« 2023年10月 | トップページ | 2023年12月 »

2023年11月

2023年11月30日 (木)

イスラエルが戦争犯罪を行い隠蔽するのを助けるアメリカ

2023年11月22日
Moon of Alabama

 

 いくつかの見出しは実に奇妙だ。

 

 攻撃を阻止すべく援助団体の場所に関するデータをアメリカはイスラエルに送った- Politico

 

 イスラエル占領軍による頻繁な虐殺を長年見てきた人なら誰でも、この見出しは本当はこういう意味だとすぐ理解するだろう。

 

 パレスチナ支援集団を爆撃するよう、アメリカはイスラエルに標的データを提供している - Politicoの本当の見出し

 そして実際。

 

 ガザ地区の人道支援団体施設への攻撃を防ぐため、数週間前からイスラエルにバイデン政権は人道支援団体の所在地を提供してきた。しかし、イスラエルはそのような場所を攻撃し続けている

 

 やりとりに詳しい三人によると、イスラエル政府に伝えた情報には、病院を含む多数の医療施設のGPS座標と、少なくとも1カ月間のガザ援助団体の移動情報が含まれていた。公の場で話すことで、支援団体がガザで活動するのがより困難になることを恐れたため全員匿名だった。

 

 それでもなお、病院を含む援助施設内や周辺でイスラエルはハマスに対する作戦を開始し、建物を破壊し、燃料やその他の重要な物資を遮断している。

 

 これはハマスに対する戦争ではなく、パレスチナの人々に対する戦争だ。イスラエル国軍が日々行っている戦争犯罪に加担しているのをアメリカ政府は知っている。アメリカの防衛本能は、そのような犯罪が行われた証拠を全て隠すため最善を尽くすことだ。

 

人質取り引きで、自分達の戦略が機能している証拠をバイデン政権高官は見ている-Politico

 

停戦が長期化するとは考えていないと政府高官は述べた。そして、多くのジャーナリストがガザに入り、ガザの惨状を更に明らかにし、世論を反イスラエルに変える機会を与える意図しない結果が生じるのではないかという懸念が政権内にはあった。

 

 「我々がこういうことをしているのを誰にも知らせるな!」

 

 人質取り引きに関する注記。

 

 いかなる一時停戦や長期にわたる停戦が始まる数時間前に、イスラエルは常に爆撃と虐殺のレベルを上げる。

 

 今日は、ガザの人々が経験したことのない最悪の日になる可能性が高い。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/us-is-helping-israel-to-commit-and-hide-war-crimes.html

----------

 

 テレビ報道番組と称するもの実態は洗脳プロパガンダ虚報。そうと知りながら、こわいもの見たさに、たまに呆導洗脳番組を見る。

 

 感想は「蛇をたべる女」を覚えている子供時代に見た神社縁日テント小屋見世物以下。闇の国家に選ばれた別世界の司会者やゲストが強烈な虚報を平然と語る。見世物は子供でも笑い飛ばせたが、テレビ・虚報洗脳番組、大人がいつ見ても「恐ろしい」。ガザでのイスラエル爆撃に負けるとも劣らない一方的虚報爆撃。

 

 Alex Christoforou

 

  ウクライナをNATOに加盟させるとNATO事務総長。
  ウクライナ・ブダノフ情報総局長の妻が重金属中毒で入院。内紛か。

Kiev poisoning. EU is paradise. Populist war fatigue. Elensky dreamer of the year. 41:05

 

 東京新聞朝刊一面

米軍オスプレイ墜落

弾薬など「ライセンス生産品」自公、第三国に輸出承認

 

 デモクラシータイムス

 

他国軍隊に殺傷兵器をあげる?~平和国家を揺るがす大問題【半田滋の眼No.91】20231115 32:34

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

誰がハマスに資金提供したか。カタール(と米国)。誰が容認したか。ネタニヤフ首相。2019年リクード党会議で「パレスチナ国家樹立を阻止したい者はハマスの強化を支援する必要がある」。オルメルト元首相は「分割統治」という危険なゲームでカタールの資金提供を容認したと非難

 

 日刊IWJガイド

 

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! 非常な危険性が問題視されている第一三共の「メッセンジャーRNAワクチン」とMeijiSeikaファルマの「レプリコンワクチン」を厚労省が承認! 重大な薬害を招来する可能性があるにもかかわらず、拙速の承認!!】(『TBS NEWS DIG』2023年11月27日ほか)

【第2弾! イスラエルは負けるかもしれない!? ジャパンハンドラーの巣窟で、ネオコン(親シオニスト)が集結するシンクタンクのCSIS(戦略国際問題研究所)が、「異例」の「弱気」のレポートを発表! その実際の狙いとは?】(『CSIS』2023年11月7日ほか)

2023年11月28日 (火)

NATOとイスラエルの超強力なおとぎ話に勝てないロシアのハードパワーと中国のソフトパワー

デクラン・ヘイズ
2023年11月16日
Strategic Culture Foundation

 

 ウクライナ、韓国、イギリス、ドイツは世界最強軍隊リストの半分を占めるが、アメリカ政府の明示的許可なしには活動しない。

 

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

 

お問い合わせ:[email protected]

 

 最近のこのインフォグラフィック記事は、世界の十大軍事大国を列記している。一位はロシアで、アメリカと中国がそれに続く。4位から10位の順で、イスラエル、韓国、ウクライナ、イラン、イギリス、ドイツ、トルコが続く。

 

 

 まず第一に、ローマ帝国や、実際最盛期の大英帝国ほどに、アメリカ合州国は自律的ではなく、リストの半分、イスラエルやウクライナ、韓国、イギリス、ドイツは、アメリカ政府の明確な承認なしには活動しない。かくして、ロシア人女性や子供虐殺で、10年以上ウクライナはうまくやってのけているが、アメリカ合州国や、イギリスやドイツや、他の地方総督が、その気になれば、まさに、その日に大量虐殺を止めねばなるまい。犯罪組織として、ウクライナは非常に成功しているが、軍事大国ではないのだ。

 

 ロシアとイランをリストに載せているのは、イラクでの犯罪的大量虐殺前に、ここや、ここや、ここや、ここや、ここや、ここや、ここで、NATOマスコミが、いかにイラク軍を誇大宣伝したかを彷彿とさせる。必然的にイランは様々な防衛兵器システムを開発しなければならなかったが、今後12カ月、レバノンやシリアやイエメン、そしてイラン自身で、それらがいかに効果的か示すだろう。アメリカ政府やイスラエルという怪物子供にとって遙かに危険なのはイランがソフト・パワーや外交を利用し、肥沃な三日月地帯や、その先で反帝国主義同盟を構築していることだ。中国というフレンチ・カンカンの踊り子は少なくとも大量メモを取るべきだ。

 

 あくまで私見だが、カンボジアやラオスのチ・トンネルをアメリカが爆撃したのと同じやり方で、ガザや南レバノン、シリア、イラン自体をアメリカ合州国とイスラエルという私生児が爆撃すると私は予想している。『フルメタル・ジャケット』の登場人物ハートマン砲術軍曹が説明した通り、神がアメリカ海兵隊を愛する理由は、イスラエル同様、見るもの全てを彼らが殺すためだ。そしてイスラエル同様、何度も何度も連中は何の罰も受けず逃げおおせている。

 

 韓国は、このリストの奇妙な追加だ。朝鮮半島の役割は、北はロシアと中国、南は日本との間の緩衝地帯として機能することだ。万が一中国のカンカン踊り子にとって不利な状況が始まれば、再び北のいとこの封じ込めで、韓国は手一杯になるだろう。物事の大きな構図で、映画『カサブランカ』のハンフリー・ボガートの表現を借りれば、この狂った世界で、彼らに何の価値もない

 

 予選落ちした日本は違う見方をしている。彼らは世界最高の海軍の一つであるだけでなく、中国に真珠湾攻撃を仕掛けるようアメリカが日本を訓練している。そうなれば不活発な中国の強い反発を招き、誰が北東アジアの第一人者かが全て帳消しになるだろう。確実に、中国の反応は、日本の桜の季節を避ける良い理由になるはずだが情けないことだ。

 

 日本の軍事力を評価する上で問題なのは、日本、韓国、台湾、全て属国で、アメリカの帝国主義計画で単なるアジアの代弁者にすぎず、アメリカこそアジアの重要な決定を下すハブであり続けるとアメリカが意図的に決めていることだ。1945年以来、それは見事に機能してきたが、中国が大いに取り乱して、例えば東京の繁華街にミサイルの集中砲火を浴びせた時に、それがどう機能するか見てみよう。

 

 一方中国は、謎の中にあって、謎に包まれた謎である謎、チャーチルが言うロシアの生まれ変わりになりたがっている。中国が大国になりたいなら、大国らしく振る舞い始めるべきで、ガザに関する陳腐なオウム返しや、その日の話題になるようなことを国連で言っているだけではいけない。誰も、とりわけパレスチナ人は使い古された中国の演説など必要としていない。レバノンとシリアの領土主権をロシアが守るのを支援するため、レバノンとシリアに中国軍を派兵をする準備が整うまで、彼らは我々全員のために尽くし、黙っているべきなのだ。

 

 イランやロシアと中国が何らかの緩やかな同盟関係にあるなら、両国の共通目標が何であれ、それに応じて中国は行動すべきだ。全当事者が何をすべきか、様々な役割をどう分担するか合意した場合、同盟は最も効果的だ。シリアやウクライナや他の場所で死ぬのはイランやロシア兵の仕事ではないが、中国は自分の商売を軌道に乗せる契約を準備するばかりで、中国がそのように考えて行動し続ければ、彼らは自らの破滅の種を蒔いていることになる。

 

 先祖に対し西ヨーロッパが集めた二つの最大軍隊を、ロシア国民と国が完全壊滅したことをロシアの子供全員良く知っていると私は思う。ドイツ国防軍は第一級の軍隊で、1939年9月以前、世界最大かつ最も偉大な軍隊を擁していたフランス軍を早々打倒したのを忘れてはならない。

 

 だが彼らは電撃戦、つまり彼らに合った斬新な電光石火の戦争方法でそれを成し遂げたので、彼らと同盟諸国が愚かにも東部戦線で没頭した激しい激闘で、ドイツのベルント・フォン・クライスト大佐が巧妙に表現したように、同じ赤軍アリ・コロニーに骨まで食べられてしまう前に、赤軍アリの巨大集団コロニーを象が殺したわけではない。

 

 しかし、ドイツ国防軍に公平を期すために言うと、たゆまぬ絶え間ない戦争は彼らの指導者のイデオロギーが要求したのだ。第一次世界大戦や第二次世界大戦の時と同様に、自分たちの偉大な世代(GI)の手口、最小限を与えて最大限を得る手口が再び再現できると考える同じ狂信的イデオロギーが、アメリカの共和党と民主党に蔓延しているのを我々は目にしている。

 

 ロシア軍がウクライナで負けていれば、労せずして得た楽しい時代がアメリカに戻った可能性はあるが、そうならなかったので、再びパレスチナの子供がNATOの屠殺場に殺到する番なのだ。そして、ガザの集中治療室にいるパレスチナ人の赤ん坊は、ウクライナのチェチェン軍より遙かに容易で、より伝統的なアメリカの標的だと確実に言える。

 

 ドイツ国防軍を打ち負かすため最大限のものを与え、最小限を得たイギリスは、スペイン無敵艦隊時代から、陸軍国ではなく偉大な海軍国だったことを覚えておくべきだ。二つの世界大戦でドイツ軍は正しくイギリス海軍を恐れていたが、陸軍にはあまり関心がなかった。

 

 ここでの要点は、インフォグラフィックのようなランキングは非常に誤解を招くことだ。大日本帝国海軍はそれ自身は優秀だったが、日本陸軍と適切に協力し損ねたのは、彼らにとって最高の時ではなかった。

 

 ベトナム人虐殺作戦でのアメリカも同様だ。中央ヨーロッパで、ソビエト連邦との戦争を一つだけ戦うようアメリカ人は訓練されていたため、ヴォー・グエン・ザップがテト攻勢を開始した時、アメリカは軍事的に彼の策にはまった。アメリカが攻勢を巡るメディアや外交戦争に敗れたのは、また別の問題だ。

 

 インフォグラフィックの単純で直線的な方法で軍事能力は評価できない。現状、アメリカはイスラエルとレバノンの沖合を徘徊する世界最大の艦隊を保有しており、もし彼らが勝利しなければ、スペイン無敵艦隊壊滅以来、最大の海軍番狂わせになるだろう。

 

 なぜなら、ウクライナ残滓帝国を、ヨーロッパ人として、世界大国として我々は無視して構わないが、それでもなお、アメリカとイスラエルの相棒が連中のハイテク大量殺戮手段が優勢であり続けられるかどうかの問題が残るのだ。誰が知ろう?

 

 アメリカと、その飼い犬連中は、ロシアと連中が照準を合わせている連中が、夢見ることしかできない多くのソフトパワーを指揮している。終わりなき戦争犯罪をイスラエルが逃げ切る伝統的な甘い対応と、兵器化されたNATOのロシア嫌いを比較対照するだけで、それがわかるだろう。例えばベトナム核攻撃を熟考する合間に、元大統領ニクソンが、現代イランを酷評し、第二次世界大戦におけるヨーロッパ・ユダヤ人の枢軸国による扱いについて、なぜアメリカがイスラエルに大きな借りがあるのかを説明している。

 

 22歳のイスラエル系アメリカ人の二重国籍者でイスラエル国防軍戦車司令官オメル・ノイトラが「ハマス」の襲撃で捕らえられ、彼は「ホロコースト生存者の孫」だと強硬派BBCは報じている。だがノイトラが捕虜になったのは彼の祖父母がヨーロッパからアメリカ合州国やパレスチナに移住したからではなく彼がガザで戦車を指揮していたからだ。

 

 そして私が以前説明した通り、ベラルーシやポーランドもプーチンの家族や、他の何千万人ものロシア人と同様、あの戦争でひどい苦しみを味わった。彼らにも、もちろん、ネタニヤフやルパート・マードックのスカイ・ニュース狂犬連中が、ヨーロッパを拠点とするヒトラーの取り巻き連中のヨーロッパ犯罪のせいにしようとしているパレスチナ人にも、何の褒賞もない。

 

 プーチンがレニングラード包囲戦の生存者の息子で亡くなった兄の弟だという事実を脇に置けば、北ガザを徒歩で脱出した人々の何人かは実際ナクバ1.0の生存者で、アメリカ市民で戦争犯罪人と思われるオメル・ノイトラのようなイスラエル人戦車長から命がけで逃げるのではなく、平和に晩年を過ごすべきであることだけに注目しておこう。

 

 この厚かましさ、実にとんでもないウソをつき、真顔で道徳的な高みに立とうとする能力は巨大な軍事資産だ。ガザの瓦礫の中からヒトラー著の手付かずの本をイスラエル国防軍が見つけたというイスラエルのヘルツォーク大統領の主張は彼と腐った家族全員とともに法廷で笑い飛ばされるべきだが、強力なイスラエルとアメリカによるそのようなウソの絶え間ない繰り返しは、これら組織が戦争目的実現を可能にする上で実に効果的だ。

 

 もちろん、戦争犯罪人ネタニヤフ提案も同様で、イスラエル友の会の指導的立場にある軽薄で連続戦争犯罪人のトニー・ブレアを、ある種のガザ調停者として任命し、ドードーのような絶滅の道を進みたくなければ口を閉ざすよう、全てのアラブ指導者に命じられる。ネタニヤフやイスラエルを代表して国連で踊るピエロが、その地位に留任していることや、イラクのアブグレイブ刑務所でブレアが終身刑に服していないことが、あらゆる意味ある計算の中心になければならない恐るべきソフトパワーを示している。

 

 イスラエルとアメリカの指導者連中は皆頭がおかしいと言うのが無条件反射反応のはずだろうが、それは間違いだ。大企業支配を実現するため多額の割増金を払ってこそ、アメリカ政府の価値があるのだから、100万人のウクライナ人やパレスチナ人が数百人の国連要員と共に殺害されるのを許すのは、イラクで100万人の子供を虐殺する価値があったのと同様、アメリカ-イスラエル同盟にとって、その価値があるのだ。

 

 何千人ものパレスチナの子供の遺体の写真や、無邪気に死んだ子供のため雨の中抗議する幼いアイルランドの子供の写真を見る時、これら悪党連中の一方的な果てしない悲哀物語を聞くのに私はうんざりする。ここや、ここや、ここや、ここや、ここに、いにしえの故郷イスラエルに帰る中国人のほら話がある。私の素人目には、これら中国系ユダヤ人は他の中国国民と見分けがつかないように見えるが、中国系ユダヤ人共同体のほら話は、少なくとも、イエス・キリストがローマ人に反旗を翻した後、日本に籠もって家族を育てたという1930年代の日本のたわごとと同じくらい邪悪だ。これら中国系ユダヤ人の話は、何世紀も前に中国に流れ着いたバビロニアのユダヤ人商人の子孫だと私は想像するが、それはモーセ以前からそこに暮らすキリスト教徒やイスラム教徒を差別する宗派的、至上主義イスラエル国家にとって更なる保険に過ぎない。

 

 冒険家といえば、ウクライナのゼレンスキー大統領が融資を要求しているが、これは彼が卑しい男性ストリッパーだった頃の喜劇のおきまりの一環だった。卑劣な呪いとは対照的に、中国の台頭と、それに対するアメリカの破壊的対応を正確に予測した伝説的なシンガポール指導者リー・クアンユーがいる。

 

 インフォグラフィックのリストに入らなかったインドと上記最終候補リストで最下位になったトルコの役割を考える時、その破壊を考慮に入れる必要がある。パレスチナ人に取って代わるべく、イスラエルに10万人の労働者を送るインドの計画は、インドがかつて見せたパレスチナ人との連帯とは遙かにかけ離れており、中国も注意を払わなければならない。

 

 湾岸諸国からの資金援助で、西は占領下のキプロスから東は中国の新疆ウイグル自治区まで広がる汎テュルク系カリフ制を建設するエルドアンの計画と一緒だ。そしてトルコは、またもやヨーロッパの病人ではないかもしれないが、ゼレンスキーの腐敗した残滓帝国と同様、あまりに多くの病気や死や破壊が蔓延している。栄養十分なハゲタカのように、一層多くの死骸を求めてトルコとインドがあちこち動き回る中、全ての目はリストで3位に入った中国に釘付けにならざるを得ない。中国がインフォグラフィックのリストで第三位にあるにもかかわらず、シリアとウクライナでロシアが厳しい試練にある中、常に他人の負傷の上で繁栄できると中国が想像し、そう考える限り、深刻な競争相手攻撃対象リストからいつでも削除できるとアメリカ合州国や、その多くの現地総督は知っていて、ぐっすり眠れるのだ。パレスチナを中国が支持しなければ、喉を掻き切られる番が確実に中国に回ってきた時、立ち上がるには遅すぎるだろう。

 

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/11/16/russian-hard-power-chinese-soft-power-cant-trump-the-super-powered-fairy-tales-of-nato-israel/

----------

 

 長年戦争を報道してきたクリス・ヘッジズが語る 「最大の悪は戦争」 YouTube

 

Chris discusses: The Greatest Evil is War. 1:01:14

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

日経「米中、東南ア投資で火花。昨年、総額33兆円で最高 安定・内需に魅力、米国と中国の覇権争いを背景に、両国との関係を等距離に保つ「緩衝地帯」として投資を集める。投資の中心が半導体、EV,電池などの先端領域に移り、日本の企業は投資に後ろ向き。日本の影は薄くなってる」

 

 日刊IWJガイド

 

はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>本日午後6時から、「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?~岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー続編」をフルオープンで生配信します!

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! 東部戦線異状あり! 第2のバフムト「アウディイフカ」でロシア軍が第3波の突撃総攻撃!】6月のウクライナ軍の鳴り物入りの「反転攻勢」から約半年! 現実にはウクライナ軍は何も戦果をあげられず、膠着状態にあったが、ついにロシア軍が逆に攻勢に!(『ウクラインスカ・プラウダ』2023年11月24日ほか)

【第2弾!「ボリス・ジョンソン元英国首相が、(2022年春の)モスクワとキエフの和平合意を狂わせる上で重要な役割を果たした」と、ウクライナ与党党首で和平交渉のウクライナ側首席交渉官だったデイビッド・アラハミア国会議員が爆弾発言!】ウクライナを対露戦争へと追いやっていった英国の責任は大きい! 指弾されるべき!(『RT』、2023年11月24日)

2023年11月27日 (月)

ウクライナに和平交渉を促す

2023年11月18日
Moon of Alabama

 

 ウクライナの戦争を「欧米」があきらめつつある多くの兆候の一つをラリー・ジョンソンが見いだした。

 

 今週の「当前の分析」賞はウォール・ストリート・ジャーナル論説記事「ロシアの敗北に関する呪術思考を終わらせる時が来た」のユージン・B・ルーマーだ。これを理解するのに彼は22ヶ月しかかからなかった。彼は物覚えが悪いかもしれないが、とうとう夢の世界から目覚め、ウクライナ・プロジェクトがトイレで渦巻いているのを理解し始めているのを褒めてあげよう。

 

  ユージン・B・ルーマーは、ワシントン DC の国防大学国家戦略研究所上級研究員だ。それ以前は、国務省、国家安全保障会議やランド研究所に勤務していた。

 

 経歴にもかかわらず、彼は現実を認めるのに苦労しており、依然たわ言を語る必要性を感じている。下記はその一例だ。

 

 時間が味方してくれると信じる理由がプーチンにはある。最前線で消耗戦となったロシアが敗北している兆候はない。ロシア経済は打撃を受けているがボロボロではない。逆説的だが、6月のエフゲニー・プリゴジン反乱未遂後、プーチンの権力掌握は強化した。戦争に対する大衆支持は依然堅固で、プーチンに対するエリートの支持は崩壊していない。

 

 そう。ロシア経済は4%成長に向かっているほどボロボロで、防衛産業は、ヨーロッパとアメリカ合州国を合わせた量を生産し、新しい、より強力な無人機を製造し、ロシア全土の店舗はあふれかえっている。それが「ボロボロ」なら、私にもわけてほしい。

 

 公式外交政策支配層がタオルを投げている更なる兆候は、フォーリン・アフェアーズの最新版で見られる。元外交問題評議会議長リチャード・ハースがウクライナを交渉に向かわせるようバイデン政権を促しているのだ。

 

 ウクライナでの成功を再定義する - 新戦略は手段と目的のバランスを取らなければならない - フォーリン・アフェアーズ - 2023年11月17日

 

 そう、アメリカとNATOとウクライナはロシアとの戦争に負けた。それを勝利として再定義して、残りは忘れよう。

 

 ロシアの侵略を逆転させようとするキーウの2回目の戦闘シーズンを雨と寒さが締めくくる中、ウクライナの反攻は行き詰まっているように見える。同時にウクライナへの軍事的・経済的支援を継続する政治的意思は米欧双方で損なわれ始めている。この状況は、ウクライナとパートナーが追求している現在の戦略の包括的再評価を必要としている。

 このような再評価は不都合な真実を露呈する。すなわち、ウクライナと欧米諸国は、目的と利用可能な手段間の明白な不一致を特徴とする持続不可能な軌道をたどっている。キーウの戦争目的は、ウクライナ領からロシア軍を追放し、クリミアを含む領土の一体性を完全に回復するというもので、法的にも政治的にも揺るぎないままだ。しかし、戦略的には手の届かないところにあり、近い将来そしておそらくその先も手が届くまい。

 

 達成可能な目標を設定し、手段と目的を一致させる新政策を打ち立てる取り組みをワシントンが主導する時が来た。ウクライナがロシアと停戦交渉を行う用意があると同時に、軍事力を攻撃から防衛に切り替える用意があることを中心とする戦略に関して、ウクライナや欧州の同盟諸国とアメリカは協議を開始すべきだ。

 

 防衛は攻撃と同様、ある程度のパワーバランスが必要だ。砲兵力と空襲能力でロシアが10対1で優位に立っているため、ウクライナが防衛線を維持する方法はない。したがって、以下は単なる空想にすぎない。

 

 ウクライナの停戦提案をロシアは拒否する可能性がある。しかし、たとえクレムリンが非妥協的だと証明されたとしても、ウクライナが攻勢から守勢に移行すれば、兵士の継続的な損失を抑え、長期的防衛や復興に、より多くの資源を振り向けられ、キーウが達成可能な目標に向けた実行可能な戦略を持っているのを示して、西側諸国の支援を強化できるだろう。長期的に、この戦略的転換は、ロシアにとって、ウクライナと西側諸国の支援意欲を単純に凌駕することは望めないのを明確にするだろう。この認識は、最終的にモスクワに戦場から交渉の席に移るよう説得するかもしれない。外交は戦争を終わらせるだけでなく、長期的にはロシアによるウクライナ領土の占領を終わらせるために最も現実的な道筋を提供するので、ウクライナにとって究極的に利益となる動きだ。

 

 これは、既に統合した四州をロシアが完全奪取した後、終えるのを前提としているように思われる。そうではない

 

 11月3日、モスクワの戦勝博物館で行われた連邦および地方市民会議議長との「民族統一の日」という最近の会合での発言で、ロシアは「ドンバスとノヴォロシアにいる兄弟姉妹が同じことをする支援を含め、我々の道徳的価値観、歴史、文化、言語を守っている。これが今日の出来事の鍵だ。」とウラジーミル・プーチン大統領は繰り返した。

 

 ウクライナ出身の著名政治家で、かつてキーウ議員だったウラジーミル・ロゴフは、プーチン大統領に「信じてください。30年間、ルーツから切り離されたロシア南部に暮らす我々は実際はロシア国民の歴史的な力の貯蔵庫だが、それは休眠状態化し、偉大なロシアを再生する取り組みができなかった」と言って、強くプーチンを想起させた。

 

 ノヴォロシアはオスマン帝国との一連の戦争後、エカテリーナ大帝に建設された「南ロシアの土地、黒海地域全体」の一部だという歴史的事実を強調してプーチンは応じた。

 

 ソビエト・ウクライナ政権に正当な理由もなくソ連が与えたロシア領土は本国に返還されるだろう。

 

 それに対して何もできないこと、そして来年度の赤字を賄うため、必要な30億ドルをウクライナに提供する可能性がほとんどないのをバイデン政権は知っている。

 

 米国ウクライナ復興特別代表ペニー・プリツカーは、ウクライナ初訪問中、アメリカの援助なしで、ウクライナが、いかに経済的に生き残るか想像するよう当局者に提案した。


...
 プリツカーはウォロディミル・ゼレンスキー大統領、首相、政府高官、議会議長、アメリカ企業と会談した。更に彼女は大統領府のアンドリー・イェルマク長官とともに地域当局の会議にも出席した。

 

 彼女の初ウクライナ訪問は、ウクライナの「多くの政府機関にかなり不快な後味」を残したとウクライナ・プラウダ紙は報じた。

 

 プリツカーは、アメリカの援助なしで経済的に生き残る方法をウクライナが「考えるよう(彼らを)導こうとした」とプリツカーの会談経過に詳しい情報筋の一人が語った。

 

 略奪するための金がこれ以上入ってこなくなれば、ウクライナの腐敗した役人連中は貪欲を満たす能力を失う。利益を得る方法が残っていないのに、なぜ戦争し、結果として生じるハイパーインフレ(ロシア語)に耐えなければならないのかと彼らは問うだろう。(機械翻訳):

 

 (ドル為替レート)上昇はウクライナに入る国際援助の量と時宜を得ることに大きく依存する。実際、金融当局が警告している通り、外部援助額が予算で計画されているより大幅に少なくなる場合(財務省は現時点の損失は29億ドルだと言っている)、問題を解決する最も可能性が高い方法の一つは、予算として、入ってくるドルとユーロの国際援助で、より多くのグリブナを受け取れる、グリブナ切り下げかも知れない。

 

 ウクライナ官僚と国民が断れない申し出をロシアがする時が来るだろう。ウクライナがノヴォロシア周辺の新たなロシア国境線を公式に受け入れるのと引き換えに、安いガスや、政治的、軍事的中立性を約束する取り引きだ。

 

 これは必然だった。

 

 ロシア軍が初めてウクライナ国境を越えた日、2022年2月24日に私はこう書いた。

 

 この地図を見ると、ロシアにとって最も有利な最終状態は、ドニエプル川の東側、南の海岸沿いの土地で、1922年にレーニンによってウクライナに併合されたノヴォロシアと呼ばれるロシア系住民が多数を占める新しい独立国を創設することだと私は考えている。その国家は、政治的、文化的、軍事的にロシアと同盟関係になるはずだ。

 


拡大する

 

 これはウクライナの黒海利用を不可能にし、ロシア保護下にあるモルダヴィアの分離独立トランスニストリアへの陸橋を作ることになる。

 

 赤と黄色の部分ノヴォロシアは、私が想定していたような独立国ではなく、ロシア連邦の完全な一部になるだろう。そうでなければ、この戦争の最終状態に関する私の予測は成り立たない。ウクライナに残されるものは乏しいが、それに同意しなければなるまい。

 

 ウクライナに流入する新たな資金と兵器の量が増えない限り「欧米」にはロシア提案に対抗するものは何も残らない。とうとうそれを認めるようになったのは良いことだ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/urging-ukraine-to-sue-for-peace.html

----------

 

 植草一秀の『知られざる真実』最新記事に驚いた。外交儀礼の基本を無視する失礼さ。知りながら日本が無礼を働いたのは確実。害有省

 

日中韓外相晩さん会中止の理由

 

 マクレガー氏youtube

 

U.S Navy ships carrying arms to the Ukraine | Russian Losses - Douglas Macgregor 23:07

 

 クリミアを孤立させ、ロシアに勝てないと思い知らせるというペトレイアス発言を「たわごと」と切って捨てるマクレガー氏。アメリカ率いる艦隊が黒海で演習する挑発を彼は非常に危険と懸念している。海は挑発して戦争を始めるのに好都合な場所だと。

 

 日刊IWJガイド

 

「本日午後7時から、岩上安身による桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏インタビュー第2弾(後半)を撮りおろし初配信します!」

はじめに~<本日の撮りおろし初配信>本日午後7時から、9月1日収録「米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ紛争は、衰退する米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加速! 岩上安身による 桃山学院大学法学部教授 松村昌廣氏インタビュー 第2弾(後半)」を、フルオープンで撮りおろし初配信します!

