11で亡くなった人々より桁違いに多くの人々を殺し続ける欧米の介入主義と軍事拡張主義新時代の夜明けだったことだ。

 人々が新たな出来事を9/11と比較し始める時には、それこそが皆様が考えるべきことだ。出来事自体ではなく、その結果として行われ、遙かに深刻な結果をもたらした愚かな決定の山を。それこそが我々の心の中で自動的に連想されるべきなのだ。物事が9/11と比較されるのを聞く際、我々は政府や同盟諸国の戦争挑発的狙い、より少なくではなく、一層懐疑的になって、反対すべきなのだ。

 今や2023年なのに、皆様をテロリスト擁護者やら反ユダヤ主義者と呼ぶことで、全ての主要人権組織がアパルトヘイト国家とレッテルを貼っている国による虐待を批判するのを阻止できると人々が依然思っているのはお笑いだ。

 新しい家を建てた。私が建てたい場所に人が住んでいたので、その上に建て始めた。彼らは私を止めようとしたので、テロリストたる彼らを私は殺さねばならなかった。あなたが私の行動に同意しない場合、あなたは基本的にナチだ。私には自分の家を守る権利がある。

 これら全てに関する談話後、MAGA共和党の「反戦」姿勢を真剣に受け止めるべきでない理由を想起させてくれる。彼らはパレスチナ人、イラン、中国や中南米の社会主義政府に対する大量の戦争挑発的狙いに完全に同調している。それらはただの反民主主義戦争だ。

 ひっきりなしの戦争なしでは存在できない国は全く国ではない。進行中の軍事作戦だ。

 ひっきりなしの戦争なしで存在できない国は、ひっきりなしの建設なしでは成り立たない家のようなものだ。年365日、週7日、日24時間、建設作業員と建設機械の音で常に一杯の家に暮らしている場合、彼らが作業をやめると崩壊するため、最終的には(A)建てている家の種類を変更するか(B)別の場所に建てる必要がある。

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 私の記事は完全に読者に支持されているので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかある。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能だ。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使える私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読だ。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/10/the-true-face-of-israel/

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 Sputnikのスコット・リッター記事。イスラエルのガザ攻撃失敗は必定

Scott Ritter: Israeli Assault on Gaza is Doomed to Fail

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ガザは今後どうなるのか。イスラエルが簡単に制圧できるのか。WPのイグネイシャスは過去の都市戦争を振り返り、制圧は極めて難しい事、当然ハマスはイスラエルの報復攻撃を想定し備えてきているから、「この市街戦がいかに困難であるかを認識すべきである」と記載。

 日刊IWJガイド

「カナダ国内でおきたインド移民シーク教『テロリスト』殺害事件で、ファイブアイズの情報提供からカナダとインドが全面対立!

2023年10月11日 (水)

対イラン戦争を扇動するためネオコンに加わるWSJ

2023年10月9日
Moon of Alabama

 ネオコンは現在のパレスチナ/ガザの戦争をイランのせいにしたいのだ。

 何年間も、連中は対イラン戦争を扇動しようとしてきた。今彼らは再び好機を見いだしている。しかし、それは大きなものではない。今のところは。

 ヨッシ・メルマンは非常にコネがあるイスラエル作家だ。

ヨッシ・メルマン @yossi_melman - ・2023年10月9日 5:33 UTC

ガザでの戦争にイランが関与した兆候はないとイスラエル国防軍報道官ダニー・ハガリ准将は述べた。

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より広範な中東紛争を阻止するためスクランブルをかけるバイデン政権-ワシントン・ポスト-2023年10月8日

協定を仲介するサウジアラビアの取り組みを妨害するため、ハマスがイランと協力して行動した可能性があるかどうか尋ねられたブリンケンは「それが動機の一部だった可能性はある。誰が正常化に反対するか考えてほしい。ハマス、ヒズボラ、イランだ。」

しかし「イランがこの特定の攻撃を指示した、または背後にいた証拠はまだ見ていない」と彼は述べた。

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 恐れるなとネオコンは言い、依然ちょうちん持ちウォール・ストリート・ジャーナルが存在している。

 イランは数週間にわたりイスラエル攻撃計画を助けた(アーカイブ)-ウォールストリート・ジャーナル-2023年10月8日

 ドバイ発 イランが支援する別の過激派集団ハマスとヒズボラ幹部によると、イラン治安当局はハマスの土曜日のイスラエル奇襲攻撃計画を支援し、先週月曜日にベイルートでの会議で攻撃にゴーサインを出した。

 イラン・イスラム革命防衛隊将校が8月以来ハマスと協力し、1973年の第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争)以来、イスラエル国境の重大な違反として空、陸、海の侵入を考えたと人々は言った。

 IRGC将校とガザで権力を握るハマスやシーア派過激派集団でレバノンの政治派閥ヒズボラを含むイランが支援する4つの過激派集団の代表が出席したベイルートでのいくつかの会議で作戦詳細が練られたと彼らは述べた。

 ドバイのWSJ筆者は「ハマスやヒズボラ幹部」にアクセスできるのだろうか?

 どちらの集団も秘密で有名で、幹部は通常隠されている。これら事実だけで、この報道はたわ言だと暴くのに十分だ。しかしWSJの筆者は次のように続ける。

「現時点では、この説明を裏付ける情報はない」とこの会議のアメリカ当局者は述べた。

 しかしヨーロッパ当局とシリア政府顧問は、ハマスとヒズボラ幹部と同様、攻撃に至るまでのイラン関与について同じ説明をした。

 会議について尋ねられたハマス高官マフムード・ミルダウィは、この集団が独自に攻撃を計画したと述べた。「これはパレスチナ人とハマスの決定だ」と彼は述べた。

 イスラム共和国はガザの行動を支持するが、それを指示してはいないとイランの国連ミッション報道官は述べた。

 「パレスチナのレジスタンスによって下された決定は全く自律的で、パレスチナ人の正当な利益と揺るぎなく一致している」と報道官は述べた。「パレスチナの対応はパレスチナ自身によってのみ行われるため、我々は関与していない。」

 WSJの主張の公式情報源による3つの直接的拒否は、匿名「ヨーロッパ当局者」と同様に匿名「シリア政府の顧問」により反論されている。

 それは、もっともらしく聞こえるよう著者が努力さえしていないようなものだ。

 イランの直接的役割はテヘランのイスラエルとの長期にわたる紛争へのイランの直接的役割を公に知らしめ、中東でのより広範な紛争リスクを高めるはずだ。テヘランがイスラエル人殺害に責任があると判明した場合、イラン指導者を攻撃するとイスラエル治安当局高官は誓った。

 ハマスとヒズボラの幹部とイラン当局者によると、IRGCのより広範な計画はイスラエルをあらゆる側面から絞め殺す可能性がある多面的脅威を生み出すことだ。北部のヒズボラとパレスチナ解放人民戦線、ガザとヨルダン川西岸のパレスチナイスラム聖戦とハマス。
...
 イスラエルはイランを非難し、間接的であるにせよ攻撃の背後にいると述べた。「シリアとレバノンで、イスラエルを包囲する他のテロ軍指導者指たちの会談があったのを我々は知っているので、明らかに彼らが調整しようとしたのは容易に理解できる。地域のイラン代理人は、イランと可能な限り調整しようとした」とイスラエル国連大使ギラド・エルダンは日曜日に述べた。

 しかし、イスラエルの主張の証拠はほとんどない。

 統一された指揮下でイランの外国代理人を混乱させる取り組みを主導したのは、IRGCの国際軍事部門クッズ軍指導者イスマイル・カーニだった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、カーニは4月にレバノンでの会議中にイスラエルを取り巻くいくつかの民兵間の調整を開始し、ハマスは初めてヒズボラなどの他の集団とより緊密に協力し始めた。

 ハマスとヒズボラは何十年にもわたり協力してきた。シリアとの戦争中、一部のハマス・メンバーは「穏健な反政府勢力」側に立った。彼らは、かつてヒズボラから学んだ技術である長いトンネルを掘る方法を彼らに教えた

 シリア過激派集団はガザの人々から崩壊したトンネルを修復する方法を示す教育ビデオを受け取ったとアフラール・アル・シャム指導者アブ・ムサーブが蜂起を支持する衛星テレビ局オリエントニュースに語った。

 「ここの地面は湿って落ち始めた...若者の何人かが中に閉じ込められた。そこで我々は専門知識を持つ人々、ガザの兄弟に話を聞いた、彼らの善行に神が報いることができますよう」とアブ・ムサーブは言ったと伝えられている。

 「我々は問題について彼らに相談し、木(板)を持ち込むよう彼らは助言し、それをどう使うか示すビデオを送ってくれて我々はそれを複製した」とアブ・ムサーブは付け加えた。
...
 そして2013年6月「ヒズボラがハマスに送った小さなイラン装置を使って(トンネルが)掘られたクサイルの戦いでハマスには果たすべき役割があったとヒズボラとシリア政権に近い情報筋は主張している」と親ヒズボラのアルアクバル新聞が報じた。

 「爆発物の一部には、ハマスがイランとヒズボラから入手した電子チップが含まれていることが判明したと彼らは補足した」とレバノンの新聞は報じている。

 シリアでの戦争が政府に有利に決まった後、ハマスはゆっくりレジスタン陣営に戻る方法を見つけた。以来ヒズボラとハマス間の協議は絶え間なく続いている。WSJに戻ろう。

 これらの集団の代表は、8月から少なくとも隔週レバノンでクッズ軍指導者と会い、今週末のイスラエル攻撃と次に何をするか話し合った。カーニは、ヒズボラ指導者ハッサン・ナスララ、イスラム聖戦の指導者アル・ナハラ、ハマスの軍事長官サレハ・アル・アロウリとともに、これら会議のいくつかに出席したと過激派集団メンバーは述べた。

 イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン外相は少なくとも2回会議に出席したと彼らは述べた。

 しかし、これは明らかに真実味がない。アミール・アブドラヒアンは職業外交官で治安当局者ではない。彼はパレスチナに関する政治問題には深く関わっているが極秘作戦計画に関与した可能性は低い。

 またカーニやナスララその他のレジスタンス幹部間で隔週会合が開かれる可能性は低い。そのような会議は皆、治安上悪夢になるはずだ。

 最近のハマス作戦計画は、8月からの数か月だけでなく何年もかかったに違いない。様々なレジスタンス集団間で作戦上の調整があるようにWSJは見せているが、彼らの実際の協力は、より戦略的なレベルだ。

