■ 金曜日の開催ともに2連勝中の徳島ヴォルティスとサガン鳥栖の対戦。
ホームの徳島は<4-4-2>。GK上野。DF麦田、ぺ・スンジン、三木、三田。MF青山隼、倉貫、米田、徳重。FWファビオ、羽地。左サイドバックはDF筑城ではなく経験豊富なDF三田を起用。
対する鳥栖はGK浅井。DF柳沢、内間、飯尾、磯崎。MF高橋、高地、日高、高橋、島田。FW廣瀬、池田。
■ ぺ・スンジンの同点弾試合の前半はホームの徳島ペース。鳥栖のMF島田へのケアのために右サイドMFで起用されたMF米田がMF島田に自由を与えずに攻守において徳島が主導権を握る。
しかし、後半に入ると鳥栖も持ち直す。後半17分には高い位置でボールを奪うと左サイドのMF島田のラストパスからFW廣瀬がダイレクトでシュートを決めて鳥栖が先制。
その後の数分間は鳥栖が混乱する徳島のディフェンスラインを突いて3度ほど決定的なシュートチャンスを作るがシュート精度を欠く。
すると、後半31分に徳島がセットプレーを獲得すると、波状攻撃から最後はDFペ・スンジンが押し込んで同点に追い付く。
結局、1対1のドロー。両チームが勝ち点1を積み重ねた。
■ 待望のフォワード陣のゴール開幕して6試合でフォワードのゴールが無かった鳥栖だったが、7試合目にして期待のFW廣瀬がゴールをマークし、不名誉な記録にストップをかけた。
今シーズンは、大宮に移籍したゴールゲッターのFW藤田の穴が果たして埋まるのかどうかに注目が集まっているが、ようやく新エース候補にゴールが生まれて、チームも一安心といったところだろう。
MF島田の加入で中盤の構成力とセットプレーの威力は増しており、MF日高、MF島田、MF高地らのゴールは増える可能性は高いが、下位チームとの対戦で確実に勝利をおさめて昇格争いに食い込むためには、継続してゴールをマークしてくれるストライカーは不可欠。FW廣瀬のゴール数は鳥栖の成績に直結するだろう。
■ 右サイドバックの柳沢鳥栖は開幕から右サイドバックに定着したDF柳沢の活躍が目立っている。昨シーズンオフにセレッソ大阪から戦力外を通告されたがプレーの衰えは全く感じさせず、精力的な動きが攻撃に厚みを加えている。
好調を維持する右サイドMF日高とのコンビネーションも悪くなく、MF島田のいる左サイドだけでなく、右サイドからも定期的にチャンスを作ることが出来るようになったので、攻撃の幅は確実に広がった。
フォワードのFW廣瀬のパートナーが決まらないことを除くと、鳥栖は昨シーズンのオフの補強と選手個々のレベルアップで選手層は分厚くなった。
■ 追いついた徳島徳島は嫌な流れで鳥栖に先制ゴールを奪われたが、後半31分にDFペ・スンジンのゴールで追い付き、さらにあわや勝ち越しかというシュートを放った。昨シーズンまで3年連続で最下位のチームとは思えないほど、今シーズンの戦力充実している。
DF三木、MF徳重、FW羽地という新加入組がしっかりと縦の軸におさまって、簡単には崩れることはないだろう。ただ、中位以上を目指すにはあわせて1ゴールのみというFWファビオとFW羽地の活躍は不可欠である。
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