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「Jリーガーが対戦して凄いと思った選手 2016年版(1位-30位まで)」～ 6位は大久保嘉人、5位は家長昭博、4位はネイマール、3位は遠藤保仁、1位と2位は・・・。～ (上) | | |　

■　Jリーガーが対戦して凄いと思った選手は誰？

Jリーグの開幕まであと2週間と少し。新シーズンの選手名鑑が発売される時期になった。さっそく「2016 J1&J2&J3選手名鑑 (サッカーダイジェスト)」と「　Jリーグ選手名鑑2016 J1・J2・J3 (エルゴラッソ)」の2冊を購入した。仕上がりはどちらも高水準だったが前者のアンケートの項目にある『サッカー人生の中で実際に対戦して「凄い」」と思った選手』をカウントしてランキング形式で表してみたいと思う。

最初の(上)では21位から30位までに入った選手をピックアップする。「サッカー人生の中で実際に対戦して」と書かれているが、『本当に対戦しているのか？？？』と思う名前を挙げた選手も少なくない。そのあたりは十分に考慮する必要があるがランキングを見ていくと『やっぱりそうなのか・・・。』と思う選手もいるし、『この選手が上位に位置するとは意外だ・・・。』と思う選手もいる。興味深い結果になった。

25位： MF 山口蛍 (ハノーファー96)　1990年10月6日生まれ　173センチ/72キロ　→　4票

→　冬にドイツに渡った日本代表のMF山口蛍が4票を獲得して25位タイとなった。ちなみに5票を獲得して20位タイになった選手が5人いるので4票を獲得した選手が25位タイとなる。そして4票を獲得した選手が全部で12人いるので「21位-30位の選手」と言っても全員が順位は25位タイとなる。MF山口蛍に投票したのはDF石井圭(横浜FC)、DF江口(愛媛FC)など。対戦したJ2の若手選手にはいい刺激になったようだ。

25位： DF 田中マルクス闘莉王 (元名古屋グランパス)　1981年4月24日生まれ　185センチ/82キロ　→　4票

→　昨シーズン限りで名古屋を退団したDF闘莉王が4票を獲得。名古屋で後継者になることが期待されていたDF牟田(京都)、テクニシャンのMF可児(金沢)などがDF闘莉王の名前を挙げている。日本代表では43試合に出場して8ゴールを挙げており、J1通算では388試合で75ゴールを挙げているが得点数は歴代で28位。25位がFWアルシンド、26位がFW高原、27位がFW豊田、29位がFWエメルソンという並びになる。

25位： MF ミキッチ (サンフレッチェ広島)　1980年1月6日生まれ　177センチ/68キロ　→　4票

→　クロアチア出身で来日8年目のMFミキッチも4票を獲得。爆発的なスピードと尽きることのない運動量が高く評価されている。2015年は31試合で9アシストを記録。2013年が29試合で1アシスト、2014年が20試合で2アシストだったことを考えると「激増」と言えるレベルである。MFミキッチ→MFドウグラスがホットラインになったが新加入のFWピーター・ウタカやFW宮吉らともいい関係を築くことができるか。

25位： MF 遠藤康 (鹿島アントラーズ)　1988年4月7日生まれ　168センチ/69キロ　→　4票

→　ハリルJAPANで日本代表候補に選出されているMF遠藤康も4票を獲得した。強靭なフィジカルを生かしたボールキープと高精度の左足のキックはJ1の中でもトップクラス。2014年はキャリア最高となる10ゴールを記録。2015年も32試合で6ゴールを挙げるなどここ4年間で計29ゴールを挙げている。鹿島の2列目の層は厚いが現段階では「2列目の軸」になる可能性が高い。右45度は「遠藤ゾーン」と呼ばれている。

25位： GK 楢崎正剛 (名古屋グランパス)　1976年4月15日生まれ　187センチ/80キロ　→　4票

→　今年の4月で大台の40歳となるGK楢崎も4票を獲得。チームメイトであるFW川又(名古屋)やFW小屋松(名古屋)などから支持された。1996年・1998年・2003年・2008年・2010年・2011年とキーパーとしては最多となる6度のベストイレブンに輝くなど「Jリーグ史上最高のキーパー」と言える。J1の出場試合数も604試合。歴代2位のMF伊東輝(現・秋田)が517試合であることを考えると驚異的な数字である。

25位： MF 奥川雅也 (FCリーフェリング)　1996年4月14日生まれ　176センチ/62キロ　→　4票

→　京都U-18出身のドリブラー。半年だけ京都のトップチームでプレーして2015年の夏にオーストリアに渡った。J2では5試合で1ゴールという成績だった。年代別代表のときに一緒にプレーした選手や高校時代に対戦経験のあるMF鎌田(鳥栖)などから票が集まった。現在はザルツブルクのセカンドチームに相当するFCリーフェリング(=2部リーグ所属)でプレーしている。切れ味鋭いドリブルが最大の魅力。

25位： FW クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府)　1987年1月12日生まれ　183センチ/83キロ　→　4票

→　2013年は栃木SC、2014年は甲府、2015年は柏でプレー。栃木SCでは40試合で16ゴールを記録。柏では34試合で14ゴールを挙げてJ1の得点ランキングで5位に入った。抜群のスピードとパワーを持っており、昨年の天皇杯の準々決勝の仙台戦では直接FKだけでハットトリックを達成するという離れ業を演じた。2013年にザルツブルクから栃木SCに期限付き移籍したがかなり複雑な契約になっているらしい。

