■ 昇格1年目で3位が確定昇格1年目ながら快進撃を見せたセレッソ大阪の3位が確定。2018年のACLの(POの)出場権を確保した。ベスト8に入った2011年、ベスト16に進出した2014年以来で「クラブ史上3度目のACL出場」となる。8月・9月はかなり調子を崩してACL圏外となる5位まで後退した時期もあったがここに来て5連勝。ルヴァン杯も制覇して勢いに乗っている。天皇杯もベスト4まで勝ち残っているので「2冠」への期待も高まっている。
言うまでもなく2018年はW杯イヤーなので前半戦はタイトな日程になる。日本代表に招集された選手はほとんど休みなしで3月・4月・5月を戦わないといけない。肉体的には相当に厳しくなると思うがACLに出場するチームならびに日本代表に召集される選手の宿命である。2014年のときはリーグ戦とACLの両立がうまくできずにクタクタの状態になったが、一度、失敗を経験している点はプラスに作用するだろう。
C大阪は過去2回のACLはいずれも決勝トーナメントに進出している。最低限のノルマをクリアしているので相性は悪くない。今年のACLは浦和が10年ぶりにアジアを制するなどJリーグのクラブが存在感を発揮した。当然のことながら、このいい流れは継続させたい。4つ目のクラブがどこになるのか?は現段階では分からないが、C大阪はもちろんのこと、鹿島と川崎Fにも大いに期待したいところである。
■ 多額の資金を手に入れることができる。リーグ戦の3位が確定したC大阪は順位報酬で6,000万円を獲得することができる。さらに今シーズンから新設された傾斜分配金として約3.5億円をゲットできる。均等分配金はJ1のクラブは約3憶5,000万円、J2のクラブが約1憶5,000万円、J3のクラブが約3,000万円。3位になったC大阪は3つを合わせると約7億6,000万円。昨シーズンまでは3つ(実質2つ)を合わせても約2億2,000万円だったので雲泥の差である。
開幕前の時点から「Jリーグは弱肉強食の時代に突入する。DAZN元年に結果を出せたチームがこれからのJリーグを引っ張っていくだろう。」と言われていたが鹿島・川崎Fに続いてC大阪がその大きなクラブになるチャンスを手に入れようとしている。なので、ACLの出場権を獲得できたこともC大阪にとっては素晴らしい成果と言えるがDAZN元年に結果を残して莫大なマネーを手に入れることが出来たのも大きい。
これに加えてC大阪は今年のルヴァン杯を制覇しているので優勝賞金1億5,000万円をすでに手にしている。また、ホーム戦の平均観客動員数はJ2だった2016年は約1万2,000人だったがJ1に昇格した2017年は約2万1,000人。平均で9,000人ほど増加しているので入場料収入の大幅アップも確実である。(※ 天皇杯を制することが出来れば1億円の賞金を手に入れることができるのでさらに収入が増えることになる。)
■ 補強ポイントは右SBとCBの2つとにかく賞金等で「使いきれないのでは?」と思うほどのお金を手に入れることができる。ビッグクラブに成長する大きなチャンスが巡ってきたが多額のマネーを手にしたC大阪が今オフの移籍市場でどんな補強を見せるのか?も大いに注目される。今シーズンのJ1では昇格1年目ながら躍進を果たして「主役の1つ」になったが今オフもC大阪がJリーグの移籍市場の中心の1つになるのは間違いないだろう。
今シーズンのC大阪は27・28才あたりの脂の乗り切った年代の選手が主力としてプレーしている。FW柿谷、MF清武、MF山口蛍、FW杉本健の4人がチームの顔と言えるが、前者の3人に関して「欧州のクラブからC大阪に戻ってきた経緯」を考えると今オフの他クラブへの移籍はあり得ない。「チームの骨格となる選手の流出の心配がない。」というのはチームを編成する人にとっては非常にありがたい話である。
ほとんどのポジションに「J1屈指のプレーヤー」を擁しており、かつ、年齢的な不安を抱えている選手もいない。今シーズンと同じようなメンバー構成で新シーズンを迎える可能性が高いが、敢えて補強ポイントを挙げると「右SB・CB・ストライカー」の3つだろう。今オフの移籍市場で右SBのDF松田陸やDF田中裕、CBのDF木本やDF山下よりもレベルが上の日本人選手を獲得するのは決して不可能な話ではない。
■ リスクの高い今冬の欧州移籍フォワードに関しては大エースに成長したFW杉本健の移籍話が浮上している。これだけ結果を残した選手で、かつ、有り余るポテンシャルを秘めた選手なので欧州のクラブが興味を示すのは当然の話である。スペインのいくつかのクラブが興味を示しているがW杯メンバーに選ばれるのか?否か?の当落線上のFW杉本健が今冬の移籍市場で欧州に旅立つのはどう考えても「ハイリスク・ローリターン」である。
代表に全くかかわることが出来ていない選手が一発逆転を狙って欧州移籍を希望することは十分にあり得るがFW杉本健はすでに一定の評価を得ている。2018年のJ1でW杯の中断期間までに7ゴールや8ゴール程度を積み上げることが出来れば「ロシア行き」に大きく近づく。普通に考えると欧州に飛び立つベストなタイミングはW杯後である。「よほどのことがない限り、今冬の欧州移籍はない。」と考えられる。
もちろん、「備え」は必要なのですでにKリーグで19ゴールを挙げている186センチの大型ストライカーのFWヤン・ドンヒョン(浦項)の獲得に動いており、早くも加入は確実視されている。FW前田大(水戸)、MF矢島慎(浦和)なども獲得候補に挙がっているがベースのメンバーはは完全に固まっており、主力の流出の心配もほとんどないので「ピンポイントで2・3人の超・有力選手に資金を投じる流れ」になるだろう。
2017/11/05 【ルヴァン杯決勝:C大阪×川崎F】 ついに掴んだ初タイトル!!!セレッソ大阪が歴史を変える!!!
2017/11/05 【J1】 ビッグクラブへの道を歩み始めたセレッソ大阪
2017/11/29 【Jリーグ】 ヤング・セレッソ大阪の好調の理由を2つだけ挙げてみる。
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