THE CENTURY OF THE SELF-自我の世紀
Information clearinghouseの記事で久しぶりにこのビデオを見かけた。この記事のページで英文版ビデオが見られる。
以下はBBCの説明記事。
アダム・カーティス製作の高い評価を受けている本シリーズは、フロイト王朝を背景に、すべてを費やそうとする自我の勃興を検討するものだ。
政治、実業の世界にいる多くの人々にとって、自我の勝利は、権力が最終的に大衆へと移行した民主主義の究極的な表現だ。確かに、大衆は自分達が仕切っていると感じている可能性があるが、本当にそうだろうか? The Century of the Selfは、イギリスとアメリカ合州国における大量消費社会の進展の秘話や、場合によっては、論争を呼びそうな話を語っている。すべてを費やす自我は、一体誰により、誰の利益の為に作られたのだろう?
心を惹きつけずにおかないこの社会史の中心はフロイト王朝だ。心理分析を創始したジークムント・フロイト、PRを発明したエドワード・バーネイズ、ジークムントの献身的な娘アンナ・フロイト、そして現代PRの第一人者でジークムントのひ孫マシュー・フロイト。
ジークムント・フロイトによる泡立つ不透明な潜在意識世界の研究は世界を変えた。無意識を調べる技術を導入することにより、フロイトは大衆の隠された欲望を理解するのに便利な道具をもたらしたのだ。図らずも、彼の研究は、政治情報歪曲の専門家や、マーケティングの大御所に満ちた、満足と幸福の追求こそが人間の究極の目標だという社会的信念の世界への先駆となった。
シリーズ詳細:
第一部: 幸福製造機
第二部: 同意の捏造
第三部: 全員の脳内に駐在する警官: 破壊されるべきもの
第四部: ケタリングでワインをちびちび飲む8人
翻訳記事原文のurl(注:このリンクではビデオは見られない。):http://web.archive.org/web/20110514032526/http://www.bbc.co.uk/bbcfour/documentaries/features/century_of_the_self.shtml
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北朝鮮ロケット、実質ミサイル発射を、危険だと大騒ぎ。沖縄や本土の基地外強姦やら暴行・強盗について、同じように抗議できる日、くるのだろうか。TPP交渉も内容に一切触れずに「来年中には妥結する」のに「参加表明しないのはまずい」という出鱈目。大量殺人容疑者、あっけなく自殺。原発推進犯や売国奴ほど偉くなる属国、何が起きても不思議ではない。
属国国民を苦しめ続けているのは北朝鮮ではない。どじょう氏や腹痛氏を後ろからコントロールしている宗主国・属国支配層だ。本当に恐ろしいのは、属国の選挙後の未来。
大本営広報、見れば見るほど、読めば読むほど、洗脳される。益は無い、と日々思う。庶民にとっては、電気(化石燃料資源)と森林資源の莫大な浪費にすぎない。
今年の文字「金」、その通りかも。「金」で変える民主主義。(「金で買えるアメリカ民主主義」というグレッグ・パラストの良書があるが、これも入手困難。)
さて、この作品、映画ではなく、テレビ向け2002年作品。大本営広報を考える際、必見。
"本シリーズは、大衆民主主義時代の群衆を支配しようとして、権力者達がいかにフロイト理論を駆使してきたかについての作品です。" 監督アダム・カーティスによる第一部紹介
皆様に朗報。日本語字幕をつけた方がおられる!画像が削除される前に是非ご覧を。
「好きになった」
第一部
フロイト精神分析発「電通の陰謀」行 大衆操作プロパガンダの歴史ドキュメント「自我の世紀(1)」
第二部
精神分析発大衆操作の歴史ドキュメント「自我の世紀(2)合意の捏造」
第三部
僕が僕であるために頭脳警察を粉砕せよ!フロイト精神分析発大衆操作プロパガンダの歴史ドキュメント「自我の世紀(3)」
第一部は、フロイトの甥で、PRを発明?し、駆使したバーネイズがテーマ
バーネイズの著書、翻訳されているものが一冊ある。内容はふるびない古典。
プロパガンダ 新版
エドワード・バーネイズ (著), 中田安彦 (訳・解説)
税込価格:1,680円
バーネイズのPR技術を大企業や政府が駆使した様子は下記に詳しい。
PR!世論操作の社会史
S.ユーウェン:著, 平野秀秋:訳, 左古輝人:訳, 挾本佳代:訳
税込価格:7,245円
権力者と広報部の総力作戦のおかげで、今回選挙で完全属国化無事完了。
『属国 米国の抱擁とアジアでの孤立』を書かれたガバン・マコーマック氏に『空虚な楽園─戦後日本の再検討』という著作もある。残念ながら新刊は入手不可能。氏の先見の明が証明される世界史的な選挙というのに。
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