25位： FW ジュニーニョ (元川崎フロンターレ)　1977年9月15日生まれ　174センチ/67キロ　→　4票

→　J1通算で264試合で116ゴール、J2通算で78試合で65ゴールを挙げたJリーグ史上でも屈指の優良助っ人。来日2年目の2004年にはJ2で39試合で37ゴールを挙げて川崎Fの「J1復帰」に大きく貢献した。2004年はJ2の得点王で2007年はJ1の得点王に輝いている。MF中町(横浜FM)などが名前を挙げている。岡田JAPAN時代の2008年には「日本に帰化して日本代表を目指している。」と報じられて話題になった。

25位： FW ロナウジーニョ (元FCバルセロナ)　1980年3月21日生まれ　182センチ/80キロ　→　4票

→　日韓W杯で活躍して一気にスターダムに駆け上がった稀代のトリックスター。ブラジル代表では97試合で33ゴール。本名は「ロナウド・デ・アシス・モレイラ」であるが『フェノメノ』と呼ばれたFWロナウドが君臨していたこともあってロナウジーニョという名前で呼ばれるようになったのは有名な話。1996年の「マイアミの奇跡」のときはFWロナウドが「ロナウジーニョ」という名前で呼ばれていたことも有名。

25位： FW スアレス (バルセロナ)　 1987年1月24日生まれ　182センチ/85キロ　→　4票

→　説明無用の世界最高のストライカーの1人。2014年7月にリバプールからバルセロナに移籍。移籍金は8100万ユーロと言われている。2015年末に行われたクラブW杯での活躍はインパクトが大きかったが2013年8月にはウルグアイ代表の一員としてザックJAPANと対戦しており3点目のゴールを記録している。この試合でCBとして先発出場した元日本代表のMF今野(G大阪)などがFWスアレスの名前を挙げている。

25位： MF ジネディーヌ・ジダン (元レアル・マドリー)　1972年6月23日生まれ　185センチ/80キロ　→　4票

→　自国開催となったフランスW杯で主力の1人となった「ジズー」に投票したのはGK楢崎(名古屋)やMF明神(名古屋)といった日韓W杯を経験しているベテラン。トルシエJAPANにおいては0対5で大敗した「サンドニの悲劇」のインパクトは強烈だった。(※ GK楢崎とMF明神の2人はともにこの試合で先発出場している。)抜群のテクニックとサイズを生かしたボールキープは「サッカー史上でも屈指』と言われている。

25位： MF 香川真司 (ドルトムント)　1989年3月17日生まれ　175センチ/68キロ　→　4票

→　高校2年生でC大阪とプロ契約を結んだ。J1では11試合で7ゴール、J2では114試合で48ゴール。Jリーグキャリアの大半は2部リーグだった。欧州に渡ってから早くも6シーズンが経過した。「C大阪時代に対戦した経験のある選手」は少なくなってきたがGK本間(水戸)、GK荻(名古屋)、MF古田(金沢)などが票を投じている。2009年には44試合で27ゴールを挙げてJ2の得点王に輝いている。MF登録としては異例。

　→　「Jリーガーが対戦して凄いと思った選手 2016年版(1位-30位まで)」～ 6位は大久保嘉人、5位は家長昭博、4位はネイマール、3位は遠藤保仁、1位と2位は・・・。～ (中) に続く。

　　

表1. 「Jリーガーが対戦して凄いと思った選手 2016年版(1位-30位まで)」

ランク	名前	所属	票数
1	？？？	横浜Fマリノス	46
2	？？？	ガンバ大阪	33
3	？？？	ガンバ大阪	31
4	？？？	バルセロナ	23
5	？？？	大宮アルディージャ	22
6	？？？	川崎フロンターレ	21
7	？？？	元川崎フロンターレ	15
8	？？？	川崎フロンターレ	14
8	？？？	ジュビロ磐田	14
10	？？？	コンサドーレ札幌	12
11	？？？	レアル・マドリー	11
12	？？？	アビスパ福岡	10
13	？？？	セレッソ大阪	9
13	？？？	サンフレッチェ広島	9
15	？？？	元浦和レッズ	8
15	？？？	元川崎フロンターレ	8
17	？？？	元セレッソ大阪	7
17	？？？	FCバルセロナ	7
19	？？？	ガンバ大阪	6
20	？？？	横浜FC	5
20	？？？	ギラヴァンツ北九州	5
20	？？？	元ジェフ千葉	5
20	？？？	ザルツブルク	5
20	？？？	広州恒大	5
25	山口蛍	セレッソ大阪	4
25	闘莉王	元名古屋グランパス	4
25	ミキッチ	サンフレッチェ広島	4
25	遠藤康	鹿島アントラーズ	4
25	楢崎正剛	名古屋グランパス	4
25	奥川雅也	FCリーフェリング	4
25	クリスティアーノ	ヴァンフォーレ甲府	4
25	ジュニーニョ	元川崎フロンターレ	4
25	ロナウジーニョ	元FCバルセロナ	4
25	スアレス	FCバルセロナ	4
25	ジダン	元レアル・マドリー	4
25	香川真司	ドルトムント	4