2023年11月26日 (日)

ロシアとの和平合意を拒否するようアメリカとイギリスがウクライナに圧力をかけたのは明らか

2023年11月25日
Moon of Alabama

 

 2022年4月上旬ロシアとの和平をウクライナが拒否したことを我々は既に知っている。イスラエルのナフタリ・ベネット元首相やトルコの元外務大臣やドイツのゲアハルト・シュレーダー元首相の話やウクライナでの報道からもこのことはわかる。

 

 だが、ようやく今ウクライナ高官から我々は同じ話を聞いている。

 

Lord Bebo @MyLordBebo - 2023年11月24日 21:45 UTC

🇺🇦🇷🇺🚨 爆弾発言! :ロシアは中立を望んでいただけだとウクライナが認める!

 ウクライナがフィンランドのように中立になるのをロシアは望んでいた! だがウクライナはそれを信用して良いかわからず、ボリス・ジョンソンがやってきて「我々は何にも署名しない、戦争しよう!」と言った。

 私は知っていた!
 ビデオ

 

 上記ツイートの動画には英語字幕が付いている。議会の国民のしもべ党指導者ダビド・アラハミアとのウクライナ・テレビのジャーナリスト、ナタリア・モセイチュクによるインタビューの一部だ。2022年3月と4月、ベラルーシとトルコで行われたロシアとの和平交渉でアラハミアはウクライナ代表団を率いていた。

 

 Youtubeにインタビューの告知動画があるが、インタビューそのものの動画はない

 

 ここで言われたことをアルノー・ベルトランが伝えている

 

 ロシアの戦争の主目的はウクライナ全土を侵略することではなく、ウクライナをNATOに加盟しない中立国にすることだったと認め「我々が中立になるため、そのような協定に署名するよう我々に強いようと、ほとんど最後の瞬間まで(ロシアは)本当に望んでいた。それは彼らにとって最も重要なことだった。かつてフィンランドがしたように我々が中立に同意し、NATOに加盟しないと約束すれば、彼らは戦争を終わらせる用意があった。実はここが要だった。それ以外の非ナチ化やロシア語話者や何やかやは、全てただの口実で、政治的『調味料』に過ぎなかった。

 

 なぜこれにウクライナが同意しなかったのか問われて「まず、ここまで合意するには、憲法を変える必要がある。NATO加入の道は憲法に書かれている。第二に、ロシアが、それをすると確信できなかった。これは安全が保証される場合しか実行できない。我々は何かに署名して、その場を離れ、誰もがそこで一息つき、そして彼らは更に準備を整えて[侵略]するはずだ。なぜなら、彼らは実際そのような抵抗に対する準備がない状態で侵攻したのだから。したがって、このようなことは二度と起きないという絶対的な確実性がある場合のみ、この方針を追求できた。そのような確実性はない。更に我々がイスタンブールから戻った時、ボリス・ジョンソンがキーウに来て、彼らとは何も署名せずに、ただ戦おうと言ったのだ。

 

 Stranaもインタビューをロシア語で報じコメントしている(機械翻訳)。

 

 2022年春、なぜウクライナ当局はこのような有利な合意を拒否したのだろう?

 

 アラハミアは二つ主張している。第一に、憲法を変える必要があったこと、第二に、合意を履行するとロシアを信頼できなかったことだ。

 

 控えめに言っても、どちらの主張も曖昧だ。そう、戒厳令中に憲法を変更するのは禁じられているが、望めば、抜け出す方法を見つけることができたはずなのだ。結局、政治的意思があるなら、これは技術的問題だ(そしてウクライナ当局は、これについて交渉しており、いくつか選択肢を見出していた)。そして、信頼に関しては、合意によれば、軍隊を撤退させることになっていたのはウクライナではなくロシアだったのだから、これは一層奇妙な主張だ。しかも、いつでも、やり直せる中立の立場に関する決定と引き換えにだ。それゆえ、この場合、信頼と「するか、しないか」という問題は、キーウ側ではなく、主にモスクワ側のものだった。

 

 その後、ウクライナ当局は拒否の別の理由としてブチャの悲劇を挙げた。だが当時のゼレンスキー発言を思い出すと、悲劇の直後、彼はロシア連邦との交渉は依然行われるべきだと述べていた。

 

 「このような悲劇、ブチャのようなものは、交渉によっては、参らされるだろう。しかし、そのような措置の機会を我々は見つける必要がある」とゼレンスキーは2022年4月5日に述べている。ようやく後になって彼の発言はより断定的なものになったのだ。

 

 この主張はインチキで、合意をゼレンスキーが拒否した本当の理由は別のものだ。

 

 したがって、通常、2022年にプーチンとの合意締結を拒否する大統領の主な動機の中で、(おそらく欧米同盟諸国の議論や約束の影響を受けて)ロシアは大規模戦争の準備ができておらず、それゆえ欧米の助けを借りて、ウクライナはロシア軍を完全に打ち負かし、1991年の国境へのロシア軍撤退や賠償金支払いなどを規定する独自の和平条件をモスクワに指示できるという結論に彼が至った事実を彼らは挙げる。

 

 つまり比喩的に言えば、掌中のシジュウカラの代わりに空を飛ぶ鶴をゼレンスキーは選んだのだ。

 

 同時に、2022年4月初旬の状況を覚えている人全員、当時ウクライナ当局がそれほど楽観的だったとは信じがたいと感じている。


...
 このような状況で、モスクワの降伏という形で「鶴」を受け取る可能性を信じて、ロシアが戦わずに、ウクライナのほぼ全ての占領地から軍隊を撤退するという形で、非常に魅力的な「見返り」をゼレンスキーが拒否することはほとんどありそうにないように思われる(周知の通り、まだ起きていない)。

 

 2022年春に戦争を終わらせるため、そのような有利な条件をキーウが拒否するよう促した何らかの不可抗力の事情があったに違いない。

 

 これらの状況が何かは、同じアラハミア・インタビューから明らかになる。

 

 当時のイギリス首相ボリス・ジョンソンがキーウに来て「我々は彼らとは何も署名しない、戦おう」と言った彼は言う。

 

 ジョンソンの「我々は彼らとは何も署名しない」とは一体何を意味していたのかという疑問が湧く。平和条約と中立地位協定に付随するはずのウクライナの安全保障を、ロシアと共同で保証することを欧米諸国は拒否したのだ。

 

 「当時、全く与えられていなかった一時的安全保証に同意しないよう欧米同盟諸国は忠告した」とアラハミアもインタビューで直接語っている。

 

 当時の計画の下での安全保障は、ロシア、主要欧米諸国、その他多くの世界の主要国によって与えられることになっていたのを想起願いたい。だが、もしNATO諸国が保証を拒否し、ロシア連邦と、おそらく中国とトルコだけが保証を与えるとすれば、実際はウクライナと西側世界との関係の完全断絶を意味するはずだ。もちろん、それはゼレンスキーにはできなかった。

 

 言い換えれば、2022年春、ロシア連邦との合意を破棄するウクライナ当局の判断に決定的影響を与えたのは欧米同盟諸国の「とにかく戦おう」という姿勢だった。

 

 今や数十万人のウクライナ人男性と数万人のロシア人男性が亡くなっている。全てアメリカとイギリスの政治家、主にバイデンとジョンソンが「ロシアを弱体化させる」ことを望んでいたためだ。

 

 現在ロシアは2022年初頭より強くなっている。ロシア経済は成長しているが、一方ヨーロッパは最善でも停滞だ。今ロシアと和平を結ぶと、ウクライナは国土の約20+%を失うことになる。2022年4月には、クリミアを除く全ての支配権を取り戻せたのだ。

 

 今となっては遅すぎる。

 

 同じインタビューで、キーウの立場について「我々の交渉の立場は非常に悪い」ので今のところ交渉は有益ではないとアラハミアは述べた。しかし時間はどちらに有利に働くだろう? 2022年には、中立の立場と引き換えに、戦わずに国のほぼ全域を解放して戦争を終えられたとすれば、今やそのような選択肢はない。そして代替案は全く異なる。全ての犠牲者とリスクを伴う長期戦、あるいは占領地に対するロシア支配を実際に強化する、前線に沿った平和/停戦(そして例えば、中立の立場という形の追加要件も含まれる可能性がある)。主な問題は、将来、状況と交渉の立場がどうなるのか、そしてウクライナ当局が今より更に悪化はしないという明確な理解を持っているのかどうかだ。

 なぜ今これが出てくるのかというのが私の疑問だ。

 

 ゼレンスキーと彼の党派の幹部は、どうして起きたことを最終的にウクライナ国民に知らせると合意したのだろう。彼らはウクライナ国民が欧米を非難し、欧米に従うと決めたウクライナ人を非難しないよう望んでいるのだろうか? 国民がロシアに向きを変えるよう備えているのだろうか?

 

 これについて皆様どう思われるかお知らせ願いたい。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/its-official-us-uk-pressed-ukraine-to-reject-peace-deal-with-russia.html

----------

 

 この種発言、宗主国許可・指示なしにありえない。つまり手じまい準備。兵器・弾薬で宗主国殺人産業は大儲け。エネルギー産業も農業関係も。破壊で儲け属国に復興費用負担丸投げで済む。最大従米属国に負担させるだけ。楽しい戦争破壊殺人稼業やめられない。属国傀儡早速訪問中。

 

辻外務副大臣及び岩田経済産業副大臣のウクライナ訪問

これがアメリカ帝国の本当の顔だ

 ひどいイスラム嫌悪の辛辣な言葉で露天商を罵倒する男にスポットを当てて「この人種差別主義者野郎を特定するのを手伝ってください」という映像を誰かがアップロードし、彼がアメリカ国務省のイスラエル・パレスチナ問題局元副局長であることが判明した。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月22日

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 ひどいイスラム嫌悪の辛辣な言葉で露天商を罵倒する男にスポットを当てて「この人種差別主義者野郎を特定するのを手伝ってください」という映像を誰かがアップロードし、彼がアメリカ国務省のイスラエル・パレスチナ問題局元副局長であることが判明した。

 

 作り話のように聞こえるが、まさにそれが起きたのだ。Viceはそれに関する記事を丸ごと掲載している。ビデオは今日アップロードされ、数時間内に、その男は、1999年から2003年まで、イスラエル・パレスチナに関するアメリカ外交を指揮し、その後、オバマ政権の国家安全保障会議委員を務めたスチュアート・セルドウィッツだと特定された。

 

 セルドウィッツの身元は彼を非難する声明を発表し、彼との全ての関係を終わらせたと述べた彼の前の雇用主ゴッサム・ガバメント・リレーションズに確認された。

 

 ニューヨーク市の行商人を、複数の違う服を着たセルドウィッツが追い回し、嫌がらせと虐待の継続的な活動を見せている様子が複数ビデオで見られる。自分が撮影されていると十分承知しながら、イスラエルが何千人ものパレスチナ人の子供を殺害したのは「十分ではない」と彼は言い、彼らの宗教を侮辱し、脅迫し、知性と英語を嘲笑し、彼らをテロリストと呼び「お前はムハンマドのように娘を強姦したのか?」と尋ねた。ビデオを見る限り、彼らがハラール食品を売るイスラム教徒であるという理由以外、何の理由もなく彼らに彼が嫌がらせをしているように見える。

 これほど恐ろしい人物が、世界最強力な政府の最高層に上り詰め、パレスチナ問題に取り組むことができたことは、アメリカ帝国と、それが一体何なのかについて重要な点を示している。そのような生き物が権力構造の頂点に上り詰めるのを阻止する障壁はなく、実際は正反対なのだ。彼らは頂上への急行列車に乗るのだ。だからこそジョン・ボルトンやリンゼイ・グラハム、ヴィクトリア・ヌーランドやエリオット・エイブラムスなどの血に飢えた沼地の怪物連中がアメリカ政策決定にこれほど密接に関わっているのだ。

 

 それがアメリカ帝国の本当の顔だ。それが帝国の最も正直な姿だ。愛想のいい愛嬌や巧妙なPR活動に身を包むのではなく、平和に仕事をしようとしている移民を嘲笑し、人種差別的罵詈雑言を浴びせるのだ。対ハマス・イスラエル防衛戦争で、巻き添え被害として意図せず悲劇的に殺害されるパレスチナ人への同情の顔を注意深く稽古するのではなく、カメラをまっすぐ見つめて「もし我々が4,000人のパレスチナの子供を殺したとしたら、あのなぁ、十分ではなかったんだ」

 

 余りに多くの人々が、イスラエルをアメリカ帝国とは別のものと見ており、歴史的に虐待されてきた民族集団に運営される小国と見なしている。アメリカを中心とするグローバル権力構造からイスラエルを切り離して見た場合に、イスラエルとその政府に対し強烈な敵意を抱くのは、弱者をいびるようで、違和感を覚えるのだ。

 

 イスラエルが、絶え間ない侵略や爆撃作戦や代理戦争や飢餓経済制裁やCIAクーデターで、世界中で何百万人もの人々を殺害してきた同じ帝国の手先に過ぎないのをはっきり見て初めて、イスラエルは見かけ通り邪悪で、ガザでの振る舞いは、まさに見える通りのものだとわかるのだ。

 

 イスラエルをアメリカ帝国が支持するのは、世界の独裁政権の大半を支持するのと同じ理由だ。絶え間ない暴力と専制政治によってのみ、地球を股にかける帝国がまとまれるからだ。イスラエルや中東の他のアメリカと同盟関係にある国々は、ライオン使いの椅子と鞭のようなもので、極めて重要な地政学的戦略地域の住民を暴力的に虐待して従わせるため使われる兵器なのだ。アメリカ訛り英語を話す高官が統治し、アメリカ合州国と完全に一致し絶え間ない戦争状態にある核武装政府を中東に持つのは帝国に実にふさわしい。

 

 スチュアート・セルドウィッツは例外ではなく、これら全ての完璧な顕現だ。これこそが、アメリカ人が誰を選ぼうと、政権から政権へ帝国を行進させ続ける考え方だ。これこそが、兵器を流入させ、血を流し、化石燃料を燃やし、夜空に絶え間なく噴出する恐怖の叫びを維持する帝国機械を動かす心だ。

_______________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/22/this-is-the-real-face-of-the-us-empire/

----------

 

 この人物、11/24に逮捕された。

 

オバマ政権時代の高官を逮捕、屋台でイスラム嫌悪の暴言 動画が拡散 CNN.co.jp

 

 Alex Christoforou 「中立とNATOに加盟しないとい条件で、ロシアとの和平交渉が実現に近づいていたが潰された。」というDavyd Arakhamiaデイビット・アラハミア発言をウクライナTVが放送。宗主国が言わせたに違いないとChristoforouは言う。宗主国の真意は?

 

Russia wanted to end war. Boris, just continue fighting. Trudeau, blame Ukraine on MAGA. 42:48

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

随想① 花1994年頃、経済学者金森久雄氏の話、当時露経済の崩壊が言われていた時代「私は冬、ハバロフスク訪問。商店に物なし。花屋で金もなく身なりのぱっとしない人々が列をなして花を買ってた。花を愛する国なら、今は苦しくとも経済は経済は必ず立ち直ります」

2023年11月25日 (土)

ウクライナに関するよそのメモ拝見

2023年11月20日
Moon of Alabama

 

 ウクライナでの戦争は主に大雨や雪による悪天候のため現在かなり静かな段階にある。

 


日付と時刻 - 拡大する

 

 ロシア国防省による今日の日報(ロシア語)は、ウクライナ死傷者、すなわち死者と負傷者をわずか340人としている。これは私が毎日の数字を集計し始めた3月上旬以来二番目に少ない数字だ。

 

 悪天候は今後数週間続くだろう。これはドローンが飛んだり、沼地を横断したりするのを阻止する。したがって、戦闘レベルは低くなる。

 

 それにもかかわらず、戦争は続いている。最近、主流メディアにほとんど全てウクライナに悲観的な長編記事がいくつか登場している。

 

 Simplicitusには、これらに関する長い概要が掲載されている。

 

 大量の新記事がゼレンスキーへの圧力を高め、軌道修正を請うている。

 

 何人かの非主流の筆者も、より掘り下げている。

 

 セルゲイ・ウィッテ(別名BigSerge)が、この戦争に関する長い概観を発表した。

 

 ロシア・ウクライナ戦争:評価

 

 ウクライナでの特別軍事作戦(SMO)がロシア社会に及ぼす影響についてロシア学者のゴードン・ハーンが考察している。

 

 プーチンのロシアでは政治は別の手段による戦争で、戦争はロシアの軍事問題に革命をもたらしている

 

 ガザに対する全く壊滅的な戦争とSMOを比較しながら、彼はこう書いている。

 

 ロシアの戦争戦略と戦術は、ウクライナ民間人とロシア軍に多数の死傷者をもたらすような行為を避け、回避するよう正確に設計されている。ウクライナの軍事力と潜在能力を破壊する戦略だ。今のところ、SMOでの勝利でロシアが追求しているのは、欧米の妄想に反して、領土征服ではなく、ウクライナ軍を打倒し、キーウのマイダン政権にロシアの政治目標を認めさせることだ。

 

(1)ウクライナによる差別、抑圧、暴力の脅威にさらされている領土のロシア併合を受け入れること。

(2)NATO加盟と密接な関係を放棄すること。

(3)ウクライナに残ったいかなる部分でも、ロシア語とロシア系住民を保護する措置をとること。

 

 これは、マイダン・ウクライナを「非軍事化」し「非ナチ化」するというプーチンが宣言した目標に等しい。

 

 ウクライナの将来の国家に何が残るか、あるいは残らないかをNaked Capitalismのイヴ・スミスは見ている。

 

 ウクライナ終盤戦:キーウをメニューに載せて、プーチンとメドベージェフが地図について議論

 

 彼女は正しく次のように述べている。

 

 ウクライナは軍事的に壊滅状態に近づいている。だからといって崩壊が差し迫っているわけではない。主な変数は、ウクライナ軍指導部がゼレンスキーに反旗を翻すかどうか、ウクライナ弱体化にロシアがどの程度踏み込むかなどだ。ロシアは兵士の損耗を減らすだけでなく、より徹底的にウクライナを出血させ、ウクライナの屈伏に欧米諸国が心理的に順応する時間を与えるため、ゆっくり進めるのを好むかもしれない(念のため言っておくが、強力に要塞化されたアウディーイウカを破壊すべくロシアは組織的に取り組んいる)。

 

 上記の全てに私は概ね同意する。更に、戦争の状態とそれより大きな結果の優れた現実的な構図も提示している。

 

 更に注目すべきは、欧米兵器で訓練され装備された第47ウクライナ旅団の兵員が、彼らの損失、兵器の失敗、弾薬の不足について述べている最近のエル・パイス記事だ。

 

 ウクライナのアウディーイウカ前線包囲戦:「ロシア人は、より戦争と死の覚悟ができている」(スペイン語)(アーカイブ)

 

 ブルガリア軍ウェブサイトには、上記記事の英語抜粋がある。

 

 ウクライナ将校:私のM109パラディン自走榴弾砲の精度誤差は70mだ

 

 私はこの文章に多くは追加できない。ニューヨーク・タイムズ紙の戦争に関する新しい記事から、小記事を抜粋しよう。

 

 ウクライナの戦争が鈍化する中、死はかつてないほど早くやってくる

 

 退役中将で元欧州駐米陸軍最高司令官のフレデリック・B・ホッジスは、ウクライナ軍が獲得した領土だけでウクライナの成功を測ると誤解を招くと警告した。彼は、戦争の「観察者の一部が実に直線的で領土中心的なこと」に絶えず驚かされていると述べた。

 

 確かに戦争は領土を巡るものではない。戦争は敵を倒すことだ。ゴードン・ハーンは上記で書いている。

 

これは、プーチンが宣言したマイダン・ウクライナの「非軍事化」と「非ナチ化」の目標に等しい。

 

 ウクライナ軍が攻撃する限り、ロシア軍はこれ以上領土を奪う必要はない。ロシアは単に、やってくるものを何であれ非武装化するだけだ。

 

 ニューヨーク・タイムズ記事は、ホッジスの経歴を省いている。以前のNYT記事は、彼がロビイストとして働いていたことを指摘していた。

 

...フレデリック・B・ホッジス(Frederick B. Hodges)は、元ヨーロッパ駐在米陸軍最高司令官で、現在は欧州政策分析センターに所属している。

 

 欧州政策分析センター(CEPA)は、ハイテク企業億万長者や兵器製造業者やアメリカ国務省やNATOから資金を得ているワシントンDCの反ロシア・ロビー組織だ。

 

 だがホッジスの引用は一体何であ、私がなぜそれを指摘するのだろう。

 

 さて、これがその全文だ。

 

 ウクライナ軍が獲得した領土だけでウクライナの成功を測るのは誤解を招くと退役中将で元欧州駐米陸軍最高司令官のフレデリック・B・ホッジスは警告した。戦争「観察者の一部がいかに直線的で領土中心的か」には絶えず驚かされると彼は述べた。

 

 「九年の紛争を経て、ロシア侵攻から二年、クレムリンが持っている、あらゆる利点をもってしても、ウクライナの約18%しか支配できていないことは何と多くを物語っているか」と彼は述べた。

 

 これは一体どう理にかなっているのだろう?

 

  • 文章 1+2:ウクライナが奪還した領土の量を見て、ウクライナが戦争で成功したと説明するのは意味がない。
  • 文章 3:我々はロシアが占領した領土の量を見て、戦争におけるロシアの成功を測るべきだ。

 

 一体このどこに論理があるだろう?

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/a-look-at-others-notes-on-ukraine.html

----------

 

 長周新聞

 

学問探究投げ捨てる愚行 議論もなくスピード可決した国立大学法人法改正 国立大学まで政財界の利権の具に

 

 日本では大学破壊法成立、宗主国大学でイスラエル虐殺反対発言禁止。

 

 The Jimmy Dore Show

 

Ivy League University SHREDS Students’ Free Speech Rights For Israel! 11:22

 

 耕助のブログ スコット・リッター記事翻訳

 

No. 1985 二国家解決策の核オプション

 

 今朝の孫崎享メルマガ題名

 

米国は今感謝祭。この中APは「感謝は休日だけの伝統ではない。それは人類の進化の一部」人間は社会的な動物。そうやって私たちは長く続いてきた。それは最大や最強になることではなく、どのように協力するかを考えることによってである。数千年後、感謝の気持ちが人類に根付いた」

 

 日刊IWJガイド

 

「米国で若い民主党支持者が連呼! ジェノサイド・ジョー!! スリーピー・ジョーに次ぐイスラエル支持のバイデン大統領の新ニックネーム!」

<インタビュー報告>急遽、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏のインタビューをライブ中継でお送りしました!「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?」

2023年11月24日 (金)

ある国に対して絶対に言ってはならない15項目

1.子供たちを爆撃するのをやめろ。2.ジャーナリストを殺すのをやめろ。3.病院を爆撃するない。4.病院の窓ごしに患者を撃つな。5.ブルドーザーで亡骸を轢くな。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月18日

 

 ある国に対して絶対言ってはならない15項目を下記の通りだ。

 

1. 子供たちを爆撃するのをやめろ。

 

2. ジャーナリストを殺すな。

 

3. 病院を爆撃するな。

 

4. 病院の窓ごしに患者を撃つな。

 

5. ブルドーザーで亡骸を轢くな。

 

6. 救急車を爆撃するな。

 

7. 民族浄化をするな。

 

8. 人獣と呼ぶな。

 

9. 人々を飢えさせるな。

 

10. 水道を止めるな。

 

11. 病院の電気を止めて、ICUやNICUの患者を殺すな。

 

12. 医師たちを爆撃するな。

 

13. 国連職員を爆撃するな。

 

14. アパルトヘイトをするな。

 

15. 絶えずウソをつくのを止めろ。

 

_______________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

 画像はAdobe Stockから

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/18/fifteen-things-you-should-never-have-to-say-to-a-country/

----------

 

 「ハマス攻撃はプーチンのせい。彼を調査しろ」とゼレンスキー主張。


 「ゼレンスキーは万策尽きている。」誰であれまともな人物を立ててロシアと和平交渉するしかない。とマクレガー氏。ワシントン発言はウソの山だと。怖い物見たさで属国大本営広報部大政翼賛会テレビのウクライナ状況番組を視聴した。マクレガー氏評価と真逆。新兵器で反攻するようなことを言っていた。やがて、どちらが事実かわかる。

 

 Stephen Gardner

Col. Macgregor: Ukraine is COLLAPSING!  35:59

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

ロバート・ケネディJr.:もし米国民が私を大統領に選んだら、私は(私の叔父が60年前に提言した)米軍事帝国解体プロセスを再開する。軍隊を祖国を守るという本来機能に戻す。私は中露を挑発する無謀で好戦的な政策を終わらせる。外国軍事基地のほとんどを閉鎖する。

 

 日刊IWJガイド

 

「『NYタイムズ』は、ウクライナ紛争の両軍死傷者累計を50万人と発表! 特にウクライナの犠牲は大きく、日本は停戦を働きかけるべき!」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! G20ヴァーチャルサミットで、ロシアのプーチン大統領が発言!「ガスパイプライン『ノルドストリーム』の爆破は、一部の国が競争相手を排除するために行った国家テロ」】「ロシアはウクライナとの和平交渉を拒否したことはない。交渉プロセスから撤退したのはウクライナ」「西側のマクロ経済政策による、経済や銀行システムへのドルやユーロの大量注入が、インフレと食料価格を押し上げている」と指摘も!!(『ロシア大統領府』、2023年11月22日)

【第2弾! イスラエル・メディアが、記事から「イスラエル軍が自国民を殺害した」という部分を次々に削除!】自国民殺害の事実を「ハマスとイランによる陰謀論」と主張し、「陰謀論」を唱えるイスラエル人は、警察が取り締まるとの情報も!(『ザ・クレイドル』、2023年11月21日)

2023年11月23日 (木)

断片化の限界。欧米諸国は期待過剰に注意すべき

スティーブン・カルガノビッチ
2023年11月15日
Strategic Culture Foundation

 

 欧米諸国の集団的戦闘計画の鍵は、敵とみなすロシア系諸国の文化的、精神的分断だ。

 

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

 

 お問い合わせ:[email protected]

 

 故タチアナ・グラチェワが倦むことなく指摘していた通り、欧米集団の戦闘計画の鍵となる要素は、敵とみなすロシア系諸国の文化的、精神的分断だ。分裂の土台さえうまく構築してしまえば、政治的崩壊が起き、壮大な規模の略奪機会が生まれるはずだという期待だ。ウクライナでの紛争は、そのような期待が、実際どれ程現実的なのかに関し実際的問題を提起している。この疑問は実に深刻だ。この期待は、相手の精神構造の壮大な誤解と、相手の素晴らしい回復力の歴史的実績に対する嘆かわしい無知に基づく可能性が高いと我々は主張したい。もちろん標的は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシという三つの極めて重要な諸国を含む広い意味のロシア世界そのものだが、それ以上のものでもある。

 

 あらゆるレベルでのロシアからのウクライナ離反(ブレジンスキー「ウクライナがなければロシアは帝国でなくなる」)が、ロシアとウクライナ間に欧米が引き起こした多層的紛争の根本的な狙いだ。勿論、ウクライナ作戦が果たすべき他の並行した狙いもある。結果は様々だ。ウクライナ人に取って代わる別の民族集団を移植する可能性に備えた過疎化など、これら目標のいくつかは、かなり成功裏に実現している。だが綿密に練られた計画に反して、ロシア政権転覆はめざましい失敗だ。2022年2月23日よりずっと前から、忍耐強く、熱心に作業が始められていた、これら目標の最も基本的なものは、ロシア人とウクライナ人という二つの大きな同族スラブ集団を不可逆的に分裂させる基盤の構築だ。悪魔のようなブレジンスキーが正しく指摘した通り、両国が一緒にいるか、それとも分裂しているかは、地政学的に大きな違いを生むのだ。

 

 それゆえ、ウクライナ紛争は、欧米に意図的に画策されたもので、純粋な経済的、軍事的懸念を超えている。ウクライナの大混乱に関する全てが、二つの同族で実質的に区別のつかないスラブ系住民間に最大の敵意を生み出し、敵意を煽り、永続的な不治の病にするようアングロサクソンの人間性理解の観点から計算されているのだ。ロシアが「帝国」と見なされようなものになるのはどんな犠牲を払おうとも阻止しなければならない。

 

 ウクライナ紛争の少なくとも二つの特徴が、連中の病的計算が望ましい実を結ぶかもしれないという欧米集団の自信に満ちた期待に拍車をかけている。

 

