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【J1】 2015年シーズンに生まれるかもしれないちょっと微妙な4つの記録～甲府・鳥栖・神戸・新潟・山形～ | | |　

(1) 「最少得点」でのJ1残留の可能性 (→ヴァンフォーレ甲府)

→　J1に復帰して3年目となる甲府は10勝15敗6分けで勝ち点「36」。残り3試合で16位の松本山雅との差は「9」なのでJ1残留に王手をかけている。シーズン途中の監督交代が成功したが、31試合を終えた時点でリーグ最少タイとなる22得点のみ。現行の18チーム制になった2005年以降でもっとも少ない得点数で残留を果たしたのは2007年の大宮で24得点。「過去最少得点でのJ1残留チーム」になる可能性がある。

表1. 2005年以降の得点数 (ワースト1位～10位まで)

ランク	順位	クラブ名	年度	残留？降格？	勝点	試合数	勝	分	負	得点	失点	得失点差
1	18	徳島	2014年	降格	14	34	3	5	26	16	74	−58
2	18	横浜FC	2007年	降格	16	34	4	4	26	19	66	-47
3	11	甲府	2015年	？？？	36	31	10	6	15	22	35	-13
3	17	山形	2015年	？？？	24	31	4	12	15	22	44	-22
5	18	山形	2011年	降格	21	34	5	6	23	23	64	-41
6	15	大宮	2007年	残留	35	34	8	11	15	24	40	-16
7	18	札幌	2012年	降格	14	34	4	2	28	25	88	-63
8	17	大分	2009年	降格	30	34	8	6	20	26	45	-19
9	13	甲府	2014年	残留	41	34	9	14	11	27	31	−4
10	16	松本山雅	2015年	？？？	27	31	7	6	18	28	50	-22

(2) 「得失点差が過去最低」でのJ1残留の可能性 (→サガン鳥栖)

→　14位の鳥栖はここまで7勝12敗12分けで勝ち点「33」。ずっとホームで勝てておらず、不本意なシーズンになっているが、16位の松本山雅との差は「6」。何とかJ1に残留できそうな情勢である。ただ、浦和に1対6、神戸に1対7で大敗するなど大量得点差で敗れる試合が多くなっており、得失点差は「-19」。残留を果たしたチームの中で得失点差が過去最低だったのは2006年の甲府で「-22」。記録更新の可能性あり。

表2. 2005年以降の得失点差 (ワースト1位～30位まで)

ランク	順位	クラブ名	年度	残留？降格？	勝点	試合数	勝	分	負	得点	失点	得失点差
1	18	札幌	2012年	降格	14	34	4	2	28	25	88	-63
2	18	湘南	2010年	降格	16	34	3	7	24	31	82	-51
3	18	横浜FC	2007年	降格	16	34	4	4	26	19	66	-47
4	18	山形	2011年	降格	21	34	5	6	23	23	64	-41
4	17	福岡	2011年	降格	22	34	6	4	24	34	75	-41
6	18	神戸	2005年	降格	21	34	4	9	21	30	67	-37
7	18	大分	2013年	降格	14	34	2	8	24	31	67	-36
7	18	京都	2006年	降格	22	34	4	10	20	38	74	-36
9	18	札幌	2008年	降格	18	34	4	6	24	36	70	-34
10	17	東京V	2005年	降格	30	34	6	12	16	40	73	-33
11	17	甲府	2007年	降格	27	34	7	6	21	33	65	-32
12	17	京都	2010年	降格	19	34	4	7	23	30	60	-30
13	16	湘南	2013年	降格	25	34	6	7	21	34	62	-28
14	16	広島	2007年	入替戦・降格	32	34	8	8	18	44	71	-27
15	18	清水	2015年	降格	21	31	4	9	18	33	59	-26
15	17	C大阪	2006年	降格	27	34	6	9	19	44	70	-26
17	16	福岡	2006年	入替戦・降格	27	34	5	12	17	32	56	-24
17	18	千葉	2009年	降格	27	34	5	12	17	32	56	-24
19	17	山形	2015年	？？？	24	31	4	12	15	22	44	-22
19	16	松本山雅	2015年	？？？	27	31	7	6	18	28	50	-22
21	15	甲府	2006年	残留	42	34	12	6	16	42	64	-22
22	16	甲府	2011年	降格	33	34	9	6	19	42	63	-21
23	17	大分	2009年	降格	30	34	8	6	20	26	45	-19
23	14	鳥栖	2015年	？？？	33	31	7	12	12	34	53	-19
23	14	新潟	2006年	残留	42	34	12	6	16	46	65	-19
26	14	大分	2007年	残留	41	34	12	5	17	42	60	-18
27	15	千葉	2008年	残留	38	34	10	8	16	36	53	-17
28	15	大宮	2007年	残留	35	34	8	11	15	24	40	-16