 抵抗運動の各集団には独自の計画と目標がある。それは戦略的協力を排除するものではないが、戦闘の詳細レベルのものではない。

 ガザへの地上侵攻がヒズボラの軍事対応を引き起こし、第二の戦線を開くと紛争を調停しようとしているエジプトがイスラエル当局に警告したと、この問題に詳しい人々は述べた。日曜日、イスラエルとヒズボラは短時間交戦した。
...
 イランが攻撃された場合、レバノン、イエメン、イランからイスラエルへのミサイル攻撃で対応し、シリアからイスラエルにイラン人戦士を派兵して、イスラエル北部と東部の都市を攻撃するとイラン当局者は述べた。

 イラン、ヒズボラ、ハマスなどが幹部レベルで互いに協議していることは否定できないが、より深い協力、訓練、支援が存在する可能性はまだ低い。それぞれ独自のものながら、共通の大きな目標を念頭に置いている。

 更新 - 14:40 UTC

 これは興味深い

Andrew MacGregor Marshall @zenjournalist - ·2023年10月9日 11:54 UTC

この記事の記者 @summerは不誠実で話をでっちあげる。2008年この理由で彼女をロイターから首にした。@WSJが彼女を雇用し、明らかなでっち上げ記事を掲載するのに私は驚いている。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/wsj-joins-neocons-to-instigate-war-on-iran.html#more

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 Alex Christoforou

The war to end all wars. AP, Egypt warned Israel. Medvedev, Kiev black market. Kirby cries. 36:39

 Scott Ritter 自業自得のイスラエル

Scott Ritter: Israel Is Reaping The Whirlwind | MOATS with George Galloway Ep 280 22:26

 日刊IWJガイド

「本日午後6時から、『岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第2弾(後半)』を撮りおろし初配信!」

号外発行! 本日のニュースの連撃4連弾を「イスラエル・ハマス戦争勃発特集!」として、本日早朝に、号外としてお届けしました!!

2023年10月10日 (火)

反中国プロパガンダに賛成されるなら、皆様はただの阿呆に過ぎない

 これまで連中が実に多くの国々に何度もこうするのを見てきたのだから、この時点で依然皆様がそれに騙されるなら、皆様は感情が傷つくに値する愚かな阿呆に過ぎない。このたわごとに堪忍袋の緒が切れて。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月6日

物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。


 アメリカは他の国々に貧困や混乱をもたらし、アメリカが作り出した状況から人々が逃れようとすると「移民危機」の警鐘を鳴らす。地下室を氾濫させておいて、そこに暮らしているす人々が二階に来ようとしていると泣きわめくようなものだ。

 明らかな反中国プロパガンダ推進に賛成する人々に対して、冷酷な言葉をいくら言っても言い過ぎることはない。これまで連中が実に多くの国々に何度もこうするのを見てきたのだから、この時点で依然皆様がそれに騙されるなら、皆様は感情が傷つくに値する愚かな阿呆に過ぎない。このたわごとに堪忍袋の緒が切れて。

 ジュリアン・アサンジ迫害を皆様が支持されるなら、あらゆる場所のあらゆるメディアはアメリカ・プロパガンダ機関として機能するべきだと信じていることを意味する。あらゆる国のジャーナリストにはアメリカ帝国の犯罪隠蔽を助ける責任があり、そうしなければ罰せられるべきだと皆様は信じていることになる。

 現在、Twitterでは、ウクライナでのアメリカ代理戦争に抗議してDCにいた反戦活動集団コードピンクと一緒に写真に写った右翼下院議員マージョリー・テイラー・グリーンを巡り大論争になっている。コードピンクの左翼支持者は動揺し、コードピンクは謝罪声明を発表し、グリーンやマット・ゲーツなどのMAGA共和党員は、中国やイランやメキシコなどの国々に対し非常にタカ派なので、本当に「反戦」と見なせるかどう皆だ議論している。

 個人的に私にはこの議論の双方の対立がわからない。(A)MAGA共和党員は恐ろしく嫌な連中で、実際は反戦ではなく(B)MAGA共和党員はワシントンで最も進歩的な民主党員よりウクライナに対して遙かに優れているという立場の間に実際矛盾はない。両方を真実として理解するのは実に容易だ。

 有名人の立場に昇格した連中が帝国を混乱させるため影響力を行使しないようにする安全装置として壮大なネットワークが設定されている。誰か(ロジャー・ウォーターズ、スーザン・サランドンなど)が安全装置をすり抜けたまれな機会には、帝国言説管理者が破壊的に反応し、彼らの影響力を弱体化させるため攻撃的中傷キャンペーンを開始する。

 最近、独立系メディアでは並外れた確執があり、それが最近私が他の反帝国主義内容を書く人々との正式協力を避け自論に固執している理由だ。

 独立系メディアの人々がお互い抱く恨みや、お互いどう感じているかなど、どうでもよい。彼らに対する私の唯一の関心は帝国機械を暴露して戦うのに、彼らがどれほど効果的かだ。彼らの効果的発言はどんなことでも記事を増幅して引用するが、効果的でないものは何であれ、私は無視する。

 これは、それ以外の何より重要だ。

 2016年の大統領選挙中、進歩派はバーニー・サンダースと革命的変化や全員のための経済的正義に関する彼の話に活気づけられた。結局、彼は実際は、愚劣な民主党員に投票し、DCの他のあくどい連中同様、反戦抗議者を逮捕するよう言っていたとわかった。

 2022年2月、これは全くいわれのない侵略で、必要な手段で押しつぶす必要があると全員一斉に叫んでいた。現在、この侵略はNATO拡大によって引き起こされたとNATO事務総長さえ認めており、アメリカ議会は代理戦争資金を得るのに苦労している。

 戦争は常にこのようにして起きる。悲鳴を上げる感情的ヒステリーが実に愚かな決定を下させ、煙が晴れると人々はそれが大きな間違いだったのに気づき始め延々続く沈黙で後ずさりする。9/11後、アフガニスタンとイラクで我々はそれを見、リビアでそれを見、再びウクライナでそれを我々は見ている。いつの日か、そのような場合、瞬間の感情的狂乱を戦争挑発屋連中が利用するのをやめさせ冷静さを優勢にし始められるかも知れない。

 戦争を引き起こした欧米攻勢を認めずに「ウクライナに平和を!」と言うのは、相手の頭を水中に押しつけている自分の手を認めず「溺れかけている男を救え!」と言うようなものだ。平和を妨げる要因を否定しながら平和に到達することは決してできない。

 これが、この戦争が「挑発されたものである」のが実に重要な理由だ。プロパガンダで得点を獲得するには、無関係な地政学的な非難合戦ではなく、世界がこの戦争から抜け出す方法を見つけるため絶対不可欠な情報に焦点を当てることだ。侵略を引き起こした手口で欧米が安全保障上の懸念を脅かし続ける限り、ロシアは戦闘をやめることはない。

 侵略者の一方の存在を否定しながら侵略終結を要求することはできない。和平交渉はそのような形では機能しない。第一歩は現実を認めることだ。そうして初めてロシア欧米帝国双方の侵略者が相互の緊張緩和に向けて働き始められるのだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/06/if-you-buy-into-the-anti-china-propaganda-youre-just-a-stupid-asshole/

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「子供の留守番は虐待」条例を考え出す議員連中は阿呆だが、そういう人物に投票した方々も・・?

 The Duran: Episode 1718  今回の攻撃をめぐる対談

Biden, Netanyahu foreign policy blinders. Neocons push Iran escalation 58:15

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

引用ロスキレ大学准教授「ハマスこの作戦には驚くべきことや理由のないことは何もない。それは単にイスラエルの安全対策の欠陥の結果ではない。これは、何十年にもわたってイスラエル入植者の植民地支配と占領に直面してきたパレスチナ人民から想定されうる反応だ。」

 日刊IWJガイド

「本日午後6時から、9月28日収録『岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第2弾(前半)』を撮りおろし初配信!」

はじめに~<本日の撮りおろし初配信>本日午後6時から、9月28日収録「日本で盛んに報じられる『中国経済崩壊論』は真実か!? 他方、マスメディアがほとんど報じない『米ドル覇権崩壊』は疑いようのない事実! 岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第2弾(前半)」を全編フルオープンで撮りおろし初配信します!

「ヨム・キプール」戦争から50年、イスラエルの安全保障に衝撃! パレスチナを実効支配するハマスが「アル・アクサの嵐作戦」を展開、イスラエルに奇襲! イスラエルはハマスに宣戦布告、「鉄の剣作戦」を展開! ネタニヤフ首相は「我々は今戦争中だ」と国民に檄! ハマスの、3500発以上のロケット弾をイスラエルに打ち込むと同時に陸上部隊をイスラエル南部に侵攻させるという複合作戦について、「背景にいるのはイラン」だとイスラエル側は非難! イランから支援を受けるヒズボラも参戦! 中国は即時停戦を主張! 中東における米国の存在感の低下が露呈!