 第一は、ウクライナ・ナチス分子の面を、正面から攻撃的に起動したことだ。何十年も経った今も、大祖国戦争のトラウマ的記憶にロシア人は敏感であり続けている。彼らにとってナチスの象徴は、スペイン闘牛の赤い布のような効果がある。ウクライナでそのような象徴を誇示する狙いは、彼らを煽り立て、激怒させることだ。

 

 キーウ政権側でナチス幇助者連中が戦っているのは、ウクライナの欧米管理者の完全かつ意図的な決定であることに留意するのは重要だ。もし連中がそれを望まなければ、それが連中のハイブリッド戦の基本計画に合わなければ、連中の明確な命令がなければ、それはおそらく今のように起きなかったはずなのだ。紛争計画の多層的性質を考えると、ナチス分子を入れたのには二重の目的があった。一つは、イデオロギーに動機づけられた部隊で、キーウ政権軍の軍事的効力を高めることだった。だが、より重要な目的は、ナチスの象徴主義のあらゆる顕現に敏感なことで知られるロシア人の精神のより深い層に影響を及ぼし、連想により憤りを煽り立て、ウクライナ国民全体に対して無差別にさせることだった。取り返しのつかない亀裂を作ろうとするこの試みは、ロシア側では完全な失敗に終わっている。彼らの名誉のために言っておくと、忌まわしい鉤十字の入れ墨をしたアゾフ連隊の凶悪犯と、自身のウクライナの親戚や隣人との違いを認識するのにロシア国民は成熟していることが証明されている。

 

 分裂させる欧米戦略は、ウクライナ側では確実に、より成功している。それは主に、圧倒的に優勢なロシア軍が、不釣り合いな死傷者を出したことで喚起されるはずの憎悪への期待に基づいていた。この予想は、ロシア最高司令部が従っている作戦教義を考えれば、全く不合理なわけではない。教義は1対1の戦闘ではなく、技術資産(大砲、ロケット、爆弾)に主に依存し、敵の人員を消耗させ、ロシアの人的資源を可能な限り温存するよう規定している。妥当な推計によると、この教義の適用は、ウクライナ軍に恐ろしい損失をもたらし、少なくとも50万人が戦死し、最大150万人が他の負傷者になった。このロシアの軍事教義と、ウクライナ指導部と欧米監督者によるウクライナ人命の損失に対する冷淡な無視とが相まって、途方もない死傷者を生み出し、全ての年齢層のウクライナ男性を絶滅した。その結果、状況は、1860年代の三国同盟戦争におけるパラグアイの男性人口の壊滅的減少に益々似てきている。最近浮上した、恐らく犯罪的キーウ政権に強制的に徴兵され前線に派遣されたロシア偵察隊による哀れな妊娠中のウクライナ人女性逮捕を記録した胸が張り裂けるような映像は、この点を実に雄弁に物語っている。

 

 典型的な「他人の不幸は密の味」で、自分たちが煽った敵意が、自分の大義に大いに役立つたとネオコン陰謀団と文化的に無知な傀儡連中はほくそ笑んでいる。全く異なる視点から著名アナリストで、著名ロシア専門家のアンドレイ・マルチャノフは、そのような見方の変種を支持しているように見えるが、もちろん反ロシア的な点はない。多くの聴衆が熱心に視聴している彼のポッドキャストで、ロシアを憎む陰謀団が望んでいるほど永遠ではないだろうが、近い将来、ウクライナの敵意は非常に深いままになろうと彼は発言した。ハリコフやオデーサのような伝統的ロシア地域さえも含むウクライナの残滓は、上記のように陰湿な洗脳と軍事作戦の実施の組み合わせで生み出された強い憤りのため、到底統治できないとロシアは思うはずだと繰り返し彼は示唆している。

 

 全面戦争を特徴づける激しさや破壊的暴力がどれほど限定的であろうと、どれほど短期間であろうと、ロシア軍事介入はウクライナ人の精神に深い傷を負わせるに違いないことに我々は同意するかもしれない。しかし、そのような傷跡が、ロシアとウクライナの関係を必然的に永久に損なう影響があるかどうかには議論の余地がある。

 

 第一に、中世、単一ロシア国家の政治的統合に先立ち、キーウ・ルーシ(ウクライナ)が不可欠な部分だった競合するロシア公国と都市国家間で激しい内戦があったことを歴史的実績は示している。これら敵対行為は、当時利用可能な技術資源の相対的効果を考慮すると、暴力と騒乱という点で現在の軍事作戦の影響にほぼ匹敵するものだった。これら紛争が残した傷跡は、少なくとも今と同じくらい深く、癒えるのにかなりの時間を要したという歴史的証拠は多々ある。しかし傷が癒えると、不満は最終的に脇に追いやられ、統一ルーシが築かれた。今の外国による攻撃的干渉は分断化の狙いを押し付けると固く決意しており過小評価すべきではない。しかし過去には同様の可能性に反して、和解と団結が実現した。歴史的経験は、これが再び起きる可能性があることを示唆している。

 

 第二に、外部の策謀がなくとも、スラブ連邦は歴史的に強力な遠心力の影響を受けやすい。様々なスラブ人社会を結びつけるアイデンティティの共通核は常に不安定で、現地の忠誠心とミクロなアイデンティティとの永続的緊張状態にあった。伝統的にスラブ人にとって、それは常に極端な弱点で、今もそうだ。外国人征服者連中は、その脆弱性につけこんで、同族の、ある部族を他の部族と戦わせるため、標的にしたスラブ人集団のアイデンティティと忠誠心を捏造し、大きな効果を上げてきた。このような人工的な地域的アイデンティティ構造は、汎スラブの「集合的無意識」の統一的対抗力と常に対立している。それゆえ深く埋め込まれた自然の共通点が人為的差異よりも再び優勢になると予想するのは妥当なことだ。結局、文化的、言語的、精神的に混ざり合ったウクライナ人とロシア人は、異質で操るのが巧妙な欧米より、お互い無限に多くの共通点があるのに気づく可能性が高い。捏造された分裂の永続性に対し、潜在意識レベルで強く抵抗するだろう。

 

 第三に、ウクライナ側の傷と憤りがどれほど手に負えないものか、そして短期的に、あるいは、おそらくやや長期的に巨大な共通点が、それらを和らげ克服するのに十分だと証明するかどうか評価するのは困難だ。キーウ政権支配下にあるウクライナの一部は恐怖に支配されており国民の本当の気分を正確に測ることはできない。公式に決められた思考や表現の規範から少しでも逸脱することに対する報復は迅速で冷酷なのを全員知っている。威嚇されての受動性は固執の証拠ではなく麻痺させるような不安の証拠だ。個人の集合体でトラウマを解決するには時間が必要だ。平穏が回復し、文化が正常化し回復した成果、あるいはその欠如が明らかになって初めてロシアとの将来関係の再評価が可能になる。

 

 最後に、ウクライナ軍があらゆる困難に立ち向かって好成績を収めたのは「敵」ロシアに対する憎悪の強さを示すものではない。それは兵士がどちらの側で戦うかに関係なく、彼らがスラブ人で、彼らの遺伝子コードに組み込まれている事実を反映している。これもまた欧米「専門家」が見落としがちな重要な文化的詳細だ。彼らは誤解に基づいて根拠のない結論を導き出す傾向があるのだ。

 

 第一次世界大戦に遡る、オーストリア・ハンガリー軍に強制徴兵されたセルビア系ボスニア人兵士の逸話がある。彼らはセルビア兵に包囲され降伏を求められた。同じセルビア人の包囲者に対する彼らの反応は、今日の多くのウクライナ兵の行動と共通するものだった。「我々はセルビア人で、セルビア人は降伏しない。」文化的に波長が合う人々にとっては、100年以上前のスラブ人徴集兵の特定部隊の武道精神だけでなく、現在の紛争で多くのウクライナ人徴集兵が見せている粘り強さについてもより具体的に多くを物語っている。適切な文化的文脈を知らなければ、普通の欧米人評論家、特に(アンドレイ・マルチャノフが皮肉を込めて言う)法律やジャーナリズムや政治学の無価値な学位を持った連中は、それをどう解釈すべきか途方に暮れるはずだ。完全に自分の文化的偏見の観点から、彼らは必然的に誤解するはずだ。

 

 しかし情熱は冷め、誘発された意識はやがて必ず消え去る。キーウ・ルーシ、現代の言説でウクライナという名で呼ばれているものは古代の精神的係留地へと安全に戻ってゆくだろう。

 

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/11/15/the-limits-of-fragmentation-the-west-should-beware-of-excessive-expectations/

----------

 

 イスラエルのガザ攻撃はパレスチナ人が誰も住めないようにする狙い。大イスラエル計画の第一段階。

 

Col Douglas Macgregor: "Russia Is Now Delivering The Final Blow" 23:20

 

 北ミサイル発射 という恫喝大本営広報新聞見出し、昔訳した記事を思い出した。

 

ハワード・ジン「歴史の効用とテロリズムに対する戦争」を語る

 

 ゲーリングは言っています。「もちろん国民は戦争を望んではいない。なぜ畑にいる貧しいまぬけが、自分の命を戦争にさらそうなどと望むだろう?だが、結局、政策を決定するのは国家指導者だ。国民はいつでも指導者達の命令に従わせることができる。連中に、我々は攻撃されているのだと言って、平和主義者は愛国心に欠けると非難するだけで良いのだ。これはどこの国でも同様に機能する。」

 

 耕助のブログ Paul Craig Roberts記事翻訳

 

No. 1983 沈黙させられた西側世界の道徳的良心

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

米国大統領選挙への動向、トランプは共和党候補になるのは確実な勢い。バイデン、トランプ派拮抗していたが、最近トランプのリードが増加。泡沫候補的扱いだったケネディは高い好感度を持ち、三者の支持直近でトランプ43,バイデン37,ケネディ16%

 

 日刊IWJガイド

 

はじめに~ネタニヤフ政権は人質50人の解放を条件に4日間の停戦を認めたものの、戦争を継続すると宣言!! しかし、日本のほとんどの大手メディアは、この戦争継続宣言はまったく伝えず!

【第1弾! パレスチナのためにガザマリーン(ガザ沖の海底ガス田)開発を米国がプッシュ!? 米国が、パレスチナに手をさしのべる!? 実は米国のスーパーメジャー、シェブロン(商標「スタンダードオイル」)の利権だった!】(『ハアレツ』2023年11月20日ほか)

2023年11月22日 (水)

爆撃で住民を従順にして服従させるのは不可能

 アメリカ合州国がアフリカに「対テロ戦争」を持ち込んで以来、アフリカ大陸でのテロ攻撃が75,000パーセント増加したのを皆様ご存知だろうか?

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月17日

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 こイスラエルの民間人を殺害するガザで、ガザでイスラエル人の民間人を殺すイスラエルの暴力的報復行為があると、イスラエルは無邪気な目で見上げて言う。「私たちは彼らに何をしましたか? 我々はただ平和に暮らしたいだけなのです!」

 

 そして欧米マスコミ全体が同じメッセージを増幅する。またしても連中は、それを「いわれのない」攻撃として描き、行われたことに「正当化の余地はない」と言い、あたかも歴史があの攻撃の日から始まったかのように全ての話を描き、イスラエルに批判的なことを言いたい人全員に、批判をする前に、地球の裏側にいる、その人とは何の関係もない少数の過激派集団に対し十分強力に非難をするよう要求するのだ。

 

 この暴力行為が起きる時(そして、それは起きる)、背後にいる連中は、2023年にイスラエルがガザで何千人もの子供たちの殺害を目撃するはずだ。もしかしたら、虐殺で親が殺された孤児になるかもれない。もしかしたら妹が爆弾で引き裂かれ、弟の頭が真っ二つに吹き飛ばされ、隣人が爆撃された建物に押しつぶされ、家族の遺体が焼けて黒ずんだ骸骨になるのを見るかもしれない。あるいは、私たちと同じように、事態の展開を液晶画面で見ているだけかもしれない。

 

 いずれにせよ、2023年後半の状況は、しばらくすれば必然的に芽吹くはずの復讐の種を蒔いたが、欧米世界公認の言説担当者が、それに言及することはあるまい。この暴力が、イスラエルによる悪行の報いにすぎない事実は、言説から消し去られるだろう。

 

 またしても。

 

 アフリカにアメリカ合州国が「対テロ戦争」を持ち込んで以来、アフリカ大陸でのテロ攻撃が75,000パーセント増加したのを皆様ご存知だろうか? そうなのだ。75の後に9つゼロがつくパーセントだ。ジャーナリストのニック・タースの新記事で、この統計を知ったが「ペンタゴンによれば、テロ攻撃はサヘル地域だけで9,818人の死者を出した - 42,500%増だ」と彼は述べている。

 

 爆撃でテロを絶滅しようという取り組みが、実際更なるテロを生み出す様子を、人々は長年にわたり記録している。2010年、自爆テロは、イスラム原理主義ではなく、外国による軍事占領の結果だと発見したシカゴ大学との研究に関し、「占領こそ重要だ、愚か者!」と題する記事をロバート・A・パプ教授がフォーリン・ポリシー誌に書いた。

 

 いくつかの注目すべき抜粋。

 

  • 「自爆攻撃の95%以上は外国による占領に対する反撃だ」
  • 「アメリカ合州国が、二国の人口総計が6000万人のアフガニスタンとイラクを占領した結果、1980年から2003年までは約300件だった自爆攻撃が、2004年から2009年で、1,800件にまで劇的に増加した。
  • 「今や世界の自爆攻撃の90%以上が反米だ」
  • 「アフガニスタンやイラクや他のイスラム諸国で、毎月、アメリカ人と同盟者を殺そうとする自爆テロリストの数は、2001年以前の全ての年を合わせた数より多い。1980年から2003年にかけて、世界中で343件の自爆攻撃があり、せいぜい10%が反米だった。2004年以来、2,000件以上あり、91%以上がアフガニスタン、イラク、その他の国々での、アメリカ軍と同盟軍に対する攻撃だ。

 

 2017年にジャーナリストのジョナサン・マーシャルが次のように書いている

 

 アフリカ大陸におけるテロと反乱の発生源に関する最も権威ある新研究「アフリカにおける過激主義への旅Journey to Extremism in Africa」(2017年9月)は、多くの人が暴力集団に加わるきっかけとなるのは「家族や友人の殺害」や「家族や友人の逮捕」など政府が支援する暴力事件であることを明らかにした。

 

 武装組織の元メンバー500人以上への聞き取り調査に基づき「これら調査結果は、対テロ対策やリスクにさらされた環境における政府の広範な治安機能が、人権や適正手続きに関し、どう機能しているかという疑問を浮き彫りにしている」と報告は結論付けている。

 

 「国家安全保障担当機関の行動は、過激派採用の顕著な促進要因として明らかにされているが逆ではない。これら調査結果は、国家安全保障に重点を置く介入の劇的再評価が緊急に必要なことを示唆している。

 

 他の多くの専門家も中東やアジアの紛争地帯から同様の結論を導き出している。2008年、ランド研究所の報告書「アルカイダに対抗するための教訓Lessons for Coutering al-Qai'da」は、アルカイダの存在はテロリスト採用を増加させる可能性が高いので「イスラム社会で戦闘作戦に引き込まれるのに米軍は抵抗せよ。通常軍事力は意図したものとは逆の効果をもたらす。軍事力はしばしば乱用され、高圧的性質により、地元住民を疎外しテロ集団に採用の機会をもたらす。

 

 同様に、2014年、CIA、国防総省、国務省元高官で構成された「米国の無人機政策に関するスティムソン・タスクフォース」は、アメリカの攻撃が中東、アフリカ、南アジアのイスラム過激派集団を強化したと警告した。

 

 言い換えれば、どんな方法であれ、あなたを攻撃したいと人々に思わせるには、近隣を爆撃し、愛する人を殺し、強制退去させ、抑圧的軍事占領で支配する以上に良い方法はない。全てイスラエルが何世代にもわたりパレスチナ人に対して行ってきたことだ。

 

 10月7日はイスラエル政権による何十年にもわたる抑圧と虐待に対する反撃だった。今のガザでの行動で確実に報復として起きるはずの暴力と同様、イスラエルがこの暴力を引き起こしたのだ。そのような暴力を、いわれのないものとして描き出すことでのみ、爆撃で住民を従順にし服従させることが可能だという考えを正当化できるので、公式言説の作り手はパレスチナ人による最新の暴力行為の瞬間、常に歴史をやり直そうとする。

 

 だが、もちろん爆撃で住民を従順にして服従させるのは不可能だ。あなた方が彼らに行うあらゆる残虐行為は彼らの復讐心を増大させるだけだ。10月7日以来、イスラエル人はその欲望に飲み込まれ、狂気の虐殺応援団に変わったのだから、この願望はイスラエル人が共感すべきものだ。しかし、攻撃はどこからともなく、全くいわれないものだという偽りの主流言説によって彼らの復讐心が可能になるのだ。

 

 パレスチナ人が罰せられている本当の罪は服従を拒否していることだ。この対立は最初からずっとそうだった。1948年のイスラエル建国時、パレスチナ人は自分の土地から放り出され、殺され、強制移住させられるのを受け入れるのを拒否し、その拒否が、住民を爆撃し、圧制で服従させることが可能だという前提の下、毎年、何十年も、途方もない量の暴力と抑圧で打ちのめされてきた。

 

 世界に広がる帝国が供給する爆弾によって隣人や愛する人が引き裂かれるのを見ることほど、人を暴力へと過激化させるものはない。目の前でパレスチナ人の子どもを何千人も殺害することほど、更なる暴力的抵抗を確実にするものはない。つまり、パレスチナ人への補償、賠償、土地返還以外に、この悪夢をきっぱり終わらせることはできないのだ。

_______________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

 画像Gaza Palestineから (パブリックドメイン)

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/17/its-impossible-to-bomb-a-population-into-submission-and-obedience/

----------

 Judging Freedom

 

Matthew Hoh: The Ongoing Tragedy in Gaza: Examining Israel's Actions and the Role of the US 24:53

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

最近のウクライナ情勢①戦場、南部でウクライナの意図する奪回ならず、東部で押され気味②ウクライナでゼレンスキーと軍との見解の違い露呈③米国のウクライナ支援、下院の混乱の中追加支援が決定できない④世界の関心ガザへ、支援弱体化、⑤欧州に支援疲れ

 

 日刊IWJガイド

 

「【IWJ号外】を出しました!『スコット・リッター氏が暴く!(後半)10月7日のハマスのイスラエル攻撃は政治的な成功を収めた!』」

【第1弾!『ガーディアン』が2002年に公開したウサマ・ビンラディンの「アメリカへの手紙」がネットで数百万回シェア!『ガーディアン』は記事を削除!】ビンラディンは、米国がイスラエルによるパレスチナ民族浄化を援助していたことを非難! 民主主義国米国の有権者の責任とイスラム法の復讐の権利で9.11を正当化! ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏は「この手紙は、反米憎悪が、何十年にもわたる彼らの国への干渉、暴力、クーデター、侵略にもとづいていたことを示している」と指摘!(『AFPBB』、2023年11月17日)

【第2弾!「病院の地下にハマスの軍事基地」というイスラエル軍の「証拠映像」に捏造の可能性!】『アルジャジーラ』が別々の映像をつなぎあわせた可能性を指摘! さらに「イスラエル軍がトンネルの入り口であると主張したハッチ」が貯水システムの一部だったことも判明!! イスラエルという国ぐるみの嘘が次々とバレつつある! こんな国を岸田政権・日本政府は支持・支援している! 正気の沙汰か!?(『アルジャジーラ』、2023年11月20日)

2023年11月21日 (火)

またしても状況好転を吹き飛ばしたバイデン

2023年11月16日
Moon of Alabama

 

 6月、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が念願の中国訪問をした。会談について、ある程度肯定的な声明が出されて、わずか24時間後、習近平を「独裁者」と呼んでバイデンがそれを吹き飛ばした

 

 中国政府は面白くない

 

 「極めてばかげており無責任だ」と中国外務省の毛寧報道官がバイデン発言を非難した。水曜日の定例記者会見で、この発言は外交マナーに反する「公然たる政治的挑発」だと彼女は述べた。

 

 昨日サンフランシスコ近郊で中国の習近平国家主席がジョー・バイデン大統領と会談した。

 

 中国の報道官は、議題を次のように述べている。

 

Hua Chunying 华春莹 @SpokespersonCHN - 2023年11月16日 11:25 UTC

 

100年に一度の世界的変革の時代に、中国とアメリカには二つの選択肢があると習近平国家主席は指摘した。一つは、団結と協力を強化し世界的な課題に手を携えて対処し、世界平和と繁栄を推進することだ。


...もう一つは、ゼロサムの考え方に固執して、競争と対立を引き起こし、世界を混乱と分裂に追いやることだ。この二つの選択肢は、人類と地球の未来を決定する二つの異なる方向性を指し示している。

 

 習近平は第一の道を選びたかった。だが会談直後バイデンは二つ目の道を進んだ。

 

 彼はまたしても状況好転を吹き飛ばした。

 

 記者会見でのバイデン大統領発言 |カリフォルニア州ウッドサイド - 2023年11月16日 - ホワイトハウス

 

 Q:大統領、今日以降も習近平国家主席を「独裁者」と呼ぶのでしようか? これは、今年の初頭にあなたが使った言葉です。

 大統領:ええ、そう、彼は独裁者だ。つまり彼は、我々とは全く異なる統治形態に基づく共産主義国を運営する人物だという意味で、独裁者だ。

 いずれにせよ、我々は前に進んだ。

 

 中国の見方は確実に違う。

 

 民主主義認識指数Democracy Perception Index(pdf)は、民主主義を人々がどう認識しているかに関する世界最大の年次調査だ。アメリカでは、76%が「民主主義は重要だ」と考えているが、自分の国が民主的かどうかという質問に対して「はい」と答えたのは54%にとどまった。中国では、同じ質問で同意する割合は88%と73%だ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/and-then-biden-blew-it-again.html

---------

 

 イスラエル支持を表明したケネディ・ジュニアに失望。宗主国支配層の一員。

 

 耕助のブログ 

 

No. 1980 ロバート・F・ケネディ・ジュニアへの手紙

 

 Douglas Macgregor Daily

 

Douglas MacGregor: They did not expect such a big DISASTER!! 24:40

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

WPの有能記者がイスラエル側に立ってハマス・イスラエル戦争を観察したルポ。軍事面では、ハマスに対するイスラエルの作戦は容赦なく成功。世界がパレスチナ人の悲惨な映像を見ている中、情報戦に負けている。イスラエルはまだ「翌日」について明確な概念を持っていない。

 

 昨日は「イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは『民族浄化』! イスラエルによる『報復』でもなければ、ハマスとの戦争でもない! 岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー(前半)」を拝見した。

 

 日刊IWJガイド

 

「【IWJ号外】を2本出しました! 元CIA分析官ラリー・ジョンソン氏が『ノルドストリーム爆破事件』米有力紙の報道を徹底批判!ほか」

はじめに~本日、【IWJ号外】を2本出しました!(1)「元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏が『『ワシントン・ポスト』はCIAの御用聞き! こんなニュース(ノルド・ストリーム爆破はウクライナ軍将校がやった)は、CIAのプロパガンダ!』」と徹底批判!! ウクライナに罪をなすりつけているのは米国! 真実は、誰が爆破したのか?

もう1本の【IWJ号外】は、「スコット・リッター氏が暴く!(前編)イスラエル軍が音楽祭でイスラエルの民間人を殺害! 10月7日の『ハマスの奇襲攻撃による民間人殺し』という嘘でイスラエルは世界を騙し、政治利用した!」

11月は20日までに80件、101万4900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の25%です。あと75%、298万5100円が残り10日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

<本日の撮りおろし初配信>本日午後7時から「イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは『民族浄化』! イスラエルによる『報復』でもなければ、ハマスとの戦争でもない! 岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー(後半)」を特別フルオープンで撮りおろし初配信します!

2023年11月20日 (月)

この期に及んで我々の知性を侮辱するしかない連中

 イスラエルの立場が真実と道徳に基づいているなら、明らかな嘘の絶え間ない洪水を大量生産する必要などなかった筈だ。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月15日

 

『物語のマトリックスの端』からのメモ

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

アメリカ国民:医療をお願いします

アメリカ政府:すみませんが、中東の民族浄化には何十億ドルもかかるとおっしゃいましたか?

アメリカ国民:いいえ、医療です。

アメリカ政府:結構、あなた方は有利に話を進めているが、中東の民族浄化に何十億ドルも費やそう。

 

 

 ヒントはこうだ。子供を何千人も殺し、民族浄化しても、なぜ問題なく、なぜそれが当然のことかの正当化や説明を考え出さねばならない側は、おそらく正しい側ではない。

 

 

 イスラエルが何千人もの子供たちを虐殺し、病院を爆撃し、四肢麻痺患者やベッドにいる子供を撃つのは悪いことだと思っていたが、『我が闘争』のアラビア語訳をカメラの前でイスラエル大統領が振りかざしたので、今やそれは良いことだと私は思う。

 

 

 イスラエルの立場が真実と道徳に基づいているなら、明らかな嘘絶え間ない洪水を大量生産する必要などない筈だ。

 もはや誰もイスラエルの言うことは何も信じない。イスラエルが絶えず嘘をついているのをあなたは知っているか、知りながら知らないふりをしているかのいずれかだ。

 

 

うぬぼれ屋が、どれほど滅茶苦茶なことをするかご存知だろう。誰かが連中に挑戦すると、連中は「えーっ何、今俺が悪者かよ!?」という感じで、すっかり傷つき、酷い扱いを受けたかのように振る舞う。それがイスラエルと支持者連中だ。

 

 

 

 アメリカが支援する軍事暴力を批判する人は誰であれ、相手側を支持しているとアメリカ軍事暴力支持者に非難される。イラク侵略に反対すればサダム支持者で、ウクライナでのアメリカ代理戦争を批判すればプーチンの恋人だ、等々。世界最強の戦争機構の行動を批判するのは、アメリカ戦争機構に反対する側を支持することで、相手側を支持する反逆的怪物だから、あなたの批判に耳を傾けるべきではないという主張だ。

 

 文字通り、アメリカのあらゆる目立つ介入主義行為でこれが起きている。文字通り、一件の例外もなしに。これが事実上意味するのは、世界最強の戦争機構に対するあらゆる批判は受け入れられず、踏みにじられるということだ。今、あなた方をハマスの恋人やらテロリスト同調者と呼ぶ連中は、文字通り、アメリカが支援する全ての軍事侵略行為を推進するため文字通り常に使われる全く同じ戦術を使っているのだから、アメリカが支援する、いかなる軍事侵略行為も、誰も、決して批判すべきではないと言っているのだ。

 

 あなたをハマス支持者と連中が呼ぶ際、連中が本当に言っているのは「黙れ。黙れ。アメリカの戦争挑発を決して批判するな。いかなる状況下でも地球上最強力で破壊的政府の最も重大な行動を決して批判するな。黙れ。黙れ。従え」ということだ。

 

 

 ガザの人々をイスラエルが「解放」していると良い大人が信じるのは良くない。

 

 

 ガザでハマスがかなりの支持を得ていると知った際の正しい反応は「それならガザの全員を根絶やしにすれば良い」ではなく「うわーっ、そんな状態になるほどガザの暮らしをイスラエルがとんでもないものにしてしまった」だ。

 

 

 イスラエル・パレスチナ問題では、共和党大統領もバイデンと同じくらい酷いはずだが、それに対する正しい答えは「それなら民主党に投票する」ではなく「我が国の政府が子供を殺害するかどうかに関し我々が投票することが許されないなら制度丸ごと捨て去る必要がある」だ。

 

 

 

 なんともすごいのは、ガザ問題に関し欧米がこれまで見たものの中で、今のところ、これが最高のものであることだ。下劣な欧米軍事行動に対する国民の支持は常に最初が最高で、時が経つにつれ、だまされていたことに人々が気づき始め、全てウソだったのを証明する情報が出始める。ベトナムからイラク、アフガニスタン、リビアまで、それをうんざりするほど何度も我々は見てきた。ウクライナでの代理戦争は酷い考えだったことに人々は既に気づき始めており、数年後には、これに異議を唱える真面目な人は皆無になる。

 

 ところが今回欧米が支援するガザ破壊は、わずか一カ月ほどしか経たないのに世論の大非難に直面している。益々多くの情報が出て、自分たちの政府がガザで一体何を支援しているのか益々多くの欧米人が気がつくようになれば、事態は更に遙かに悪化するだろう。だからこそ、億万長者連中が慌てふためいて集まり、言説支配作戦を立ち上げ、世間の認識を操作しようとしているのだ。連中は自分たちが物語の支配力を失いつつあり、本来そうであるべきより、ずっと早く支配力を失いつつあるのを知っているのだ。

 

 だが何千人もの子供の殺害を情報操作する方法は限られている。古いプロパガンダ手法は、これまでの様な形では機能していない。人々の目は開き始めている。人々は怒り始めている。そして我々を支配する権力者連中は実に何とも神経質になり始めている。

___________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/15/theyre-just-insulting-our-intelligence-at-this-point/

----------

 

 Alex Christoforou youtube

 

Biden, US will challenge Putin. CNN, Ukraine needs troops. EU military psychosis and Fortnite. 39:13

 

 冒頭はカタルーニャ独立派恩赦に反対するマドリッド大デモ映像だが、話題はワシントン・ボスト掲載のバイデン論文。ブリンケンかカービーの代筆だろうと彼は言う。小生ワシントン・ボスト、有料購読しておらず、記事を読めない。原文題名しか分からない。

 

 Joe Biden:US won't back down from the challenge of Putin and Hamas

 

 東京新聞、今朝の朝刊、国際面で、そのバイデン論文の概要を報じている。

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

汚職国家がまたここにも。安倍晋三さんは「国会を代表してオリンピック招致には必ず勝ち取れ、“馳、金はいくらでも出す 官房機密費もあるから」。東京五輪の招致をめぐる発言…馳知事が「全面的に撤回する」 .。「発言全面撤回する」と言えば事実が消滅する物でない。

 

 日刊IWJガイド

 

はじめに~11月は17日までに64件、79万5900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の20%です。あと80%、320万4100円が残り11日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

<本日の撮りおろし初配信>本日午後7時から「イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは『民族浄化』! イスラエルによる『報復』でもなければ、ハマスとの戦争でもない! 岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー(前半)」を特別フルオープンで撮りおろし初配信します! 後半は明日配信予定です!

