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ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃は、さまざまな点で9/11に類似

<記事原文 寺島先生推薦>Hamas’ terror attack on Israel was similar to 9/11 in more ways than one


「想像力の欠如」のせいでイスラエルに対する大虐殺を予見できなかったのだろうか?

出典:RT 2023年10月13日
筆者:ロバート・ブリッジ(Robert Bridge)

ロバート・ブリッジは米国の作家兼ジャーナリスト。『米帝国の真夜中』『いかにして、企業と企業に奉仕する政治がアメリカン・ドリームを破壊しているか』の著者。
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>2023年10月20日

2023年10月8日、イスラエル南部のネティボット市上空で、ガザ地区から発射されたロケット弾を迎撃しようとする、アイアン・ドーム防衛ミサイル・システムから発射されたイスラエルのミサイル。 © MAHMUD HAMS / AFP

 これまでのところ、ハマスによる先週のテロ攻撃の残虐行為に対するベンヤミン・ネタニヤフ政権の唯一の対応は、暴力によるものしか取られていない。将来の予期せぬ事態を防ぐためには、それ以上のことを行う必要があるだろう。

 アントニー・ブリンケン米国務長官は、ハマスの襲撃を米国本土史上最悪のテロ攻撃と比較することまでした。「イスラエルの人口規模に比例して見ると、これは9/11攻撃10回分に相当します」と同長官は木曜日(10月12日)に述べた。この数字は多少誇張されているとしても、そんな大袈裟な誇張ではなく、このふたつの事件を比較することは、悲劇の規模だけで見る以上に正確だ。

 9/11委員会報告書においては、米国政府が攻撃を予期できなかったと記載されていたが、その最も重大な要因として挙げられていたのは、「想像力」だった。「最も重要な失敗は想像力の問題だった。指導者たちが脅威の重大さを理解していたとは思えない」と著者らは記載していた。

 同様に、イスラエル当局者も、長年にわたり自国への破壊を切望してきた敵対者を前に、同様の愚行を犯した可能性がある。

 「物事は常に、あとから振り返ることでハッキリと見える」ということわざのとおり、あらゆる可能性に合理的に備えることは誰にも不可能だが、イスラエルとパレスチナ間の緊張は長年にわたって蓄積しており、この地域で「火山の噴火」が起こることは、ずっと懸念されてきた。占領下のヨルダン川西岸地区にあるパレスチナ人とその財産に対するイスラエル人入植者による過激派攻撃の件数は近年増加しており、国連の記録によると、2023年上半期だけでそのような事件が591件あった、という。

関連記事:Hamas’ terror attack on Israel was not ‘unprovoked’

 いっぽう、ネタニヤフ首相の右翼国家主義政府は、パレスチナ指導部とのいかなる交渉も拒否し、ヨルダン川西岸のイスラエル人入植者数を2050年までに現在の50万人から100万人に倍増させる意向を表明した。そんなことをすれば大惨事が起こる火種にしかならないだろう。

 とはいえ、このことは、土曜日(10月7日)の襲撃以前からパレスチナ人自身が蛮行をおこなっていなかったことを意味するものではない。例えば6月には、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地近くで、パレスチナ人武装集団2人が17歳の少年を含むイスラエル民間人4人を射殺した。武装集団がハマスの武装組織の構成員であったと思われることは驚くべきことではないだろう。ハマスは、1年前の選挙で勝利し、2007年にガザ地区の支配権を掌握したイスラム過激派組織だ。

 戦闘の勃発が避けられなかったことを示すもう一つの重要な要因には、エルサレムにあるアル=アクサー・モスクという複合施設をめぐる論争も含まれる。ちなみに、このモスクの名前が、今回のハマスのテロリストによる「作戦」名の由来となった。このモスクは、何世紀にもわたってユダヤ人、キリスト教徒、イスラム教徒の間で論争を和らげる存在になってきたのだが、現在このモスクが真の懸念の原因となってしまった。(歴史的背景として、アル=アクサー・モスク複合施設内には有名な岩のドームがある。このドームは、西暦 692 年に建てられたイスラム教の神殿であるが、そこはユダヤ教正統派がユダヤ人の礼拝所として第三神殿の建設を望んでいたのと全く同じ場所だった)。

