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2010年12月10日 (金)

北朝鮮: 米日同盟に好都合な脅威

馮昭奎

2010年12月2日

Global Times

最近終わったばかりの、黄海における米韓軍事演習中、菅直人首相は、緊急行動を必要とする、あらゆる不測の事態に備える為、東京に留まるよう閣僚に要請した。

朝鮮半島の二ヶ国間における、最近の砲撃応酬の後、日本政府は地域に対し、より多くの哨戒機を派遣し、安全警戒を強化した。

浜松空自基地の航空自衛隊も24時間の待機状態に入った。

仙石由人官房長官は、記者会見で"現在の状況は、武力攻撃に近いとは思わない"と述べたものの、日本の指導部が可能性について懸念していることは明らかだ。

新たな朝鮮半島の紛争における、米日の役割は過小評価すべきではない。

事実、1990年代という早い時期に、アメリカは第二次朝鮮戦争の戦闘準備をしていた。歴史記録によると、1993年、万一"北朝鮮で何かが起きた場合"、日本が行う支援に関し、アメリカ軍は、日本と相談を開始した。

1993年、細川護煕が日本の首相となった後、彼の政権は"朝鮮半島での緊急事態"の場合に必要な対策、特に日本の自衛隊はどのような行動をすべきかを検討していた。"Operation 00"という暗号名での検討は1994年3月に完了した。

同時に、アメリカは、第二次朝鮮戦争が起きた場合、韓国と日本で、400,000人の兵士、約200隻の船と、1,600機の飛行機を動員することを予想していた。戦争が起きた場合、アメリカは、日本が前進基地として行動するよう要求していた。

1994年3月、日本はアメリカから、"韓国領海の機雷除去" や他の軍事、あるい準軍事任務を含む、1000以上の要求がリストされた、多数の文書を受け取った。1995年12月、日本は、アメリカの要求を、日本がアメリカ軍に提供する8つの範疇、つまり、空港、港湾、輸送、補給、機雷除去、通信、および安全保障にかかわる、1,059の項目に分類した。

もちろん、それぞれの国軍は、ありうる全てのシナリオに対処すべく、無数の戦略計画を常に練っている。しかし、これは実際は、アメリカのグローバル戦略の一環であり、米日軍事同盟強化のための重要な手段だ。

通常、国際関係の学者達は、軍事同盟というものは、基本的に、加盟諸国に対する共通の脅威に反撃するために形成されるものだと考えている。

脅威がより明らかであればある程、軍事同盟は、より重要なものとなる。ところが、ソ連の崩壊と冷戦の終結とともに、米日同盟は共通の敵を失ってしまった。

日本とアメリカ間の経済摩擦もあいまって、アメリカは、米日同盟用として固有の脅威を、出来るだけ早急に見つけ出すことを強いられた。

そうすることにより、アメリカは、日本冷戦後、アメリカとの同盟はもはや不要であると考え、日本は直面している脅威に単独で対処できると感じるのを終わらせられるのだ。

北朝鮮によってもたらされる脅威の重大さを意図的に誇張することによって、その軍事同盟に対して日本が支払う代償より、共通の脅威に対する軍事同盟によって得られる安全保障の方が大きいのだと、アメリカは日本を説得したのだ。

近隣諸国、特に日本との軍事同盟を強化すると、アメリカが断固として決意している以上、朝鮮半島両国は、戦争の瀬戸際状況をもてあそぶようなことは避けるよう非常に慎重にすべきなのだ。両国は偶発的な発砲事件の再発を避ける必要があり、さもなくば両国は自らに対する攻撃を招くことになるのだ。

著者は中国社会科学院日本研究所所属の研究者。[email protected]

記事原文のurl:opinion.globaltimes.cn/commentary/2010-12/598292.html

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相も変わらず、白痴テレビ番組、歌舞伎俳優刃傷沙汰の話題ばかり。いや、ノーベル賞も加わった。もちろん、東京都の青少年ゾンビ育成条例改悪、漫画規制は話題にしない。

テレビのバラエティー番組に登場する輩、申し訳ないが、人間には見えない。人間の顔をした猿が、台本に従って口をぱくぱく動かしているとしか見えない。

この韓国・北朝鮮問題、日米合同演習やら、アメリカの統合参謀本部議長来日やら、貧乏人の小生にとって更に知りたい話題、他に事欠かないだろうにと、いぶかしく思う。

「冷戦時代の仮想敵国ロシア」から、「冷戦後の仮想敵国中国」へという戦略転換こそ、彼等が報道したくない大項目なのだろうか?

同盟という名目による、ひどい属国深化には決して触れず、中国人『反体制活動家』のノーベル賞受賞を言祝ぎ、一党独裁を批判する不思議な人々・業界。仮想敵国批判をする自由は、属国にもふんだんに与えられている。

日本でも『反体制活動家』なる人々が、マスコミにもてはやされる時期があった。

その成果が、今や副知事だったり、官房長官だったり。君子豹変すの見事な世界。

歌舞伎俳優傷害沙汰もノーベル平和賞も、典型的なRed herring=目くらまし

いや、テレビ・新聞そのものが、既にしてRed herringと言うべきか。所詮は瓦版。

日本海戦争=第二次朝鮮戦争への日本巻き込みが、宗主・属国支配層の狙いか?

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コメント

>同盟という名目による、ひどい属国深化には決して触れず

そうですかね?アメリカに対する批判って一番多いですよ、大手メディアでは。

冷戦時代のソ連よりも、今のシナのほうが驚異だと思いますがね。

1993年当時米韓が第2次朝鮮戦争の対策を立てていたのは本当です。それを受けて我が自衛隊も国内において武装難民(という名目での攻撃対処)対策を立てていました。ここに触れられているように様々な状況に応じた対策が米韓では練られていたと思われますが、日本においての対策はかなり限定的であったのが事実。なんせ持ち駒が限られている上に緊急事態に対応する法律的なバックアップが殆どない状態でしたから。現在においても大筋は変っていないのが現実で、その辺は米軍も百も承知であり前方戦力としての自衛隊は当てにされていないようです。日本はあくまで後方基地としての有用性が米軍にとって重要であり、だから基地を返してくれないのだろうと思われます。私は鉄砲玉にされるよりは「鉄砲玉にもならない頼りない存在」である位で丁度よいと思っていますが。

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