2023年10月 9日 (月)

反撃するパレスチナ

2023年10月7日
Moon of Alabama

 2023年10月5日

 800人以上のイスラエル人入植者がユダヤ人の仮庵の祭りの祝日にアル・アクサ・モスクを襲撃

 木曜朝、イスラエル軍に守られて、800人以上のイスラエル人入植者が占領下の東エルサレムにあるアル・アクサ・モスクを襲撃した。

 宗教施設の敷地に押し入った832人の中にラビや入植者協会長や極右大学講師がいたとエルサレムのイスラム基金局情報筋がNew Arabのアラビア語姉妹サイトAl-Araby Al-Jadeedに語った。

 イスラエル軍はアルアクサに入るイスラム教崇拝者に厳しい制限を課し、60歳未満の人々は現場に入るのを阻止された。

 それは、9月29日に始まり金曜日に終わるユダヤ人の宗教的祝日「仮庵の祭り」中に起きている。この祝日に、何千人ものイスラエル人過激派がアルアクサを襲撃し、月曜日には約1,500人が現場に入った。

 またイスラエル過激派は木曜日、エルサレム旧市街と、その壁外の両方で挑発的行進をし、パレスチナ人と財産を攻撃し続けた。

 彼らはアルアクサ近くの市場地区でジャーナリストたちを殴打し、唾を吐き、店舗は6日連続閉鎖を余儀なくされた。

 旧市街には、アルアクサ、嘆きの壁、聖墳墓教会がある。

 アルアク・サモスクはイスラム教で3番目に神聖な場所で、パレスチナで最も重要なイスラム教の場所だ。

 2023年10月7日:

 イスラエル・パレスチナ紛争のエスカレーション

 今朝、イスラム聖戦集団は「アルアクサ洪水作戦」開始を発表し、イスラエルに対する新たな戦争に火をつけた。彼らは理由として現地のアラブ崇拝者への頻繁な弾圧とアルアクサ襲撃の試みを挙げた(さらに過去数週間にわたり、ジェニンでイスラム聖戦に対する襲撃があった)。

 作戦は非常に劇的に始まった。海からの上陸がガザ地区の北で行われ、空からの着陸報道もある - 誰かが空から都市に降下した。
...
 3時間の戦闘後、この集団はケレムシャロームの軍事基地を首尾よく占領した。ソーシャル・メディアには殺されたイスラエル国防軍兵士と捕獲された装備の画像が多々ある(焼けた「メルカバ」戦車の写真もある)。これはエジプトとの国境にある巨大な基地だ。控えめに言っても、戦果は非常に貴重だ。

▪️現在、ネティヴハアサラ、ベリ、スデロットで戦闘は依然進行中だ。パニックが国境を接する村の住民を捕らえ、人々が徒歩で逃げる映像がある。イスラエル国防軍は午前10時過ぎに報復攻撃を開始した。イスラエル国防省は、ハマスが彼らと戦争をしていると明確に述べており、10時30分に、「鉄の剣・対テロ作戦」の正式な開始が発表された。

 これはエスカレートする可能性がある。これがいつ、どのように終わるか予測するのは不可能だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/palestine-strikes-back.html#more

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 The Chris Hedges Report

Palestinians Speak the Language of Violence Israel Taught Them

 Alex Christoforou 冒頭は、中東はここ二十年で最も穏やかだと述べるサリバン。

Israel long war. Saudi-US deal in jeopardy. Breaking BRICS+. $100B to Ukraine, one-and-done. 42:42

 耕助のブログ

No. 1938 シーモア・ハーシュ:主要メディアのウクライナ報道が変わる

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

英国ガーディアン紙分析「ハマスは支配できるわけではない。パレスチナ側の主導権を握ることを意図。短期的には、進行中のサウジ・イスラエル間関係樹立の阻止を意図。戦線拡大。イラク、シリア、レバノンにおけるイスラム抵抗運動」への広範な訴え」。拡大が一つの焦点。ヒズボラが呼応

 日刊IWJガイド

「バイデン大統領、公約を転換し、トランプ前大統領の『国境の壁』建設政策を『復活』!「ウクライナ支援」のため共和党強硬派とバーターか!?」

はじめに~リオグランデの屈辱! バイデン大統領、公約を180度転換し、「国境の壁」の前に膝を屈す! 2022年は200万人以上が国境を越えて米国へ不法入国! 推定1100万人の不法移民を抱え、強く反対していたトランプ前大統領の「国境の壁」建設政策を「復活」せざるを得なくなったバイデン大統領の失態!「国境の壁」建設再開は、共和党強硬派が求める「ウクライナ支援」再開との苦肉のバーターか!?

2023年10月 8日 (日)

ウクライナでの戦争での金儲けを当たり前化するための狂ったプロパガンダ推進

「この動きは、ここ数週間、私がこれまで見た中で最も恐ろしいマスメディア見出しがいくつかあり、全国民の目に軍産複合体を当たり前化することに向けられている。」

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月1日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)

 キーウが武器産業や欧米各国政府と調整し、戦争で荒廃した国を主要兵器製造国に変え、それによりウクライナ人を軍産複合体とペンタゴン代理人に変え、ウクライナでの戦争による金儲けを当たり前化するための驚くほど大胆なプロパガンダが推進されている。

 金曜日、30カ国から250社の「防衛」企業が参加したキーウでの催しで、ゼレンスキー大統領は、戦争で金儲けする連中に、ウクライナに工場を建設して、海外から非常に多くの武器を確保し配達する仲介者を排除するよう促す演説をした。この戦争がずっと長年続くと国民に伝えるべく欧米当局が努力していることを考えれば、これは軍需産業が表向きたっぷり時間を持っている投資だ。

 ゼレンスキー演説では「防衛産業複合体」という言葉が二度使われ「自由世界の兵器庫」という言葉を三回以上使われた。

 「ウクライナは防衛産業複合体用の特別な経済体制を開発している」とゼレンスキーは言った。「ウクライナで、またはウクライナとの仕事でウクライナに来たいと思っている防衛のために働く全企業に、その可能性を実現するためのあらゆる機会を提供する。」

 「現在、最も強力な軍産複合体が決定されており、優先事項と世界防衛基準も決定されている。これは全てウクライナで決定される」とゼレンスキーは催しの写真とともにツイートした

 この動きには、ここ数週間私が今まで見た中で最も恐ろしいマスメディア見出しがいくつか伴っており、全国民に対し軍産複合体を当たり前化するのを目的としている。

 「防衛産業の擁護」という題名で「左右ポピュリストが武器を製造する米国企業を攻撃する。一体誰が我々を守っていると考えているのか」という副題の驚くほど酷いウォール・ストリート・ジャーナル論説で軍産複合体は実際は我々全員が愛し支援すべき素晴らしいものだとフューチャー・オブ・キャピタリズムのアイラ・ストールが主張している。

 「兵器産業はアメリカと同盟諸国を防衛し、それがなければ我々を絶滅または奴隷化する冷酷な敵から我々を安全に保っている」とストールは書いている。「レイセオンは、イランが支援するテロ集団の攻撃からイスラエル民間人を守る兵器システム製造を支援している。これらの中には、アイアン・ドームや、David's Sling(ダビデの投石具という名のミサイル)、スカイ・ハンター迎撃システム、タミール・ミサイルが含まれる。レイセオンはウクライナがロシア装甲車両に対して使用したジャベリン対戦車ミサイルや、アメリカを狙って飛来するミサイルを検出する早期警戒レーダーも製造している。」

 ストールは米軍が海外で帝国権益を促進するためでなく、アメリカ人の安全を守るため使用されているもう一つの世界の名前は挙げていない。

 「ウクライナでの戦争は巨大な武器見本市でもある」と題され「武器製造業者は、戦場で実験されている兵器の注文を受けている」という副題の別の最近のウォール・ストリート・ジャーナル記事は、戦争で金儲けをするため、兵器が人体に対し実地試験される方法を称賛している。

 「パンツァー・ハウビッツェ榴弾砲は世界最大の武器見本市となったウクライナで実験されている兵器の一部だ」とWSJのアリステア・マクドナルドは書いている。「ウクライナで使用されている武器を製造する企業は、注文を獲得し生産ラインを復活させた。大規模戦で数十億ドル相当の機器が配備されたことで、製造業者や軍隊は、戦場での武器性能を分析し、それをどう使用するのが最善か学ぶ得がたい機会も得ている。」

 2週間前のロイター記事「ロンドン武器見本市では世界的戦争の脅威は企業にとって追い風」は、この戦争の結果や、武器製造企業が、どれだけ金を稼いでいるかとうとうと述べ、ある匿名武器産業幹部はロイターに「戦争は事業にとって追い風だ」と語っていた。

 つい先日、CNNキャスター、エリン・バーネットは、この資金提供はアメリカの武器産業に直接入るので、実際アメリカ人にとって良いことだと視聴者に説明するためウクライナ代理戦争への資金提供に反対表明する「極右議員」の映像を一時停止した。

 「これら全てが一般認識上、いくらか勢いを増しており、いくつかの事実を明確にするのは価値がある」とバーネットは述べた。「それはエイブラムス戦車や弾薬その他全てを作っている人々なので、何よりまず、このお金の大部分はアメリカ企業と雇用に回る。ウクライナ反攻の中核となっているHIMARSを製造するロッキードマーティンを例にとると、同社は、この新需要のためアーカンソー州カムデンの労働者を20%増やすと発表した。」

 「そのお金はアメリカに入る」とバーネットは付け加えた。

 この全てのプロパガンダ・エネルギーは、それ自体は、人々を恐怖で叫ばせるはずなので、戦争で儲ける行為を当たり前化するのに向けられている。将来の買い手や投資家に、この全ての死や破壊から利益を得るために、意図的に引き起こされたこの戦争が、人体を引き裂くのにどれほど効果的か示すための巨大な現場実証として使用されている事実は、ディストピア小説家がこれまでに思いついたものより悪夢だ。

 ウクライナは大量殺戮兵器の巨大広告で、この企業広告の代償は金ではなく人の血だ。皆様がこれを正しく見れば、絶対に骨の随まで凍る。だからこそ、人々にそれを見えなくするため膨大な努力が注がれているのだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/01/the-mad-propaganda-push-to-normalize-war-profiteering-in-ukraine/

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 ぼんこつトマホーク爆買いも宗主国へのご奉仕。爆買いメガネ。

 中国、ロシア、北朝鮮脅威論のたわ言を聞くたびに思い出す翻訳記事がある。

ハワード・ジン「歴史の効用とテロリズムに対する戦争」を語る

 ゲーリングは言っています。「もちろん国民は戦争を望んではいない。なぜ畑にいる貧しいまぬけが、自分の命を戦争にさらそうなどと望むだろう?だが、結局、政策を決定するのは国家指導者だ。国民はいつでも指導者達の命令に従わせることができる。連中に、我々は攻撃されているのだと言って、平和主義者は愛国心に欠けると非難するだけで良いのだ。これはどこの国でも同様に機能する。」

 Alex ChristoforouのYouTube 冒頭はバラグライダーでイスラエルに入る戦士映像。

Netanyahu, we are at war. Elensky, not a single dollar stolen. Hillary, deprogram Trump cult. 41:16

 耕助のブログ

No. 1936 中国のファーウェイAIチップ技術は米国崩壊の兆候を示している

 デモクラシータイムス

岸田政権の2年を考える WeN20231007 1:48:30

 植草一秀の『知られざる真実』 今回も正論。

最優先課題はウクライナ停戦実現

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

これまで個人に関する 3 つの生物学的説明は、免疫系、脳、ゲノムが中心。しかし近年マイクロバイオーム(微生物の総体。消化器・皮膚、口腔、鼻腔、呼吸器、生殖器など人体が外部環境に接する所に特徴的な微生物群集が常在)が上記3要素に与える影響が注目され、「外的」支配。