 4月には、イスラム教徒の崇拝者らとイスラエル治安部隊の間で暴力的な衝突が勃発したが、それは数百人のパレスチナ人がアル=アクーサ・モスクに立て篭もったからだった。それはパレスチナ側が、ユダヤ人らが神殿の丘に入り込み、捧げ物の儀式をおこなうことを警戒してのことだった。そのような儀式をおこなうことは禁止されていたのだが。最終的に、暴動鎮圧用装備に身を包んだイスラエルの警察がモスクに入り込み、50人が怪我をし、数百人が逮捕された。


関連記事:Scott Ritter: Are Hamas fighters using American weapons meant for Ukraine?

 匿名のイスラエル政府当局者は、「タイムズ・オブ・イスラエル」紙の取材に、警察がパレスチナの人々への対応を「やり過ぎ」てしまったため、「アル・アクーサが危険な状況にあるという主張を正当化し、(さらには)イスラエルの敵勢力を奮い立たすことになってしまった」と語った。

 これら全ての要因に想像力の欠如がある。ハマスによる攻撃については予測できたはずだ。イスラエルの外国向け諜報機関であるモサドの探知力からすれば、想像力を呼び起こす必要がないくらい目に見える無数の兆候があったはずなのだから。300億ドル(約4兆5千億円)の年間予算と7000人強の職員を有するモサドは、CIAについで西側で2番目に大きな諜報機関だ。このような巨大な影響力をもつ組織なのだから、このイスラエエルの諜報機関が複雑な諜報組織を駆使して、ガザ地区、少なくともハマス内部に何らかの規模で潜入していなかった、とは考えられない。となれば問うべき疑問:パレスチナの今回の軍事作戦の経過には、長い時間がかかり、多くの関与者があったはずなのに、なぜ誰も(例外はおそらくエジプト人だけ)この攻撃の気配を感じることができなかったのだろう?というものだ。誰が悪かったのかを決めつけるのはいささか時期尚早だが、ネタニヤフ率いるリクード党政権は、事態が落ち着けば、諜報機関の前線の動きについての説明をおこなわなければならなくなるだろう。

 さらにウクライナの状況もある。ウクライナの戦況を鑑みて、イスラエルは外からの援助が受けられない、とハマスは考えたのだろう。というのも、西側諸国政府は、ロシアと戦うウクライナの支援にずっと手をとられてしまっているからだ。この支援の中には、数十億ドル相当の武器支援や金融支援をウクライナに供給していることも含まれる。そしていまや、米国とNATOからの供給が急激に低下するところまできている。ウクライナでの混乱に関しては、イスラエルは中立の立場を取ると宣言しているが、ウクライナでの紛争により西側がイスラエルに与えている軍備も影響を受けているようだ。

 ハマスの指導者層がニューヨーク・タイムズ紙を読んでいるとすれば、今年の1月に出された記事から以下のことを知っていただろう。すなわち、「米国は、大量に存在するがほとんど知られていない、イスラエル国内にある米国の砲弾に触手を伸ばしていて、ロシアとの戦争のためにウクライナから切実に要求されている大砲の砲弾を賄おうとしている」という記事だ。

 この記事はさらに、武器の隠し場所には、「国防総省が中東での紛争で使うための武器や砲弾が置かれて」おり、「緊急時に」イスラエルが使用することも許されている、と報じていた。1300人以上のイスラエル人がすでに亡くなり、3300人以上が負傷しているが、ハマスの民兵たちはいまだにイスラエル領内から追放されていないと報じられている現状こそ、完全なる緊急事態といえるだろう。

関連記事: Mikhail Khodarenok: Israel’s war on Hamas could lead to the end of the Gaza exclave

 ハマスによる攻撃が、第4次中東戦争からちょうど50年たったという象徴的な日に、ウクライナでの紛争のせいで砲弾が不足しているためイスラエル防衛軍の対応力が一番弱くなっている状況で、ガザ地区での市街戦として起こされた、と言って間違いではないだろう。ここにも「想像力の欠如」が見られる。つまり、不倶戴天の敵にとれば、利を得る千載一遇の好機だ。イスラエル側からすれば、そんな状況はきっと見えていたはずなのに。