2023年11月19日 (日)

同盟諸国の人権侵害は無視する政策を長年維持しているアメリカ

 イスラエルがガザで戦時国際法に従っていると思うかどうかマスコミに言うのをアメリカのジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官は繰り返し拒否している。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月15日

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 イスラエルがガザで戦時国際法に従っていると思うかどうかマスコミに言うのをアメリカのジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官は繰り返し拒否している。

 

 火曜日、ホワイトハウス記者会見でのザ・ヒルのニール・スタネージとのやり取りの書き起こしは以下の通りだ。

 

 スタネージ:何度もおっしゃっているように、今日も戦時国際法が守られることの重要性について、あなたはおっしゃいました。イスラエルは約11,000人のパレスチナ人を殺害しています。そのうちの約三分の二は女性と子供です。病院の状況は悲惨です。イスラエルはまさに市街地に天文学的量の爆弾を投下しました。あなたの見解ではイスラエルは戦時国際法を遵守していますか? もしそうなら、どうしてそういう結論になるのですか?

 サリバン:ええ、昨日も言った通り、ここに立っている私ジェイク・サリバンは、その決定を下す裁判官や陪審員になる立場にはない。これは法的な判断だ。私にできるのはバイデン政権の明確な政策を皆さんにお伝えすることだが、それは、この紛争が始まった当初から我々が明確に主張してきたことだ。ハマスが民間人を人間の盾として利用し、イスラエルの民間人居住地域に毎日ロケット弾発射し続け、民間人居住地域に潜り込んでいるにもかかわらず、イスラエル国防軍に更なる負担を強いているが、テロリストと民間人を分離し、民間人の命を守るため全力を尽くす行動をとる彼らの責任を軽減するものではない。

 スタネージ: しかし

 サリバン: つまり、そうだ。それは今も同じだ。これは、我々が公に述べているメッセージで、イスラエルの相手側にも個人的に伝えている。

 スタネージ:しかし -

 サリバン:そして、我々はそれを毎日行っている。

 スタネージ:はっきりさせたいだけなのですが。政権の見解は、イスラエル国防軍がそうしているということでしょうか?

 サリバン:私があなたに言ったのは、私はあなたの質問に法的判断を下す立場にはないということだ。私はそういうことをする立場にはない。私の立場はイスラエルの作戦がどのように行われるべきかに関するアメリカ政府の立場を述べることだ。そして、それが私がしたことだ。それが今も続いている。それが、この演台で私ができることだ。

 

 日曜日CNNの一般教書演説に出演した際も、イスラエルが戦争の規則に従って行動しているかどうか尋ねられた時、司会者のダナ・バッシュに「私はここに座って、その質問で裁判官や陪審員を演じるつもりはない」とサリバンは答えた。

 

 バッシュの質問はイスラエルには「戦争の規則に従って行動する責任」があるというサリバン自身の主張から生じたものなので滑稽だった。サリバンは、これはイスラエルの責任だと主張したが、それが実際に起きているかどうかに関しては即座に述べるのを拒否した。

 

 もちろんサリバンはワシントンの権益に同調する政府の犯罪性に関する質問に関し、こうした悪趣味な見世物的な曲解を演じているに過ぎない。紛争初期から、ウクライナでの戦争犯罪に関し、いささかの躊躇もなく直接かつ彼は繰り返しロシアを非難してきた。

 

 誰が大統領執務室にいるのか、どの政党が支配しているのかに関係なく、アメリカ外交政策では、この明白な矛盾を何度も何度も目にする。アメリカ同盟国の犯罪性は無視され、軽視され、必死に曖昧にされる一方、アメリカの敵の犯罪性は脚光を浴び、誇張され、国際的注目の最前線に押しやられるのだ。

 

 過去2年「ロシア指導部が戦争犯罪を行ったと非難されたくなければ、病院爆撃をやめるべきだ」などとツイートした後、今イスラエルのガザにおける大規模な残虐行為を力強く擁護する記事をアトランティック戦争プロパガンダ・メディアに発表したばかりのヒラリー・クリントンがこの矛盾を例示している。

 

 元アメリカ国務長官といえば、アメリカ同盟国 対 アメリカの敵の犯罪性に関するこの矛盾は、実際はアメリカ政府内部の常軌を逸した政策だと2017年漏洩された当時のレックス・ティラーソン国務長官に宛てた国務省メモが説明していたことは言及する価値があるだろう。

 

 トランプ政権初期の漏洩メモには、政治初心者ティラーソンに、アメリカ政府にとって「人権」は他国の足並みを揃えるための武器に過ぎないとネオコン帝国経営者ブライアン・フックが教える様子が書かれていた。帝国主義的言説支配の身勝手な本質の驚くべき洞察で、アメリカの権益に同調する国々が侵した人権侵害は見過ごし、そうでない国々に対しては、それを搾取し武器化するのがアメリカ政策だとフックはティラーソンに語っていた。

 

 「トランプ政権が、エジプトやサウジアラビアやフィリピンなどアメリカ同盟国の場合、テロ対策を含む様々な重要な理由から良好な関係を強調し、人権に関する困難な矛盾に正直に立ち向かうことは十分正当化される」とメモでフックは説明した。

 

 「現実的で成功する外交政策の有用な指針の一つは、同盟国は敵対国と異なる扱いを受けるべきで、より良い扱いを受けるべきであることだ」とフックは書いている。「海外でアメリカの敵対国を後押ししようとは我々は思わない。我々は彼らに圧力をかけ、競争し、打ち負かそうとしている。それゆえ、アメリカと中国やロシアや北朝鮮やイランとの関係では、人権を重要問題と考えるべきだ。これは、これらの国々の慣行に対する道徳的懸念のためだけではない。これらの政権に人権擁護を迫るのは、代償を課し、圧力をかけ、戦略的に主導権を取り戻すための一方法だ。

 

 だから、人権に関する本当の道徳や価値観が、アメリカにはないように見えるとすれば、それはまさにそうだからだ。ウクライナで民間人が死んでいるのにホワイト・ハウスのジョン・カービー報道官が泣きながら、ガザで死んでいく民間人には無関心に肩をすくめるのは、彼の涙が世界舞台でアメリカ権益を増進するため使われる身勝手な武器で、人の苦しみに対する普通の共感的反応ではないからだ。

 

 アメリカ帝国は、何も代表せず、何も信じず、自らの力以外どんな価値も評価しないのだ。この現実を理解し、同調する人々はアメリカ帝国内権力の最高層に昇進するが、脳内に正常な人間的共感力を持つ人々には、政府のある時点から先は、鍵のかかったドアしか見ない。

 

 アメリカ帝国は思いやりと人道主義の微笑みを浮かべたプラスチック仮面をかぶった精神病質殺人者だ。だが、よく見れば、その下の血まみれな唸り声をあげる顔を垣間見るのは困難ではない。

____________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/15/the-us-has-a-standing-policy-of-ignoring-the-human-rights-violations-of-its-allies/

----------

 

 病院地下をハマス司令部に仕立て上げるイスラエル戦争犯罪国家。

 

 Dialogue Works

All Lost, Total Failure Achieved | Scott Ritter 1:01:38

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

台湾総統選 統一候補擁立を決めた野党側が10ポイント以上上回る 世論調査で。→台湾総統選 急転直下で野党側が「統一候補」の発表見送り「協議は継続」。野党勢力は中国との協調を模索。与党勢力は台湾の独立志向。どちらが勝つかは東アジアの安全保障環境を大きく左右。

2023年11月18日 (土)

話すことで自身のPR上の利益を損ない続けるイスラエル

マヤ・アンジェロウが言う通り、人が自分が一体何者か見せてくれたら、始めてその人を信じよう。

 

ケイトリン・ジョンストン

2023年11月14日

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 イスラエルが直面し続けている問題の一つは、アパルトヘイト国家を機能させ続けるために制度化されたパレスチナ人の非人間化のせいで、イスラエル人ではない人々が実に衝撃的と思うようなことをイスラエル人に言わせてイスラエルのPR上の利益を損ねていることだ。

 

 これは、最近のパレスチナの土地に違法イスラエル人入植地建設運動を推進する指導者ダニエラ・ワイスのニューヨーカー誌インタビューで明らかになった。率直に悪びれることなく、自分はアパルトヘイトを支持し、パレスチナ人はいかなる主権も持つべきでないと考えており、パレスチナ人は投票権を持つべきだとは考えず、ガザ住民がイスラエル入植地に取って代わられるのを望んでおり、ガザの子供の殺害はイスラエルの子供の利益のため行われていると思うので、ガザでの子供殺害で心が乱されることはないとワイスは述べた。

 

 ガザのパレスチナ人はどこへ行けばいいのかと問われて「シナイへ、エジプトへ、トルコへ」とワイスは答えた。パレスチナ人はエジプト人でもトルコ人でもないとインタビュアーが言うと「ウクライナ人はフランス人ではないが、戦争が始まった時、彼らは多くの国々に行った」と彼女は主張した。

 

 「パレスチナの子どもが死んでゆくのを見て、人間として感情的にどうですか?」という質問に「私は非常に基本的な人間の自然法則に従っている。わが子は敵の子より大事だ。以上、終わり。彼らが第一だ。私の子供が第一だ。」とワイスは答えた。

 

 人権は普遍的なものではなく、全ての人に平等に適用されるべきではないと思うかと問われて「その通り」とワイスは答えた。

 

 だが、おそらく最も本質を曝露するワイス発言は、イスラエルがパレスチナの土地を植民地化しようとする動きを駆り立てるものに関する全く裏表のない説明だった。

 

 「イスラエルでは、入植地支持が多く、これが長年にわたり右翼政権が存在してきた理由だ。世界、特にアメリカは、パレスチナ国家という選択肢があると考えており、もし我々が共同体を作り続ければ、パレスチナ国家という選択肢を阻止することになる。我々はパレスチナ国家という選択肢は封じたいが、世界はその選択肢を残しておきたいと思っている。実に簡単に理解できることだ」

 

 この一段落は、イスラエル・パレスチナ紛争の今の現実に関し、CNNを丸一年見るより多くのことを教えてくれる。それは恐ろしいことで、そんなことが好ましげに大声で語られるのは耳障りだ。だが、それが事実なのだ。

 このようなことは何年も前から起きている。パレスチナ人を非人間化し、抑圧と虐待を常態化するシオニスト・イデオロギーの自己正当化という周囲環境にどっぷり漬かったイスラエル人は、世界の舞台でイスラエルを悪く見せるようなことを平気で言う。

 

 2021年、彼がその家を不法占拠したパレスチナ人シェイク・ジャラに対する率直な発言でニューヨークからの入植者ヤアコフ・ファウチは世界中で見出しになった。

 

 撮影されているのを十分承知しながら、家を盗んでいるという家族の訴えに対し「私が盗まなければ他の人が盗む」とファウチが恥ずかしげもなく答えたのは有名な話だ。

 

 そして問題は彼が嘘をついていなかったことだ。パレスチナ人が民族人口動態をコントロールし、ダニエラ・ワイスが上記で概説した狙いを推進させるため、パレスチナ人が家から追い出されているアパルトヘイト・イスラエルの虐待的力学を彼は正直に表現していた。もし彼がイスラエル国家のために訓練されたプロパガンダ屋だったら、彼は決してカメラの前でそのような発言はしなかっただろうが、シオニズムに洗脳されたイスラエル国民の一人に過ぎなかったので、口を閉ざす理由が彼には見当たらなかったのだ。

 何年か前『エンパイア・ファイル』のアビー・マーティンが、カメラとマイクを持ってエルサレムの街を歩き回り、ユダヤ人イスラエル人とパレスチナ人に対する彼らの見解について話しただけで、シオニスト・イデオロギーに対する壊滅的批判をした。彼らは専制政治、殺人、大量虐殺、民族浄化支持をためらわず、自分の言葉で躊躇なく共有し、自分の言葉がイスラエルのイメージを傷つけるために使われるとは考えなかったのだ。

 芝生の椅子にイスラエル人が座り、パレスチナ人居住区に対するイスラエル国防軍の爆撃作戦を見守り、応援しているところを撮影された際、ガザ市の完全破壊を主張した後「私はほんの少しのファシストだ」とある女性がマスコミに言ったことがある。

 

 このようなことが起きるたびに、インターネットでビデオ映像が大いに拡散され、イスラエルに対する世界の認識に深刻な打撃を与える。それが今日、ガザ虐殺に関する言説を制御するのにイスラエルが苦労している大きな理由であり、それは一般大衆だけでなく、イスラエル政府内のイスラエル人の一層扇動的な声明によって悪化している。

 

 土曜日、1948年のイスラエル建国時、パレスチナ人に行われた暴力的な強制追放に言及して、イスラエル治安閣僚で農業大臣アヴィ・ディヒターは、ガザ地区北半分からのパレスチナ人の暴力的強制追放を「ナクバ2023」と平然と言い放った。

 ハアレツは以下のように報じている

 土曜日のニュース・インタビューで、イスラエル治安閣僚で農業大臣のアヴィ・ディヒテル(リクード党)は、イスラエル国防軍の命令で南に避難するガザ地区北部の住民の画像は、ナクバの画像に匹敵するかどうか問われた。

 

「我々は今、ガザ・ナクバを展開している。作戦上の観点からは、イスラエル国防軍がガザで行おうとしているように、戦車と兵士の間に大衆がいる状態で戦争を遂行する方法はない。

 

 これは「ガザのナクバ」かと再度問われて、「ガザ・ナクバ2023。そういう形で終わる」と治安閣僚で防諜・国内保安機関シン・ベト元局長ディヒターは述べた。

 

 後に、これはガザ市住民は帰還を許されないことを意味するのかと尋ねられて「ガザ市はガザ地区の3分の1で、この土地の人口の半分だが、領土の3分の1なので、どうなるか私は分からない」と彼は答えた。

 

 ガザの大量避難民を、民間人保護のためだけに取られた措置だとイスラエルが公然と説明してきただけでなく、長年イスラエル政府が、ナクバが起きたのを公式に否定し、学校でナクバの歴史を教えるのを禁じる法律を可決さえしたことからしてもディヒター発言は驚くべきものだ。

 

 10月7日のハマス攻撃に対する防衛的で慎重な対応としてイスラエルの行動を説明しようと欧米諸国高官が急いているにもかかわらず、欧米諸国当局を嘘つきのように見せかけるため、イスラエル高官連中は狂ったように躍起になっている。

 

 ガザ攻撃について話す際、神がイスラエル人に完全な大量虐殺を犯すよう命じた聖書の国アマレクを引き合いにしてベンヤミン・ネタニヤフ首相は見出しを飾った。サムエル記第一の書には「今、行ってアマレクを撃ち、そのすべての持ち物を滅ぼしつくせ。彼らをゆるすな。男も女も、幼な子も乳飲み子も、牛も羊も、らくだも、ろばも皆、殺せ」という命令が書かれている。

 

 ハマス打倒に失敗したのだから、ガザの全民間人は正当な軍事目標だととアイザック・ヘルツォーク大統領は先月ほのめかし「民間人が気づいていない、関与していないという論理は真実ではない。それは絶対真実ではない。彼らは立ち上がれたかもしれない。彼らはガザを占領した邪悪な政権とクーデターで戦うこともできたはずだ。」と述べた。

 

 飛び地の電気、食料、水、燃料を遮断するガザの全面包囲を発表した際、「我々は人獣と戦っており、それに応じて行動している」とイスラエルのヨアブ・ギャラント国防相は述べた

 

 イスラエルはガザを「テント村」に変えるつもりだとイスラエル国防軍のダニエル・ハガリ報道官は述べ、イスラエル爆撃作戦は「正確さではなく被害に重点を置いている」と述べた。

 

 「パレスチナの人々に対し、今世紀最悪の残虐行為をした恐ろしく冷酷なけだもの連中に対し、世界が絶え間ない関心を示しているのに私は非常に困惑している」とイスラエルの元国連大使ダン・ギラーマンは先月述べた

 

 「ハマスはISISと化し、ガザ市民は恐怖に怯えるどころか祝っている」先月エコノミスト誌は、あるイスラエル将軍の言葉を引用した。「人獣は、それ相応に扱われる。」

 

 「ガザに深刻な人道危機をもたらすのは目標を実現するために必要な手段だ」とギオラ・エイランドという名の少将が、あるイスラエル新聞に書き「ガザは人間が存在できない場所になる」と付け加えた。

 

 イスラエルを理性的な行動者として、世界における肯定的な国家としてイスラエル同盟諸国は描こうとし続けているが、イスラエル人の話に耳を傾ければ、この殺人的アパルトヘイト国家が実際は何なのかについて全く違う理解が得られる。

 

 マヤ・アンジェロウが言う通り、人が自分が一体何者か見せてくれたら、始めてその人を信じよう。

_____________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/14/israelis-keep-hurting-their-own-pr-interests-by-talking/

----------

 

 エスカレートしたら潰すには通常弾道ミサイルで十分だとスコット・リッター氏

 

Scott Ritter: Iran can destroy Israel with non-nuclear ballistic missile if Gaza conflict escalates 19:41

 

 The Chris Hedges Report マックス・ブルメンソール

 

The Chris Hedges Report with reporter Max Blumenthal on how the Israeli military launched a series of attacks on Oct. 7 designed to kill Hamas gunmen along with their Israeli hostages. 41:35

 

 日刊IWJガイド

 

IWJ検証レポート!<極右・ネオナチ・白人至上主義>その起源と現在! 極右・ネオナチの本場ドイツはどこへ向かうのか!?(2)旧東ドイツ出身者の方が旧西ドイツ出身者より、極右的態度が約2倍から約3倍も強い! 低所得者は、極右的態度のすべての側面について、明らかに高い割合で同意している! その背景には、反ナチス教育の内容・教育方法・教育制度の違いと東西ドイツの格差が!

【本日のニュースの1撃!】

【第1弾! ウクライナ政府高官は西側からの資金援助の20%~36%を横領! 軍事支援だけで日本円にして約3兆円から5兆円!】世界トップの汚職大国ウクライナに、カネや武器を注ぎ込む愚かしさ! 敗色濃厚なウクライナに対して、いつまでこの愚行を続けるのか!? 元米国防副長官は「ゼレンスキーの成功は接待と窃盗の基盤の上に成り立っている」と痛烈批判!(『タス通信』2023年11月16日ほか)

2023年11月17日 (金)

ボイコットの威力

2023年11月10日
Taut Bataut
New Eastern Outlook

 

 これまで数え切れないほど繰り返されてきたように、イスラエルとパレスチナの新たな紛争勃発は、世界を二極化させた。多くの人々が一線を画し、人命の損失を最小限にとどめるための外交的解決を呼びかけようとしているが、大半は支持している。このような環境下では、ほとんどの国がそのような立場を取り、どちらか一方に支援を約束するが、企業もこの役割を担い始めている。

 

 紛争のさなか、「国家、病院、周辺地域」防衛の軍務に感謝の意を表して、世界的アメリカ・ファストフードチェーン、マクドナルドのイスラエル支店が国防軍兵士に何千食もの食事の無償寄付を始めた。これに対しイスラム教徒が多数派の国々にある中東全域のマクドナルド支店は、ソーシャル・メディアだけでなく、エジプトやトルコなどでは物理的攻撃も受けた。マクドナルド・サウジアラビア、マクドナルド・オマーン、マクドナルド・カタールは、イスラエル・フランチャイズとは一切関係ないと発表し、パレスチナとの連帯メッセージを投稿し、被災したガザの人々への寄付を企画した。

 

 アメリカのマクドナルド本社はコメントを拒否しているが、多くの国の抗議者たちは、ガザ地区とヨルダン川西岸地区でイスラエル軍が犯した残虐行為を、イスラエル語版が支持していることから、このブランドのボイコットを呼びかけている。この行動をめぐる議論はソーシャルメディア上で激しさを増し、大きな混乱と道徳的ジレンマに陥っている。マクドナルドやイスラエル支援に関与する他の企業(プーマ、カルフール、ディズニー、コカ・コーラなど)のボイコットを求める声は、イスラエルの立場を支持する政府の国々の人々によってさえ世界的に高まっている。紛争のさなか、イスラエル国防軍とイスラエル国民への食事や資金の寄付にこれら企業は関与しており、イスラエル国防軍の行動は沈黙を守る一方、ハマスによる攻撃を非難する声明を発表している。

 

 このような環境下では、ボイコットという概念自体を再検討し、それがパレスチナの状況に何らかの影響を与える力を持っているかどうか再検討するのは有益だ。

 

 今日の企業の本質は、海外支店が店舗ではなくフランチャイズになりつつあることだ。つまり各国に通常、特定企業のブランドや素材をさまざまな国で使用する権利を所有する独自団体または会社があり、その見返りとして特定基準や指針に準拠し、ライセンスの使用に対して収益の一部を親会社に支払う必要がある。各国フランチャイズの自律性は限られているが、親会社が発行するグローバル・マーケティング戦略に加えて、独自のマーケティング戦略も追求できる。

 

 そのため、イスラム教徒が多数派の国々やイスラエル以外の国々ではマクドナルドをボイコットすると多くの人が言っている。イスラエル・マクドナルドの行動には、ほとんど、あるいは全く影響を及ぼすまい。パキスタンでマクドナルド商品購入を拒否すれば、マクドナルド事業をしているパキスタン企業と従業員を傷つけ、パキスタンに対する外国投資の信頼を低下させるだけだ。

 

 ボイコットに反対するもう一つの議論は、主要市場でない国でのボイコットは、影響が限定的なことを考えれば、せいぜい形だけだというものだ。2023年、マクドナルド社の収益は約2000億ドルだったが、マクドナルド・パキスタンの収益は1億ドルの大台をかろうじて超えた。仮にボイコットが実現し、パキスタンからマクドナルドに流れ込む収益が枯渇したとしても、世界的収益には0.5%も影響するまい。

 

 これら議論は真実だが、企業フランチャイズが地元で開催され、ボイコットが最初に影響を受けることを認識しているにもかかわらず、ボイコットの意図された結果の一部を説明していない。

 

 第一に、ボイコットは単独で行われる単独行動ではない。ボイコットの威力は協調的かつ広範な実施にある。パキスタンだけでは対マクドナルド・ボイコットは影響がないかもしれないが、世界中の他の国々でのボイコットと協調すれば同社収益に大きな打撃を与えるだろう。

 

 第二に、ボイコットは本質的に世論の強さの宣言でもあり、反対の見解やパラダイムを支持する組織や団体との取り引きを拒否することで現れる。

 

 それゆえ、マクドナルドやカルフールやディズニーに対するボイコットは、世論の広範なデモと、彼らの収益機構浸食を通じて、これら企業に彼らや彼らの名前で行動する団体が行う行動は、大多数には受け入れられないという信号を送ることを意図している。このような状況では、これら企業が姿勢を変えるか、例えばマクドナルド・イスラエルが行ったことを子会社が行わないようにする、より厳しい規則を施行するよう余儀なくされることが期待される。

 

 それにもかかわらず、ボイコットの威力というより大きな疑問は依然残る。例えば、イスラエル国防軍支援の本当の問題は、イスラエル軍兵士への無償食事の寄付ではなく、イスラエル政府とその治安機関に対する国際的、国家主導のより大規模支援だ。たとえマクドナルド社が(想像を絶するほど)イスラエルのフランチャイズにこれら寄付を止めさせたとしても世界的武器販売や軍事援助はイスラエルに流れ続ける。ガザのパレスチナ人を殺しているのはビッグマックではなく、銃弾、爆弾、ミサイルなのだ。ボイコットは、それを変えるにはほとんど役に立たない。

 

タウト・バトーは南アジアの地政学に関する研究者兼ライター。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

 

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/11/10/the-power-of-boycotting/

----------

 

 典型的おまいう。学術会議任命拒否理由、説明皆無だった人物。よく言う。それを報じる大本営広報部。ライドシェア、江戸城再建も。

 

前首相 現政権は"説明不足"

 

 マイク・ジョンソン下院議長「爆撃継続」を主張!

 

House Speaker DEMANDS Israel Keep Bombing Gaza! w/Glenn Greenwald 

 

、会談直後、習主席は「独裁者」と言う傀儡ポケ老人。

 

 デモクラシータイムス

ガザ攻撃 天然ガス大国イスラエルの強気 西側先進国の思惑【半田滋の眼No.90】20231115 44:36

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

ニューヨーク・タイムズ[バイデン-習会談はほとんど成果を出せないが、対話を続けるという約束.米国と中国の説明はいずれも、両国を紛争の淵に追い込んだ問題に関してほとんど進展が見られないことを示した。習主席は、中国は平和的統一を望んでいるとし、武力行使が行われる条件を提示。

 

 日刊IWJガイド

 

【第2弾! イスラエル軍がガザ地区最大のシファ病院に突入!「ハマスが病院をテロ本部として利用した証拠」として公開した少数の銃器類の写真に、イスラエルメディアさえ『期待をはるかに下回る』と指摘!】13日に公開したランティシ病院の「証拠」映像で、イスラエル軍のハガリ報道官が「人質監視員のシフト表だ!」と叫んで示したのは、ただの手書きカレンダー! パレスチナ人の大量殺害の理由づけは、驚くほどテキトー! シオニスト・イスラエルの正体が日に日に露わになってゆく!(『ロイター』、2023年11月15日)

2023年11月16日 (木)

パレスチナ戦争に関するいくつかのメモ

2023年11月10日
Moon of Alabama

 

 バイデン政権から軽く働きかけられて、パレスチナのネタニヤフ政権は、一日をパレスチナ人大量虐殺に特化した20時間部分と民族浄化のための4時間部分とに分割することに同意した。

 

 民間人避難を可能にするため、ガザで毎日4時間の戦闘停止にイスラエルは同意するとホワイトハウスは言う-シカゴ・トリビューン、2023年11月9日

 

 ガザから民族浄化されたパレスチナ人を受け入れるのを近隣諸国は拒否している。これでは、ガザで起きることに関して、ネタニヤフは本当の計画が持てない。彼は戦争目的を刻一刻変えている。

 

 ガザを「占領」するのではなく「非武装化」しようとしているとネタニヤフは言う。 - アルジャジーラ、2023年11月10日

> ネタニヤフ発言は、ハマスとの戦争終結後ガザの治安にイスラエルが「無期限に」責任を持つと発言した数日後のもので、アメリカ合州国の反発を招いた。<

 

 一方、パレスチナのアル・アクサ洪水の犠牲者の多くは、イスラエルのアパッチ・ヘリコプターと地上部隊の無差別砲火によって殺害されたことが明らかになった。

 

10月7日、イスラエルのアパッチ・ヘリコプターが自軍兵士と民間人を殺害した:報告 - The Cradle、2023年11月9日

 

 Craig MurrayのTwitterアカウントは彼の信用を損なうためハッキングされた。

 

奇妙な@craigmurrayorgハッキング - Craig Murray, 2023年11月10日

 

 パレスチナ、レバノン、イラク、イエメンの抵抗枢軸メンバーは、日々エスカレーションの梯子を上っている

 

イブン・リヤド - ابن رياض@IbnRiad - 2023年11月9日 20:48 UTC

 

 この方程式の文脈で、より広範な抵抗枢軸の全派閥がエスカレーションの更なる段階、特に総力戦の際に発揮するため、相当な能力と火力を隠しているのを理解する必要がある。

 

ガザ攻撃エスカレーションにより、戦闘拡大は不可避:イラン - アル・マヤディーン、2023年11月10日

 アメリカとイスラエルへのメッセージは「かかって来い」だ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/notes-on-the-war-on-palestine.html

----------

 

 Judging Freedom Phil Giraldi、冒頭は宗主国大本営洗脳紙ワシントン・ポストのノルドストリーム破壊をザルジニー司令官のせいにするゴミ記事批判。

 

Phil Giraldi (fmr. CIA) : Support for Ukraine is Collapsing 26:36

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

米中首脳会議。ブルムバーグ「バイデンと習、のるかそるかの会談で、経済、軍事の雪解けをうかがう、軍事的接触、輸出規制が最重要議題」、CNN「バイデン大統領は首脳会談で、両超大国間の緊張を経て、より安定した軌道に乗せて終えたいと望んでいる。

 

 日刊IWJガイド

 

「11月は13日まででご寄付の目標額の12%! あと88%、351万円必要です! IWJに緊急のご支援を!!」

ウクライナは内部分裂! ザルジニー司令官とゼレンスキー大統領が対立! 「一体、将軍とは国家の助け役である。助け役が(君主と)親密であれば国家は必ず強くなるが、助け役が(主君と)すきがあるのでは国家は必ず弱くなる」(孫子)ウクライナ国家敗戦の最後の決定打か!さらに、ウクライナ優勢であるかのような偏向報道を続けてきて、ここへきて急に報道姿勢を掌返ししたTBS『報道1930』が無意識のうちに自衛隊の重要な真実を暴露!

