スタメンGK: 1 チョン・ソンリョン 6.0
→ 前半17分のMF岡崎のヘディングシュートをはじいたセーブは鋭い反応で、日本にとっては「あれが決まっていれば・・・」と思うシーンだった。延長戦のMF本田圭のPKをストップしたシーンも含めて、さすがに能力の高いGKであるが、W杯から「運が悪い。」というか「持っていないキーパー」のような気はする。とはいっても、セレッソ大阪のGKキム・ジンヒョンも彼の2歳下。ハイレベルな若いキーパーが二人もいるというのは、ちょっとうらやましいところである。
DF: 22 チャ・ドゥリ 5.5
→ 対面したのがMF香川で「要警戒」でケアしていたが、日本にその裏のスペースを突かれてDF長友に突破を許し、同点アシストを許した。右サイドハーフに入っていたMFイ・チョンヨンのポジションが内側だったこともあって、サイドで2対1の状況を作られており、守備では苦しんだ。後半になると積極的に攻め上がってきて、何度もクロスを上げたが、精度が高くなかったので日本としては助かった。ただ、フィジカルの強さは図抜けている。
DF: 3 ファン・ジェウォン 6.5
→ 延長戦前半にMF岡崎を倒したとしてPKを献上。リプレーで見ると体を入れていただけで、正当なプレーだったように見えたのでアンラッキーだった。その後、汚名返上とばかりに攻撃にも関与し、最後の最後で左足で同点ゴールをマーク。密集の中でシュートコースは少なかったが、落ち着いてねじ込んだ。MFキ・ソンヨンの先制ゴールにつながったPKを導いたロングフィードもこの選手が起点。戦犯になりかけたり、ヒーローになりかけたり、忙しい一日となった。
DF: 4 チョ・ヨンヒョン 5.5
→ グループリーグの初戦のバーレーン戦で先発した京都サンガのDFカク・テヒが出場停止のDFイ・ジョンスの代わりに先発すると思われたが、DFチョ・ヨンヒョンが先発。左のセンターバックで起用された。日本は左サイド(=韓国の右サイド)から攻撃することが多かったので、クロスボールへの対応が主となったが、FW前田への対応はサイドを完全に切り崩されていたのでどうしようもなかった。攻撃ではフィードはDFファン・ジェウォンに任せること多く、ロングボールを蹴る回数は少なかった。
DF: 12 イ・ヨンピョ 5.0
→ 試合が日本の左サイド(=韓国の右サイド)で展開されることが多く、持ち味である攻撃参加は数えるほどであった。マッチアップしたのがDF内田で、1対1になってドリブルで仕掛けられると日本も苦労しただろうが、そういったシーンは全くなかったので日本としては有り難かった。ただ、最後の同点弾につながるファールをゲット。MF本田拓との経験の差が出たか。
MF: 6 イ・ヨンレ 5.5
→ 後半27分の左足のフリーキックは「入ったか。」と思わせるいいコースを突いており、精度の高いキックだったが、ロングボール主体の攻撃であったこともあって、中盤でボールを触る回数が少なく消える時間が長かったような印象。PK戦では2番手で登場して失敗。PKというと、なぜか「左足のキッカーの成功率」は低いようなイメージがあるが、何か理由があるのだろうか?