 イスラエル側でもう一つ警鐘が鳴らされていたはずの事実が、西側世界がウクライナで見せている無謀な姿だ。 つまり、代理戦争による軍事的冒険主義にもとづく動きだ。この動きのおかげで、世界中の民兵たちは危険な伝言を受け取ったのだ。その伝言とは、重大な結果を招くことを恐れずに、敵に対してめちゃくちゃな攻撃をしかけてもいい、というものだ。米国とその同盟諸国の目に余る失態や二重基準が、世界中の冷戦を熱戦地域に変える妨げとなっていたのに。イスラエルとガザ間の冷戦もそうだったはずだ。

 今こそ各国の指導者は想像力を駆使して、次なる世界の大混乱の発生を防ぐべきだ。そうしないと第3次世界大戦が勃発してしまう。

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Re: 遅かった、という事実

拝復 檜原転石さま
ご返信いただき、ありがとうございました。
送っていただいた新たな情報も今後の参考にさせていただきます。
管理人

遅かった、という事実

管理人さん、こんにちは。

亜紀書房には以下のメールで改題を要望しましたが、無視されました。差別語「ブラック」問題では、「無視という検閲」が横行していますが、もちろんそれより強度の検閲、ツイッターでは今野晴貴・河添誠には当然私はブロックされています。ウクライナ問題では反米原理主義批判関連で醍醐聰にブロックされました。かように今は一市民が自由に検閲をできる時代です。

最低最悪の書名──「黒い司法」は映画化までもされて、名誉白人低国の差別語「黒」は白人英語の差別語「black」を超える勢いです。
この恥ずべき歴史の逆流に寺島隆吉さんの新著も加担するわけで、まことに残念な結果になります。








■亜紀書房
https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=791&kw=%E9%BB%92%E3%81%84%E5%8F%B8%E6%B3%95

■亜紀書房へのメール──『黒い司法』という書名について、・・・直ちに改題してください!
http://blackisbeautiful2013.blog.fc2.com/blog-entry-11235.html

Re: 「黒い太縄」の意味?

拝復 檜原転石 さま
貴重なご意見、ありがとうございました。
寺島先生にもお伝えしたところ、今回の新刊はすでに
校了になっていて直すことができない、ご意見は今後
に生かしていきたいとのことでした。
管理人

「黒い太縄」の意味?

■『コロナとウクライナを結ぶ黒い太縄』4巻(仮題)の「まえがき」http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-631.html

寺島隆吉さんは、差別語「ブラック」使用者ですから、「黒い太縄」の黒にも邪悪の意味を込めているのでしょう。
ちなみにシンシア・チョンが「黒い太陽」(ネオナチの記号)という用語を含めた記事を書いていますから、私は「黒い太縄」を「黒い太陽」と誤読していました。

名誉白人低国では黒人の弁護士の著書名が『黒い司法』となるトンデモも通用していますが、もちろん差別語「ブラック」は「左翼」・リベラルが率先して拡散しました。この知的退廃が、私は新型コロナ大騒動問題・ウクライナ問題での「左翼」・リベラル完全崩壊の予兆だったと思っています。
世界の特権には、超富裕層特権・白人特権・男特権がありますが、差別語「ブラック」使用者は白人特権の加害者側に与する名誉白人でしかありません。もちろん白人特権は超富裕層特権と密接に関係します。

新型コロナ大騒動問題・ウクライナ問題は優生学の親玉アメリカ問題に起因するものですが、 この本質に迫る著書であろう寺島隆吉さんの著書名に差別語「黒」が使われていたら支離滅裂です。
ちなみに日本低国の名字には、以下のように黒が沢山使われています。彼女ら彼らは黒に邪悪の意味を込めて名字に採用したのでしょうか?
 大黒 、小黒、 目黒、 石黒、 黒坂、 黒岩、黒崎、黒川、黒柳、黒沢、黒沼、黒沢、黒瀬、黒田、黒石、黒須、黒木、黒江、・・・


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