2023年10月 7日 (土)

次のピューリッツァー賞はハルマゲドンを応援する人物が受賞する

2023年10月2日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook

次のピューリッツァー賞はハルマゲドンを応援する人物が受賞する

 ニューヨークタイムズのコラムニストで、ピューリッツァー賞を3回受賞したトーマス・フリードマンは、かつて高校時代を「第三次中東戦争このでのイスラエル勝利の一つの大祝賀」と特徴づけた。ニューヨークタイムズ最新記事で、受賞歴ある作家は、イギリス、ヨーロッパとアメリカがウクライナを完全支配する時に同様の祝賀を予想している。

 興味深いことに、フリードマンは高校の夏をイスラエルのキブツ、ハホトリムで過ごした。このキブツは、1953年に過疎のパレスチナ人村アルティラの場所に設立された。ハイファに近いこの地域は、かつて悪名高い海の民の主要都市、古代ティルスの元の場所だったと一部の学者は主張している。これらの好戦的な船乗りは最後のミノア人だと主張する人もいる。他の人はそれらをフェニキア人と結びつける。私がこれに言及する理由は、私たち全員が自分の偏見、憎しみ、誤解の起源に目を向け始めることが非常に重要と思うからだ。フリードマンは、この惑星の他の全ての人と同様、理論的根拠に基づいた狙いを持っている。イスラエルは現在アルティラを所有しているが、ティラの王がソロモン神殿の建設を支援して以来、戦争と血がこの土地に溢れている。

 この地域は現在、裕福なイスラエル人にとって海辺の楽園休息所だ。歴史の勉強をする余裕はないが、このパレスチナの村は、最初1949年にチェコスロバキアとドイツからのユダヤ人移民が住んでいた。パレスチナ人とキリスト教徒住民はヨルダンに逃げた。人々、特に他の人に影響を与える人々に一体何が影響を与えるか振り返るのは興味深い。そしてフリードマンの基盤はシオニスト・ユートピアの枠組み上に構築されている。ウクライナの危機を調停するための彼の素晴らしい考えを読むためページをめくれば、非ロシア化されたウクライナを視覚化するのは容易だ。

 フリードマンの最新反露ファンタジーは、ウクライナを非ナチ化するためのロシア作戦を宇宙的大惨事と同一視している。このピューリッツァー賞受賞者は最近キーウを訪れ、聖ムィハイール黄金ドーム修道院広場の破壊されたロシア兵器のゼレンスキーによるこぎれいな展示について発言した。

 「それは、宇宙から飛んできてこの国に落下した隕石のように、隕石を想起させるのに、やがて私は気がついた。」

 受賞歴あるジャーナリストとして、フリードマンは混乱全体を歪めて説明し、悪い状況を更に悪化させるのに抵抗できなかったのだ。NYTの作家は、ゼレンスキーと彼のゲシュタポを、連中か彼らの国のために作った死のスパイラルより英雄的でホメロス風のものとして描いている。一方ロシア人、特にウラジーミル・プーチンは再び非人間的に描かれている。彼らは宇宙からの熱い岩だ。東からのハルマゲドンに対する彼の解決策は悪い映画のようなものだ。世界を破壊する小惑星に対するフリードマンの解決策にはブルース・ウィリスは主演しない。

 欧米はウクライナがNATOと欧州連合のメンバーになる方法を工夫する必要があると彼は読者に語っている。彼はまた、欧州連合は「世界史における奇跡の一つ」だと宣言している。私が言った通り、大きな影響力を持つ人の世界は、合理的ながら欠陥がある理想主義によって動かされている。フリードマンは、ロシアにとって「NATO拡大は決して問題ではなかった」とも言う。ナチスやファシスト狂信者の拡大と権限付与、ヨーロッパ最大の軍隊、生物学実験室建設、ロシアを失速させるよう作られた偽のミンスク合意。そのいずれもプーチンと彼の同胞にとって重要ではない! 何が重要か?

 ウクライナが「成功したスラブ経済の手本」になるのを阻止するため、ロシアが非軍事化作戦を開始したとこのNYTのスーパー探偵は推測している。皆様が信じないなら、ここで彼の話の書き起こしをお読み願いたい。彼の「ウクライナをNATOとEUに加盟させることが平和への鍵」は、これまで人間が見た全ての大小の戦争を引き起こしたのと同じ狂気だ。あらゆる手段によるこの世界支配は、何億人もの人々を殺し、人々を難民にし、パレスチナ人を野外射撃場に投獄したのだ。

 世界はロシアの車や時計を購入しないとフリードマンは強調する。しかし、ピューリッツァー作家を愛する銀行家連中がロシアを分割しようとしていた時に、ウラジーミル・プーチンが生み出した経済的奇跡は彼は言及しない。フリードマンは、ウォール街やロンドンの銀行家連中が死ぬほど恐れているプーチンの「第三の道」や、ウラジオストクからリスボンへの案には言及できない。自由貿易、自由ビザ、そしてアメリカ覇権の鎖から解き放たれた多極世界。それについて書いても受賞はできない。ジュリアン・アサンジのように刑務所に入るのは可能だ。

 トム・フリードマンのような連中は道具だ。イスラエルのレバノン侵攻を報じて最初のピューリッツァーを受賞して以来。彼はインティファーダを報道し、二度目を受賞し、2002年に世界的テロに関する「明快さ」で三度目の賞を受けた。私の意見では、これは2003年のイラク侵攻のための仕組まれたプロパガンダ記事の一つだった。The Progressive誌は、2014年の記事トーマス・フリードマンのイラク健忘症」で彼を問題にしている。フリードマンが世界はサダム・フセインを「蒸気ローラーで押しつぶさなければならない」と示唆したのを思い出す人もいるかも知れない。そして今、世界がこれまで知っている中で最も強力な核武装大国ロシアを蒸気ローラーで押しつぶすよう彼は提案している。

 高学歴男性がどのように、またはなぜ正気を失うのか誰かご存じだろうか? 世界で最も有名なジャーナリストの一人は、クリミアのどこかにキブツ・ハホトリムを想像しているのだろうか? あるいはスイスやタイメックスの助けを借りて、ロシアの時計がロンドンとニューヨークですぐ大流行するかも知れない! プジョーやフォルクスワーゲン製のロシア車ラダが、すぐさまテルアビブのシックな大通りを走るだろうか? 恐らく。つまりNATOとEUが彼らの善意をウラジーミル・プーチンに説得できれば。アメリカと同盟諸国が同じようにロシア自動車の近代化に貢献した場合、ドイツの旧ナチス産業は復活するだろうか。覇権国が蒸気ローラーで押し潰す戦略に戻った際、このクレタが島は核爆弾の放射性降下物の気流から外れるよう願う。

 フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者で東ヨーロッパ専門家で「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/10/02/the-next-pulitzer-goes-to-whoever-cheerleads-armageddon/

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 Alex Chrstoforou YouTube冒頭はヴァルダイ会議でのプーチン演説。シリアの軍学校卒業式へのドローン攻撃。ウクライナの村にも。

Putin Valdai; Odessa, NS2, Prigozhin. Politico, Ukraine freaking out. Orban, EU is 1984. 44:42

 ヴァルダイ会議でのプーチン演説映像はこちらにある。英語字幕あり。演説で、ソルジェニーツィンを引用している。

 日刊IWJガイド

はじめに~グローバル・サウスの声を聴け!! 日本のメディアがほとんど報じないグローバル・サウスの国々の国連総会の刺激的な一般討論演説をIWJが独りじめ紹介! 第2弾!「富める者と貧しい者の間の溝を埋めるために協力と連帯が不可」と主張し「紛争の予防と平和構築への投資」を提言する南アフリカのラマポーザ大統領に対して、ウクライナに武器支援し続けている、南アの旧宗主国英国のオリバー・ドーデン副首相は「プーチンは明日にでもこの戦争を止めることができる」と言行不一致!!
さらに「地球の諸問題」は「AI革命が解決する」!? 同じ英国人でもジョージ・オーウェルの洞察力に富んだ言葉「現在を支配する者は、過去を支配する」「過去を支配する者は、未来を支配する」を、ドーデン英副首相はかみしめるべきでは!?

2023年10月 6日 (金)

ウクライナ状況報告:芳しくない人口統計と支援終了

2023年10月3日
Moon of Alabama

 Responsible Statecraftの記事を介して、私はウクライナ人口の将来の人口統計を予測するEUの研究にたどり着いた。

 戦争とウクライナ国民の未来

 この研究は2022年初頭のもので、戦争最初の月だけのウクライナ人死傷者数に基づいている。彼らの最悪シナリオはこうだった。

 我々の三番目と四番目のシナリオは、戦争が1か月以上続くことを前提としており、更なる死傷者と難民が予想されている。現在の傾向に基づき兵士5000人の死者と1,500人の民間人の死傷者を想定している。UNHCR推計(UNHCR 2022a)で難民は500万人と推定されている。

 実際の難民数は二倍で、負傷者と死者の死傷者の数は、もちろん研究が想定した数の約100倍だ。したがって、研究に費やされたお金の価値はなかった。

 それでも、いくつかの表は使用可能だ。

 昨日、元イギリス国防相ベン・ウォレスがこう主張する論説について私は簡単に論じた

 戦線の兵士の平均年齢は40歳以上だ。

 彼は更にウクライナ政府にもっと多くの若い男性を肉挽き器に投げ込むよう促している。

 ウォレスに対する私の反応はこうだった

 若いウクライナ人はいなくなった。彼らはウクライナから逃げたか、負傷したか、身体障害者か死亡したかのいずれかだ。もはやそこにない人々を動員することはできない。

 不幸にして、実際の状況は私が思っていたより悪い。EUの人口統計調査には、次のグラフが含まれていた。

2020年の年齢と性別ウクライナ人口

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 ウクライナの「年齢ピラミッド」はピラミッドではない。2020年には、15〜20歳の人々が非常に不足していた。彼らは単にそこにいなかった。彼らは存在しなかった。2000年頃の新生児数は恐ろしく少なかったに違いない。

 理由はソビエト連邦から分離後のウクライナ経済の深刻な低迷だった可能性がある。

ウクライナの国内総生産(PPP)