2023年11月15日 (水)

イスラエルとアメリカ帝国丸ごと解体せよ

 解体する必要があることを証明したのはイスラエルだけではなく、アメリカを中心とする欧米帝国全体だ。巨大な権力構造丸ごと消え去らなければならない。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月9日

 

 『物語のマトリックスの端』からのメモ

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 火曜日、20人以上の下院民主党議員が共和党に加わり、ガザに対するイスラエルの残忍な攻撃に反対するパレスチナ人を支持する発言をしたパレスチナ系アメリカ人下院議員ラシダ・トライブを非難する投票をした。

 

 彼女が「パレスチナ人は人間だ」という類のパレスチナ人で「民主党がいかに多様で包摂的か見よ」という類ではないと知るまで、パレスチナ人女性を議会に迎えるのを民主党は喜んでいた。

 

 「彼女がパレスチナ人を支持し始めるまで私はパレスチナ人女性といても平気だった。彼女唯一の仕事はナンシー・ペロシと静かにインスタグラムで自撮り写真を撮ることだと誰も彼女に言わなかったのだろうか?」と連中は言っているようなものだ。

 

 

 アメリカが供給した兵器をイスラエルがガザ地区で使用するのを認める方法に関し、バイデン政権は、いまだに超えてはならない一線を引いていないとホワイトハウスのジョン・カービー報道官は確認した。火曜日、ガザで死者数が急増しているにもかかわらず「イスラエルに対していかなる超えてはならない一線も政権は引いていない」というのは事実かとマスコミに問われて「それは依然事実だ」とカービーは答えた。

 これは、ほんの数日前まで、イスラエルがガザで民間人を虐殺するのを止めるには無力だとマスコミに語っていた同じバイデン政権で、今やイスラエルが民間人を虐殺するのを止めるため文字通り何の努力もしていないと我々に言っているのだ。「何も試していないのに、アイデアは尽きている」という露骨な例だ。

 

 

 戦争犯罪という非難をはねつけるため、イスラエルは傍受されたハマスの電話会話だと主張する音声ファイルを再び公開したが、今回は救急車車列に対するイスラエルの致命的空爆に対する批判に応えて、輸送に何台救急車を使えるかハマス戦士が自慢している。

 

 前回、イスラエルが自らを免罪するためにそのような音声を公開した際「言語、アクセント、方言、構文、口調」の点で、この音声ファイルは信用できないとイギリスのチャンネル4ニュースが引用した言語専門家は述べ「この録音は加工されており、信頼できる証拠として使うことはできない」とEarshotという組織の音声専門家は述べた

 

 これは、10月7日の攻撃に先立ち、ハマスが何を企んでいたか諜報機関は全く知らなかったと主張し、今やハマス通信を絶えず傍受しており、戦争犯罪の告発から逃れる必要がある時は、いつでも利用できるアーカイブを持っていると主張する全く同じ政府なのだ。いささか変な感じだ。

 

       

 解体する必要があることを証明したのはイスラエルだけではなく、アメリカを中心とする欧米帝国全体だ。巨大な権力構造丸ごと消え去らなければならない。     

 

                                                  

 今アメリカ人がガザ虐殺を支持している主な理由。

 

1. お気に入りの右翼評論家連中がそうするよう彼らに言った。

2. イスラム教徒を憎んでいる。

3. イエスが再臨し、非キリスト教徒を永遠の業火に投げ込むという聖書の預言が成就するのを彼らは望んでいる。

4. 間抜けな党派文化戦争のたわごと。

5. マスコミが彼らに嘘をついた。

 

 

 「イスラエルには自衛する権利がある」というのは「全ての非シオニストをジェノサイドせよ」という意味だ。もし「川から海まで、パレスチナを自由にしろ」がユダヤ人を大量虐殺する呼びかけだと親イスラエルの人々が決めるなら、親パレスチナの人々が、親イスラエルの人々のスローガンが何を意味するか決めるのも当然だ。

 

 

1940年の人物:ナチス・ドイツは終わらなければならない。

1940年の別の人:つまり、あなたはドイツ人を大量虐殺したいと言っているのだな?

 

 

 シュレジンガーの民族国家は(A)ユダヤ人が安全に生存できる世界で唯一の場所であると同時に(B)その住民が、暴力的過激派や敵対的近隣諸国から絶え間ない脅威にさらされている哀れな小さな犠牲者でもあるというものだ。

 

 

 「停戦したら、イスラエルはどうやってハマスを破壊できるのだろう?」という疑問は「アパルトヘイトや虐待や絶え間ない殺戮や終わりのない戦争なしに、イスラエルはシオニスト民族国家として存在し続けられるのか」という疑問より、重要性も興味も無限に乏しい。

_______________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

 画像はAdobe Stockから(サイズに合わせて加工)。

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/09/dismantle-israel-and-the-entire-us-empire/

----------

 

 Judging Freedom 冒頭はワシントン・ポストのノルドストリーム虚報が話題。

 

 Scott Ritter: Israel threatens nuclear war. 32:02

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

政界再編までは難しいようですが紹介いたします。よみ人知らず「現れた政界再編への動き、政界再編、日本のためか米国のためか」

 

 日刊IWJガイド

 

「このままでは今月は赤字必至! 引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!」

2006年のレバノン戦争で、イスラエル軍がヒズボラ戦闘員殲滅のために、国際人道法を無視して西ベイルートのダヒヤ地区全体を破壊した「ダヒヤ・ドクトリン」! イスラエル軍はこの「ダヒヤ・ドクトリン」にもとづいて、ガザを攻撃! 元国連大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官のスコット・リッター氏は「『ダヒヤ・ドクトリン』は国家テロリズムに他ならない」と糾弾! イスラエルの自衛権も否定!!

2023年11月14日 (火)

ガザでの戦争と進むアメリカとイスラエルの孤立化

2023年11月8日
ヴェニアミン・ポポフ
New Eastern Outlook

 

 周知の通り、現在の中東危機という思いがけない出来事は、イスラエル民間人に対するハマスによるテロ攻撃から始まった。しかし現在、アメリカ政府に後押しされて、イスラエル政府はテロリストや犯罪者を罰するのではなく、連帯責任を根拠に報復を始めた。ガザは絶えず爆撃されている。パレスチナの飛び地で、何百人もの無辜の人びとが理由もなく虐殺され、行き場を失っているのは許しがたいことだ。

 

 毎日、死傷者が増え、若者の犠牲者数は4000人に近づいている。高齢者や女性が苦しむ写真や壊れた建物の写真で家庭のテレビ画面は常に埋め尽くされている。病院の状況の恐ろしい映像も。

 

 敵対行為に終止符を打ち、人道支援経路を確立し、最終的にイスラエル人とパレスチナ人両方の権利を保護する解決策を考え出すことに世界の大多数の人々は賛成している。

 

 ネタニヤフ首相によれば停戦は不可能だ。第二次世界大戦中、広島と長崎に2発の核弾頭を投下するなど、ドイツと日本を打倒すべく、ドイツと日本にアメリカや他の西側諸国が壊滅的爆撃を実行した事実を引き合いに出して、民間人の大規模死傷者は軍事作戦の許容可能な代償だと彼は主張し、アメリカ当局はこれを支持している。

 

 敵対行為の即時停止と人道回廊の設置を求める決議を安全保障理事会が採択するのを阻止するため、アメリカは何度も拒否権を行使してきた。差し迫った災害からパレスチナの人々を救うため国連総会を招集するというアラブ諸国の決定に、アメリカは反対票を投じた。120カ国の政府が敵対行為の即時停止を求める国連総会決議を支持した一方、アメリカやイスラエルを含む14カ国が公然と反対し、45カ国が棄権したのは注目に値する。

 

 パレスチナ人を支持する演説や抗議行動が世界中で急増している。アメリカ国内では政府の一方的行動を批判する動きが広がっている。10月30日付のル・モンド紙が報じた通り、イスラエルに対する公式な無条件支持ゆえに「アメリカ合州国は外交的に孤立している。

 

 10月28日、イスタンブールの大規模集会で、イスラエルは中東に自分達の権威を押しつけるため欧米諸国に利用されている「地域の駒」だとトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は述べた。彼は如実にグローバルサウスに蔓延する感情を象徴している。

 

 「ガザで繰り広げられている虐殺の背後にいる主犯は欧米だ」イスラエル同盟諸国が十字軍のようなやり方でキリスト教徒とイスラム教徒を互いに扇動していると彼は主張した。

 

 ネタニヤフ首相がガザ地区でのイスラエル軍による地上作戦の長期化を推進しているのは、そうすることで自分の権威ある地位を維持できると考えているからだという報道がアメリカのマスコミにさえ浮上している。10月7日のハマス攻撃を撃退する準備ができていなかった軍、諜報機関、治安機関の悲惨な失敗について、多くのイスラエル人がネタニヤフを公然と非難している。彼はまた人質解放を手配するため、パレスチナ当局と連絡を取らなかったことで非難されている。報道機関によると、イスラエル人人質全員解放と引き換えに、6,000人のパレスチナ人捕虜を釈放するようハマスは、提案していた。

 

 最近「なぜネタニヤフは去らねばならないか」と題する記事を有力な3人のイスラエル人が執筆し、アメリカ合州国で最も影響力ある雑誌の一つ、フォーリン・アフェアーズに掲載された。パレスチナで二国家解決を構築するには、国際社会の裁定に従った二者間交渉が必要だという考えを述べている。今の首相はこれを実現できない。

 

 言い換えれば、差し迫った中東危機は、イスラエルの政治情勢と、ある程度はアメリカの国内情勢にも大きな影響を与えるだろう。

 

 最近、現在の世界的不安定状態で恩恵を得ている主な連中はアメリカとその属国諸国の支配エリートだとウラジーミル・プーチンは述べた。そこから連中は血の家賃を奪うのだ。覇権国が一つしかないアメリカ型世界は崩壊し消滅する過去のものになりつつある。だがアメリカはそれを受け入れたくない。むしろ、世界独裁と覇権を維持・拡大したいが、全般的に無秩序な環境下でそうする方が好都合なのだ。

 

 現政権の一連の行動は危険で、地域の緊張をエスカレートさせ、アメリカの権益を危険にさらすと共和党大統領候補として立候補している全候補者が非難している。

 

 何人かのEU外交官によれば、現在の中東危機の責任はワシントンにあり、軍事行動が続けば、事態は更に不安定になる可能性がある。

 

 ワシントンの政策をグローバル・サウスは益々批判しており、アメリカの力が衰えつつあると世界の大部分が感じている。10月下旬、敵対的で複雑な外部環境にアメリカは対処しているとイギリス週刊紙エコノミストは強調した。

 

 2023年10月27日に採択された国連総会決議を、驚くべきことにフランス、ベルギー、ノルウェー、ポルトガルなどを含むワシントンの最も熱烈な同盟諸国の多くが支持した。

 

 ガザでの戦争行為停止にも賛成している国連事務総長は、人類の大多数の感情をある程度代表することを余儀なくされている。グローバル・サウスの要求に苛立っているイスラエルの連中は、グテーレス辞任さえ要求し、宗主国を喜ばせるためチェコ国防大臣は国連脱退さえ呼びかけた。

 

 アメリカの中東政策は発展途上国で益々広範に非難されていることに留意されたい。先週バイデン大統領は、ガザでのパレスチナ人の死者数について公然と疑問を呈し、パレスチナ人やアラブ人やイスラム教徒を驚かせた。

 

 パレスチナの大義への共感はラテンアメリカ全体にも広がっている。ボリビア政府はイスラエルとの外交関係を断絶し、コロンビアとチリは駐イスラエル大使を召還した。

 

 現在の中東の膠着状態とイスラエルとパレスチナの双方を苦しめている未曾有の貿易戦争にはワシントン政策が責任があるという結論に多くの政治評論家が達している。

 

 ヴェニアミン・ポポフはロシア外務省付属モスクワ国際関係大学「文明パートナーシップ・センター」所長、歴史科学博士候補。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

 

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/11/08/the-war-in-gaza-and-the-growing-isolation-of-the-usa-and-israel/

----------

 

 Pepe Escobar

Pepe Escobar: Russia CHANGES EVERYTHING as Putin Turns to Gaza in Israel's War 26:09

 

 Scott Ritter Extra

The October 7 Hamas Assault on Israel
The Most Successful Military Raid of this Century

 

 日刊IWJガイド

「ガザの2大病院が、イスラエル国防軍によるノンストップの襲撃で閉鎖に追い込まれる! もはやイスラエル国防軍の所業は『大虐殺』!」

はじめに~ガザの2大病院が、イスラエル国防軍によるノンストップの襲撃で閉鎖に追い込まれる! ガザの包囲された病院で通信と医療サービスが崩壊したあと、ガザ保健省は2日連続でガザでの死者と負傷者の統計を更新していないと国連が発表! カマル・アドワン病院も運営停止へ! もはやイスラエル国防軍の所業は「大虐殺」、一刻も早く停戦を!

【第3弾! ガザを廃墟にしてイスラエルが利権を独占できる天然ガス田「ガザ・マリン」の埋蔵量は、EUの需要の10%! イスラエルは米国の支援を受けて欧州向けパイプラインを建設中!】さらに「インド・中東・欧州経済回廊(IMEC)」構想の重要な中継港ハイファは、南にガザのハマス、北にレバノンのヒズボラという、米国とイスラエルにとっての脅威が存在!「敵対的なイスラム抵抗勢力」を排除すれば「イスラエルと米国の天然ガス資源の独占および物流統制ははるかに容易」に!!(『ハンギョレ』、2023年10月24日)

2023年11月13日 (月)

ガザの地獄:新新世界秩序戦略

2023年10月31日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook

 

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、封鎖されたガザ地区で進行中の状況は「人道的大惨事」だと述べた。高齢者、女性、子供、家族全員を殺害するガザ事件における「連帯責任」原則は、論理と良識に反するとロシア大統領は明言した。しかし、良識は、リベラルな世界秩序の我々に対する計画とは何の関係もない。

 

 プーチンはまた、新世界秩序を「本質的に新植民地主義体制を維持するための、同じ古い偽善、二重基準、排他性、世界支配の主張」と定義している。ロシア指導者は、ガザの大惨事と、進行中の西側対東の紛争におけるより広範な紛争の狙いを要約し続けた。

 

 「私の意見では、これらすべての行動の狙いは明白だ。世界の不安定さを増大させ、文化、民族、世界の宗教を分裂させ、文明の対立を引き起こすことだ。

 

 しかし「プーチン大統領は正しいのか」という疑問が湧いてくる。

 

 歴史に深く入り込まなくても、ここで答えを見つけられる。ユーゴスラビアがNATO圏とソ連間の強固な社会だった時代を振り返ると「分割して統治」が教訓だ。2020年にロナルド・D・コックスが発表した論文「アメリカ帝国主義とユーゴスラビアの崩壊」で、狙いは「冷戦後NATOの目的を強化し拡大すること」だったと著者は述べている。アメリカ合州国は、NATOを拡大し、石油入手を確保するより広範な任務で介入したのだ。

 

 「ユーゴスラビアにおける戦争の本当の理由:軍事力でグローバリゼーションを支援する」と題する論文で、アメリカ率いるユーゴスラビア解体を帝国主義の青写真だとカレン・タルボットは表現した。以下は、2000年のSocial Justice/Global Options記事からの抜粋だ。

 

 「アメリカ合州国と下部組織NATOは、ユーゴスラビア爆撃の「成功」と、ボスニアのセルビア人地域への爆撃と、ユーゴスラビアの他の残党での勝利により明らかに大胆になった。クロアチア、スロベニア、マケドニア。アメリカが実権を握る軍事同盟が急成長し、多国籍企業による富と労働力の略奪を許し、新世界秩序の植民地になるのを拒否するあらゆる国に対し、同様の介入を試みる可能性がかつてないほど高まっている。

 

 過去に早送りすると、当時のビル・クリントン大統領が、NATO同盟は「今しよう。明日にもできる。必要であれば、どこか別の場所ですればいい」と豪語した。79日間ユーゴスラビアに投下された23,000発の爆弾(劣化ウラン弾を含む)は、大きな可能性を秘めた国家の終焉であり、一つのプロセスの始まりでもあった。2001年には、9/11テロという見世物によって「どこか別の場所」がアフガニスタンとイラクを意味することが明らかになった。この計画は、中東を分断し、アメリカとイスラエルの石油とそこでの戦略的権益を守り、このリベラル秩序に対するあらゆる抵抗を鎮圧するものだったし今もそうだ。アメリカ人全員これら数兆ドル規模の戦争がどう終結したかを見ている。だから、ここでは詳しく説明しない。

 

 次に、アメリカはアフリカ系アメリカ人バラク・フセイン・オバマ2世大統領を選出し、分断キャンペーンは拡大した。(どういう訳か)ノーベル平和賞を受賞したこの男は、スターリンとヒトラーの時代以来、誰よりも多くの爆弾を投下し、殺害を命じ、扇動した。アメリカの世界支配計画にはパターンがあることも彼は我々全員に示している。現在のジョー・バイデン大統領同様、オバマもアフガニスタンとイラクの状況を引き継いだことを思い出してほしい。両地域で米軍撤退を開始すると同時に「アラブの春」と呼ばれる次の大火を彼は引き起こした。なんとも独創的ではないか。

 

 オバマは、NATO率いるリビア介入を組織するのを助け、最終的にムアンマル・カダフィ打倒を招いた。オバマはPRISMのような大規模監視作戦やドナルド・トランプや大統領候補ロバート・ケネディ・ジュニアのような政治家が議論している「陰の政府」を監督した。更に対バッシャール・アル・アサド政権戦争へのオバマの関与は、最もひどい政権転覆征服を世界に暴露した。何百万人もの難民がヨーロッパに殺到し、何万人もの人々が亡くなり、今もなお死んでおり、この地域は依然分断され脆弱だ。ほとんど分割され完全征服された。殆ど。ウクライナでユーロマイダン・クーデターが計画され、資金提供され、実行されたのもオバマ指導下だった。

 

 そう、代理勢力が組織され、資金提供を受け、支援され、イエメンを言い知れぬ恐怖の殺戮の場に変えたオバマの「イエメン・モデル」も忘れてはならない。この平和賞受賞者は、空爆や標的殺害や、アメリカやサウジアラビアやイスラエルに好意的な傀儡将軍を据えるよう命じた。イエメンは世界中で他の政権転覆を実施する上での「成功モデル」だとオバマは主張した。現在進行中の新帝国主義モデル実験で、これまでに約50万人殺害された。2022年3月末までにサウジ主導の連合軍は、イエメンで25,054回の空爆を実施した。そしてバイデン政権は、この任務を引き受けたのだ。そして、我々の目の前で繰り広げられている最大の代理戦争、ウクライナがある。

 

 数年前、国連で「繰り返すが、新たな冷戦や、硬直したブロックに分断された世界を我々は求めていない」とジョー・バイデンは主張した。興味深いことに、2021年9月「ウクライナのNATO加盟を民主化の一歩として推進すれば、ロシアの軍事的反撃をもたらす可能性がある」とガーディアン紙は未来を予言していた。根底にある真実を見いだすのに、ハーバード大学教授やシャーロック・ホームズである必要はない。ジョー・バイデンの使命は(アメリカを破産させること以外)まさに、そうではないと彼が言ったものなのだ。

 

 最後に、ウクライナでの代理戦争は全くうまくいっていない。ホームレスの人々がアメリカの街を歩き回っている中、地球上最も腐敗した政府に大統領が何千億ドルも送金しているのをアメリカ国民は決して喜んではいない。忍耐が危機的状況に達し、次の選挙が迫る中、他の場所に火を付けなければならない。中東では世界がかつて見たこともないような地獄の業火の準備ができている。イスラエルが「ブロークン・アロー」(地上部隊が差し迫った破壊に直面していることを示す米軍暗号)を叫ばなければならないと仮定しよう。その場合には、世界征服をかけた最後の戦いが間近に迫っている可能性がある。

 

 フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者、東ヨーロッパ専門家。「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

 

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/10/31/the-gaza-inferno-a-new-new-world-order-strategy/

----------

 

 ウクライナとイスラエルに関するマグレガー氏youtube発言 題名が強烈。

 

Col. Douglas Macgregor: "In a few years Israel and Ukraine will NOT be on world maps!" 15:34

 

 「朝目が覚めると私は有名になっていた。」というバイロンの言葉がある。

 

 夜中にAlex Christoforouの最新Youtubeで、ノルドストリーム爆破をウクライナのザルジニーのせいにするワシントン・ポスト妄言を知って宗主国官報の愚劣さに驚いた。

 

Nord Stream coordinator caught. Macron, next month will decide war. Arab League split on Gaza. 42:52

 

 ところが、朝ネット記事で見ると、属国大本営各紙とも見事にワシントン・ポスト記事オウム返し横並びで驚いた!

 

ノルドストリーム破壊、ウクライナ軍大佐関与か 独誌

 

 一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う

宗主国メディア吠ゆれば属国メディア実を伝う

 

 日刊IWJガイド

「米、欧、アジア、中東、世界各地でパレスチナ支持デモが拡大! 日本も渋谷で4000人の緊急デモ!」

11月11日付けイランメディア『パース・トゥデイ』は、ハンガリーのオルバン首相が「ヨーロッパがウクライナ紛争を抑え込もうとしていた中、アメリカはこの紛争を激化させ、世界に広めさせようと圧力を加えていた」と述べたと報じました。

 また、オルバン首相は「わが国の政府は(ウクライナへの)兵器提供を支持していない。そして、ハンガリーとして、わが国の納税者の資金がウクライナ軍のための兵器購入に費やされることを支持しない」と述べたとのことです。

※ハンガリー首相、「米はウクライナ戦争を世界に拡大」(Pars Today、2023年11月11日)
https://parstoday.ir/ja/news/world-i120516

2023年11月12日 (日)

ガザの子どもたちへの手紙 - 朗読:ユーニス・ウォン

クリス・ヘッジズ

英語記事朗読:ユーニス・ウォン

 

 クリス・ヘッジズはガザ国境に旅し、そこで暮らす子供たちが爆撃と貧困から体験している長年の絶えざる恐怖と窮状を説明している。自分の努力が殆ど無視されていると感じながらも、彼はこの暴行を止める試みで彼らの話題を報じ続けている。


 本記事は11月8日に公開

 
ガザの子供たち - ミスター・フィッシュ画


 いとしい子よ

 

 今は真夜中を過ぎています。暗闇の中を時速数百キロで大西洋上空10キロの高さを私は飛んでいます。私はエジプトに向かっています。ラファでガザの国境に行きます。私はあなたのため行くのです。

 

 あなたは飛行機に乗ったことがありません。あなたはガザを離れたことがありません。密集した通りや路地しか知りません。コンクリートのあばら家。皆さんが知っているのはガザを包囲する兵士が巡回している防護壁と柵だけです。あなたにとって飛行機は恐ろしいものです。戦闘機。攻撃ヘリ。無人偵察機。彼らはあなたの上を旋回します。彼らはミサイルや爆弾を投下します。耳をつんざくような爆発音です。地面が揺れます。建物が倒壊します。死者。叫び声。くぐもった声が瓦礫の下から助けを求めます。止まりません。昼も夜も。砕けたコンクリートの山の下に閉じ込められたあなたの遊び仲間。あなたの学友。あなたの隣人。あっという間に消えました。掘り出されると粉塵まみれの顔とぐったりした体が見えます。私は記者です。これを見るのが私の仕事です。あなたは子供です。こんなものは決してあなたが見るべきものではありません。

 

 死の悪臭。壊れたコンクリートの下で腐敗した死体。息を止めます。布で口を覆います。歩く速度が速まります。あなたの近所は墓場になっています。馴染みがあるものは全て消えました。あなたは驚いて見つめます。自分が一体どこにいるのかあなたは疑問に思います。

 

 あなたは恐れています。爆発に次ぐ爆発。あなたは泣きます。あなたはお母さんやお父さんにしがみつきます。耳をふさぎます。ミサイルの白い光を見て爆風を待ちます。なぜ彼らは子供を殺すのでしょう? あなたは何をしたのでしょう? なぜ誰もあなたを守ってくれないのでしょう? あなたは怪我をするでしょうか? あなたは手や足を失うのでしょうか? 失明したり、車椅子に乗ったりするでしょうか? あなたはなぜ生まれたのでしょう? 生まれたのは何か良いことのためだったのでしょうか? それとも、このためだったのでしょうか?あなたは成長するのでしょうか? あなたは幸せになるのでしょうか? 友達がいなかったらどうなるのでしょう? 次は誰が死ぬのでしょう? あなたのおかあさん? あなたのお父さん? あなたの兄弟姉妹? 知り合いの誰かが怪我をします。もうすぐ。知り合いの誰かが死にます。もうすぐ。

 

 夜は暗闇の中で、あなたは冷たいセメントの床に横たわります。電話が切れます。インターネットは使えなくなっています。あなたは何が起きているのか分かりません。閃光が走ります。爆風による震盪の波がきます。悲鳴が聞こえます。それは止まりません。

 

 お父さんやお母さんが食べ物や水を探しに行っている間、あなたは待っています。お腹のあのひどい感覚。彼らは戻ってくるでしょうか? また会えるでしょうか? 次はあなたの小さな家でしょうか? 爆弾はあなたに命中するでしょうか? これはあなたにとって地球上最後の瞬間でしょうか?

