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【ロシアW杯】 32ヵ国の中で「想像していたよりも良さげなチーム」をいくつか挙げてみた。 (前編) | | |　

■　GLの1試合目が終了

ロシアW杯はGLの1節が終了して2節に突入した。大会前の日本国内での盛り上がり具合は「過去最低レベル」と言えたがスペイン vs ポルトガルやメキシコ vs ドイツなど熱戦が続いたことに加えて何といっても日本が初戦で上位候補のコロンビアに勝利。代表フィーバーが巻き起こっている。「大会前にあれだけ盛り上がっていないと言われたのは一体何だったのか？」と思うほど日本国民はW杯で盛り上がっている。

ニュース番組やワイドショーで日本代表が大きく取り上げられているが、中でもFW大迫が大きくクローズアップされている。どのメディアもFW大迫に注目しており、「大迫フィーバー」が巻き起こっていると言っても過言ではない。このまま決勝T進出を果たしたら代名詞になった「半端ない。」という言葉は今年の流行語大賞にノミネートされるのは間違いない。サッカー用語が大賞を受賞するようだと快挙と言える。

ようやく各組の1試合目を見終わった。W杯期間中は「ほぼ1日に3試合ペース」になるが全ての試合をチェックするのはなかなか大変である。まだ始まって1週間ほどしか経過していないがこのペースで試合を見続けるのは相当に大変である。なので、「年間で2000試合を観る。」という小柳ルミ子さんはさすがである。単純に365日で割ると1日平均で5.48試合。1日サボると次の日は11試合を観ないといけない。

　→　　2017/07/18 　【サッカー】もう観たくはない小柳ルミ子さん(歌手・女優)のゲスト解説
　→　　2018/06/17 　【ロシアW杯】サッカー番組に小柳ルミ子さんはいらないと思う。

■　素晴しいサッカーを展開したメキシコ

1節を終えた時点で「32ヵ国の中で想像していたよりも良さげなチーム」を挙げてみたいと思うがまずはメキシコである。GLの初戦で優勝候補の一角のドイツに1対0で勝利する大金星を獲得したが素晴らしいサッカーを展開した。メキシコというと「小柄で、かつ、テクニックのある選手が多い。」という印象になる。ショートパス主体のサッカーで、毎度、W杯のGLで存在感を発揮するが、従来のメキシコとは異なる。

ドイツ戦はカウンターが威力満点だった。トップ下のMFベラが躍動して、左SHのMFロサーノは好プレーを連発。決勝ゴールを決めたがMFロサーノは「GLの初戦で最も評価を高めた選手の1人」と言える。オランダのPSVでプレーしているがスピード溢れるプレーでドイツを苦しめた。1トップの位置でプレーするエースのFWハビエル・エルナンデスにゴールは生まれなかったが最前線の位置でしっかりと起点になった。

縦に速いサッカーを展開したがメキシコらしい細かい繋ぎも出来る。「もともと持っていたメキシコの良さを残しつつ、昨今の世界のサッカーのトレンドである縦に速いサッカーをうまくミックスさせた。」と言える。「ハリルホジッチ監督がやらなければいけなかったサッカーは今回のメキシコのようなサッカーだったのではないか？」と思う。バランス具合も絶妙だった。メキシコは魅力的なサッカーでドイツを撃破した。

■　想像以上に強力なチームだったセネガル

開催国のロシアも「32ヵ国の中で想像していたよりも良さげなチーム」になる。大会前はFIFAランキングの低さを揶揄する声が多かったがW杯予選に参加できないとポイントを稼げないのでFIFAランキングはどうしても下がってしまう。「FIFAランキングは低いが侮れないチーム」だと思っていたが開幕戦でサウジアラビアを相手に5対0で勝利。サウジアラビアがここまでやられたのはシンプルにショッキングだった。

2戦目で日本と対戦するセネガルも思っていた以上に強力なチームだった。「FIFAランキングほどポーランドは強くない。」というのは間違いないと思うがそれでもポーランドを相手に攻守両面で優勢。2対1で勝利した。身体能力の高い選手ばかりでありながら戦術的な理解度の高い選手も多くてサッカー自体は組織的。極めて厄介なチームである。「コロンビアよりも戦いにくい相手」と言っても過言ではない。

当然、日本も「想像していたよりも良さげなチーム」の1つに挙げられる。コンディション作りの最中なので「ガーナ戦ならびにスイス戦で敗れたことは大きな問題ではない。」ということは分かっていたがパラグアイ戦の勝利によって空気が変わった。勢いを持ったままでコロンビア戦に突入することが出来たのは大きかった。「コロンビアに勝てたのは奇跡」とも言われているが「奇跡」と表現するのは適切ではない。

　→　2018/05/30 　【日本代表】凡戦になることが望まれるガーナ代表との壮行試合 (@日産スタジアム)
　→　2018/06/09 　【親善試合：スイス×日本】それほど悪くはない試合
　→　2018/06/13 　【壮行試合：日本×パラグアイ】セレッソ育ちのゴールデンコンビが躍動する。

やはり、ハリルホジッチ監督のままであったならば難しかったと思うので日本サッカー協会が下した「確率を1%でも上げるための監督交代」というのは正しかったと言える。誤解している人は多いがあのままハリルホジッチ監督に任せていたほうが日本サッカー協会としてはリスクが小さい。監督交代で失敗したら全面的に日本サッカー協会に批判の声が集中するのは確実。リスクの高い決断だったのは確かである。

　→　2018/06/22 　【ロシアW杯】 32ヵ国の中で「想像していたよりも良さげなチーム」をいくつか挙げてみた。 (前編)
　2018/06/22 　【ロシアW杯】 32ヵ国の中で「想像していたよりも良さげなチーム」をいくつか挙げてみた。 (後編)