■ お粗末な内容はっきり言って、昨シーズンのマリノスのサッカーはつまらなかった。FW久保を筆頭に怪我人が多く、中心のMF奥とMF山瀬の調子がいまひとつだったことが原因だったにせよ、J屈指の戦力を誇る強豪チームというには、あまりにもお粗末な内容のシーズンだった。
岡田マリノスがもっとも輝いていたのが、2003年のシーズン。久保、マルキーニョスの2トップに、佐藤、奥、那須、遠藤が絡む攻撃は、機能美の美しさを存分に示してくれた、見事なチームだった。
完全制覇を果たして黄金時代に突入するかに思われたマリノスだったが、そうはうまくはいかなかった。翌2004年のシーズン、2トップの一角のマルキーニョスを放出してアンジョンファンを入れたことで、前線のダイナミズムが失われて、平凡なサッカーになってしまった。リアリスティックなサッカーで、年間チャンピオンには輝いたが、前年ほどの感動はなかった。
■ マルケスの価値昨シーズンは、優勝争いにすら加われないシーズンで、停滞ぎみというそんな中で、今回、元名古屋のFWマルケス獲得の二ュースが入ってきた。Jでの実績は十分。チャンスメーカーとしても、フィニッシャーとしても優秀な、類稀な才能を持った選手である。
久保とマルケスの2トップはいったいどれだけの破壊力があるのか?山瀬と奥の復調はあるのか?そして、岡田監督が再びチームに勝利をもたらして、下がり気味の評価を上昇させることが出来るのか?今シーズンのマリノスに注目したい。
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