 

 あなこは塩辛い汚い水を飲みます。それであなたはとても具合が悪くなります。お腹が痛い。お腹が空いています。パン屋が破壊されます。パンはありません。1日1食食べます。パスタ。キュウリ。すぐにこれらはごちそうのように思えるでしょう。

 

 あなたは、ぼろきれでできたサッカーボールで遊ぶことはありません。あなたは古新聞で作った凧を揚げることはありません。

 

 あなたは外国人記者を見たことがあります。私たちはPRESSと書かれた防弾チョッキを着ています。ヘルメットを着用しています。私たちはカメラを持っています。私たちはジープを運転します。私たちは爆撃や銃撃の後に現れます。私たちはコーヒーを飲みながら、大人と長い時間話をします。そして我々は姿を消します。通常、私たちは子どもにはインタビューしません。しかし私は皆さんが私たちの周りに群がった時にインタビューをしたことがあります。笑って。指さして。写真を撮ってと我々に要求します。

 

 私はガザでジェット機に爆撃されたことがあります。私は他の戦争でも爆撃されました。あなたが生まれる前に起きた戦争で。私もとても怖かったです。今でも夢を見ます。ガザの写真を見ると、雷鳴と稲妻の力と共にこれらの戦争を思い出します。私はあなたのことを考えています。

 

 私は連中の物語を伝えようとしました。毎週、毎月、毎年、何十年も、連中が人々に対して残酷なことをする時、人々の自由と尊厳を否定し、人々を辱め、野外牢に閉じ込める時、まるで獣のように人々を殺す時、連中は頭に血が上っていると世界に伝えようとしました。連中は自分にされたことを他の人にもするのです。それを何度も何度も私は言いました。それを私は7年続けました。耳を傾けてくれる人はほとんどいませんでした。そして、この今です。

 

 とても勇敢なパレスチナ人ジャーナリストたちがいます。この爆撃が始まって以来、39人が殺害されました。彼らは英雄です。病院の医師や看護師もそうです。国連職員もそうです。そのうち89人が死亡しました。救急車の運転手や医療従事者もそうです。コンクリートの塊を手で持ち上げる救助隊もそうです。爆弾からあなたを守ってくれるお母さんやお父さんもそうです。

 しかし我々はそこにはいません。今回は。中に入れないのです。我々は閉め出されているのです。

 

 世界中から記者がラファの国境検問所に向かっています。私たちが行くのは、この虐殺を見て何もしないわけにいかないからです。160人の子供を含む何百人もの人々が一日に亡くなっているからです。この大量虐殺を止めなければならないからです。我々にも子供がいるから行くのです。あなたのように。貴重で。あどけなく。愛しい子が。あなたに生きてほしいから行くのです。

 

 いつかあなたに会える日が来るよう私は願っています。あなたは大人になります。私は老人になりますが、あなたにとって私は既にとても年をとっています。夢の中で、私はあなたが自由で、安全で、幸せなのを見るでしょう。誰もあなたを殺そうとはしません。爆弾ではなく人でいっぱいの飛行機で飛ぶのです。強制収容所に閉じ込められることはありません。あなたは世界を見るでしょう。あなたは成長し、子供を産むでしょう。あなたは年をとるでしょう。あなたはこの苦しみを思い出すでしょうが、それは苦しんでいる他の人々を助けなければならないことを意味するのを知るでしょう。これが私の希望です。私の祈りです。

 

 我々はあなたを裏切りました。我々はひどい罪悪感を抱えています。我々は試みました。でも十分には努力しなかったのです。我々はラファに向かっています。多くの我々が。記者が。ガザ国境外で我々は抗議します。我々は記事を書き撮影します。これが我々の仕事です。たいしたことではありません。でも、それでも、ちょっとしたものです。またあなた方の話題を伝えるつもりです。

 

 もしかしたら、あなたの許しを乞う権利を得るのに十分かも知れません。

 

 クリス・ヘッジズ・レポートは読者が支援する出版物。新記事を受け取り、私の仕事を支援するため、無料または有料購読者になることをご検討願いたい。

 

記事原文のurl:https://chrishedges.substack.com/p/letter-to-the-children-of-gaza-read#details

----------

 

 Alex Christoforou「イスラエルによるガザ民間人爆撃は正当化できない。」とマクロンは攻撃支持から変化。

 

Macron vs Netanyahu. EU running out of ammo, €50B loan to Elensky. Orban, US blocked peace deal. 44:37

 

 ミアシャイマー教授youtube鼎談

US Military has Overextended Itself - John Mearsheimer, Alexander Mercouris and Glenn Diesen 1:31:50

 

 耕助のブログ

No. 1972 イスラエルの行動は自己防衛ではない

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

岸田内閣の支持率減が加速 ①30%割れJNN、朝日、共同、時事、毎日、幾つかの社では2012年以来最低、②ここにきて急落、11月JNNは前月比-10.5、③内閣支持率+自民党支持率が50%割れだと政権の危機という「青木方式」が幾つかで実現

2023年11月11日 (土)

ウクライナ和平交渉の観測気球

2023年11月4日
Moon of Alabama

 

 NBCnewsウェブサイトに観測気球が掲載された。ウクライナでの敗北をアメリカとNATOが認めることに対して国民の反応を探っているのだ。

 

 アメリカと欧州当局がウクライナに和平交渉の話題を切り出したと情報筋 - NBCnews - 2023年11月3日

 戦争を終わらせるために、ロシアとのどのような和平交渉があり得るかについて、ワシントン-アメリカと欧州当局がウクライナ政府と密かに話し合い始めたと、この議論に詳しいある現職アメリカ高官と一人の元アメリカ高官が語った。

 

 ウクライナの本当の状況を考慮して、敗北を認めるのをゼレンスキーが嫌がっているというタイム誌記事が出た同じ週にだ。同じ週、エコノミスト誌がザルージ二ー将軍にインタビューしたが、軍隊が崩壊の危機に瀕しているにもかかわらず、前線の膠着状態について彼は楽観的に語った

 

 この三つを総合すると、ウクライナでの敗北を認めつつも、失態をウクライナ代理勢力のせいにするというアメリカ政権作戦の一環かもしれない。

 

 NBC記事に戻ろう。

 

 当局によると、合意に達するためウクライナが何をあきらめる必要があるかに関しての非常に大まかな概要が会談には含まれているという。当局者が微妙だと表現した会談の一部は、先月ウクライナ防衛コンタクトグループとして知られるNATO加盟国を含むウクライナを支援する50カ国以上の代表者会合で行われた。

 

 当局によると、この協議は、ウクライナ現地の軍事状況やアメリカと欧州の政治状況を尊重しているという。

 

 当局によると、戦争が膠着状態に達していることや、ウクライナ支援を継続する能力を米欧当局は懸念している。

 

ウクライナの兵力が枯渇しつつあり、ロシアには無限の資源があるように見えるのをバイデン政権高官も懸念していると当局者は述べた。ウクライナも徴兵で苦闘しており、最近はウォロディミル・ゼレンスキー大統領の無期限徴兵制要件の一部に対し公然と抗議活動が行われている。

 

 ウクライナ軍の問題は明白だ。人が少なく、徴募できる要員が依然不足している。ウクライナ軍が受けた実際の損失を評価するのは困難だが、約300,000人の死者と約500,000+人の負傷者に上っており、彼らの多くが今や無力化されていると知っても驚くまい。

 

 とうとう、ウクライナの人的資源に関するこれらの懸念が認識されている。

 

 事情に詳しい二人の関係者によると、ウクライナ兵力の枯渇にジョー・バイデン大統領は目を向けている。

 

 「現在、政権最大の関心事は人的資源だ」と、ある人は言う。アメリカと同盟諸国はウクライナに武器を供与できるが「それを使う有能な兵士がいなければ殆ど役に立たない」と、この人物は言う

 

 最後の一文は、こう書いているタイム誌記事から引用したようだ。

 

 軍の一部では、武器や弾薬の不足より人員不足が更に深刻になっている。アメリカと同盟諸国が約束した全ての武器を供与したとしても「それを使う人材がいない」とゼレンスキー側近の一人が私に語った。

 

 ウクライナ自身が新たな旅団を作り出すより早く自分の旅団を破壊している

                                

 ここ数日、第47旅団(レオパルト2)と第10山岳旅団(T-64BM/BV)戦車がアウディーイウカ付近で目撃され、破壊された。両旅団はつい最近、南部戦線での絶望的攻撃で壊滅的打撃を受けたばかりだった。残されたものを再構成せずに別の戦いに投入しても意味がない。これら旅団が得た経験と知識は全て失われるだろう。      

 

 軍の職業中堅層全体、軍曹や青年将校がほとんど死傷した。彼らなしで新たな軍隊を編成するのは不可能だ。

 

 NBC記事は(ロシア語で)ウクライナでニュースになっている。それに対するウクライナの反応を私はまだ見ていない
 最初の政治的反応としての記事を私が掲載する間に、完全否定が現れた。

 

ゼレンスキー:膠着状態ではない。交渉や譲歩はあり得ない。UA Pravda 2023年11月4日

ウクライナ大統領のボロディミル・ゼレンスキーは、ウクライナ前線の状況を膠着とは見ておらず、ウクライナはロシアと交渉しないと述べた。
...
ゼレンスキー発言引用。:膠着状況ではない。ロシアは制空権を掌握している。我々は我が軍を守っている。(ウクライナの)誰も、ロシアがしているように、自国民を戦場に投げ込みたいなどと思ってはいない。

一体どうすれば克服できるのだ? F-16で、我が軍の兵士が訓練を受け、帰国するのを我々は待たなければならない。前線が防空手段が得られれば、部隊は前進して、兵器が使える」

 

 50年もののポンコツF-16が上昇するより早く墜落したら、彼は一体何と言うだろう。

 

 一方、ウクライナ政治指導部と軍事指導部間の溝が拡大している兆候は確かだ。新国防相の要請に応じて、ゼレンスキー大統領はウクライナ特殊部隊司令官を解任し、新司令官を任命したばかりだ。

 

 ヴィクトル・ホレンコ少将は自分の特殊作戦部隊司令官職解任理由を知らない。ウクライナ軍最高司令官ヴァレリー・ザルジニーは彼の解任要求を出していなかった。

 

 上官の要請なしに将校を解雇するのは極めて異様なことだ。

 

 ザルジニー自身も攻撃されている。

 

 大統領府がウクライナ軍最高司令官に前線状況を公表せぬよう助言 - UA Pravda - 2023年11月4日

 エコノミスト誌のウクライナ軍最高司令官ヴァレリー・ザルジニー記事についてイホル・ジョウクワ大統領府副長官が発言し、前線で起きていることを軍は国民に知らせるべきではないと述べた。
...
 また言及した記事が掲載された後「大統領府幹部の一人」が彼に電話をかけたとジョウクワは述べた。

 「そして、彼らはパニックに陥って私にこう尋ねた。『大統領に何を報告するべきなのか? 我々は本当に膠着状態なのか?」。我々はこの記事でこの効果を達成しようとしているのだろうか」と大統領府の担当者は述べた。

 

 NBC記事は、ウクライナが敗北を認める時間枠さえ設定している。

 

 また、和平交渉に関する緊急議論をウクライナが始めるには年末か、その直後までしか残されていない可能性が高いと当局者は非公式に述べている。当局者によると、アメリカ当局は欧州の同盟諸国と、そのような予定に関する見解を共有している。

 

 和平交渉にロシアが同意する可能性は高い。しかし、おそらくウクライナが進んで与える以上のものを要求するだろう。少なくとも、クリミアを含む併合した五州を完全に掌握し、ウクライナとNATOの関係はない。現在のウクライナ議会は、おそらくこれら要求を拒否するだろうし、そうなれば、ロシアの更なる要求につながるだろう。

 

 キーウはまだ現実を認めていない。財政的にも物理的にもウクライナは失血している。戦争開始時の狙い、つまりロシアを弱体化させるはずが、逆の結果を招いたことにウクライナのご主人連中は気づいている。今やロシアは、敵となる可能性があるどの国より本物の戦争経験を持った、より大規模で優れた武装の軍隊を持っている。

 

 ロシアが勝ったのだ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/the-ukraine-peace-talk-trial-balloon.html

----------

 

 RFK Jr.中等でイスラエルが演じている役割を語る。

 

Brian Berletic: Zionist RFK Jr. Exposes TRUTH about Israel as US Proxy DESTROYING Middle East

 

 マグレガー氏による近況解説 バイデンから白紙小切手を得てネタニヤフ暴走中。

 

Predicts a Future War - Douglas Macgregor 32:12

 

 デモクラシータイムス

イスラエルに正義はあるか【田岡俊次の徹底解説】20231108 43:48

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

CNN;バイデン政権、アラブ世界で米国に対する怒りが高まっていると米国外交官らから非公式に警告、アルジャジーラ「中東におけるガザ後のパックス・アメリカーナの茶番劇、バイデン政権はガザにおけるイスラエルの戦争犯罪を隠蔽するために平和を説いている」

 

 日刊IWJガイド

「9日時点で1万744のパレスチナ人を虐殺! イスラエル国防省『ガザで人道危機はない』! バイデン大統領『ガザ停戦の可能性なし』!」

【第1弾! ユダヤ人をホロコーストしたドイツが、パレスチナ人へのホロコーストを行っているイスラエルへの軍用品輸出承認、例年の10倍規模!「ホロコーストの歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目も悲劇として」!】共犯関係にあるシオニズムとナチズムは文字通り「コインの裏表」である! 両者のシンボルマークを刻んだ1933年のコインが存在する!(『AFP』2023年11月9日ほか)

<本日の撮り下ろし初配信!>本日午後6時より、11月2日収録「東京大学名誉教授 板垣雄三氏による講義」を、フルオープンで初配信します!

2023年11月10日 (金)

爆弾とは一体何か、爆弾が一体何をするかについて我々は十分深く考えていない

 中東での爆撃を、欧米人は、空から落ちてくる爆弾があちらの天気そのものであるかのように、単に普通の状況と見なす傾向がある。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月4日

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 オレゴン州ポートランドで、何千人もの子供を含む1万人がテロリストに殺害されたと私が言えば、当然ながら、皆様は衝撃を受け、恐怖を感じるはずだ。刀で斬り刻まれたと言われたら、もっと強い反応が返ってくるだろう。

 

 しかし、ガザでの虐殺は、中東の浅黒い肌の外国人に行われており、刃物の代わりに爆弾を使って行われているため、ほとんどの欧米人は、そのことをあまり考えず一日を過ごしている。アメリカの都市で切り刻まれて死ぬのと同じくらい多くの人が死んでいるが、欧米人はとっては違うのだ。

 

 欧米帝国は中東に何年も爆弾の雨を降らせ続けてきたので、欧米人は、中東で起きている爆撃に関するニュースには鈍感になっている。苦悶の声で「爆撃があった!」と欧米人に言うと、彼らは即座に、中東ではなく、ニューヨークやロンドンやパリでのテロ攻撃のことを言っていると推測するはずだ。中東での爆撃を、空から落ちてくる爆弾が、あちらの天気そのものであるかのように、欧米人は、ただ普通の状況と見なす傾向がある。

 

 爆弾や爆撃問題に関し、欧米人は最も厳密な思想家ではないが、それは完全に意図的なものだ。爆弾とは一体何か、爆弾が何をするかについて、我々が過度に考えないよう、欧米帝国によってプロパガンダ・マトリックス全体が構築され、それにより、我々は子供の頃信じるよう教えられた我々の国や政府に関する快適な考えを維持できるのだ。

 

 ガザでは「頭のない子供を見た」とか「けがのひどさから身元が特定できない子供もいる」と医師が言っているが、私のようにネットで調べるのに実に多くの時間を費やし、この種の恐ろしい映像を日常的に目にする人にとっては驚くことではない。

 

 それが爆弾が人体に及ぼす影響だ。爆弾は人々をバラバラに引き裂く。爆弾は倒れる建物で人々を押しつぶす。爆弾は肉を燃やす。爆弾は内臓を引き裂く。爆弾は体の一部を吹き飛ばす。爆弾は首を切る。しかし、帝国が標的にした領土で起きる「爆破」や「爆発」だけは報じるが、一体誰が起こしたかさえ言わず、ましてそれが人体に与えた被害の詳細すら報じないことが多いマスコミにこうした全ての現実から一般大衆は守られている。

 

 これら兵器が人体に及ぼす影響は、鉈や火炎放射器で何千人もの民間人を反社会性パーソナリティ障害の兵士が殺害して回ったら見るのと同じくらい悪夢的だが、爆弾であるため、一般大衆から同じ種類の反応は得られない。

 

 爆弾による殺戮は遠くから行うものである事実もその一因だ。イスラエル国防軍兵士が画面を見て、あるボタンを押すと、パッと小さな爆発雲が浮かび上がる。相手の目を見て刃物を突き刺すのとは違う。遠いのだ。現実から乖離しているのだ。

 

 もう一つは、爆弾で人口密集地に爆弾を撃ち込むなど多くの民間人を殺すとわかっている行動をとっても、意図的に民間人を殺してはいないと言えることだ。この場合、人は表向き民間人を殺したいのではなく、殺害を控える程民間人の命を気にかけていないだけだ。

 

 こうした動態は、爆弾を投下する人々を多数の民間人を殺害した罪悪感やトラウマから守るのに役立ち、実際には、集団として多数の民間人を殺すのがより容易になる。そうすることで、実際はより多くの悪を犯しているのに、悪を犯していないように感じられるのだ。これはもちろん爆弾使用を命じる権力体制に利益をもたらす。

 

 銃殺隊による処刑発明のようなものだ。権力者は敵を殺す能力が必要だったので、複数の死刑執行人が犠牲者に同時に発砲し、致命的銃弾を撃ったと誰も確信できないようにする方式を発明したのだ。時には銃の一丁に空薬莢が入っていることもあり、それによって、弾丸を発射していないかもしれないと死刑執行人に信じ込ませ、自分たちがしている現実から目をそらす能力を養えた。この処刑方法により、兵士の士気を損なうことなく、必要と思われる数の処刑を継続できたのだ。

 

 爆弾の場合、同じ解離の力学が、遙かに致命的な効果に利用される。一般大衆も軍隊も現実から心理的に切り離し、大悪が行われていないふりをする能力を与えられるが、その結果、遙かに多くの悪が行われるのを許容することになる。機関銃でなぎ倒したり銃剣で刺したりするのと変わらない残忍な方法で、イスラエル軍はガザの人々を虐殺しているが、この虐殺方法は、ガザ住民との関係を断ち切るため、軍隊の服従度合いは遙かに高く、一般市民の同意も遙かに高い。

 

 爆弾で人々を殺害するのは弾丸や刃物で殺害するより残虐の度合いが少ないという全く根拠のない欧米の妄想の背後には途方もない堕落が隠れている。現実には殺人は殺人で、死は死だ。文明としてのそれに関して自分自身と向き合うのが早ければ早いほど良い。

________________

 

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

 画像はWikimedia Commonsから。

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/05/we-dont-think-hard-enough-about-what-bombs-are-and-what-they-do/

----------

 

 植草一秀の『知られざる真実』 最新記事、座布団十枚! 太字加工は小生。

 

連合依存とアルコール依存

労働組合組織の連合は歴史的に国際勝共連合と深い関わりを有していると見られる。

名称を国際勝共連合に改めるとわかりやすい。

 

 最新のJudge Napolitano - Judging Freedomにミアシャイマー教授出演

Prof. John J. Mearsheimer: Ukraine/Israel: How China benefits. 25:07

 

 耕助のブログ Pepe Escobar記事翻訳

No. 1970 ナクバ2.0がネオコン戦争を復活させる

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

英国ガーディアン紙「中国には親パレスチナとしての歴史。総会停戦決議に賛成票を投じた120カ国の一つ。パレスチナ人に対する美辞麗句的な支援は、低コストでできるがそれ以上のことは、いまだ十分な影響力をもたず、厄介な結果を生み出すとみられ、中国も避けようとしているよう

 

 日刊IWJガイド

「イスラエルと米国によってレバノンで第2の戦線が拓かれる!?」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! イスラエル、ハマス襲撃の残虐映像を編集し各国で上映】英国のベテラン・ジャーナリスト、ジョン・クック氏は、10月7日のハマスの奇襲の際、イスラエル軍が人質や同胞の兵士まで殺害した事実に触れ、イスラエルによる「スピン」コントロールに警戒を呼びかける!(『AFP』2023年11月8日ほか)

【第2弾! 止まらない米国の暴力!! 米国務省、日本のJOGMECと三井物産も出資する、ロシアの北極圏LNG2プロジェクトの「息の根を止める」と発言! 東アジアにおける第2の「ノルドストリーム」となるか!?】日本は、エネルギーの自立・自衛のためにも、米国の破壊工作に対して正面から抗議し、同時に、官民一体となって、プロジェクトを守る努力を惜しむべきではない!(『RIAノーボスチ』2023年11月8日ほか)

<本日の撮り下ろし初配信!>本日午後6時から、11月2日収録「岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー」、明日午後6時から、同日収録「東京大学名誉教授 板垣雄三氏による特別講義」を2夜連続、フルオープンで初配信します!

2023年11月 9日 (木)

イスラエル、ガザ地上攻撃を開始-アメリカの関与と波及効果の懸念

2023年11月3日
Taut Bataut
New Eastern Outlook

 

 イスラエル、ガザ地上攻撃を開始-アメリカの関与と波及効果の懸念

 

 空母カーニーがイエメンから発射されたミサイルと無人機群を迎撃したとアメリカ合州国は主張している。ペンタゴンによれば、これらミサイルは、イエメンのフーシ派がイスラエルを狙ったものだ。この出来事は、イスラエル領空をアメリカ合州国が守ることで、最近の記憶の中で初めて戦争に直接関与した点で重要だ。この関与は、イスラエル・ガザ状況に煽られた地域の緊張の高まりを背景にしている。

 

 紅海上空でのミサイルと無人機迎撃はアメリカ外交政策の転換点を示している。アメリカはロシア・ウクライナ紛争でウクライナを支援しながらも、直接的な軍事関与は控えてきた。しかし長年の同盟国イスラエルの場合、アメリカは積極的な姿勢をとっている。

 

 エスカレートする中東情勢は多面的だ。紅海上空でのミサイル迎撃に限らない。最近のイラクとシリアの米軍基地に対する無人機攻撃は事態を更に複雑にしている。イランが支援する戦闘員の傘下組織、イラクのイスラム・レジスタンスはイラクでの2回の無人機攻撃犯行声明を出した。これら攻撃は米軍を標的とし、この集団は「アメリカ占領」に対する更なる作戦を誓っている。アメリカはイラクに約2,500人、隣国シリアに更に約900人の兵士を駐留させ、ISIS武装集団と戦う現地部隊への助言と支援を任務としている。近年、米軍への攻撃は比較的落ち着いているが、ガザの状況は緊張を再燃させている。著名なシーア派イスラム教指導者アヤトラ・アリ・アル・シスターニはガザにおけるイスラエルの行動を非難し、イランとつながりのある強力な武装勢力カタイブ・ヒズボラは、アメリカがイスラエルの行動を支持していると非難し、イラクからの撤退を米軍に求めた。

 

 イスラエルがガザ地区で地上攻撃を開始し、レバノン国境沿いの緊張が高まるのではないかという懸念が高まっている。イランとその代理人は、イスラエルがガザを侵略した場合、イランが介入すると警告するなど強い姿勢をとっている。レバノンのヒズボラも、イスラエルとアメリカにとって重大な懸念事項であり続けている。

 

 地域的波及効果の可能性に、欧州委員会委員長は懸念を表明している。ベルギーを含むいくつかの国は、レバノンが紛争のホットスポットになる可能性があると予想し、自国民にレバノンを離れるよう勧告している。

 

 この不安定な状況は、この地域への米軍の追加配備につながり、アメリカが紛争にさらに引き込まれるのではないかという懸念が高まっている。既に一隻の空母が東地中海におり、もう一隻が向かっており、海兵隊の軍艦や追加航空機とともに、アメリカはこの地域で物々しい存在感を生み出している。この武力示威はイスラエルが地上攻撃を開始した際、ヒズボラやイランを含む潜在的敵対者がガザを支援するのを阻止するのが狙いだ。

 

 このアメリカの関与増大と強力な親イスラエル姿勢に議論がないわけではない。中東での紛争は人権侵害によって問題を生じており、アメリカの道徳的・倫理的立場に疑問を投げかけている。イスラエルへのアメリカの関与は国内政治、特に2024年11月に行われる大統領選挙の影響を受けていると批判者たちは主張している。アメリカの選挙結果を形成する上で、イスラエル・ロビーは歴史的に極めて重要な役割を演じてきた。更にジョー・バイデン大統領は在任中「眠い大統領」と非難されいる。イスラエル・ガザ問題における彼の積極的姿勢は自分を良い大統領に見せるのが狙いだと評論家たちは述べている。

 

 イスラエル・ガザ紛争がより広い地域に波及するリスクが懸念されている。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は地域危機の可能性を警告した。イランに責任を転嫁しようとする動きは、緊張を更に悪化させている。欧州連合(EU)は、イランがハマスに武器を供給していると非難し、イランに対する制裁強化を求めている。イスラエルと近隣諸国との対話は、より広範な地域紛争を防ぐため不可欠と考えられている。

 

 イランとヒズボラによる介入の可能性を阻止するためワシントンが二つの空母打撃群をこの地域に派遣した大きな紛争リスクに国連中東和平特使も警鐘を鳴らしている。

 

 複雑な地政学的力学にもかかわらず、中東へのアメリカの関与は依然議論の対象となっている。イスラエルの利益を守るため不可欠だと主張する人もいれば、地域の安定に影響を及ぼす可能性があるリスクが高い物議を醸す動きだと考える人もいる。バイデン政権の対応は、2024年の大統領選挙に向け、イスラエルの忠実な同盟国としての地位を確立しようとしており、国内政治と密接に結びついている。

 

 こうした地政学的な駆け引きの中、アメリカが停戦を呼びかけなかったことが支持者から批判を浴びている。最近紛争の人道的停止を求める国連安保理提案にワシントンが拒否権を発動したことで指導部の失敗に対する懸念が高まっている。紛争が長引く中、世界はエスカレートするこの危機がもたらす広範な影響を認識し不安を持って見守っている。

 

 根深い紛争の歴史を特徴とする中東は新たな暴力の連鎖に巻き込まれているように見える。高まる緊張を鎮めるための外交的突破口と国際的介入を世界は期待している。しかし中東和平への道のりは依然課題に満ちており、解決は地域全体に広範囲に及ぶ結果をもたらす可能性がある。

 

 Taut Batautは南アジア地政学に関する記事を書いている研究者、作家。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

 

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2023/11/03/israel-to-launch-ground-offensive-in-gaza-u-s-involvement-and-spillover-concerns/

----------

 

 ウソ専門の大本営広報部大政翼賛会は見ず、スコット・リッターyoutubeを拝聴。

 

 Judging Napolitano

Scott Ritter: Why Israel is losing its war. 28:54

 

 彼はReductedにも出演して語っている。Reducted長時間番組だが彼の出演は一部。

 

WARNINGS! Israel just crossed the line and Netanyahu is in trouble | Redacted with Clayton Morris

 

 寺島メソッド翻訳NEWS

マイダンの狙撃者の真実:ウクライナが「新生した」という主張は偽りであると証明された。なぜ西側はだんまりを決め込んでいる?

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

アラブ諸国の反応NYT;国民の怒りが高まりアラブ諸国は、イスラエルにガザでの軍事作戦中止を米国に要請。騒乱が街頭に波及し、イランが支援する民兵組織が紛争に直接介入するのではないかとの懸念が広がる中、一部のアラブ指導者は生ぬるい対応への反発で自らの安全を心配

 

 日刊IWJガイド

「米国のマクレガー元大佐が警告!『トルコ兵士は最終的にガザで戦う』!!」

2023年11月 8日 (水)

ウクライナ状況報告:テクノロジーと膠着状態-ザルジニーの失敗

2023年11月2日
Moon of Alabama

 

 ウクライナのザルジニー将軍が登場する新記事が三編エコノミスト誌に掲載されている。

 

 一つ目はインタビューだ。

 

 ウクライナ最高司令官、ロシアを打倒するのに必要な画期策を語る - エコノミスト - 2023年11月1日

 

 二つ目は、ザルジニー自身が書いた論説だ。

 

ウクライナ軍最高司令官 ロシアを打倒するには何が必要か - エコノミスト - 2023年11月1日
戦争が「膠着的」になるにつれテクノロジーが鍵となるとヴァレリー・ザルジニーは言う

 

 この論説はザルジニーによる長いエッセイの短縮版でEconomistサイトでも読める。

 

現代陣地戦と、それに勝つ方法 - エコノミスト - 2023年11月1日

 

 ザルジニーの中心テーゼは戦争は現在膠着状態だというものだ。戦争は動きが少なくなり、大きな作戦は不可能になった。彼はそれを1917年のヨーロッパでの戦争になぞらえている。そこでは新技術(戦車などの)導入によってのみ変化が起きたと彼は言う。

 

 情勢の変化が少ない戦争の長期的勝者はロシアだとザルジニーは認識している。

 

 多くの主観的および客観的な理由により、現段階の戦争は徐々に情勢の変化が少ない形態に移行しており、歴史的に振り返れば、そこから抜け出すのは軍隊と国家両方にとって常に困難だった。同時に、戦争の長期化は、原則として、ほとんどの場合、紛争当事者の一方に有利だ。私たちの特定の場合、それはロシア連邦で、それが軍事力を再構築し、構築する機会を与えるためだ。したがって、このような状況の原因を理解し、そこから抜け出す方法を見つけ、ウクライナに有利なようにこの戦争の性質と路線を変える問題は、現代の状況に特に重要だ。

 

 情勢の変化が少ない戦争の膠着状態に終止符を打つ方法は新技術だとザルジニーは考えている。彼の解決策はウクライナに有利になる可能性のある特定分野を見いだし多額投資をすることだ。

 

 大量の無人偵察機、より小型の電子戦システム、より優れた対砲兵能力、より優れた地雷破砕技術、そして最後に、少なくとも重要な予備軍増強を彼は望んでいる。

 

 ザルジニーは間違っていると私は思う。戦争は膠着状態ではない。前線全体に沿って自由に行動し好きな場所を攻撃できるためロシアは明らかに有利だ。現状では最高司令官がウクライナ軍事力を破壊する命令を都合よく果たせるため全力でそうしていない。

 

 ザルジニーが挙げたテクノロジーはどれも本当に新しいものではない。これらはロシアが既に持っている能力で、ウクライナには明らかに欠けている。テロ戦争の20年、ロシアがさらに発展させ続ける一方、欧米諸国はこの分野への大規模投資を怠ってきた。追いつくのは困難な優位性だ。

 

 ザルジニーが実施したい最後の変更について、もう1つ、予備軍増強について。

 

 ウクライナの「あらゆる場所を攻撃する」戦略と「人命を救うため領地をあきらめることはしない」戦略が、それを妨げている。これはバフムートを押さえ、現在はどんな代償を払ってもアウディーイウカを押さえるのにゼレンスキーが固執しているからかもしれない。この両方で、ウクライナは莫大な物資と人員を費やしている。より多くの資金と武器を手に入れるため成功を示す必要があったので、ゼレンスキーは攻撃と持ちこたえることにこだわった。

 

 その戦略は失敗し、ウクライナ兵士を殺してしまった。

 

 侵攻が始まって以来、ウクライナは公式死者数と負傷者数の公表を拒否している。しかし、アメリカと欧州の推計によれば、両陣営とも犠牲者は10万人を遙かに超えている。ウクライナ軍の兵卒がひどく失われたため徴兵局はかつてないほど高齢要員の徴募を余儀なくされ、ウクライナ兵士の平均年齢は約43歳に引き上げられた。「彼らは今や良い年の男性で、しかもそれほど健康的ではない」とゼレンスキー側近は言う。「ここはウクライナだ。スカンジナビアとは違う」

 

 軍最高指導者ザルジニーの任務は戦争を戦う正しい方法を文民指導部に説得することだった。

 

 一年前ヘルソン市からのロシア軍撤退後、ウクライナ軍は有利な地理的特徴に沿った防御陣地に留まるべきだった。ロシアは攻撃し、より大きな損失に耐えなければならなかったろう。だがウクライナがきちんと構築した防衛線は依然一つも見当たらない。その代わり、予備軍は依然失敗した攻撃に投入され、明らかに煮えたぎる大釜状態の陣地にしがみつくことになる。

 


拡大する

 

 ここ数日、第47旅団(レオパルト2)と第10山岳旅団(T-64BM/BV)戦車がアウディーイウカ付近で目撃され破壊された。つい最近、両旅団は南部戦線での絶望的攻撃で壊滅的打撃を受けたばかりだった。残されたものを再構成せずに別の戦いに投入するのは意味がない。これら旅団が得た経験と知識は彼らとともに全て失われるだろう。

 

 ザルジニーは、これら過ちを認める気配を見せていない。もしゼレンスキーが軍の助言に従わなかったのなら辞任すべきだった。もし彼がゼレンスキーの戦略に同意したのなら、彼の判断は単に失敗したことになる。どちらかを正すには今となっては遅すぎる。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/ukraine-sitrep-technologies-and-stalemate-zaluznys-failures.html#more

----------

 

 大本営広報部洗脳呆導、いまだにウクライナ反攻を扱っている? 見ないので具体的内容は知らない。マグレガー氏解説と違い、怪説。

Douglas Macgregor: "The Offensive of The Russian and Ukrainian Troops Has Ended" 24:21

 

 Alex Christoforou ブリンケン国務長官、キプロス到着時、大統領を抱擁しようとして避けられた。アンカラ空港到着時迎えたのはアンカラ副知事だけ。

 

Blinken denied hug/kiss. Ursula 5 principles for Gaza. Elensky no elections. Kuleba no stealing. 41:23

 

 アンドレイ・マルチャノフ氏NATO解説も興味深い。宗主国軍の無能さを徹底批判。

NATO's Inevitable Erosion | Andrei Martyanov  56:19

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

イスラエル・ガザ戦争を巡り中国当初慎重姿勢、中国と湾岸諸国との深い経済関係が中国の中東政策に影響。イスラエルの軍事作戦後にこれら諸国から強い抗議が起こると、中国のレトリックは明らかに親パレスチナ寄りに。停戦求める国連決議で米国反対、中国賛成 と別れる。

 

 日刊IWJガイド

「イスラエルによるガザ侵攻で、インド、UAE、イスラエル、EUを結ぶ『インド・中東・欧州経済回廊』構想が頓挫!」

はじめに~イスラエルによるガザ侵攻で、インド、UAE、イスラエル、EUを結ぶ「インド・中東・欧州経済回廊」構想が頓挫! イスラエルに連帯を示したインドにとって、湾岸アラブ諸国も重要な存在! ガザで虐殺が行われている以上、シオニズムを批判したガンジーの警告に従い、インド政府はイスラエルを非難すべき!!

