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【J2】 2020年に期待したい選手を3人だけ挙げてみた。 (大宮アルディージャ編) | | |　

1人目： MF 黒川淳史 (大宮アルディージャ)

→　2018年と2019年は水戸でプレー。大きく成長してチームに戻ってきた。2019年は39試合で7ゴール4アシスト。水戸の躍進の立役者になった。大宮では10番を託されており、J1復帰の原動力になることが期待されている。プロ1年目の2016年は0試合、プロ2年目の2017年は3試合のみ。ほとんど大宮では出番がなかったが水戸でたくさんの試合経験を積むことが出来た。サポーターから寄せられる期待は大きい。

大宮は今シーズンも3バックを採用すると思われる。水戸では右SHもしくは2トップの一角で起用されたが大宮では2シャドーの位置でプレーする可能性が高い。彼の良さを最も出しやすいポジションと言えるがライバルは多い。開幕戦ではともに新加入となるMF菊地俊とMF近藤貴が2シャドーでプレーしたが、2学年下のMF奥抜がいて、MF嶋田慎がいて、FW富山やFW藤沼なども2列目でプレーすることが出来る。

大宮での実績では2019年に25試合で5ゴール3アシストを記録したMF奥抜が少しリードしているがほぼ横一線と言える。過密日程になるのでいろいろと入れ替えながらリーグ戦を戦っていくことになるとは思うが、やはり、試合をこなしていくと序列は固まっていくだろう。「MF黒川とMF奥抜の2シャドー」を期待している大宮のサポーターは多いと思うがどちらも結果を残して監督の信頼を勝ち取らないといけない。

東京五輪が延期になったことは多くの選手のモチベーションになっていると思うが「招集したら面白いのではないか？」と言われながらまだ招集歴はないMF黒川にとっても五輪の延期は幸いである。運動量が豊富で守備面での貢献度も非常に高い選手なので、MF堂安律、FW久保建、MF三好、MF西川潤など「左利きで天才型のレフティ」が多い五輪代表の2列目の中ではアクセントを加えることが出来る存在である。

2人目： MF 奥抜侃志 (大宮アルディージャ)

→　プロ1年目から2018年はJ2で7試合に出場したが2019年は、先のとおり、25試合で5ゴール3アシストを記録した。湘南に移籍したMF茨田と2シャドーを形成する機会が多かったがプチブレイクの1年になった。さらなる成長が期待されるシーズンになるが開幕戦では後半の頭から登場して試合の流れを変える働きを見せた。ドリブルは大きな武器になるので「途中出場でもチームに貢献できる選手」と言える。

今シーズンは超・過密日程になるので「スーパーサブ的な立ち位置の選手」も重要である。週2で試合が続いていく中、ずっと試合に出続けるのはどんな選手でも難しい。「前半は抑え気味にプレーして後半の半ば以降に試合の流れを大きく変えることが出来る選手を投入して効率的に勝ち点を積み上げる。」というのも1つの有効な手段になると思うので「MF奥抜のような選手をサブに回す。」というのもあり得る。

ただ、やはり、長時間プレーできるスタメンでの起用を本人は望むだろう。先のとおり、大宮の2シャドーは選択肢がたくさんあるが、チーム内で絶対的な地位を築いている選手はまだいない。昨シーズンの後半戦はほぼレギュラーだったMF奥抜と言えども安泰ではない。MF菊地俊はサイズがあって運動量の多い選手で、MF近藤貴はJ2屈指の瞬間的なスピードを持っている。ライバルとしてはなかなか強力である。

「J2で自動昇格を果たすためには高い得点力が必要になる。」というのは間違いないので2シャドーの選手がどこまでゴール数やアシスト数といった個人の数字を伸ばせるのか？が大宮のポイントになる。守備陣はある程度は計算できるので1トップ+2シャドーでプレーする3人がどんなプレーを見せるのか？で大宮の成績は大きく変わってくる。過去2年間は爆発力がやや不足していたが若手の成長に期待したい。

3人目： MF 高田颯也 (大宮アルディージャ)

→　近年の大宮ユースはたくさんの有望な選手を輩出している。特にMF黒川の学年は有望株が目白押しなので「黄金世代」とも言われているがユース出身でプロ1年目のMF高田は180センチとサイズに恵まれた大型のアタッカーである。年代別の日本代表にも召集されているがスケールの大きなドリブラーである。「180センチのドリブラー」は日本にはあまり多くないがクラブやサポーターの期待は大きい。

左サイドでボールを持って仕掛けるプレーを得意にしている。「キレ味鋭いドリブルは魅力いっぱい」と言えるが超・過密日程になる今シーズンは高卒1年目のMF高田にも出場機会はやって来るだろう。もちろん、2シャドーの候補はたくさんいるので「現時点での序列は下の方」になると思うが短い時間でも仕事ができるタイプの選手である。まずは途中出場で存在感を発揮してスタメンのチャンスを勝ち取りたい。

大宮の下部組織というと長きに渡って大宮で活躍したMF金澤慎が代表格に挙げられる。大宮ユースの1期生であり、ユース出身で初のプロ選手になる。その後、DF渡部やMF大山啓も主力として活躍してきたが、MF小島幹、MF黒川、MF奥抜、FW藤沼、MF吉永昇、MF高田などがトップチームの中心として君臨するようだと下部組織の選手には刺激になるだろう。MF山田陸(甲府)も期限付き移籍先で経験を積んでいる。

今後、五輪代表などで華々しく活躍する選手が出てくると一気に盛り上がるがMF高田はパリ五輪代表の中心になってもおかしくない。もちろん、MF小田(神戸)、MF松村優(鹿島)、MF荒木遼(鹿島)など競争相手はたくさんいるがこのあたりの年代の選手は一気に伸びることも多い。年齢の近いユースの先輩が沢山いる環境になるが「MF高田が大宮ユースの出世頭になること」も十分に考えられる。将来性は非常に高い。

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