セレッソ大阪→ 2020年は4位でACLの出場権を獲得したC大阪だったがロティーナ監督との契約は更新せず。クルピ監督を再登板させて序盤は好調だったが新型コロナで主力を欠くようになると歯車が狂い始めた。5月初めてから11試合勝ちなしを経験するなど大いに苦労したが小菊監督になって持ち直した。ルヴァン杯は決勝進出を果たして、天皇杯もベスト4進出を果たした。クルピ体制で挑んだACLも決勝T進出を果たした。
浮き沈みの激しいシーズンになったがJ1のリーグ戦は13勝16敗9分けで12位。J1に再昇格した2017年以降はずっと1桁順位をキープしてきたが降格した2014年以来の2桁順位に終わった。「ロンドン世代に主力が集中している。」というのは近年のC大阪の大きな特徴だったがこのあたりの世代の選手が30歳を超えて高齢化問題は深刻だった。昨オフは思い切った決断を下したがなかなか結果につながらなかった。
2015年以来となるシーズン監督での交代も行われたのでタフなシーズンになったが特に小菊監督になってからは若手がたくさん起用されるようになった。ロティーナ監督との契約を更新しなかった理由は「難解なロティーナサッカーのままでは若手が出場機会を得るのは難しくてさらに高齢化が進んでしまう。」という点だったと思うがFW加藤陸がフォワードの軸に定着。DF西尾は日本代表に選ばれる選手になった。
同じタイミングで初めて日本代表に初選出されたDF瀬古も守備の要としてさらに個人としての成長を見せる1年になった。DFマテイ・ヨニッチという大黒柱が抜けて代役になるはずだったDFチアゴも新型コロナの影響でなかなか来日できず。「高卒2年目のDF西尾のレギュラー抜擢」は苦肉の策だったがクルピ監督の最後の置き土産と言える。3月にはMF坂元ならびにMF原川も初めて日本代表に選ばれた。