2023年11月 7日 (火)

ガザを焼き尽くし灰にしながら「イスラム嫌悪に対抗する」のは、これまでで最も民主的なことだと語るバイデン

 人類史上起きたことの中で、おそらく最も放縦な事として、ガザで何千人ものイスラム教徒をイスラエルが虐殺するのを支援しながら、イスラム嫌悪に対抗するためのアメリカ国家戦略を策定する計画をバイデン政権が発表した。

 

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月3日

 

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 

 人類史上起きたことの中で、おそらく最も進歩的な事として、ガザで何千人ものイスラム教徒をイスラエルが虐殺するのを支援しながら、イスラム嫌悪に対抗するためのアメリカ国家戦略を策定する計画をバイデン政権が発表した

 

 「あまりにも長い間、アメリカのイスラム教徒や、アラブ人やシーク教徒など、イスラム教徒とみなされる人々は、憎悪を煽る攻撃やその他の差別的な事件に不釣り合いなほど耐えてきた」とホワイトハウス発表の声明にある。「シカゴ郊外の自宅で6歳のパレスチナ系アメリカ人イスラム教徒の少年ワデア・アル・ファイユーム君の野蛮な殺害と母親が残忍に襲撃されたことを我々全員悼んでいる」

 

 これは、アメリカが支援するガザ爆撃作戦による死者数が、3,760人の子供を含め10,000人近くに迫る中での出来事で、ジェノサイドとして世界中の専門家当局益々頻繁に説明している。もしこれらの人々がイスラム教徒ではなくユダヤ教徒だったら、イスラエル国防軍が爆弾の絶え間ない集中砲火を浴びせる中、彼らは巨大強制収容所に閉じ込められることはなかっただろうが、民族ゆえに、彼らはこの恐怖にさらされている。

 

 民主党政権下のアメリカ外交政策が、共和党政権下と同じ殺人的外交政策だが、進歩的な感性に受け入れられるよう、上辺は目覚めたようなバンパー・ステッカーがたくさん貼られているのを揶揄する古典的ミームがある。

 

 この批判によって浮き彫りになった力学を今日のバイデン政権が見ているものよりうまく説明できるだろうか? これは結局、最近アメリカから供与される兵器でイスラエルが何をするか、しないかに関して、制限は一切設けていないと国防総省が言った同じ政権だ。

 

 月曜日「我々は、イスラエルが供与された兵器の使用方法にいかなる制限も課していない」とペンタゴンのサブリナ・シン副報道官が報道陣に語った。「それはイスラエル国防軍が作戦をどう遂行するかにかかっている。だが我々は何の制約も課していない。」

 

 In These Timesが報じている通り、議会の監督なしに、完全秘密裏に、有権者に対する説明責任を果たさず、イスラエルと武器取り引きを行う許可をこの政権は得ようとしている。

 

 何千人ものイスラム教の子供の虐殺で、イスラエル同様、アメリカ政府は、あらゆる点で責任を負っている。なぜなら、この虐殺全体がアメリカ政府の支援と明白な承認両方のもとで起きているからだ。だがアメリカで一人のイスラム教徒の子供がイスラム嫌悪の精神病者に殺されたのを、アメリカ政府は深く気にかけるふりをしている。

 

 これが民主党の嫌なところの全てだ。地球上最も残忍で専制的な権力体制に温かく友好的な顔を向け、社会の隅に追いやられた集団の擁護者を装いながら、地球上最も隅に追いやられた人々に爆弾を投下する。過去の虐待的偏見を超越したかのような幻想を伝えるため、閣僚の地位に多数の女性や人種的に多様な役人を選び、貧しい褐色の肌の外国人を、史上最悪な白人至上主義帝国主義者連中の羨望の的となるようなハイテク爆弾の絶え間ない集中砲火に晒している。

 

 詐欺的な進歩的美徳を発信して自らに与えようとしているイメージより遙かに正確なアメリカ合州国のイメージは、火曜日、上院歳出委員会でアントニー・ブリンケン国務長官証言を妨害した抗議行動参加者者が示したものだ。この政権が自ら手に付けている血を示すため、デモ隊は手を赤く塗り、その結果、インターネットでブリンケン国務長官の顔が血まみれの手に囲まれる画像が大いに拡散された

 

 それがアメリカ帝国の本当の姿だ。リベラルな人権の砦ではなく、血まみれの精神病質的殺人装置による絶え間ない人間殺戮でこの惑星支配を維持しているのだ。

 

 ガザでの虐殺が長引けば長引くほど、より多くの人々がアメリカ帝国のプラスチック製スマイリーフェイス仮面の裏を垣間見て、その下の冷徹な目の殺人鬼を見るのだ。

 

_______________

 

 私の記事は完全に読者に支持されているので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかある。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能だ。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使える私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読だ。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 

 

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 

 画像はBiden for Presidentから(CC BY-NC-SA 2.0 Deed)

 

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/03/biden-countering-islamophobia-while-incinerating-gaza-is-the-most-democrat-thing-ever/

----------

 

 ブリンケン国務長官トルコ訪問、空港でのトルコ高官出迎え皆無。トルコ外務大臣会談のみでエルドアンと会えず。イラン外務大臣訪問時の対応と大違い。

 

 Judging Freedom Douglas Macgregor

Col. Douglas Macgregor: America’s failed diplomacy 29:35

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米国大統領選は得票総数の決定でなく、各州に割り当てられた選挙人数の獲得数で争われ、多くが全どり。民主・共和党が伝統的に強い州と選挙ごと変化する「スイング・ステート」に分かれる。後者6州中5州でトランプがリード。現状なら過半数270票をはるかに上回る、300票獲得

 

 日刊IWJガイド

「イスラエルの極右政党『ユダヤの力』のアミハイ・エリヤフエルサレム問題・遺産相がガザ地区への原爆投下を『一つの選択肢だ』と主張!!」

はじめに~イスラエルの極右政党「ユダヤの力」のアミハイ・エリヤフエルサレム問題・遺産相がガザ地区への原爆投下を「一つの選択肢だ」と主張! この背後には、イスラエルの「グランドプラン」がある! さらに、イスラエルとウクライナは、先住民・マイノリティーの虐殺という点で共通し、両国とも、先住民を虐殺して土地を略取し、建国した米国に支援されてきた! 原爆を実際に投下した米国、マイノリティーに原爆を落として全滅しようと政治家が発言したイスラエルとウクライナ! この共通点を西側メディアは一切報じず、検証せず!

2023年11月 6日 (月)

エコノミスト誌のガザ偽政治史

2023年11月1日
Moon of Alabama

 エコノミスト誌は歴史を捏造している。

 ビビ・ネタニヤフは間違った場所の間違った男 - エコノミスト - 2023年10月31日

 政府の明確な指示がない中、イスラエル国防体制があらゆる計画を行っている。2007年のハマス・クーデターまで支配していたガザ地区に、最終的にパレスチナ自治政府が戻るのが望ましい解決策だ。


拡大する

 2007年にも、その前後にも「ハマス・クーデター」はなかった。しかし、ガザでは実際にクーデターの企てがあった。それはパレスチナ自治政府も率いていたファタハのムハンマド・ダーランが率いており、アメリカの支援を受けて、合法的に選出されたガザのハマス政府をファタハは打倒しようとしていた。

ガザ爆弾 - ヴァニティ・フェア - 2008年3月3日

 2006年のパレスチナ総選挙で、ハマスがファタハに勝利する期待が外れた後、ホワイト・ハウスは、またもやスキャンダラスなほど秘密裏に自滅的な中東大失策を考え出した。イラン・コントラ風、ピッグス湾風の。憤慨した元・現職米国高官に裏付けられた機密文書でブッシュ大統領やコンドリーザ・ライスやエリオット・エイブラムス国家安全保障担当副補佐官がファタハ実力者ムハンマド・ダーラン率いる軍を支援し、ガザで血なまぐさい内戦を引き起こし、ハマスをかつてないほど強くした経緯を著者は明らかにしている。

 その後、ブッシュ大統領はムハンマド・ダーランを「我々の仲間」と呼び、クーデターを推進するためあらゆる手を尽くした。

 パレスチナ内戦を引き起こすため、ブッシュが承認し、コンドリーザ・ライス国務長官とエリオット・エイブラムス国家安全保障担当副補佐官が実行した秘密作戦を暴露するアメリカとパレスチナ情報源に裏付けられた機密文書をヴァニティ・フェア誌が入手した。この計画は、民主的に選出されたハマス率いる政府を権力の座から引きずり下ろすのに必要な力をアメリカの要請で供給された新兵器で武装したダーラン率いる部隊がファタハに与えるというものだった。

 それは長く複雑な物語だ。結局、ブッシュ政権はあきらめ、ハマスとガザをひたすら無視しようとした。それもうまくゆかなかった。

 当時の『ヴァニティ・フェア』誌記事はこう締めくくっている。

 もしブッシュ政権が違う政策を追求していれば、パレスチナの人々にとって、イスラエルにとって、そしてファタハのアメリカ同盟者にとって、ガザでの結果が少しでも良くなっていたかどうか確実なことは言えない。しかし、一つだけ確実と思われるのは、これ以上悪くなることはあり得なかったことだ。

 入植者と軍が拷問し脅しているヨルダン川西岸地区のパレスチナ人が、いかに無力かを見ると、この結論に同意するのは困難だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/the-economist-fakes-political-history-of-gaza.html

----------

 マグレガー氏最新Youtube

Douglas Macgregor: "We Are Trapped Behind Conflicts" 24:06

 日刊IWJガイド

「パレスチナ問題の二国家解決を望まないネタニヤフ首相は、ハマスと暗黙の政治同盟を結び、パレスチナ自治政府の弱体化を目論んでいる!」

はじめに~パレスチナ問題の二国家解決を望んでいないネタニヤフ首相は、パレスチナの国家ビジョンを打ち砕き、パレスチナ自治政府を弱体化させるために、カタールやイランからハマスへの資金提供(現金持ち込み)を黙認し、ハマスの軍事力と政治力の増大に手を貸してきた! イスラエル紙『ハアレツ』への寄稿でイスラエルの歴史研究者アダム・ラズ氏が指摘!「ネタニヤフ首相とハマスは、共通の敵であるパレスチナ自治政府に対して暗黙の政治同盟を結んでいる」!!

2023年11月 5日 (日)

戦争には負けた - ゼレンスキーは去る - ホワイトハウスは失敗した

2023年10月31日
Moon of Alabama

 一年でこれほど変わるものだろうか...


拡大する   拡大する

 タイム誌の特集記事は実に多くを物語っている。

 「私ほど我々の勝利を信じている人はいない」 ウクライナを戦いさせ続けるためのウォロディミル・ゼレンスキーの闘いの裏側 - Time - 2023年10月30日

 反攻は耐え難いペースで進み、莫大な損失を被り、提携相手に勝利が間近に迫っているとゼレンスキーが納得させるのが益々困難になっている。イスラエルで戦争が勃発したことで、世界の注目をウクライナに向け続けることさえ大きな課題になっている。

 反攻最前線の兵士の言葉を引用して、エコノミスト誌も同意している

 下手を打ち、無人機の働きもあり、ウクライナ軍の損失は憂慮すべきレベルに増大しているとロボタインとバーボーブの前線で戦う歩兵は語っている。ザポリージャの平原は命を見捨てていると彼は言う。「地獄のようだ。死体、死体の匂い、死、血、恐怖。生の匂いではなく死の匂いしかしない」彼のような部隊の兵士たちは生き残るより死ぬ可能性の方が高かった。「七 三だ。中には、最初の戦いさえ見ていない人々さえいる」

 それでも、ゼレンスキーは彼らを促している

 だが彼の信念は変わっていない。最近の戦場での挫折にもかかわらず、彼は戦いをあきらめたり、いかなる種類の平和を訴えたりするつもりもない。

 それどころか、究極的にウクライナがロシアに勝利するという彼の信念は、顧問の何人かを心配させるほどにまで硬化している。それは不動で、ほとんど救世主的信念だ。「彼は自分を欺いている」と側近の一人は苛立たしげに私に言った。「我々には選択肢がない。我々は勝っていない。だが彼にそう言ってみれば。」

 ゼレンスキーの頑固さは、新たな戦略、新たなメッセージを打ち出そうとするチームの努力を傷つけたと側近の何人かは言っている。戦争の将来について議論する中、ロシアとの和平交渉の可能性という問題はタブー視されている。最近の調査から判断すると、特にそれが占領地喪失を伴う場合、大半のウクライナ人はそのような動きを拒否するはずだ。

 戦争は負けた。彼らはそれを知っている。しかし彼らはあきらめようとはしない。

 ゼレンスキーの部下は、この混乱を引き起こした連中以外のあらゆるものの責任のせいにしている。ゼレンスキーと彼の仲間による「勝利」メッセージが、国民を全くの自己満足に導いたのだ。

 Strana紙の見出し(機械翻訳):

 社会状況認識が不十分なため、ウクライナはロシア連邦との戦争に負けている - ウクライナ軍司令官 - Strana.news - 2023年10月30日

 戦略的にウクライナが戦争に負けているのは、社会状況認識が不十分だからだ。

 この意見は、ウクライナ軍司令官ドミトリー・クハルチュクがチャンネル5とのインタビューで表明したものだ。

 戦争が始まった時、全てのウクライナ人は国を守る準備ができており、多くの志願兵がいたと彼は主張している。しかしロシア軍がキーウから撤退した後、状況は変わった。

 「その直後、メディアで、我々はホームレス連中と戦っている、ロシア軍は戦い方を知らない、原則として勝利は1、2週間、最大で1か月後だという記事があるのに気がついた。最初は春、次は夏、次は秋、そして冬、どの冬かは指定せず、クリミアに進撃する。勝利は基本的に勝利だ。そのため、国民は暖かい浴室に入れられた。私たちは現実の構想を粉砕した。だが、ロシアではそうならなかった。彼らは戦争が彼らにとって容易でないことに気づき始めた。彼らは長い間戦わなければならないことに気づいたのだ」とクハルチュクは信じている。

 ロシアは日ごとに「強くなっている」とも言い、もしウクライナが本当に「退廃した」連中と戦っていたら、とっくの昔に彼らを打ち負かしていたはずだと彼は述べている。

 「だから我々は負けているのだ。連中はこれらの過程を続けており、ロシア大衆の覚悟は我々社会のそれより遙かに高い。そして、彼らが核兵器や万人対万人の闘争について話す際、何らかの理由で、彼らはこれらプロセスの用意ができているように私には思える」と大隊長は付け加えた。

 ナポレオン、ヒトラーや、ロシアとの戦争を模索した他の何人かは、資源の奧深さを決して過小評価してはならないことを学ばなければならなかった。今や、NATO、アメリカ、そして、その代理人ヨーロッパは、その教訓を学んでいる。

 ゼレンスキーは、いまだに学んでいない。彼は認めようとしない

 また、寒さは軍事的前進をより困難にし、少なくとも春までは前線を封鎖するだろう。しかし、ゼレンスキーはそれを受け入れるのを拒否している。「私にとって戦争を凍結することは、戦争に負けることを意味する」と彼は言う。冬が始まる前に、側近は、軍事戦略の大きな変更と大統領チームの大改造を予期するよう私に警告した。少なくとも閣僚を一人解雇し、反攻担当上級将軍を解任し、ウクライナの前線での進展の遅さに対する説明責任を果たす必要があると彼らは述べた。「われわれは前進していない」とゼレンスキー側近の一人は言う。前線司令官の中には、大統領府から直接出た命令でさえ、前進命令を拒否し始めている者もいると彼は続ける。「彼らは塹壕に座り戦線を維持したいだけだ」と彼は言う。「しかし、これでは戦争に勝てない」

 私が軍の上級将校にこれら主張を提起したとき、彼は、一部の司令官は上からの命令を二の次にする選択の余地がほとんどないと言った。10月初旬のある時点で、ロシアが10年近く保持し、激しく守ってきたウクライナ東部の戦略的前哨基地であるホルリフカ市を「奪還」する作戦をキーウ政治指導部が要求したと彼は述べた。答えは質問の形で返ってきた。何で?「彼らには兵士も武器もない」と将校は言う。「武器はどこにある? 大砲はどこにある? 新兵はどこにいる?

 軍の一部部門では、人員不足が武器や弾薬の不足より更に深刻になっている。アメリカと同盟諸国国が約束した全ての武器を開放したとしても、「それを使う人材がいない」とゼレンスキー側近の一人は私に語った。

 侵攻が始まって以来、ウクライナは公式死者数と負傷者数公表を拒否している。しかし、アメリカと欧州の推計によれば、犠牲者は両陣営で100万人を遙かに超えている。ウクライナ軍の兵卒をひどく損なったため、徴兵局はかつてないほど高齢の兵員を招集するのを余儀なくされ、ウクライナ兵士の平均年齢は約43歳に引き上げられた。「今や彼らは良い大人で、そもそもそれほど健康的ではない」とゼレンスキー側近は言う。「ここはウクライナだ。スカンジナビアは違う。」

 ウクライナの古い問題、何よりも腐敗が続いている。

 汚職を根絶せよというあらゆる圧力の中で、ウクライナの役人は、賄賂を受け取ったり、国家資金を懐に入れたりする前に、よく考えるだろうと私は素朴にも推測した。しかし、10月初旬に大統領補佐官にこのことを話したところ、もっと自由に話せるよう、録音装置の電源を切るよう彼は私に頼んだ。「サイモン、君は間違っている」と彼は言う。「人々は、たがが外れたかのように盗みを働いている」

 船が沈みかけているのを知ったら、私もそうするだろう。手に入るものは何でも私物の救命いかだに持ち込んで、母船との舫綱を切る準備をする。

 Timeの記事は予兆だ。ゼレンスキー政権終焉を告げているのだ。国家安全保障会議(NSC)と国務省は、代替案を熱心に模索しており、それを実施するため面目を保つ方法を探していると私は確信している。

 まさにその目的のため、誰かがアレクセイ・アレストビッチを保護し、宣伝しているようだ(機械翻訳)。

 2023年1月にスキャンダルで大統領府を去った後、アレストビッチは当局の行動を批判し始めたが、それでも最近までは慎重にしていた。

 しかし、今や彼はもっぱら支配チームを糾弾している。

 国家指導者の軍事的決定と国内政策の二つにアレストビッチは焦点を当てている。
...
 第2の説:ウクライナの政治的多様性を望んで、ゼレンスキーの権力独占に興味がないアメリカ人の支持をアレストビッチは得ている。

 この説を支持して、大統領府元顧問言説の過激化が彼のアメリカ訪問後に始まった事実を彼らは挙げている。また、この点に関し、10月初旬のゴードンとのインタビューで、1991年の国境に到達せずに戦争を終わらせると欧米が決定し、ゼレンスキーが抵抗した場合、ウクライナ大統領は選挙で「変更」されるだろうと述べたのを思い出す。
...
 「アレストビッチはウクライナの意見の幅広さを気にする欧米エリートの一部に支持されている可能性がある。彼らはウクライナにはゼレンスキーの声だけでなく様々な批判的意見もあると言う」と政治評論家ルスラン・ボルトニクはストラナにコメントしている。

 大戦略上、ホワイトハウスは、アジアに軸足を移そうとしていた。しかし、アメリカにとって、まずウクライナでの、アメリカ自身が引き起こした全く不必要な紛争と、中東では、再びガザが炎上している。

 最近のオーストラリアでの講演で、ジョン・ミアシャイマー教授が、このジレンマを深く掘り下げている(ビデオ)。彼は良い結果を予想していない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/the-war-is-lost-zelenski-will-leave-the-white-house-has-failed.html#more

容赦なくガスライティングして、私たちの現実感覚を攻撃するイスラエル擁護論者

 イスラエルが、大半女性と子供を殺しているとわかるのに、イスラエルは自衛しているのだと連中は言う。イスラエルが街区全体を瓦礫にしているのを見ながら、ハマスを標的にしているのだと連中は言う。反ユダヤ主義者ではないのに、人を反ユダヤ主義者と呼ぶ。連中ができるのは嫌がらせをしたり、誤った情報を与えたりして、人の記憶や知覚や正気や認識を疑うよう仕向ける「ガスライティング」だけだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月31日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 「脱植民地化言説は危険でウソだ」と題する新たなイスラエル擁護記事をアトランティック誌は掲載したが、昨年同紙の「ロシアを脱植民地化する」論調からの著しい変化だ。

 記事全体をサナ・サイードという名の評論家が段落ごとに解説しているが、ここでは、ガザで進行中のイスラエル虐殺に関する特定の文章に焦点をあてたい。

「ガザにおけるイスラエルの目標は、とりわけ実際的理由から、殺害されるパレスチナ民間人の数を最小限にとどめることだ。」

 『アトランティック』編集長ジェフリー・ゴールドバーグが、「来るべきイラク侵略は、深遠な道徳行為として記憶されるだろう」と2002年に述べた 元イスラエル国防軍刑務所看守だったことを知らなければ、このような文章が印刷されたことに驚くだろう。</p

 ガザ爆撃前後の衛星画像を見るだけで、殺害される民間人の数を最小限にとどめるためにイスラエルが何もしていないのがすぐわかる。

 これら空爆で殺害された人々の70%近くが女性と子供だという事実を見るだけで、殺害される民間人の数を最小限に抑えるためにイスラエルが何もしていないのがすぐわかる。

 「重要なのは損害で、正確さではない」やら「ガザは最終的にテント村に変わるだろう。ビルはなくなるだろう」とイスラエル当局者自身が言っており、殺害される民間人の数を最小限にとどめるためにイスラエルが何もしていないのがすぐわかる。

 正確さを顧みず、絨毯爆撃で近隣地域全体を瓦礫と化し、主に女性と子供を殺害しながら、民間人犠牲者を最小限にとどめようとしていると公然と宣言するのは不可能だ。そんなことはあり得ない。

 だが、それこそがアトランティック誌が我々に信じるよう指示していることだ。連中は目の前にあるものを無視し、自分の目で見ているものを信じないよう要求しているのだ。

 イスラエル擁護者の、このような要求を人々は何度も目にする。連中は、直接的な感覚から絶対間違っているとあなたが知っていることを、あなたの心を圧倒するのを期待して、何度も何度も繰り返し語るのだ。イスラエルが「自衛」し、「ハマスを標的にしている」と彼らが言う際、ほとんど女性や子供を殺し、街区全体を爆撃して粉々にしているのに、あなたがそうではない事実を知っている時でさえ、あなたはユダヤ人を憎み、テロリストを愛していると連中が何度も何度も言うとき、それが起きている。

 「ガスライティング」という用語は、最近、政治的言説で頻繁に誤用されている。ウソをついている人や、同意できないことを言う人を表すためこの言葉を使う人をよく見かける。しかし、それはガスライティングという言葉が歴史的に意味するものではない。

 メリアム・ウェブスター辞書は、ガスライティングを「通常、長期間にわたり人を心理的に操り、被害者に自分の考えや現実認識や記憶の妥当性に疑問を抱かせること」と定義している。人の現実認識を持続的に激しく攻撃すると、被害者はあきらめ、自分で現実を解釈する十分な精神的能力がないと思い込んでしまうのだ。

 そして、それこそ、この紛争に関しイスラエル擁護論者連中が日々していることだ。

 子供が大勢いると分かっている地域に、ハイテク爆弾の雨をイスラエルが降らせる証拠の山を見る時、自分の目を疑うようにと連中は言う。

 大量虐殺に関してイスラエル高官が大量虐殺を雄弁まくしたてる際、自分の耳を疑うようにと連中は言う。

 10月7日について、私たちが信じるように言われていることの多くの 大きな矛盾点について話すと、自分の知性を疑うようにと連中は言う。

 ガザで虐殺されている何千人もの子供を無視しながら、首を切られた赤ん坊やオーブンで調理された赤ん坊に関する未確認の主張を受け入れるよう要求する際に、あなたの正気を疑うようにと連中は言う。

 自分はユダヤ人に対して善意しかないと、あなたが自覚していても、あなたはイスラエルを批判する反ユダヤ主義者だと繰り返して、自分の信念を疑うようにと連中は言う。

 あなたはテロを支持し、ユダヤ人が殺されるのを望んでいると繰り返しあなたに言う際、それほど真実からかけ離れたものはないとあなたがわかっていても、あなた自身の動機を疑うようにと連中は言う。

 イスラエルの爆撃に引き起こされているのがはっきり見える全ての死や破壊を、ハマスに責任があると言い、あなたの現実感覚を疑えと彼らは言う。

 世界に関して何を信じるべきか教えてくれるだけでなく、あなた自身何を信じるべきかも連中は教えてくれる。これは常に、あなたが心理的に操られていることを示す明白な兆候だ。自分に対する認識を否定的に変えようとし続ける人と関わっていると気づいたら、できるだけ早くその人から離れるようお勧めする。

 イスラエル擁護者連中は、自分には真実がなく、道徳もないので、人を操るしかできないため、そうする必要があるのだ。なぜなら現実の明晰な認識は、イスラエルの情報権益にとって非常に不利だから。

 あなたに対して、こんなことを連中にさせてはいけない。誰かに操られていると感じたら、その人の言葉を無視し、代わりに行動をご覧願いたい。連中の言葉はあなたを欺けるが、客観的に調べた連中の行動が、連中に関してあなたが知る必要がある全てのことを教えてくれる。

_____________

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかある。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能だ。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使える私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読だ。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/31/israel-apologists-relentlessly-gaslight-and-attack-our-sense-of-reality/

----------

 Gaslightという映画からガスライティングという言い方が生まれたそうだ。映画を見たことがない。

 Scott Ritterのyoutubeを見た。

Scott Ritter: Israel in BIG TROUBLE as Gaza War Inflames Regional Tensions 28:15

Scott Ritter: Israel In Trouble| Gaza War Inflames Regional Tensions 13:13

 マイケル・ムーアがAl Jazeera Englishで正論を語っている。

Michael Moore on Gaza: 'We need to stop the slaughter' | UpFront 25:00

 デモクラシータイムス

迷走の日本、緊迫する世界 WeN20231104  1:53:50

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米・フォーリン・アフェアーズ誌は「イスラエルの既存の安全保障戦略の壊滅的な崩壊」(パレスチナ紛争は封じ込めは可能とする仮定が崩壊)として抜本的体制立て直しを主張するイスラエル国防軍参謀本部の元戦略計画部長の長文掲載。ハマスをすぐに打破することは不可能である。

 Hiro Ugaya 烏賀陽弘道

2023.10.21 田岡俊次さん緊急インタビュー イスラエル・ガザ戦争はどうなるのか イスラエルの占領統治は国連安保理決議違反 人種差別 1:44:08

 田岡氏新著、間もなく刊行。台湾有事 日本の選択 (朝日新書) 新書 – 2023/11/13

2023年11月 4日 (土)

社会病質者と低能に私たちは支配されている

 欧米諸国の指導者やマスコミや著名人のガザ危機への対応は、私たちが最低の連中に率いられていることを実に明確に示している。最も愚かな連中。最も知能が低い連中。最も思いやりのない連中。洞察力に乏しい連中。私たちは社会病質者と低能に支配されている。

ケイトリン・ジョンストン

2023年10月31日

『物語のマトリックスの端』からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 欧米諸国の指導者やマスコミや著名人のガザ危機への対応は、最低の連中に実際我々が率いられていることを実に明確に示している。最も愚かな連中。最も知能が低い連中。最も思いやりのない連中。洞察力に乏しい連中。私たちは社会病質者と低能に支配されている。

 二つの物語から選択するよう我々は言われているのだ。

  1. ガザのパレスチナ人は、架空の生物オークのようなユダヤ人を殺したいだけの邪悪な野蛮人で、それゆえ檻に入れ、殺さなければならない。
  2. ガザのパレスチナ人は、自分たちに課せられた耐え難い虐待に対応している思慮深い人間だ。

 どちらにより信憑性があるだろう?

