地図からパレスチナを一掃するイスラエルの卑劣な好機
フィニアン・カニンガム
2023年10月19日
Strategic Culture Foundation
バイデンとイスラエルが民間人の苦しみを軽減することを本当に心配しているなら、彼らはイスラエルに通じるガザの検問所を開くはずだ。
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、敵のアラブとイランが「イスラエルを地図から一掃する」ことを望んでいるとイスラエル指導者連中が非難することがよくある。この告発は、暗黙にナチスを含意し、相手はイスラエル国家を全滅させる邪悪な計画を抱いていると描きだすのを狙っている。
皮肉なことに、過去二週間にわたるイスラエルとパレスチナの暴力エスカレーションは、何十年にもわたってシオニストの夢を悩ませてきたパレスチナ問題を最終的に解決する機会をイスラエル過激派に与えているようだ。
10月7日のハマスの大量殺戮をイスラエルの「9/11の瞬間」とベンヤミン・ネタニヤフは呼んだ。
ハマスの銃とロケット攻撃以来、ネタニヤフ政権は毎日いつものイスラエルの血の欲望を遙かに超えた復讐でガザ地区を攻撃している。広範囲にわたる無差別空爆とパレスチナ民間人殺害は、イスラエルの基準から見ても衝撃的だ。
10月7日にハマスに殺された1,300人のイスラエル人と比較して、パレスチナ人の死者数は、これまでのところほぼ3,000人近い。更に1,000人のパレスチナ人が瓦礫の下に埋もれ行方不明になり、10,000人近くが負傷している。暴力と病院破壊から逃れようとする民間車列へのイスラエル爆撃は、今後数日間で死者数をさらに増やすだろう。
ハマスが犯した凶悪な殺人にもかかわらず、パレスチナ民間人のこの虐殺の正当化は絶対にあり得ない。
イスラエル国家によるこの毎日の虐殺に直面したアメリカとヨーロッパ政府の沈黙はぞっとする。欧米はイスラエルの戦争犯罪を支持し教唆に加担している。
重要なことに、恐ろしい爆撃は、パレスチナ人が飛び地にとどまるのを不可能にする食料、水、燃料など基本的な人道上の必要性に対するガザ地区の完全封鎖を伴っている。彼らはエジプトと国境を接するガザ南端に一斉に移動するよう命じられている。
ガザの領土に国境検問所は三カ所しかない。北のエレズ検問所と南のケレム・シャローム検問所はどちらもイスラエルに入るものだ。この二つの検問所は閉鎖されている。ガザ南部にありエジプトに通じるラファの第三検問所は、イスラエルがガザで作り出している爆撃地獄から抜け出す唯一の経路として交渉されている。
ネタニヤフが言及した「9/11の瞬間」は最も陰険な計画、つまりパレスチナ人を領土から完全排除する「最終的解決策」を実施する好機に思える。テルアビブの現政権を構成するファシストにとって、これはパレスチナの国家的存在を領土から消すシオニスト・プロジェクトを完成する重要な好機だ。ガザが消滅すればパレスチナ国家は消滅するだろう。
密かに望んでいた外国戦争を開始し、地政学的な敵に対し全面的支配力を行使し、自国民に対し広範な国家監視力を発動する口実として、2001年9月11日のテロ攻撃をアメリカ帝国の計画者連中が利用したように、イスラエル国家は、10月7日のハマスの残虐行為を、より大きな目的のために利用しているのだ。彼らの真っ只中にいるパレスチナ人を根絶するという鬱積していた計画を解き放つために。
ほぼ30年間、アメリカが支援した歴史的和平プロセスは、パレスチナ人にとって身勝手な行き詰まりに他ならなかった。問題は、その間、終始ワシントンとテルアビブが口先だけで支持したパレスチナ国家創設という少なくとも名目上の選択肢があったことだ。
だが今やイスラエルはパレスチナを地図から完全に一掃する可能性がある–永遠に。
今世界が目にしているのは、もう一つの「ナクバ」、つまりイギリス植民地パレスチナ委任統治領からイスラエル国家が最初に形成された1948年にパレスチナ人が受けた大惨事だ。その後、約700万人のパレスチナ人が土地を奪われ家を失った。彼らの多くは、ヨルダン、レバノン、シリアなど近隣諸国で恒久的難民になった。今日に至るまで、彼らの子孫は彼らのパレスチナの故郷に戻ることを禁じられている。
卑劣な歴史の木霊の中、75年後、今ガザの230万人の人々は爆弾が降り注ぐ中、脱出を余儀なくされている。ガザの一部パレスチナ人は、これが隠された永久追放計画なのを恐れ、周囲の爆撃テロにもかかわらず、退去するのを拒否している。
パレスチナの民間人は安全のためガザを離れるように命じられているとイスラエルとジョー・バイデン大統領のアメリカ政権は皮肉なことに主張している。アメリカは今後数日で起きると予想されるイスラエルによる地上侵攻を支持している。東地中海にアメリカ空母打撃群が二つ存在しているのは、パレスチナ人を支援するため軍事的に介入しないようにと言う他の地域諸国に対する警告だと思われる。