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 ウクライナが経済の底に至るまでには10年にわたる深刻な不況が必要だった。景気の悪さと改善への期待の低さは人々の出産意欲に影響を与えた。2014年頃の世界的景気後退の間、そして2014年のマイダン・クーデターとそれに続く内戦のため更に二つにの景気後退が続いた。

 したがって、戦争が始まった時、20歳の人々は40歳の人々の半分しかいなかった。若い年齢の若者が最前線で見られないのも不思議ではない。

 ウクライナが若い兵士の数を増やすために取るかもしれない一つ対策がまだある。現在、大学で学んでいる人々には兵役免除がある。ウクライナが彼らを徴兵すれば、おそらく数万人の追加兵士が見つかる。しかし、それはまた将来のエリートを奪うだろう。

 既に悪い人口動態の約20年後の予測は、現在より更に悪く見えるだろう。

 今年初め、ウクライナの出生率は新たな最低を記録した。

 人口を安定させるには、家族あたり平均約2.1人の赤ちゃんを産む必要があることが研究によって示されている。これは置換率として知られている。1990年以来、ウクライナで出生率はその閾値を下回っている。これまで20年にわたり、常に増大する率で人口が縮小し始める、専門家が「非常に低い」出生率と呼ぶ1.3以下に下がっている。国家統計によるとロシアの本格的侵略1年前の2021年1月、出生率は1.16だった。

 その後、出生率は更に低下し、現在では世界で最も低い出生率となっている。

 ウォールストリート・ジャーナルが9月25日に報じたところによると、ウクライナの出生率は2023年上半期に戦前の同時期と比較して28%低下し、1991年にウクライナが独立して以来最も大幅な低下を記録した。
...
 進行中の戦争のため、子供を持つ何百万人ものウクライナ女性が出国を余儀なくされたが、18〜60歳の男性は出国を禁じられた。その結果、多くのカップルが物理的に離れ離れになり、他のカップルは子供をつくるのを遅らせたと報告書は述べている。

 2023年上半期、ウクライナで96,755人の子供が生まれた。2013年以来、ウクライナの出生率は年間約7%低下している。

 ウクライナの人口はさらに減少する。1990年、ウクライナの人口は5000万人を超えていた。今から25年後、ウェブサイトの人口はおそらく2500万人以下になるだろう。全ての難民が戻ったとしてもだ。これが起きる可能性が極めて低い、もしもの話だ。

 ウクライナへの支援は縮小しつつある

 ロシアがより暴力的になるにつれ、ウクライナ同盟諸国は相反する境界条件に囚われているようだ。ウクライナを守るため動員する意欲はない。ロシアの生産量を上回るどころか、それに匹敵する適切なレベルまで軍事生産を増やす真剣な努力さえない。

 しかも、それは国家としてのウクライナが、全ての支持者に対し非常に費用のかかる国になった事実に到達する前だ。

 昨日のウクライナへの更なる軍事援助に関するEU外相会議は成果なしで終了した(機械翻訳):。

 キーウでの本日のサミットで、2024年ウクライナへの50億ユーロの軍事援助割り当てに関してEU諸国外相は合意できなかった。

 サミット後の記者会見でジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表が発表した。

 2023年のEUの予算は1686億ユーロだった。50億ユーロは取るに足りない金額だが、EU諸国はそれをめぐって団結できなかった。無意味な寛大さは可能性の限界に達したのだ。

 ボレルは避けられない結果を予測した

 以前、EU外交政策責任者ジョセップ・ボレルは、欧米からのキーウへの軍事支援停止はウクライナでの紛争の迅速な終結につながるが、その結果、ウクライナは独立を失うだろうと述べた。

 迅速な紛争終結は、正気の人々全員が望むべきことだ。

 上記人口統計と経済を見て、30年間の「独立」がウクライナに何をもたらしたか自問願いたい。

 それを終わらせるのは、これまでに起こり得る最高のことかも知れない。不幸なことに、そのためにロシアが介入して、ウクライナの更なる存在を助成する可能性は低い。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/ukraine-sitrep-bad-demographics-end-of-support.html#more

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 属国大本営広報部洗脳テレビ・新聞を見聞きすれば誰でもゾンビになれる。それで属国傀儡軍関係者しか登場しないウクライナ状況解説、見たことがない。

 Alex Christoforou youtube冒頭は、オランダ国防大臣発言。「ウクライナは安上がり。我々が戦うことなく、ロシアを弱体化できる。」
 弾薬不足の中、宗主国は、昔拿捕したイラン船の兵器をウクライナに回す事態。

Pentagon sends Iran weapons to Ukraine. NYT, Russia cedes ground & strikes. Zelenska not happy. 43:01

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ウクライナへの軍事支援は米国下院の混乱で減額は必至。合わせてスロバキアで軍事支援を行わないことを宣言した政党が総選挙で第一党獲得。加えて、欧州で「ウクライナ軍支援 16%減」という現象が出ている。EUの世論ウクライナへの軍事支援に否定的な回答は5-6月調査では31%。

 日刊IWJガイド

「日本のメディアがほとんど報じないグローバル・サウスの刺激的な一般討論演説をIWJが独りじめ紹介!」

はじめに~日本のメディアがほとんど報じないグローバル・サウスの国々の国連総会の刺激的な一般討論演説をIWJが独りじめ紹介! ブラジルのルラ大統領「武力紛争は人間の理性を傷つける」! これに対してバイデン大統領「ウクライナが切り刻まれるのを許せば、どの国の独立も安泰なのか」!? 切り刻ませるような緊張を作り出したのはNATO東方拡大を進めた米国ではないか!! その責任をバイデン大統領は何も感じないのか!? さらに国連総会の一般討論演説で、「ゼレンスキー大統領の演説への関心が高い」と報じる

2023年10月 5日 (木)

ウクライナ軍の平均年齢

2023年10月2日
Moon of Alabama

 元イギリス国防長官ベン・ウォレスは、テレグラフに下記のように書いている

 プーチンは、彼を救える最後の二つ、つまり時間と国際社会の分裂に必死にしがみついている。イギリスはこの両方に対し何かできる。我々はウクライナが勢いを維持するのを支援しなければならない。それにはより多くの軍用品やATACMSやストームシャドウが必要だ。そして国際社会をまとめる最善の方法は成功を見せつけることだ。

 ウクライナも役割を果たせる。 戦線の兵士の平均年齢は40歳以上だ。将来のために若者を確保したいというゼレンスキー大統領の願望は理解できるが、実際には、ロシアはこっそり全国動員している。プーチンは、一時休戦が彼が新しい軍隊を構築する時間を与えるのを知っている。したがって、イギリスが1939年と1941年にしたように、おそらくウクライナの動員規模を再評価する時が来たのだ。

 一日も立ち止まらないようにしよう。本質を見抜こう。欧米が我々の価値観と、ルールに基づく体制のために立ち上がる決意を持っているかどうか世界は見守っている。今我々がウクライナのためにしていることは、今後何年にもわたり我々全員の安全保障の方向性を決定する。

 「前線の兵士の平均年齢は40歳以上だ」が実際何を意味するか少々お考え願いたい。ストームシャドウがその事実を変えられるだろうか?

ローランド・ポップ @RoPoppZurich - 2023年10月2日 5:43 UTC

Sollte stimmen, was Wallace da uber das Durchschnittsalter an der ukrainischen Front sagt, 40 Jahre, dann sind die schlimmsten Mutmasungen uber Verluste weit ubertroffen worden.
Paragyat 1870。

Googleによるドイツ語からの翻訳
ウクライナ戦線の平均年齢が40歳だとウォレスが言っていることが真実なら、損失についての最悪の仮定は遙かに大きい。
Paragyat 1870。

 パラグアイ戦争 - 戦争の死傷者

 パラグアイは大規模な死傷者を出し、戦争の混乱と病気も民間人の命を犠牲にした。一部の歴史家は、パラグアイは人口の大半を失ったと推定している。

 ウクライナはまだそこまでには至っていない。しかし、戦線のウクライナ兵士の写真を見るとウォレスは正しいようだ。皆様は40歳以上でも、20歳の時のように本当に走ったり、反応したり、戦ったりできるだろうか? 私は違う。

 若いウクライナ人は去った。彼らはウクライナから逃げたか、負傷したか身体障害者か、死亡したかのいずれかだ。もはやそこにない人々を動員することはできない。

 この大きな損失は、ウクライナを永遠に悩ませるだろう。

 今すぐこの戦争を終わらせよう!

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/the-average-age-of-ukraines-army.html

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 Stephan Gardner、マクレガー氏にウクライナの今後を問う。

Ukraine in Crisis: Col. Macgregor Shares Ukraine's Fate Under Putin's Military Assault 42:13

 「ウクライナ兵は金を携帯しており、負傷した場合、衛生兵や主要された病院の看護婦や医師に賄賂として渡す」という。本当だろうか?

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

共和党右派8名の反乱で共和党の議長を葬った。今後の問題点1共和党内の混乱。2:米国予算成立の不透明等、3:民主党と共和党協調可能か、4:米国の指導力に対する不信 5:政治混乱の米国経済に与える影響、6:ウクライナ支援への影響造反派は対ウ支援削減目指す

 日刊IWJガイド

【第1弾! 鈴木宗男議員の単独訪露に日本の米国ポチのマスメディアが大非難! IWJは、鈴木議員の主張を正確にお伝えすると同時に、孫崎享元外務省情報局長にいかなる時であれ、外交は重要であるという点について見解をうかがう!】(『時事ドットコムニュース』、2023年10月3日ほか)

【第2弾!「スロバキア国民はウクライナよりも大きな問題を抱えている」とフィコ元首相! 東欧のスロバキア議会選挙で、ウクライナへの軍事支援に反対し、停戦を求めるフィコ元首相が勝利!】ウクライナ支援を続けるべきか、やめるべきか!? ハンガリーのオルバン首相はこれに共感! ポーランドは「ウクライナへの軍事支援停止」発言後、いったん撤回するも穀物輸入問題をめぐってウクライナと対立! 親欧米政権のチェコでも、ウクライナ支援に反対する新興政党が出現! 東欧諸国の間で急激に広がる「ウクライナ支援反対」の声!(『ロイター』、2023年10月1日ほか)

2023年10月 4日 (水)

報道価値とニュースは全く無関係

 あまり触れないが、私は実際ジャーナリズム学位を持っている。私は2003年にロイヤル・メルボルン工科大学を優秀な成績で卒業し、その学位を活用するまでには更に13年かかったが、その経験は私の意見形成上大きな役割を果たした。