MF: 16 キ・ソンヨン 5.5
→ こちらもロングボールが多かったため、前半はゲームを作ることが出来ずに消える時間が長かった。後半になるとミドルシュートや直接フリーキックでゴールを狙ったが、やや精度を欠いてしまった。今回のチームでは「アンカー的な位置」で起用されており、ダブルボランチを組むMFイ・ヨンレが前に出る選手なのでバランスを取る仕事を任されているが、MFキム・ナミルのようなタイプの選手と組ませた方が、能力が生きるような気はする。アジリティに欠けるが、ロングキックの軌道は美しいものがある。
MF: 17 イ・チョンヨン 5.5
→ 右サイドに張られると日本にとっては厄介であったが、意外と中央や左にも進出してきて、自由に動き回っていた。MFイ・チョンヨンとDFチャ・ドゥリのコンビでサイドから仕掛けられて、MF香川が守備に引きずられると困ったことになっていたはずなので、日本としてはラッキーだったのではないか。何度かドリブルで仕掛けるシーンもあったが、やや孤立しており、決定的な仕事は出来ずに交代となった。
MF: 7 パク・チソン 5.5
→ 前半はいい位置でボールを受けて、度々、ドリブルで仕掛けたが、後半になるとマッチアップすることの多かったMF長谷部とともに試合から消えていって、決定的な仕事は出来なかった。MFパク・チソンにいい状態でボールを持たせることが少なかったのは日本にとってはよかった。PK戦では韓国側は3人蹴っただけで終了したのでどういう予定だったのかは分からないが、韓国は経験の少ない若手がキッカーを任された。MFパク・チソンは蹴る予定はなかったのだろうか?いずれにしても試合終了後の振る舞いは貫禄もあった。代表引退という話も出ているが、まだまだやれるだろうし、必要とされる選手である。あまりにも「もったいない話」である。
MF: 13 ク・ジャチョル 7.0
→ MFパク・チソンとMFイ・チョンヨンが持ち味を発揮できない中、攻撃の中心となった。フィジカルも強くて、テクニックもあって、得点能力もある。シュートが枠に飛ばなかったが、日本にとって最も危険な存在だったといえる。途中から1トップに入ったことで持ち味を出せなくなる時間もあったが、182㎝という日本ではなかなか出てこない大型のアタッカーで、1989年生まれのロンドン世代なので、これからも何度も対戦することになるだろう。本当に韓国はこの世代はタレントが多い。
FW: 10 チ・ドンウォン 6.5
→ 1トップで先発。ハイボールはDF岩政と互角に渡り合っており、強引なドリブルで中央を突破することもあって、小さくないインパクトを与えた。19歳ということで荒削りなところはあるが、このまま成長していくと日本にとっては脅威となる。(ただ、韓国の場合、個々から伸び悩んでしまう選手が多い。)ただ、1トップなので、もっとシュートへの意識が強かった方がよかった。
途中出場MF: 15 ホン・ジョンホ 6.0
→ バイタルエリアをケアするために後半21分から登場。アンカー気味のポジションに入って、MF香川やMF本田圭の侵入をケアする役割を担った。この交代で韓国の守備が安定し日本がチャンスを作れなくなったため、いい交代ではあったが、CFを削って守備的な選手を入れたため、韓国も攻撃のパワーが落ちてしまった。試合の流れを左右する交代で、是非については賛否両論あるが、ベンチの期待する仕事は見せた。しかし、PK戦では3番手で登場し枠外のシュートとなってしまった。
FW: 11 ソン・フンミン 6.0
→ ドイツのブンデスリーガでプレーしている18歳の選手であるが、後半37分からMFイ・チョンヨンに代わって登場。ハンブルガーSVでも見せているような積極的な仕掛けでチャンスを作った。同点ゴールのシーンはFWソン・フンミンのゴール前の落ち着いたプレーが光るシーンとなった。
FW: 20 キム・シンウク 6.0
→ 1点ビハインドの延長前半13分から登場。196㎝という規格外の高さを武器に日本を苦しめた。結局、同点ゴールにつながったボールもこの選手の折り返しから始まっていた。DF岩政の空中戦の強さは日本人では屈指であるが、DF岩政でも196㎝の身長にはてこずった。
関連エントリー 2011/01/10
【日本×ヨルダン】 吉田麻也の同点弾でドロースタート 2011/01/14
【日本×シリア】 レフェリングに悩まされるも勝利をつかむ 2011/01/18
【日本×サウジアラビア】 見えたザックジャパンの進化形 2011/01/22
【日本×カタール】 ザックジャパン ベスト4進出 2011/01/26
【日本×韓国】 川島永嗣の活躍で宿敵を下す 2011/01/10
日本 - ヨルダン戦の採点 (アジアカップ・GL) 2011/01/14
日本 - シリア戦の採点 (アジアカップ・GL 2戦目) 2011/01/18
日本 - サウジアラビア戦の採点 (アジアカップ・GL 3戦目) 2011/01/22
日本 - カタール戦の採点 (アジアカップ・準々決勝) 2011/01/26
日本 - 韓国戦の採点 (日本代表)
※ ブログ村 (日本代表)に登録しました。本エントリーが「面白かった。」という時だけ、投票(クリック↓)をお願いします。
にほんブログ村 日本代表
- 関連記事
-