尊敬される調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュは、ネタニヤフの戦時内閣がハマスの存在を消し去るためガザ地区全体の抹殺を計画していると言うイスラエル情報筋を引用している。イスラエル軍はアメリカが供給した地下50メートルで爆発可能な二トンのバンカーバスター爆弾の投下準備をしているとハーシュは報じている。
この延長で、極悪非道な基本計画の一部は、パレスチナ人をエジプトのシナイ砂漠に大量追放し、1948年のナクバで、ヨルダンやレバノン、シリアに逃亡した後の難民に降りかかったと同様の恒久的テント村で暮らすよう期待しているのだ。
「民間人死傷者を最小限に抑える」ためガザに人道回廊を設置する方法を模索しているとバイデン政権は主張している。民間人の大量殺戮を含む、イスラエルが望むあらゆる復讐行動をとるための完全かつ無制限の軍事的支援を与えながらだ。
バイデンとイスラエル人が民間人の苦しみを軽減したいと本当に心配しているなら、彼らはイスラエル領に通じるガザの他の二つの検問所を開くはずだ。しかし彼らはそれをしていない。明らかに、検討されている唯一の検問所はエジプトの検問所だ。それはネタニヤフ政権が長い間切望してきた民族浄化を促進するためだ。
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暗いご時世に爆笑記事を読んだ。西日本新聞記事。てっきり本人かと思ったが、ザ・ニュースペーパー山本天心さんのスガ前総理。
Alex Christoforou YouTube 冒頭はミッチ・マコーネルのテレビ発言「新たな悪の枢軸は潰す」おまゆう
McConnell, Axis of Evil. Blinken, Hamas-Putin threat. Milei-Massa run-off. Swiss Green collapse. 35:10
耕助のブログ Jonathan Cook記事翻訳
デモクラシータイムス
【横田一の現場直撃 No.238】◆岸田崖っぷち 補選等1勝1.5敗 ◆所沢野党勝利 房穂不敗神話? ◆万博上振れ、維新は責任転嫁 20231023 1:04:45
「アメリカが中東で参戦すればハルマゲドン(世界最終戦争)へ!」
【本日のニュースの連撃! 2連弾!】
【第1弾! イスラエル軍が、退去命令に従わずガザ北部に残ることを選択した住民に対し「テロ組織のパートナーと特定する」と一方的に宣告!】老人や病人など身動き取れない身体的弱者まで、北部に残っているというだけで、イスラエル軍の標的とされる可能性が!! これは無差別のジェノサイドではないのか!(『ミドル・イースト・アイ』、2023年10月21日)
【第2弾! ガザでイスラエルの空爆による瓦礫から負傷者を救出する民間防衛隊や救急隊まで標的にするイスラエル軍!】サディスティック過ぎるイスラエル軍の封鎖と攻撃! ガザ封鎖による燃料不足で救出に必要な重機の投入にも悪影響! ヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍が難民キャンプを空爆! 医療従事者2人が死亡!!(『ミドル・イースト・アイ』、2023年10月21日)
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アリストファネス「女の議会」を巡って
かつて加藤周一は美しい風景の一つとして英国の田園を挙げていた(「再び英国から」 『山中人閒話』 1987.4 朝日選書または福武書店)。しかし当時,英国を始め世界では戦争反対の声が高まっていて,英国の様子―組織されない女の運動を詳細に描いていた。こういう表現に小生は多くを学んだが,この文章について強く記憶に残っていることが2つある。一つは題名が「再び英国から」であるから幽霊の話であろうと推測したが,内容は女たちの政治運動に関わるものであったので,驚いた覚えがある。二つ目はアリストパネスという古代ギリシア人作家の紹介である。のちに「アリストファネス」と書き改められたが,彼は「女の議会」という戯曲を書いた。この戯曲はパロディだそうだ。しかし小生は『女の議会』をなぜ何故思い出したのであろうか。