ケイトリン・ジョンストン
2023年9月28日

 この英語記事の朗読を聞く(ケイトリン・ジョンストンによる朗読)。

 あまり触れないが、私は実際ジャーナリズム学位を持っている。私は2003年にロイヤル・メルボルン工科大学を優秀な成績で卒業し、その学位を活用するまでに更に13年かかったが、その経験は私の意見形成上大きな役割を果たした。

 私がよく考える教訓の一つは、チャンネル10のEyewitness(目撃者)ニュース(現在は10ニュース・ファースト)での二週間の実習初め、ある朝、その番組のみすぼらしいニュース編集者が全員の記事割り当てをホワイトボードに書くのを見ていた時だった。当時、テレビ・ニュースに多くの注意を払っていたのは、それが私たちが研究していたことで、チャンネル9が報じる話題は、チャンネル7やチャンネル9が報じる話題と常に全く同じで、通常順序まで全く同じなのに気がついたのだ。

 「なぜあなたたちは常にチャンネル7とチャンネル9と同じ話題を報じるのですか?」私は尋ねた。「調整するために、あなたたちはお互い電話をするのですか?」

 彼は笑った。

 「いや。でも、これはちょっと奇妙だね」と彼は同意した。「それは、いわゆるニュース・センスだと思う」

 当時でさえ出来事や苦難に満ちた世界で、日々各人がどれが最も報道価値があるニュースだと分かる何か不思議な「センス」をニュース編集者全員が持っていると私は到底信じられなかった。

 その時以来、そこで出世する人々によると、主流報道機関で働く人々の心に与える傾向がある集団思考効果や、金権政治メディアの話題設定任務に合わせて踊るのを知らなかったり、気にしなかったりするジャーナリストは、ニュース編集者に出世できないことを私は学んだ。編集者が所属メディアを越えて互いに調整したり、オリガルヒや政府機関から何を報告するかについて指示を受けたりしているのではなく、何を報じるか知るためにそのようなことをする必要がある人物だったら、そもそも彼らはその場所で働いていないはずだ。

 ウクライナ・ナチスがカナダ議会で称賛されたスキャンダルを無視するのを主流マスコミはどうやって知ったのだろう? バーニー・サンダースやジェレミー・コービンを中傷するのを彼らはどうやって知ったのだろう? ホームレスや経済的不公正を無視しながら、あらゆる戦争を支援することを彼らはどうして知っているのだろう? それは確実に「ニュース・センス」のはずはない。

 イギリス人ジャーナリスト、アンドリュー・マーとの間で論争の的となった1996年の議論で、欧米世界で最も影響力がある組織のトップに誰が到達するかを決定する「服従と従属で選ぶ」「選別機構」についてノーム・チョムスキーが説明した。彼は主流ジャーナリストが自分たちは「反骨」で「権力に立ち向かう」「追求を続ける職業」だと考える誤ったイメージを嘲笑し、優れたジャーナリストが欧米マスコミで意味ある形でそうするのはほとんど不可能だと述べた。

 「私が自己検閲していると、どうしてわかりますか?」とマーは反論した。「ジャーナリストがそうだと、どうしてわかるのですか?」

 「あなたが自己検閲していると私は言っていない」とチョムスキーは答えた。「あなたは自分が言っていることを全て信じていると私は確信している。だが私が言っているのは、もしあなたが違うことを信じていたら、あなたは今いる場所にいないはずだということだ。」

 1997年のエッセイで「重要なのは、いずれにせよ正しいことを言うのだから、何を書くべきか彼らに誰も言う必要がないことを既に示していない限り、彼らはそこにいないはずだということだ」とチョムスキーは付け加えた。

 卒業する頃には、ジャーナリズム学位を使って実際のジャーナリズム活動はできないと既に理解していた。最初の数年間、ロイターやAPの記事を書き直し、波風を立てないようにしなければならないこと、たとえその時点を通過できたとしても将来期待できることがほとんどないのが私には十分に明らかだった。チャンネル10のテレビ記者は報道現場に行く前に記事を書き、事前に書かれた言説を裏付けるものを探すだけで、本当の事実調査や本当のジャーナリズムが現場で行われることは決してないのだ。

 だから私は思い悩まなかった。代わりに、私は何人か子供を育て、いくつか企業の仕事をし、事業と小さなエコブログを運営し、人生について学ぶのに時間を費やした。インターネットが最終的にクラウドファンディング・ジャーナリズムの新たな波を生み出し、この惑星で今のように時間を過ごせるようになるとは想像できなかった。しかし今私はEyewitnessニュースのあのニュース編集者を振り返って、どの日も、私が焦点を当てる記事は主流報道機関に取り上げられているものと同じことがほとんどないのに気がついた。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/09/28/the-news-has-nothing-to-do-with-newsworthiness/

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 属国大本営広報部「ニュース」、報道価値ではなく、人心攪乱効果を基準に選んでいるとしか思えない。従って、ほとんど見ない。

 芸能プロダクション・スキャンダルはしつこく報じるが、ポンコツ兵器爆買いや沖縄の島嶼の基地強化には触れない。

 クリントン財団がモロッコで主催する会議に国務省職員は出席させるなとFoxx議員。

The Clinton Foundation Is Involved In Corruption That Would ‘Make Even Hunter Biden Blush’: Foxx  7:12

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米下院は9月30日、連邦政府の2023会計年度末を迎える寸前で期間45日間のつなぎ予算案を可決。ウクライナ支援含まれず。下院議長米国本土に近い問題、南部国境 – はより差し迫った懸念事項。国防総省、ウクライナに送られた武器を交換する資金が不足と議会に警告

 日刊IWJガイド

「第14期は徹底的な支出カットをしても、なお赤字ならばIWJをたたむ不退転の覚悟で経営再建に臨みます!」

<IWJ取材報告 3>漫画家・由高れおん氏「年収が低いアシスタントに『消費税を払え』となると本当にやっていけない。業界が成り立たなくなる」~9.19 開始間近のインボイスにNo!「漫画家が新宿でライブドローイング&初の青空インボイス勉強会」

2023年10月 3日 (火)

ウクライナ状況報告:戦場報告は装甲車両と特定弾薬の不足を示している

2023年9月25日
Moon of Alabama

 ウクライナ戦場の傾向はロシア軍が出す日報で見ることができる。

 ウクライナのゼレンスキー大統領がワシントンを訪問した際、軍事戦略の失敗を批判された。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ワシントン訪問中、ウクライナは年末までに激しく争われている東部の都市バフムトをロシアから奪還すると予想した。

...

 アメリカ諜報機関と軍当局者は戦争で最も血なまぐさい現場の一つバフムトでウクライナがなぜそれほど激しく戦っているのか長い間疑問視してきた。3月ロイドJ.オースティン国防長官は、この都市は「戦略的、運用上の価値より象徴的な価値」だと述べた。

 しかし、ゼレンスキーは失われた領土を奪還しようとしており、ウクライナはバフムトを奪還し、周辺のドンバス地域を守るため多数の軍隊と兵器を投入している。

 バフムトの戦いはゼレンスキーと軍事指導者にとって強迫観念のようなものになっていると一部のアメリカ当局者は言う。どちらの側の勝利も犠牲が多くて引き合わないので、他の標的に変えるようアメリカ当局が助言したずっと後も、勝利の可能性が間近に迫っていると彼らに信じさせて、ウクライナ人はこの都市に執拗に注力している。

 バフムトに関しては私はいささかアメリカ当局に同意する。それはもはやウクライナにとって戦略的価値を持たず、軍隊はそこでの継続的攻撃で多くの兵士と装備を失っている。実際、現在バフムト周辺では、アゾフ海への南の攻撃で失うより遙かに多くを失っている。

 ロシア国防省による今日の報告には、ドネツク方向、主にバフムト周辺で445人のウクライナ人の死傷者がリストされており、南部のザポリージャ戦線ではわずか100人の死傷者しか出ていない。昨日の報告では305対35だった。先週の要約では、バフムト周辺で1,455人のウクライナ兵が死傷し、南方向では515人だと記載されている。どちらの方面でも認識可能な進展はなかった。

 日報でもう一つの顕著な傾向は、ウクライナの装甲車両不足の増加だ。

 一月前、報告された装甲車両(戦車を含む)と非装甲車両の破壊は、戦闘の激しさにもよるが、一日に約10〜20輌だった。これが3月上旬から続いている。3月2日以降の日報から得られた私の表計算は、ウクライナの損失として合計、装甲車両3,663台と非装甲車両3,600台だ。

 過去数週間で、比率は変化した。今日の報告によると、装甲車両12輌と非装甲車両20輌だ。昨日の比率は7対19だった。先週の要約は、装甲車両84台と非装甲車両145台がリストされている。過去30日間では、装甲車両419輌対非装甲車両632輌だ。

 戦術によって比率は変わらない。高密度の戦車による最初の反攻は失敗した。しかし、それらはほんの数日で、装甲車両の損失はわずかだった。それ以来、ウクライナは歩兵攻撃を強調している。しかし兵士は依然最前線の陣地に向けて輸送しなければならない。最前線は通常強力な砲撃を受けているため、バトルタクシーと呼ばれる装甲車両が使用される。しかし今やトラックやピックアップも使用されているようだ。彼らは砲火下で生き残る可能性はない。

 装甲車両不足は、見つけた車両を追い詰めるロシアの神風ドローンに引き起こされている可能性がある。予備車両が不足している欧米からの補給は、ウクライナ軍が戦場で失っているものを置き換えるのに、もはや十分ではない。

 別の傾向は日報が破壊したと主張するウクライナの大砲の種類にも見ることができる。ソ連時代の152mm榴弾砲D-20とMSTA-B、および自走式152mmアカツィヤはあまり言及されていない。現在、122mm D-30と自走式122mm 2S1グヴォズディカの損失が多くなっている。より大きな砲は更に遠くまで届く可能性がある。減少したものはイギリス製のM-777榴弾砲のような西側由来の155mm砲や、ポーランドのクラブシステムのような様々な種類の西側の自走式155mm榴弾砲に置き換えられた。日報はそれらの損失が増加していることを示している。トラック搭載グラッド・システムなどのソ連時代の多連装ロケットシステムの損失は、ウクライナ側では珍しいものになっいる。

 破壊される砲の観察可能な変化は、弾薬の入手可能性、というより、むしろ弾薬の欠如を反映している可能性がある。2月に、ニューヨークタイムズが、ブルガリアで122mm弾生産が増加したと報じた