(3) 最少勝ち点でのJ1残留の可能性 (→　ヴィッセル神戸・サガン鳥栖・アルビレックス新潟など)

→　今シーズンのJ1は上位グループと中位グループと下位グループに分かれている。上位と下位の差が大きくて、広島や浦和は「2005年以降では最多」となる勝ち点を獲得する可能性もある。過去にJ1残留を果たしたチームの中で勝ち点が最少だったのは2007年の大宮で勝ち点「35」。一般的には『残留するために必要な勝ち点「38」』と言われることが多いが、大宮の「35」という数字を下回る可能性が出てきた。

表3. J1に残留したチームで勝ち点の少なかったチーム(1位から15位まで)

順位	クラブ名	年度	残留？降格？	勝点	試合数	勝	分	負	得点	失点	得失点差
17	山形	2015年	？？？	24	31	4	12	15	22	44	-22
16	松本山雅	2015年	？？？	27	31	7	6	18	28	50	-22
15	神戸	2015年	？？？	32	31	8	8	15	37	42	-5
14	鳥栖	2015年	？？？	33	31	7	12	12	34	53	-19
13	新潟	2015年	？？？	33	31	8	9	14	38	51	-13
15	大宮	2007年	残留	35	34	8	11	15	24	40	-16
12	仙台	2015年	？？？	35	31	9	8	14	43	43	0
11	甲府	2015年	？？？	36	31	10	6	15	22	35	-13
15	浦和	2011年	残留	36	34	8	12	14	36	43	-7
15	清水	2014年	残留	36	34	10	6	18	42	60	−18
15	甲府	2013年	残留	37	34	8	13	13	30	41	-11
16	磐田	2008年	入替戦・残留	37	34	10	7	17	40	48	-8
14	仙台	2014年	残留	38	34	9	11	14	35	50	−15
15	千葉	2008年	残留	38	34	10	8	16	36	53	-17
15	神戸	2010年	残留	38	34	9	11	14	37	45	-8

(4) 1シーズンでの引き分け数が最多となる可能性 (→サガン鳥栖、モンテディオ山形)

→　現行の制度になった2005年以降で1シーズンの引き分け数の最多は「14」。2005年のFC東京、2011年の仙台、2012年の横浜FM、2014年の甲府が1位タイで並んでいるが、残り3試合となった時点で14位の鳥栖と17位の山形が12引き分け。残り3試合すべて引き分けに終わると引き分け数が最多となる。なお、山形はJ1に残留するためには「3連勝すること」が絶対条件になっており、引き分けは許されない。

表4. 引き分け数のランキング (2005年以降)

順位	クラブ名	年度	勝点	試合数	勝	分	負	得点	失点	得失点差
13	甲府	2014年	41	34	9	14	11	27	31	−4
10	FC東京	2005年	47	34	11	14	9	43	40	3
4	横浜FM	2012年	53	34	13	14	7	44	33	11
4	仙台	2011年	56	34	14	14	6	39	25	14
15	甲府	2013年	37	34	8	13	13	30	41	-11
10	横浜FM	2009年	46	34	11	13	10	43	37	6
9	新潟	2010年	49	34	12	13	9	48	45	3
17	山形	2015年	24	31	4	12	15	22	44	-22
14	鳥栖	2015年	33	31	7	12	12	34	53	-19
15	浦和	2011年	36	34	8	12	14	36	43	-7
15	清水	2005年	39	34	9	12	13	40	49	-9
13	大宮	2009年	39	34	9	12	13	40	47	-7
13	大宮	2011年	42	34	10	12	12	38	48	-10
13	仙台	2013年	45	34	11	12	11	41	38	3
10	清水	2011年	45	34	11	12	11	42	51	-9
11	神戸	2014年	45	34	11	12	11	49	50	−1
9	横浜FM	2005年	48	34	12	12	10	41	40	1
9	FC東京	2014年	48	34	12	12	10	47	33	14
7	清水	2009年	51	34	13	12	9	44	41	3
5	川崎F	2007年	54	34	14	12	8	66	48	18
2	仙台	2012年	57	34	15	12	7	59	43	16
4	鹿島	2010年	60	34	16	12	6	51	31	20