それは今月20日の『マスコミに載らない海外記事』でケイトリン・ジョンストン氏の記事「男性が戦争を始めると不平を言う戦争女王ヒラリ-・クリントン」を読んだからである。しかしこの記事を読んで男と女のうちどちらが戦争を始めるのか分からなくなったからでもある。すなわちアリストファネスによれば男たちが戦争をする。そこで女たちは,当時のアテ-ナイとスパルタの戦い(ペロポネソス戦争)を終わらせるために、両都市の女が手を結び、セックス・ストライキを行うという、下ネタに満ちた喜劇である(ウィキペディア)が,英国のサッチャ-元首相やV.ヌ-ランドなど男に戦争をけしかけるのは女であるから,どちらが戦争という誘惑に駆られているのかハッキリしない。これは男にも女にもいろいろあらあなということでもないだろう。例えば権力に近いと残虐性ないし好戦性を発揮するのかもしれない。例えば権力に近いと,社会的に地位が高いほど御真影を飾るという話を加藤はしていた。
一方,日本では労働運動が衰退し古代ギリシアのような活気はない。しかしロシヤ製の,極超音速ミサイル「サルマット」の前に全く役に立たないトマフォ-クを400発も買い込む日本岸田政権。もちろん最高時速はサルマットがマッハ27,トマフォ-ク5であるので実戦でも役に立たない。しかも「国際紛争を武力によって解決しない」という日本国憲法に反する防衛政策のなので費用対効果の面でも役に立たない。しかしそれだけではない。
ミサイル戦争はボタンを押すだけである上に女の方が男より知能が高いので正確に計算して運用できる。女性差別だという人がいるがそうではない。現に東京のある大学等では入試の得点が低い男性受験生に加点されて男の数の合格者が多くなるように配慮されていた事実からも明らかである。だから戦争は女に任せろという意見が出て来る。なるほど加藤が「女の議会」を紹介してくれた意味が分かる。
さて残虐さ,残虐性についてはどうだろうか。今パレスティナで急浮上した問題,例えば『民族浄化』。かつてオルブライト国務長官はイラク侵略戦争について問われて50万人の子どもが殺されたが,殺されるだけの「値打ちがある」と応えたそうだ(ウィキペディア)。子どもだけでも50万人の犠牲者を出すことはジェノサイドを狙った民族浄化の一つではないだろうか。
またリビアを破壊したクリントン国務長官。ウクライナで多くの難民を産み,兵士の死者を50万人以上を出したネオコンのV.ヌ-ランド次官など女の方が人を殺し人権侵害をしても目的達成のためなら平気な女たち。果たして人間であるのかどうか疑わしいが,残虐さにおいて西太后に勝らぬとも劣らないのではないだろうか。もちろん女が権力の中枢に入ると,あるいは権力者になると残虐な行為を何とも思わなくなるのかもしれない。
追記:『再び英国から』の最後の4行は次のようである:
昔ギリシャの男たちは,しきりに戦争をした。そしてアリストパネスは『女の議会』を書いた。今では超大国の政府が核武装をして,同盟国の政府もいよいよ深くその事業にまきこまれようとしている。アリストパネスならば,救い様はもはや女の決心によるほかない、というかもしれない。_
この最後の文章を読んで思い浮かんだことは2つ。一つは同盟国の政府とはどこなのかということ。この文章が書かれたのは1987年だから,カンボジャを除いて日本政府はまだ海外に出兵していなかった。しかし中曽根科学技術庁長官の時代以来日本は原子力発電所を造って来た。原爆を造るためであった。したがって加藤が指摘するように,自民党政権はプルトニウムをもつようになり核武装にのめり込んでいった,つまり中曽根以降の自民党政権は,核武装競争に「まきこまれる程度」が増していった時代と言えよう。
浮かんだことのもう一つは「アリストファネス」のいう「救い」は「女の決心」によるのかどうかということである。「女の決心」一つで「戦争」か「平和」が決まるものなのかどうか。古代ギリシャで女が権力の座に登ることはなかったと言えようが,イスラエル-パレスティナ即時停戦案に賛成しなかった自民・公明党政権の中の女性議員たちは権力の中枢にあって「民族浄化」に賛成だということになる。しかしそれだけではない。
日本のある議員某が日本の人口は7千万人程度がいいと言ったように,人口削減の問題がある。人口削減のためには有効な手段は戦争が一番である。ウクライナを見よ。パレスティナを見よ。戦争が非対称であればあるほど片方の死者が多く出る。その次に有効なのは経済制裁。例えばイエメンやク-バ(キュ-バ)あるいはシリアやパレスティナそしてソマリアのように医薬品が容易に手に入らない。三番目に有効なのはワクチン殺人である。例えば超過死亡数をみれば,ワクチンによる殺人がこの約3年間に大幅に増えていることが分かる。そして第四にマスゴミ・TVやジャ-ナリストが言わない新自由主義経済がもたらす貧困の問題がある。貧富の差が大きければ大きいほど貧乏人は早く天国へ先立つ確率が高いから人口削減に役立つ。
しかし誰が一体このような人口削減を企てたのであろうか。
投稿: 箒川 兵庫助 | 2023年10月25日 (水) 02時03分