総評 (第4節)→ J1の1stステージの第4節は3月19日(土)と3月20日(日)に行われた。ACLの関係で湘南 vs 浦和、大宮 vs 広島の2試合が日曜開催となったがアウェイで甲府に4対0で大勝した川崎Fが3勝1分け。J1の18クラブの中では唯一となる無敗をキープして首位を守った。MF中村憲が2ゴールの大活躍。FW大久保とFW小林悠の2トップはどちらもゴールに絡めなかったがMF森谷やMF田坂など脇を固める選手が活躍した。
3勝1敗の浦和と鹿島が勝ち点「9」で並んでいる。アウェイで難敵の湘南と対戦した浦和は日程面の不利を全く感じさせない試合を見せた。攻守に相手を圧倒。2対0というスコア以上の完勝だったと言える。ホームでFC東京と対戦した鹿島は日本代表のFW金崎が2ゴールを挙げて2対0で勝利。FC東京を大の得意にしている鹿島は4節終了時点でリーグ最少となる1失点のみ。DF昌子を中心とした守備の堅さが目立つ。
ホーム初勝利を挙げた名古屋が2勝1敗1分けで4位に浮上した。この日もFWシモビッチが活躍。前半終了間際に先制ゴールを記録した。早くも3ゴール目となったFWシモビッチの3つのゴールはいずれも「中盤でボールを奪う。」→「右サイドに展開する。」→「右サイドからクロスを上げる。」→「FWシモビッチが確実に決める。」という形。MF古林とDF矢野貴で組む右サイドアタックが大きな武器になっている。
前評判があまり高くなかった名古屋が好位置につけている一方で4節を終えた時点で未勝利なのは湘南と柏と福岡の3チーム。いずれの2チームも0勝2敗2分け。湘南と柏の2引き分けはいずれも後半の終了間際までリードを奪っていたものの、アディショナルタイムに同点ゴールを食らってドローに終わったものなので勝てるチャンスは十二分にあった。2011年以来のJ1となる福岡は頑張りどころと言えるだろう。
ベストゴール (第4節) 5位 : MF 中町公祐 (横浜Fマリノス)
4位 : FW 金崎夢生 (鹿島アントラーズ) ・・・ 自身2点目
3位 : MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ) ・・・ 自身2点目
2位 : FW 興梠慎三 (浦和レッズ)
1位 : MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ) ・・・ 自身1点目 (FK)
→ 第4節で生まれた総ゴール数は「31」。1節が16ゴール、2節が31ゴール、3節が25ゴールだったので「最多タイ」となった。ファインゴールが多かったので1位から5位までを決めるのは難しかったが、1位に選んだのはMF中村憲(川崎F)の直接FKでのゴール。スピードもコースも完璧だった。ショートCKから生まれたMF中村憲(川崎F)の自身2点目のゴールも3位にランクインさせた。意外性のあるシュートだった。
2位は浦和らしいコンビネーションから生まれたFW興梠(浦和)のゴール。最後のシュート自体は簡単なものだったが「崩し方」がパーフェクトだった。4位はFW金崎(鹿島)の自身2点目のボレーシュート。豪快なシュートだった。5位はMF中町(横浜FM)のループシュート。その他ではMF青山敏の絶妙なスルーパスから生まれたMF柏(広島)のゴール、MF田中達(新潟)のドリブルからのシュートも非常に良かった。
ベストイレブン (第4節) GK カミンスキー (ジュビロ磐田)
DF 輪湖直樹 (柏レイソル)
DF 矢野貴章 (名古屋グランパス)
MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ) ・・・ MVP
MF 柏木陽介 (浦和レッズ)
MF 青山敏弘 (サンフレッチェ広島)
MF ピーター・ウタカ (サンフレッチェ広島)
FW ペドロ・ジュニオール (ヴィッセル神戸)
FW 浅野拓磨 (サンフレッチェ広島)
FW 金崎夢生 (鹿島アントラーズ)
FW ジェイ (ジュビロ磐田)
→ 今節のMVPに選んだのはMF中村憲(川崎F)。1stステージの3節もMVPに選んでいるので2節連続でのMVPとなった。他には1ゴール1アシストのMFピーター・ウタカ(広島)と2ゴールのFW金崎(鹿島)もMVPの有力候補だった。キーパーのベストイレブンに選んだのはGKカミンスキー(磐田)。終了間際のビッグセーブでチームを敗戦の危機から救った。他にはGK中村航(柏)、GKチョン・ソンリョン(川崎F)、GKイ・ボムヨン(福岡)、GK楢崎(名古屋)を評価した。今節は突出した活躍を見せたキーパーはいなかったと言える。
最終ラインの選手は2アシストのDF輪湖(柏)と後半終了間際に決勝ゴールを挙げたDF矢野貴(名古屋)をベストイレブンに選出した。他にはDF大野(新潟)、DF奈良(川崎F)、DF谷口彰(川崎F)、DFファビオ(横浜FM)、DF谷口博(鳥栖)、DF岩波(神戸)、DF伊野波(神戸)、DF今野(G大阪)、DF植田直(鹿島)、DF昌子(鹿島)、DF千葉(広島)を評価した。直接的にゴールに絡むことはなかったがDF千葉(広島)の活躍も見事だった。ビルドアップでの貢献度が高かった。試合には敗れたがDF今野(G大阪)もいいプレーを見せた。
中盤ではMF田中達(新潟)、MFレオ・シルバ(新潟)、MF武富(柏)、MF大島僚(川崎F)、MF森谷(川崎F)、MF森晃太(甲府)、MF田坂(川崎F)、MF末吉(福岡)、MF城後(福岡)、MF為田(福岡)、MF山本康(磐田)、MFダニルソン(福岡)、MF齋藤学(横浜FM)、MF中町(横浜FM)、MF小川慶(神戸)、MF藤田直(神戸)、MF柴崎岳(鹿島)、MF古林(名古屋)、MFハモン・ロペス(仙台)、MF李忠成(浦和)、MF阿部勇(浦和)、MF関根貴(浦和)、MF横谷(大宮)、MF家長(大宮)、MF泉澤(大宮)、MF柏(広島)、MF柴崎晃(広島)を評価した。
フォワードではFWエデルソン(柏)、FW山崎亮(新潟)、FWウェリントン(福岡)、FW森本(川崎F)、FW富樫(横浜FM)、FWレアンドロ(神戸)、FWシモビッチ(名古屋)、FWウイルソン(仙台)、FW興梠(浦和)を評価した。怪我明けのFW野田(名古屋)、FW平山(FC東京)が途中出場で存在感を発揮したのは大きなニュースと言える。名古屋はFW川又が欠場中でFW松田力が負傷交代。フォワード陣の層が薄くなっているので抜群のキープ力を持つFW野田にかかる期待は大きい。FW平山は久々の出場しては上出来だったと言える。
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