 ハマスを抹殺するため、何千人もの民間人を殺害する容赦ない爆撃作戦をイスラエルは行う必要があると我々は言われている。全てが明らかなウソだ。

 第一に、和平を実現するためにはハマスを抹殺しなければならないという前提は誤りだ。平和は、人権侵害を根絶し、そもそもハマスを生み出した過ちを正すことで実現できる。1948年以来の盗みや不正が元に戻され、難民が帰還する権利を持ち、アパルトヘイト人権侵害が終結し、人々が基本的な人間的ニーズを奪われる巨大な強制収容所に収容されなくなったとしても、ハマスが現在の形で存在し続けたり、暴力的な抵抗を続けたりすると信じる合理的理由はない。

 第二に、虐待的現状を受け入れさせるために人々を爆撃できるという前提は、自明の不条理だ。たとえイスラエルがハマス・メンバーを一人残らず殺害したとしても、イスラエルの堕落を見て、それを受け入れるのを拒否するこの猛攻の何十万人もの生存者がいるだろう。孤児となった少年や愛する人が爆弾で引き裂かれるのを見た男が、この現状を今後ずっと冷静に受け止められると思われるだろうか? もちろん、そんなことはない。

 そして、イスラエルはこのことを知っており、だからこそ、この猛攻の生存者全員をガザからシナイ半島の難民キャンプに追い出すことがイスラエルにとって好ましい解決策なのだ。イスラエルは自分がしていることが実際何一つうまくいかないのを知っており、意味ある償いをするのを拒否しているので、唯一の選択肢としては、いずれにせよ、ガザの人々を抹殺するしかないのだ。民族浄化と大量強制退去は、どう考えても「平和」ではないが、イスラエルが虐待的現状をそのまま維持するのを可能にするかもしれない。

 これこそが、イスラエルの持続可能な安定のための唯一現実的選択肢だ。これをもたらした全ての過ちを正すか、あるいは逆方向に向かい、パレスチナ問題にきっぱり答えるため、遙かに多くの過ちを犯すかのどちらかだ。これら全てを見れば、イスラエルが後者を選んだのは明らかだ。

 パレスチナ人が強制収容所から脱走し、大勢のイスラエル人を殺害したと発表すると、不都合なほど大勢の人々が「待てよ、彼らは強制収容所で何をしていたんだ?」と問い始めた問題に、言説管理者連中はいまだに苦しんでいる。

 恐ろしい強制収容所のトラウマを抱えた囚人たちが、制限から解放された後、どのように振る舞うべきだったかについて、教皇として語ることほど道徳的にも哲学的にも、興味深いものはない。私から見れば、10月7日に起きたことは全て何世代にもわたるイスラエルの虐待の結果で、それを可能にしたイギリスの決定と、それを可能にしたアメリカの支援の結果だった。

 イスラエルの政策はハマスを生み出した。これは通常の「ネタニヤフがハマスを後押しして和平を妨害し、より穏健なライバルを弱体化させた」という意味で言っているのではなく「平和革命を不可能にする者は暴力革命を不可避にする」という意味で言っているのだ。平和的抵抗の道を踏みにじれば、当然暴力的抵抗を支持する派閥が台頭する。

 この紛争を理解する上で最も大きな出来事は、2018年、抗議行動参加者者にイスラエル兵が狙撃銃で実弾を発砲したことだ。これは違法だとB’Tselemは明確に非難した。そのようなことをして無事で済むはずはなく、イスラエルがパレスチナ人を平和的解決への通常の道から切り離したことを実に明確に示している。

 この全てが始まった時、ハマス攻撃は最終的にパレスチナ人にとって全体としてマイナスになると思うが、パレスチナ人が取るべき肯定的方向性を明確に言えないので、良心に照らして「ハマスを非難する」ことはできないと私は言った。全ての平和的抵抗の道が断たれた事実は、パレスチナ人のせいではなく、ハマスのせいでもない。イスラエル政府の責任だ。

 耐え難いほど虐待的なアパルトヘイト国家を作り、何百万人もの人々を強制収容所に閉じ込め、その住民を基本的な人間の必要性から切り離し、平和革命を不可能にした場合に。出現するものがハマスなのだ。ハマスは病気ではなく、病気の症状だ。この病気は、終わりのない暴力、戦争、虐待なしには存在し得ないアパルトヘイト入植者-植民地主義者プロジェクトだ。

 平和を支持するかどで、何千人もの子供の殺害を支持する連中に、恥をかかされたり、悪者扱いされたりするのを私は拒否する。

________________

 私の記事は完全に読者に支持されているので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかある。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能だ。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使える私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読だ。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/31/we-are-ruled-by-sociopaths-and-morons/

----------

 The Jimmy Dore Show イスラエルは内戦の瀬戸際!

Israel On Brink Of Civil War! 19:34

 植草一秀の『知られざる真実』

知られざる日本経済凋落の惨状

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ウクライナ情勢。前線でウクライナが奪回の可能性はない。今次戦争で両陣営で犠牲者は10万人を超え。ウクライナ、深刻な兵員不足。前線に戦う手段なし。勝利見えないウクライナ支援に欧米疲れ。加えてパレスチナ問題浮上。世界の関心シフト。ゼレンスキーはかたくなに休戦・停戦を拒否。

 日刊IWJガイド

「ガザ地上侵攻の陰で、報道量が激減したウクライナの今! 西側メディアの嘘をスコット・リッター氏が暴く! ウクライナ戦線の真実!」

はじめに~ガザ地上侵攻の陰で、報道量が激減したウクライナ紛争は今どうなっている?「参加した兵員と装備の100%近くが死傷し、破壊された」!「ロシアはウクライナでの戦争に勝利し、総合的な軍事力ではアメリカとNATOを圧倒している」! ウクライナ軍が健闘しているとタレ流し続けてきた日本のマスメディアの嘘! スコット・リッター氏が暴くウクライナ軍の悲惨な実態と、ウクライナで代理戦争を繰り広げてきた米国・NATOの弱体化した軍事力の現実! 米独立メディアは「世界で最も強力な軍隊を持つのはアメリカではなくロシアである」!

2023年11月 3日 (金)

中東 二つの展望

2023年10月27日
Moon of Alabama

 フォーリン・アフェアーズ誌11月号に、自分と上司の外交政策を称賛する記事を国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバンが書いた。この記事はパレスチナで戦争が始まる前に書き終えていた。

アメリカの権力の源
変化した世界のための外交政策

抜粋:

 実際、中東は依然絶え間ない課題に悩まされているが、この地域は過去数十年より静かになっている

 確かに、進歩は脆弱だ。しかし、それは偶然ではない。
...
 (大統領の)手法は、アメリカ政策に規律を取り戻すものだ。侵略を抑止し、紛争を緩和し、共同インフラ・プロジェクトやイスラエルとアラブ近隣諸国間を含む新たな協力関係を通じて地域を統合することに力を入れている。そして、それは実を結びつつある。
...
 この規律ある手法は、他の世界的優先事項のために資源を自由に使えるようにし、新たな中東紛争のリスクを軽減し、アメリカ権益が遙かに持続可能な基盤で守られるよう保証する。課題は残っている。イスラエル・パレスチナ情勢は特にヨルダン川西岸地区で緊迫しているが、深刻な摩擦に直面して、我々はガザ地区の危機を緩和し、長年の欠如していた後、当事者間の直接外交を復活させた。

---

 ハマスとイスラエル間の捕虜交換を実際に交渉した元外交官アラステア・クルックは、かなり暗い見通しを発表している。

エスカレーションは止められない。ホワイトハウスは混乱している。エスカレーションで全て「一つ」に融合するかもしれない。
戦争が必要な現実は、アラブ・イスラム世界の意識に広く浸透しつつある。
...
 先月の国連総会演説で、イスラエルが川から海までを支配し、パレスチナ(実際はパレスチナ領土)が存在しないイスラエル地図をネタニヤフが誇示したのは偶然ではない。

 ニューヨーク・タイムズ記事で、NATOのウクライナにおける惨めな実績が「NATO神話」を崩壊させたと同様、10月7日のイスラエル軍と諜報機関の崩壊や、その後ガザで起きていることが、中東における「親米同盟構造丸ごと爆発させるかもしれない」とトム・フリードマンは恐れているのかもしれない。

 このような二つの屈辱が合流すれば、欧米優位の背骨が折れかねない。これがフリードマン分析の要点だと思われる。(おそらく彼は正しい)。

 ハマスはイスラエルの抑止力パラダイム粉砕に成功した。彼らは恐れず、イスラエル国防軍が無敵とは程遠いことを証明し、かつてないほどの人々がアラブの街路に繰り出した(「アラブの街路」が存在するという概念そのものを笑った欧米の皮肉屋を困惑させた)。
 まあ、それが我々の現状だ。そしてホワイトハウスは混乱している。
...
 これがホワイトハウス・チームを悩ませていることだ。連中にはイスラエルのガザ侵攻で「割れた卵」を再び元に戻す自信がない。それどころか、イスラエル国防軍にとって事態が悪化するかもしれないこと、更に、民間の都市部でイスラエルが圧倒的武力を行使しているのを中東全域で報じる映像がイスラム圏を反乱させるのを恐れているのだ。

 欧米の懐疑的な見方にもかかわらず、アラブ圏における今回の反乱は違っており、オスマン帝国を打倒した1916年のアラブ反乱に似ている兆候がある。シーア派・スンニ派双方の宗教当局が、イスラム教徒がパレスチナ人と共にある義務を述べているため、それは明確に「優位」にたっている。言い換えれば、イスラエルの政治形態が明白に聖書「予言的」になるにつれ、イスラームの雰囲気も終末論的になりつつある。

 ハマスを追い出し、治安と秩序を課すガザにイスラエルに友好的な政権を樹立するよう「穏健派」パレスチナ人に圧力をかけるようホワイト・ハウスが「穏健派」アラブ指導者に示唆しているのは欧米がいかに現実から乖離しているかを示している。マフムード・アッバース、シーシ将軍、ヨルダン国王(この地域で最も融通の利く一部指導者)が、バイデンのイスラエル訪問後、バイデンとの会談さえ露骨に拒否したことを想起願いたい。

 地域全体の怒りは現実のもので、「穏健派」アラブ指導者を脅かしており、彼らが活動する余地は今や限定されている。

 そのため、紛争地域が急増し、この地域周辺の米軍基地に対する攻撃も急増している。ワシントンの何人かはイランの手を感じており、イランとの戦争の窓を広げたいと望んでいる。
...
 イスラエルがガザに侵攻すれば(そして国内の政治力学や世論を考えると、イスラエルは地上作戦を開始する以外選択肢がないと判断するかもしれない)ヒズボラが徐々に引き込まれ、イスラエルが打倒されるのを見守るか、全ての紛争地域が「一つ」に融合する大規模戦争を開始するかの二者択一の選択肢しかアメリカには残らない可能性が高い。

 ある意味、イスラエルとイスラムの対立は、今やこの方法でしか解決できないのかもしれない。1947年以来のあらゆる努力は、分断を深める一方だ。戦争を必要とする現実は、アラブとイスラム世界の意識に広く浸透しつつある。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/10/two-middle-east-outlooks.html#more

----------

 Judging Freedom ガザで自滅するイスラエル イスラエル擁護で現実から乖離する米国防大臣。近隣諸国やイスラム教徒だけでなく、アメリカ以外の全世界を敵にするだけ。

Col. Douglas Macgregor: Israeli self-destruction in Gaza 29:33

 耕助のブログ 待望のクリス・ヘッジズ記事翻訳

No. 1963 イスラエルの欺瞞の文化

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

『戦後史の正体』は2012年8月に出版した本。その後日本の安全保障・外交政策は一段と対米隷属を強化。「ウクライナ問題や中国問題、今日日本のマスコミは一方的見解を流し続ける。「クラブ関西」での講演を機に、今一度戦後史を振り返り、隷属の由来を考えたい。「あとがき」を掲載。

 日刊IWJガイド

「イスラエル情報省がガザ地区の『民族浄化』計画をまとめた『永久追放文書』が漏洩、暴露された!!」

はじめに~イスラエル情報省がガザ地区の「民族浄化」計画をまとめた「永久追放文書」が漏洩、暴露された!! しかもイスラエルの狙いは、民族問題の「最終解決」だけではなく、ガザ地区沖で発見された「ガザ・マリン」ガス田の権益を独占するという実利もある「一石二鳥」作戦!

11月です! IWJの第14期も4ヶ月目に入ります! ありがとうございます! 10月のご寄付・カンパの額が確定しました! 10月は252件のご寄付・カンパをいただき、434万6000円でした! ありがとうございます! これで8月、9月、10月と皆さまのご支援により、3ヶ月連続で活動費用の月間目標額400万円を上回りました! しかし、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

2023年11月 2日 (木)

バルフォア宣言から現在まで(1917-2023)、イスラエル国家テロと大量虐殺を擁護する欧米の二枚舌

フィニアン・カニンガム
2023年10月24日
Strategic Culture Foundation

 毎日パレスチナ民間人の恐ろしい虐殺に直面する欧米政府の身勝手さと二枚舌は途方もないものだ。

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

 毎日パレスチナ民間人の恐ろしい虐殺に直面する欧米政府の身勝手さと二枚舌は途方もないものだ。

 イスラエルのガザ地区への絶え間ない空爆により何百人もの男性、女性、子供が毎日殺害されている。病院やモスク、教会、住居は警告なしで意図的に標的にされている。これは欧米諸国全てから完全な支持を得ている計画的国家テロだ。

 病院は死傷者で圧倒され、遺体の特定も、弔うために死に装束を着せることさえできない。壊れた血まみれの死体が病院の敷地に散らばったままになっている。マット・ケナードが報じている通り、殺された場合に識別できるように、恐怖にすくむ子供たちは腕に名前を書かれている。状況は悲痛で、実に冒涜的だ。

 230万人のガザ住民は降り注ぐ爆弾に翻弄されている。先週イスラエル当局は、空爆は特定の安全地帯を襲っただけで、危害は加えないという40キロの沿岸飛び地の南端に移動するよう人々に警告した。

 パレスチナ人は被占領西岸地区のもう一つの飛び地でも追い詰められ射殺されている。ジャーナリストのルブナ・マサルワが東エルサレムから報じている通り「今や国全体が大量虐殺に夢中になっているように感じる。状況は恐ろしい。我々は軍事政権より更に酷いと感じられる新時代に突入している。最悪の恐怖は、筆舌に尽くしがたいイスラエルによる虐殺における欧米の沈黙と共謀だ。」

 これはリアルタイムで行われている大量虐殺で、欧米メディアは画面で見せるが、イスラエル政権による停戦の呼びかけを欧米政府は拒否している。テルアビブは西側諸国とその道徳的に嫌悪感を抱く指導者から大量殺戮を許可されていることを知っている。

 パレスチナ民間人虐殺が激化する中、欧米の政治指導者連中は戦争犯罪に完全に加担している。しかし連中には共犯に悪気がないように見せようとして一層侮辱している。

 今週、アメリカのジョー・バイデン大統領や他の5人の西欧指導者はイスラエルの「テロから身を守る権利」の支持を改めて表明する共同声明を発表して、イスラエルの「民間人の保護を含む国際法の遵守」のために追加した全くニセの但し書きを加えた。

 国際法の遵守? 毎日世界から完全丸見えで露骨に子供を殺害している政権によって?

 バイデンに加え、他の署名者はカナダのジャスティン・トルドー首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのオラフ・ショルツ首相、イタリアのジョルジア・メローニ首相、イギリスのリシ・スナク首相だった。

 これら政治指導者連中は、以前別の声明で、イスラエルの「自衛」に対する揺るぎない支持を既に宣言している。しかし今、彼らは、民間人死者数の増加に関する懸念を追加した共同声明を発表する必要性を感じているのだ。その懸念は野蛮なイスラエルの軍事暴力に対する欧米の首都を含む世界中の抗議行動によって促されたのは確実だ。

 欧米指導者連中の懸念のうわべは卑劣な欺瞞だ。殺害を止める意思が本当にあるなら、ワシントンや他の連中は殺人的攻撃を直ちに停止するようイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に無条件に要求できるのだ。それからはほど遠い。アメリカはテルアビブに兵器の緊急物資を空輸しながら、停戦を求める国連安全保障理事会決議を拒否した。アメリカの拒否権の理由は? 文言がイスラエルの「自衛権」に言及していなかったからだ。

 暴力に加えて、ガザのパレスチナ人はイスラエルの封鎖の下で食料と水に飢えている。病院では発電機や救命設備の燃料が不足している。人道支援物資を積んだ数台のトラックがエジプト国境からガザに入ることを許された

 しかし、欧米諸国指導者連中は共同声明で「両首脳は、ガザで困窮しているパレスチナ人に届ける最初の人道的輸送車列の発表を歓迎し、人道的必要性を満たすため必要な食料、水、医療その他の支援への持続的かつ安全な入手を確保するため、地域のパートナーとの調整を継続すると約束した」と述べて、身勝手さ強化した。

 200万人以上の必要性を満たすには援助が少なすぎ遅すぎるとガザの国連当局者は言う。それを絶望的な必要性に対する「海への一滴」と彼らは表現している。ガザに進むのを許可された17台のトラックの最新車列を、大局的視点から見ると、二週間以上前に始まった飛び地に対する最新の包囲前に、エジプトから領土に渡る援助供給トラックの数は通常一日あたり500台だった。

 少なくとも1,400人のイスラエル人を殺害した10月7日のハマスの銃とロケット攻撃は衝撃的な残虐行為だった。しかし、これら犯罪は、その後のガザでのパレスチナ民間人大量殺戮を正当化するものではない。今週、ガザの死者数は5,000人に向かって増加しており、その半数以上が子供と女性だ。12,000人以上が負傷した。ここにはもっと大きな隠された狙いがあるのだ。将来の国家としてのパレスチナ人とパレスチナの完全根絶だ。

 以前パレスチナ人を「人の獣」と呼んだイスラエルのヨアヴ・ギャラント国防相は、今週、ガザへの軍事攻撃は更に数週間続く可能性が高いと述べた。欧米が支持するイスラエル軍による地上侵攻が差し迫っている。民間人死者数は増大すると予想される。

 欧米が支持する大量虐殺による、この地域戦争扇動は引火点に達しつつある。国民の怒りによりアラブ諸国やイランやトルコは必然的に介入するよう追いやられるだろう。

 パレスチナ人に対する大量虐殺への共謀から、更に一層広範な戦争の危険性を煽っているにもかかわらず、根性のない欧米政治家連中は軽蔑的な声明を付け加えた。「紛争拡大を防ぎ、中東の安定を維持し、政治的解決と永続的な平和に向けて取り組むため、地域の主要なパートナーを含む緊密な外交調整を継続すると指導者たちは約束した。」

 欧米諸国の身勝手さと二枚舌は、一世紀以上前にイギリス政府が発表した悪名高いバルフォア宣言を彷彿とさせる。

 1917年11月「イギリス政府は、ユダヤ人のための民族的郷土をパレスチナに設立することに賛成している」と当時のイギリス外務大臣アーサー・バルフォアはシオニスト支持者で裕福な銀行家ウォルター・ロスチャイルド卿に言った。

 イギリス政府による運命的政策は、ロンドンによる植民地支配から、1948年、イスラエル国家創設につながった。植民地主義者によるパレスチナ人絶滅は、欧米政府によって、最初はイギリスにより、そしてその後はアメリカにより、75年間、執拗かつ容赦なく推進されてきた。もちろん大量虐殺には平和と人権に関する陳腐な決まり文句がちりばめられている。

 更にバルフォア文書は「パレスチナの既存非ユダヤ人コミュニティの市民的、宗教的権利を害する可能性があることは何も行われてはならないと明確に理解されている」と、偽りの寛大さで述べていた。

 イギリスの裏切りは、多数のアラブ人が暮らす土地でシオニスト国家を分割したことだった。しかし、この重大な違反は、ロンドンによって、パレスチナ人の権利に対する身勝手で不誠実な懸念とともに行われた。

 一世紀以上前の英国の裏切りから、パレスチナ人に対するイスラエルの大量虐殺における現在の共謀に至るまで、欧米の欺瞞と有責性には凶悪な連続性があるのだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/10/24/from-balfour-to-now-1917-2023-western-duplicity-covers-israeli-state-terrorism-and-genocide/

----------

 ガザ最大の難民キャンプ空爆 局地戦に勝てても世界世論で永久敗戦

 政治的シオニストにとって彼ら以外はゴイム、人間以下の存在。

 Judging Freedom スコット・リッターによるガザ・イスラエル現状解説。攻撃が続けばトルコやイランも介入せざるを得なくなる。

Warns Attacks on US Soil Coming as Yemen Declares War (WORLD WAR 3) 25:23

 耕助のブログ Bhadrakumar記事翻訳

No. 1961 米国、ガザの地政学的戦争で戦略的敗北に直面

 日刊IWJガイド

「10月のご寄付・カンパの額が確定しました! 252件、434万6000円(目標額の109%)でした! ありがとうございます!」

<号外を出しました>「スコット・リッター『なぜ、私はもはやイスラエルの味方ではなく、これからも二度とそうではないか』(前編)~イスラエルの情報将校『彼(ネタニヤフ)はイスラエルを滅ぼすだろう』!」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾 スクープ!! イスラエルに米軍の秘密基地はすでに存在していた!!】ジョー・バイデン大統領とホワイトハウスは、ハマスとの戦いの最中にイスラエルに米軍を派遣する計画はないと主張しているが、10月27日付『インターセプト』は、イスラエルにおける米軍の秘密基地は古くは2017年から存在し、10月7日のハマスの「アルアクサの洪水」作戦の2ヶ月前には、秘密レーダー施設『サイト512』の拡張工事契約まで交わされていたことを暴露!(『インターセプト』2023年10月27日)

【第2弾 ネタニヤフ首相、ハマス殲滅の「作戦は第3段階」に入り、ガザ地区内への地上侵入を拡大した、と表明】イスラエルは自由世界を守り「悪の枢軸」と戦う善なる戦士なのか? まるで、ウクライナは西側諸国の価値観を守り、悪の「専制主義・権威主義」と戦う善なる戦士だというゼレンスキー大統領の主張と瓜二つ! ガザ地区でイスラエル軍に殺害されたパレスチナの民間人は、3542人の子ども、2187人の女性、29人のジャーナリストを含む8525人!
ガザ報道局は「イスラエル軍はガザ地区に1万2000トン以上の爆発物を投下、その爆発力は広島に投下された原爆に匹敵する」と告発! 事実上の無差別大量殺害・民族浄化が繰り広げられている!(『スプートニク』、10月31日ほか)

2023年11月 1日 (水)

イスラエル擁護者ができるのは人身攻撃だけ

 連中に真実はなく、連中に道徳はないので、連中にできるのは、イスラエルと欧米同盟諸国の犯罪性に人々の目を開く考えや情報の源を攻撃するだけだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月26日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 ワシントン・ポストは、彼らや他の主流メディアが、進行中のイスラエル爆撃作戦による毎日の死者数の情報源としてガザ保健省を引用する理由を説明する新記事を掲載し、同省にはそのような死を真実かつ正確に報告するしっかりした実績があると指摘している。

 「誰もがガザ保健省の数字を使っているのは、一般的に信頼できると証明されているからだ」とヒューマン・ライツ・ウォッチのオマール・シャキールはポスト紙に語った。 「特定攻撃の数字を独自に検証した時代、大きな矛盾があった時期を私は知らない。」

 この点は、ガザ保健省がハマス統治下で運営されていることを根拠に、ガザの死者数は信頼できないと最近示唆してきたイスラエル擁護者(アメリカ大統領を含む)にとって不都合だ。

 水曜日「何人殺されたかについてパレスチナ人が真実を語っていると思えない」とバイデンはマスコミに語り「パレスチナ人が使用する数値は信頼できない」と付け加えた。

 わずか数ヶ月前まで、ガザ保健省の死者数を報告に引用するのに十分信頼できると国務省が考えていたのを考えると、バイデン発言は少し奇妙だと上記のワシントンポスト記事の筆者アダム・テイラーは正しく指摘している

 何が変わったのだろう? アメリカ帝国の情報権益が変わったのだ。

 数時間前Twitterでこうしたことに私が注意喚起した際、ヒューマン・ライツ・ウォッチは悪くて信頼できないし、ワシントン・ポストは悪くて信頼できないし、ガザ保健省は悪くて信頼できないという彼らの信念を擁護するために、イスラエル擁護者たちから、私が書いている情報をはねつける意見を即座に受け始めた。

 これは議論に負けた人々の戦術だ。彼らはガザで進行中のイスラエルによるパレスチナ人虐殺による死者数の急増が、彼らが支持する側の情報権益に壊滅的打撃を与えていることを理解しているので、ワシントンポスト、ヒューマンライツウォッチや、アメリカ国務省がイスラエルを悪く見せるため長年にわたる陰謀にどう関与してきたかに関するおとぎ話を作り上げる必要があるのだ。

 もちろん、ワシントン・ポストやヒューマン・ライツ・ウォッチの主張を皆が無批判に信じるべきだと言っているわけではない。私は長年にわたりこれら両機関に対し多く批判してきた。彼らが完全無欠だと信じるのは、彼らが常にウソをついていると信じるのと同じくらい見当違いだ。

 それが、まさに私がここで主張しようとしている要点だ。問題は情報源ではなく、議論の強さだ。議論を攻撃する代わりに情報源を攻撃するのは、議論を攻撃できない時に人がすることだ。それは典型的な人身攻撃だ。

 人身攻撃というものは、同意しない人の気持ちを傷つけるようなことを皆様が言った時にされると多くの人は考えるが、それはその用語が指しているものではない。人身攻撃とは、議論自体を攻撃するのではなく、議論をしている人の性格や動機を攻撃することだ。これは、会話を真実や事実の追求から、気に入らないという理由で、人の主張を切り捨てるため、すり替えるべく考えられた誤った討論戦術だ。誰かの動機や性格を問うのは、それがあなたが対処しなければならない唯一の情報で、会話に関連する場合、適切な可能性があるが、証拠や議論に対処する代わりに、それが利用される場合、それは誤りだ。

 そして、それが最近イスラエル擁護者が道具箱に持っているように見える唯一の道具なのだ。あなたがイスラエルを批判すると、連中があなたを「テロリスト支持者」や「反ユダヤ主義者」だと非難する際、まさに連中がしていることだ。ガザでのイスラエルの行動は弁護の余地がないため、あなたの本当の批判に彼らは対処できないので、議論を封じて、人々があなたの言うことを聞けなくするため、あなたの性格や動機を中傷しようとする。

 「敵政府の保健省のものだから、それら死者数は信頼できない」という台詞は、文字通りあらゆる敵との文字通りあらゆる戦争で利用できる。事実を気にする人々は、情報源が政府にどのような忠誠心を持っているか見るのではなく、該当機関が信頼できる実績を持っているかどうか、その主張が証拠に裏付けられているかどうかを調べる。

 子供で一杯なことが分かっている地域で、街区全体を瓦礫に化しているのを示す写真映像を見て、現在ガザで膨大な数の民間人が死亡していると思わないためには完全な馬鹿でなければならない。Antiwarのデイブ・デキャンプが最近指摘した通り、ガザでの死者数の劇的増加は、投下する爆弾の数を増やしたというイスラエル政府声明に直接対応する。それが、省が死亡者を正確に報告している場合、人々が見ると予想されるものだ。

 もし欧米人が犯罪そのものを客観的に見始めれば、欧米政府が全面的に支持しているこの恐ろしい大量虐殺に同意するのをやめるからだ。

 彼らの側に真実がなく、彼らの側には道徳もないので、連中にできるのは、イスラエルと西側同盟諸国の犯罪性に人々の目を開く考えや情報の源を攻撃することだけだ。
______________

 私の記事は完全に読者に支持されているので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかある。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能だ。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使える私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読だ。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/26/all-israel-apologists-have-are-ad-hominem-attacks/

----------

 属国大本営広報部洗脳番組は見ず、マクレガー氏youtubeを拝聴。紛争を鎮めず、煽る宗主国。二つのアパルトヘイト国家、終わりの始まり。バイデンやブリンケン発言、到底正気の人間と思えない。堕天使。

Douglas Macgregor: "U.S made a mistake when participating in conflicts in the Middle East" 24:53

Douglas Macgregor: "Potential measures for conflict resolution" 37:11

 小泉のちゃらんぽらん、安倍のウソ八百、菅の強引さを併せ持つ最強首相と思っていたが、隷米メガネも人並みに年貢の納め時?

 上川外相、宗主国国務長官訪問にならってイスラエル訪問。属国は宗主国の劣化コピー。

 日刊IWJガイド

「今日から11月! IWJの第14期も4ヶ月目に入ります! どうか引き続き、IWJをご支援ください!」

「もう知らないなんて言い訳は通用しない。おそらく歴史的にこの2023年というのは、ガザでジェノサイドがあった年として記憶されるだろう」~10.27 緊急セミナー〈歴史の忘却に抗して――パレスチナにおけるジェノサイドを見すえながら、危機の時代における人文知の役割を問う〉 2023.10.27

岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授

« 2023年10月 | トップページ | 2023年12月 »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