 この工場は冷戦が終結した1988年に1221ミリ砲弾製造を停止した。しかし、間もなく組立ラインが再稼働する。ロシアのウクライナ侵攻が、モスクワの攻撃を阻止するために必要な弾薬を欧米諸国がウクライナに供給しようとしているため、ソビエト時代の武器と弾薬を極めて重要な物資に変えた。

 そして最後の122ミリ砲弾がテレム工場を出てから35年後の1月、同社は生産再開した。

 152mm製造ラインに関しては、そのような報告は見たことがない。また、グラッド・ミサイル生産に関する報告も見つからない。それらを使用するシステムは役に立たなくなったため、もはや戦場には現れない。

 ロシア国防省の日報は、数値は、おそらく正確ではないが、戦争の経済的、兵站的な現実を非常によく反映した戦場の特定の傾向を示している。

 これら報告、特にバフムト方面でのウクライナの人的損失の全体的な多さは、ウクライナ側の報告で確認されている。また映像は、ウクライナ側がより少ない装甲車両と、より多くのトラック、更に民間車両を使用していることを示している。大砲の損失は、報じられている特定弾薬の入手可能性を反映している。

 ロシア日報を読むのは大いにに役立つ。なぜ欧米メディアはそうしないのだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/09/ukraine-sitrep-battlefield-reports-show-lack-of-armor-and-certain-munitions-.html

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 Alex Christoforou youtube冒頭は ウクライナでロシアが勝てば中国が図に乗るからウクライナ支援が必要だとリンジー・グラハム

Graham, $70B to Ukraine. Slovakia, EU cries Russia. Wallace, mobilize youths. Halfwits push WW3.  31:32

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ウクライナを最も近くから支えてきた東欧諸国で、「支援疲れ」が鮮明。スロバキア総選挙ではウクライナへの軍事支援停止を掲げる左派「スメル(道標)」が第1党、選挙を2週間後に控えるポーランドの首相も「もう武器を送らない」と有権者の顔色をうかがう。

 日刊IWJガイド

米連邦議会は応急財源法案を可決し、土壇場で 政府閉鎖を回避! しかし、バイデン大統領が「いかなる状況でも米国のウクライナ支援が中断されることを許すことはできない」と強く求めていた60億ドルのウクライナ支援は除外! ゼレンスキー大統領が求めた連邦議会での演説を断り、「ウクライナへの支援に白紙小切手は切らない」と主張してきたマッカーシー下院議長の言葉通りに! 米国のウクライナ支援に、大きな転換点が訪れた! 米国内はこの問題で真っ二つに!

2023年10月 2日 (月)

竹を割ったように正直なビル・クリストルのウクライナ戦争広告

 帝国が我々に信じさせようとしている最も愚かなことの一つは、この戦争が(A)まったくいわれがないと同時に(B)偶然にも、それを挑発したと非難されている政府の戦略的利益を大規模に推進していることだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年9月25日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 ビル・クリストルが率いる集団「ウクライナのための共和党」が、ワシントンの対ロシア代理戦争に対する共和党支持鼓舞を支援するテレビ広告を公開したが、この戦争が本当は一体何なのかやら、ウクライナ人を捨て駒として利用し、アメリカの戦略的権益を前進させることについて驚くほど正直だ。

 書き起こしは下記の通りだ。

 「アメリカがウクライナを武装させる際、我々は僅かの投資で多くを得られる。プーチンはアメリカの敵だ。我々は国防予算の5%をウクライナを武装させるために使い、それで彼らはプーチンの軍隊の50%を破壊した。我々は軍隊ではなく、倉庫から武器を送ることで、この全てを行った。ウクライナがロシアを弱体化させればするほど、ロシアの最も近い同盟国、中国も弱体化する。アメリカは我々の敵に対し、しっかり立つ必要があり、それが議会共和党員がウクライナを支持し続けなければならない理由だ。」

 「ウクライナのための共和党」は、ピエール・オミダイアなどのオリガルヒに資金提供される別のクリストル主導の言説支配作戦「民主主義を共に守る」により先月開始されたネオコン思想の指導者として、2003年イラク侵攻を推進する上で極めて重要な役割を果たしたクリストルは、土曜、この広告が「日曜日の番組で明日DCで放映される」とTweetした

 帝国が我々に信じさせようとしている最も愚かなことの一つは、この戦争は(A)まったくいわれがないのと同時に、(B)偶然にもそれを挑発したと非難されている政府の戦略的利益を大規模に前進させたことだ。2022年2月にロシアがウクライナに侵攻した瞬間から、これは「いわれのない侵略」だという一様なプロパガンダで欧米人はマスコミに何度も繰り返し攻撃的に叩かれているが、それ以来、この戦争はアメリカが地政学的敵を粉砕し、海外権益を推進するのを助けているというこれら独特のメッセージをアメリカ帝国管理者や言論歪曲者連中からも受けている。

 この奇妙な二段階宣伝は、アメリカに中央集権した帝国が、二つの明らかに矛盾するメッセージを国民に常に伝える必要があるために起きている。

1.アメリカは、良き友人であるウクライナ人が、邪悪で自由を憎むという理由だけで侵略した殺人的ロシア人から彼らの民主主義を守るのを助けたいだけの無辜の小さな花にすぎない、
2.この戦争を継続することはアメリカ人の利益になる。

 第二の点が必要なのは、アメリカはウクライナでの紛争に対する単なる無辜の受動的目撃者にすぎないという言い方は、必然的に、特定政治派閥に「そう。我々はそこで何をしているのか? なぜ我々はこの全ての金を我々と何の関係もないことに注ぎ込むのか?」という疑問を引き起こす。したがって、この代理戦争を支援するのは、国内で武器製造するアメリカの雇用を創出する一方、アメリカの海外における戦略的権益にとって大きな恩恵でもあると説明するために、もう一つの物語が必要なのだ。

 そしてもちろん、この戦争はアメリカの戦略的利益を推進する。もちろんそうだ。アメリカが他国に武器を注ぎこむのは、そこに暮らす人々を愛し、彼らが自由になるのを望んでいるからで、それが多くのロシア人を殺し、NATOを強化し、ヨーロッパにおけるアメリカのエネルギー権益を前進させているのは全くの偶然だと信じるのは愚か者だけだ。それは国内の普通のアメリカ人に利益をもたらすものではないが、ワシントンに集中する世界を股にかける帝国の利益には絶対に役立つ。それが帝国が意図的に戦争を挑発した理由だ。

 侵略のずっと前から、ウクライナでの戦争でアメリカ帝国に直接利益をもたらす方法を帝国の指導者連中は公然と話し合っていた。2019年、国防総省が資金提供したランド・コーポレーション論文「ロシアに手を広げさせる。有利な立場で競争する」は、帝国が代理戦争や経済戦争や、その他の冷戦戦術を利用して、アメリカ人の命を犠牲にしたり核戦争を引き起こしたりすることなく、長年の地政学的敵を瀬戸際に追いやる方法を詳述していた。アメリカ陸軍が委託した論文はウクライナに何百回も言及し、モスクワに対する経済制裁を促進し、ヨーロッパにおけるロシアのエネルギー権益を攻撃するため、ウクライナでの戦争をどう利用できるか明確に論じていた。

 2021年12月、NATOのプロパガンダ企業アトランティック・カウンシルのジョン・デニは、「ウクライナで戦争リスクを冒す戦略的事例」という題の記事をウォールストリート・ジャーナルに執筆し「侵略はプーチンにとって外交的、経済的、軍事的過ちとなるはずだ。彼がしなければならないなら、それをやらせよう。」モスクワに対し「欧米は強硬な姿勢をとる正当な戦略的理由がある」とデニは主張し、ウクライナをめぐる交渉や後退を拒否し、そうすることでロシアが侵略すれば「ヨーロッパ全体で更に強力な反ロシア合意を築き」「ロシア経済を更に弱体化させ、より衰弱させる更なる経済制裁を実施する」と主張した。そして「プーチンの国内人気を弱体化させ、ロシアのソフトパワーを世界的に低下させながら、ロシア軍の強さと士気を奪う」。

 

 帝国内部の連中は、この戦争がアメリカにどのような利益をもたらすかについて侵略前に話しており、それ以来それがアメリカにどれほど利益をもたらしているか連中は話している。ワシントン・ポストのデイビッド・イグナティウスが今年7月に述べた通り「この18カ月間の戦争は、(ウクライナ人を除き)比較的低コストな戦略的棚ぼただった。欧米に対する最も無謀な敵対者は揺さぶられた。スウェーデンとフィンランドの加盟で、NATOは遙かに強力になった。ドイツはロシア・エネルギー依存から脱却し多くの点で価値観を再発見した。NATO内の争いは見出しになるが、全体としては同盟にとって勝利の夏だった。」

 帝国管理者連中は、この戦争で彼らが望む全てを手に入れている。公の場で、彼らは悲嘆し、空涙を流し、それをひどい犯罪的残虐行為だと呼ぶが、時々カメラを向いて、フリーバッグ風の笑顔をちらりと見せる。

 連中はこの戦争を引き起こした時、自分たちが何をしているのか正確に知っており、連中はそれを継続して、連中が何をしているのか正確に知っている。

そして、連中はその全てを存分楽しんでいる。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/09/25/bill-kristols-refreshingly-honest-ukraine-war-ad/

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 Ania K・Scott Ritter対談 題名通りの内容で一時間半。

SCOTT RITTER LIVE: WHAT WILL THE END OF WAR IN UKRAINE LOOK LIKE? 1:32:15

 耕助のブログ Jeffery D Sachs記事翻訳

No. 1931 NATO、ウクライナ戦争はNATOの拡大戦争だと認める

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

論評紹介:ほとんどの動物では、運動と食事が老化速度に主な影響を与える。一部の動物では、食物摂取量を減らす(「食事制限」)と、より健康になり、多くの場合寿命が長くなる。体は運動中に多くのエネルギーを消費し、その結果、オートファジーが活性化される。

 日刊IWJガイド

「消滅の危機に直面しているIWJですが、必ずやサバイバルします! どうか、IWJのサバイバル戦をご支援ください!」

大統領が認知障害でも高支持率!? 軍産複合体と金融資本が動かすバイデン政権は非常に恐ろしい! 安倍元総理銃撃事件とケネディ暗殺との共通点!~9月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、7月6日収録の「岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて4本を発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

