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【ロシアW杯】コロンビアの強さが半端なかった件 (vs ポーランド) | | |　

■　ポーランド vs コロンビアの試合は・・・。

2対2の激闘に終わった日本 vs セネガルの後、ポーランド vs コロンビアの試合が行われた。セネガル戦に興奮して眠れなくなったのでそのまま朝まで起きているつもりでポーランド vs コロンビアを観戦した人は多かったと思うが日本 vs セネガルが引き分けになったことで「この試合で敗れたチームは早くもGL敗退が確定する。」という厳しい状況での試合になった。ポーランドもコロンビアもどちらも崖っぷちだった。

そんな中で始まった試合の序盤はポーランドが押し込んだ。低調だった初戦のセネガル戦とは打って変わってアグレッシブなサッカーを展開したが徐々にコロンビアのペースになっていくと前半40分にMFハメス・ロドリゲスのクロスからDFミナのヘディングシュートが決まってコロンビアが先制に成功する。さらに後半25分にはエースのFWファルカオ、後半30分にはMFクアドラードが決めて3対0とリードを広げた。

試合は3対0で終了。生き残ったコロンビアは1勝1敗となった。2連敗のポーランドは早くもGL敗退が確定。日本はGL突破の可能性が消滅したポーランドと3戦目で対戦することになった。モチベーションダウンは必至なので日本にとっては望ましい結果と言える。ポーランド戦は引き分けでも2位以内が確定する優位な状況となったが敗れた場合でもセネガルがコロンビアに勝利した場合は2位でGLを突破できる。

■　このコロンビアに本当に勝利したのか？

日本は3度目の決勝T進出に大きく前進したが、やはり、初戦でコロンビアに勝利したのが大きかった。「サランスクの奇跡」と言われているがポーランド戦のコロンビアの圧倒的なパフォーマンスを見ると「本当に日本がこのコロンビアに勝利したのか？」と思ってしまう。日本戦はコンディション不良で途中出場だったMFハメス・ロドリゲスはスタメンで起用されて2アシスト。素晴らしいプレーを何度も見せた。

カウンターから3点目のゴールを決めたMFクアドラードは攻守に大貢献した。ユベントスでプレーしているが驚異的なスピードを持っているが献身性もあってスタミナも十分。スピードスターでありながらこれほどサイドをアップダウンできる選手はなかなかいない。日本戦は前半31分に戦術上の理由からベンチに下がったがMFクアドラードを下げてくれたのは有り難かった。日本にとってはラッキーだった。

エースのFWファルカオは日本戦では大きな存在感を発揮することができなかったが2戦目で自身初となるW杯でのゴールを記録。鮮やかな抜け出しから確実にゴールに流し込んだ。FWファルカオのゴールをアシストしたのは日本戦で直接FKからゴールを決めたMFキンテーロだったが存在感はMFハメス・ロドリゲス以上だった。テクニックのある選手でスルーパスが得意。常に嫌らしいところを突いてくる。

■　輝きを放っているMFキンテーロ

先のとおり、MFハメス・ロドリゲスは2アシストの活躍だったが、日本戦から中4日。そこまでの準備期間はなかったが急激に調子を上げてきた。テクニックとイマジネーションは世界でも屈指。正確なプレーができるのも大きな魅力と言える。同じ左利きのMFキンテーロが大きな存在感を発揮しているので相手のマークが分散しがちなのもプラスの要素に挙げられる。25才のMFキンテーロの評価は爆上げ中と言える。

MF香川をマークするために日本戦は前半31分にMFクアドラードに代わって投入されたMFバリオスはこの日はスタメン出場。ボランチの位置で起用されたが出来は非常に良かった。ボールハンターで泥臭い仕事ができる選手なのでテクニックやスピードで勝負するタイプの選手が多いコロンビアの中では異質。派手さはないが貢献度は高い。この日のコロンビアのサッカーはバランスも良くて圧巻の内容だった。

これでコロンビアは1勝1敗となった。セネガルに勝利したら2勝1敗。セネガルを上回って決勝T進出となる。ポーランドに大勝したことでコロンビアはGL突破に大きく近づいた。ポーランドを相手にこれだけのサッカーを披露できるコロンビアが日本戦ではさっぱり。早い段階で退場者が出るアクシデントが発生したのは痛すぎたが「何が起こるかわからない。」というサッカーの面白さを知らしめるW杯になっている。