2023年10月 1日 (日)

ウクライナ状況報告:人間の数でみる戦争

2023年9月22日
Moon of Alabama

 私がまだ若く故郷で暮らしていた頃、私は地元で二つの女子バレーボールチームを指導していた。

 障害がある男性の地元チームもあった。親善試合もあった。当時50代から60代の男性のほとんどが四肢切断手術を受けていた。一部は事故によるものだが、ほとんどは第二次世界大戦によるものだ。しかし片足や片腕だけでも、彼らは私の十代の女子チームを、さほど問題なく打ち負かした。

 そのような試合の後、私はしばしば男性たちと座り、戦争とそれが彼らに与えた結果について話した。彼らは皆うまくやっていて、多かれ少なかれ普通の生活を送っていた。しかし彼らのように負傷した多くの人々は傷の長期的結果のために自殺したり、若くして亡くなったりしていた。

 さらに下記数字は、それらの男性を思い出させる。

 イヴ・スミスはウクライナの将来を見据えている。

 来たるべきウクライナ崩壊と「再建」フェイント

 ウクライナの経済見通しはひどいもので「再建」に関する全ての話はほとんどたわ言だ。

 序論の後、ウクライナに残ったものに関する非常に乏しい経済見通しのメインイベントは不明だ。意味あるウクライナが残っているのを前提としているので、ウクライナ再建に関して、欧米が元気な話をしているのを見るのはかなり注目に値する。それは死ぬ過程で残りの財産がなくなる可能性があるのに、病気の親の財産をどれだけもらえるか期待し子供たちが話し合う様子を彷彿とさせる。

 戦争が終わった時、ウクライナは破産し、ほとんど空の国になるだろう。ウクライナ人口に関する情報関連のジェームズタウン財団記事に言及するマイケル・ヴラホスをイヴは引用している

 私は検索してその記事を見つけた。

 ウクライナの労働力需要は臨界閾値に達している

 この記事は2か月前に出版されたが数は厳しい。以下は、いくつかの抜粋だ。

 ウクライナの人口は約2000万人で、ウクライナ軍に動員された人数に関する最新データが最後は一年以上前に発表されたのを考えると(当時100万人以上動員されたと報じられた)新しく作られた旅団数、負傷者のおおよその数と、戦闘員の潜在的人数(最大400万人)に関するウクライナ退役軍人省計算(Forbes.ua、2022年7月8日;Mva.gov.ua、5月23日)に基づいて、多少見積もりができる。ウクライナの動員は恒久的で、多くの人が負傷しているのを念頭に置くと動員されたウクライナ人の推定数は約200万人だ。

 これはウクライナにとってどういう意味だろう? これは人口の10%が現在軍隊に関与していることを意味し、ウクライナの動員準備金はかなり少なく、国を離れなかった年金受給者が10,7万人を占めていることを意味する(Pfu.gov.ua、7月12日)。この全てが、ウクライナが労働力需要で臨界閾値に近づいていることを意味する。

 2000万人から年金受給者を差し引き、女と子供を差し引くと、おそらく動員可能性な約600万人の男性が残る。しかし経済を運営し、列車を動かし続けるためには依然多くの人員が必要だ。退役軍人大臣は最終的に退役軍人が約400万人いると推計している。

 その数に達する前に戦争が終わる可能性が高い。

 少なくとも5月以降、動員キャンペーンの成果は予想数の半分以下でしかない(機械翻訳)。

 7月中、必要な兵士数の約50%しかウクライナ軍訓練センターに動員されていないため、ウクライナ軍の戦闘能力が間もなく低下する可能性がある。

 これはウクライナ軍参謀本部で行われた予備分析により証明されていると部門の情報筋がUkrainian Military Pagesに語った。ウクライナ軍の新兵採用結果の顕著な悪化は、2023年5月から続いている。ウクライナ軍補充に関する特に重大な問題は、東と南でのウクライナ軍の反攻とハリコフ地域でのロシア軍攻撃による戦闘損失増加が背景だ。

 6月、ウクライナ軍を補充するため訓練センターで訓練開始するはずの兵役義務がある人々の50%しか動員されなかったのを想起願いたい。

 兵力欠如が最近の動員汚職スキャンダルの背景だ。人々は徴兵を免れるため採用担当者や医師に賄賂を贈る。彼らはそうし続けるだろう。

 200万人がすでにウクライナ軍に入っている。彼らの多くは負傷するか死亡している。

 戦争によって、ウクライナの障害者数は急激に増加した(機械翻訳)。

 本格的侵略の一年半で、障害を持つウクライナ人の数は30万人増加した。

 以前は270万人の障害者がウクライナに暮らしていたが現在300万人に達している。

 これは障害者のための包括的リハビリテーションのための全ウクライナセンター開所時に社会政策大臣オクサナ・ゾルノビッチが発表したと、ウクルインフォルムУкрінформは報じている。

 同数の兵士が死亡したと推測して良いだろう。

 ウクライナは資金を使い果たしており、大臣は社会的支出を減らしたいと考えている。

 ウクライナ社会政策大臣オクサナ・ジョルノビッチは国際持続可能性フォーラム2023で講演しウクライナの社会契約や社会政策を改革し国の更なる発展を支援する案を発表した。
...
 彼女の意見では、今後10年で成功を収めるため国は既存の社会福祉の数を増やすべきではない。
...
 退役軍人が給料を稼ぎ、税金を支払い、それが後に何らかの形の利益で彼や彼女に返還されるのは非論理的に思われるとジョルノビッチは言う。彼女は社会政策は単に支払いをするのでなく必要な場所で実践的支援を提供するサービスであるべきだと感じている。

 したがって省がこれら支援サービスを開発するよう提案する。ジョルノビッチは例を挙げた。移民は彼らの新生活に適応し、仕事を見つけ、社会に統合するのを支援すべきで、人が手足を失った場合、義肢を見つけ、取り付け、義肢の使用方法を訓練し、適切な仕事を見つける方法の支援を受ける。

 負傷したウクライナ兵の約20,000人が四肢を切断された。

 ウクライナには、増大する需要に対応する十分な義肢専門家がいないとウクライナ軍四肢切断者リハビリ・センター責任者オルハ・ルドネバが述べている。戦前ウクライナ全土で腕や手の切断者のための正式リハビリテーション訓練を受けたのは5人だけで、通常状況では糖尿病やその他の病気の合併症のため、脚や足を切断されることがあるが、さほど一般的ではないと彼女は言った。

 戦争が始まって以来、20,000人のウクライナ人が少なくとも一回四肢切断を受けたとルドネバは推定した。そのうち何人が兵士か政府は述べていないが、爆風による負傷は、前線が長い戦争では最も一般的なものの一つだ。

 ウクライナでの医師不足は戦争が始まった時、既に深刻だった。戦争がそれを悪化させた。それは今後更に悪化するだろう。10月1日から女性医師と薬剤師は軍の募兵事務所で動員可能性を登録する必要がある。旅行がまもなく制限されるのを恐れて多くの人が現在、国から逃れている(機械翻訳)。

 多くの医師や看護師は長い間軍のIDカードを持っていたことに留意願いたい。もう一つ重要なのは最近まで女性の軍事登録に対する特別管理がなかったことだ。薬剤師にとって、兵役任務を負う可能性は目新しいものだ。そしてこの機会に「FarmRada」協会理事長エレナ・プルドニコワが私たちに言ったように、彼等を巡る環境は憂慮すべきだ。医師と薬剤師両方が恐れている主なことはウクライナ出国を禁止されるリスクだ。

 プルドニコワによると、過去2週間で、何千人もの薬剤師が急遽出国した。

 「薬局所有者はパニックに陥っており、人々は申請書を書き、国境が閉鎖される前にヨーロッパに向け出発する。特に業界は既に深刻な危機に瀕しているため、誰が働くかは未解決の問題だ」とプルドニコワは私たちに語った。

 ウクライナ軍は間もなく女性兵士用防弾チョッキを配備する。現在最前線付近には約5,000人の女性兵士がいる。ウクライナ軍がより多くの女性を動員し始めれば、それは変わる可能性がある。

 より多くのウクライナ兵がロシアに亡命するにつれ戦争捕虜数は約9,000人に増えた

 民間人死傷者は少ない。10,000人未満の死者と17,000人未満の負傷者を国連は記録している

 動員はウクライナ経済に深刻な影響をもたらしている。ウクライナは国を運営し続けるために必要な労働力が欠如している。

 イヴは、こう書いている

 ウクライナ政府は現在、欧米資金に完全には依存していないにせよ実質的には依存している。連邦支出は2021年に350億ドル、2022年には610億ドルだった。アメリカ援助のかなりの部分は、政府を支えるためだった。

 そして、たとえ戦争レベルのピークから支出が減少したとしても、ウクライナのGDP低下(推定25%は少なく見える)は高齢者だけでなく、多くの四肢切断者を含む多数の戦争障害者と相まって、生産能力の大幅低下で、社会負担の増加を意味する。

 そしてロシアが最終的にドニエプル川まで前進し、ウクライナで最も生産的な農地を更に手に入れたり、黒海沿岸を占領したりして、ウクライナを一層貧しい内陸の残滓国家に変えた場合、何が起きるかさえ考慮していない。ウクライナをNATOに加盟させないというロシアの主要要求に、アメリカが、いかなる譲歩もしたがらない事実は、征服や従属政府設置や、経済破壊などのいかなる組み合わせによってでも、ロシアはウクライナを征服するまで戦争を継続することを意味する。

 そこから「再建」するのは無理な可能性が高い。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/09/ukraine-sitrep-the-war-by-numbers-of-humans.html

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 わざわざ問題の女性議員二人を登用する度しがたいイヤミ度。

 Alex Christoforou 冒頭は中南米諸国議会関係者会議で中南米の英雄を称えるプーチン大統領

US shutdown over Ukraine. Blinken's turn to rewrite history. Russia isolated by Latin America 36:02

 植草一秀の『知られざる真実』

国民経済破壊する日銀インフレ誘導

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

CNN「恐怖・貪欲指数(0極端な恐怖―100極端な貪欲)で現在28,相当悪い状況。 CNN論評:今年の株式市場の上昇相場が不安定であることを示す警告サイン 日経:世界の株・債券に警戒感 7~9月、1年ぶり同時に下落、景気低迷下の物価高を懸念 低リスク資産にマネー

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