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【J1】 2020年シーズンの再・戦力分析 (ガンバ大阪編) | | |　

ガンバ大阪

→　就任して3年目となる宮本監督率いるG大阪はルヴァン杯の初戦はホームで柏と対戦して0対1で敗れたがJ1の開幕戦となったアウェイの横浜FM戦は2対1で勝利した。「J1王者を相手にアウェイで勝利する。」という最高のスタートを切った。その後、Jリーグは新型コロナウイルスの影響で中断期間に突入したが7月4日(土)の再開が確定した。「再開初戦は大阪ダービーになるのでは？」という噂も流れている。

いきなりダービーとなると全国的な注目が集まると思うが怪我人が続出していたG大阪にとって新型コロナの影響でJリーグが中断されたことはプラスに考えられる。電撃加入したDF昌子はコンディション不良のため柏戦(H)も横浜FM戦(A)もベンチ外だったが急ピッチでコンディションを高める必要性がなくなった。再開初戦の大阪ダービーでデビューを飾るようだとDF昌子のプレーに大きな注目が集まるだろう。

他にもFWアデミウソン、MF小野裕、FW宇佐美などが怪我を抱えていた。3月初めにはDFキム・ヨングォンも負傷。主力に怪我人が続出する嫌な流れだったが仕切り直すことが出来た。「4-1-4-1」にトライしているが新しいサッカーの成熟度を高める時間が出来たのもプラスに考えられる。経営的な部分でのマイナスは小さくはないと思うが「コロナ禍」が相対的にプラスに作用する可能性が高いクラブの1つになる。

J1の開幕戦となった横浜FM戦(A)のスタメン11人は以下のとおりである。MF倉田が1ゴール1アシスト、MF矢島慎が2点目のゴールを挙げている。意識して取り組んでいる「前線からの守備」が見事に機能して横浜FMのビルドアップのミスを誘発。狙い通りの形からゴールを奪っているがDF昌子の状態が上がってきたら3バックを採用するだろう。DF昌子、DF三浦弦、DFキム・ヨングォンの3バックは強力である。

　GK　東口　順昭
　DF　オ　ジェソク
　DF　三浦　弦太
　DF　キム　ヨングォン
　DF　藤春　廣輝
　MF　遠藤　保仁
　MF　矢島　慎也
　MF　井手口　陽介
　MF　小野瀬　康介
　MF　倉田　秋
　FW　宇佐美　貴史

DF昌子がスタメンに入って、かつ、3バックに移行する場合のスタメンはこんな感じになる。いろいろな選択肢があるがMF小野瀬が右WBに回ってDFオ・ジェソクがスタメンから外れる形が最もあり得るパターンである。並び的には「3-1-4-2」もしくは「3-1-4-1-1」になる。1.5列目的なポジションのMF倉田をインサイドハーフに下げてFWアデミウソンやMF小野裕やFWパトリックなどを起用することも考えられる。

MF遠藤とMF矢島慎とMF井手口の「3センターシステム」が今シーズンのG大阪の肝になるのでは？と思うが復帰して2年目となるMF井手口がどこまでやれるか？が注目点になる。昨夏に復帰してしばらくの間はらしいプレーを見せられなかったがラスト数試合はMF井手口らしさを発揮した。2017年にはJ1のベストイレブンに選出されているが「Jリーグならびに日本屈指のボランチ」に返り咲くことが出来る？否か？

　GK　東口　順昭
　DF　昌子　源
　DF　三浦　弦太
　DF　キム　ヨングォン
　MF　遠藤　保仁
　MF　矢島　慎也
　MF　井手口　陽介
　MF　小野瀬　康介
　MF　藤春　廣輝
　MF　倉田　秋
　FW　宇佐美　貴史

再開後のJリーグは超・過密日程になるので完全ターンオーバーを採用するチームがいくつか出てくると思うが完全ターンオーバーを採用したときのスタメン11人を予想すると以下のような顔ぶれになる。若手が多くなるがMF山本悠は関西学院大出身の大卒ルーキー。ルヴァン杯の初戦の柏戦(A)で途中出場を果たした。横浜FM戦(A)でベンチ入りした20歳のMF奧野にも今シーズンはたくさんチャンスがありそうだ。

　GK　一森　純
　DF　髙尾　瑠
　DF　菅沼　駿哉　
　DF　新里　亮
　MF　奥野　耕平
　MF　小野　裕二
　MF　山本　悠樹
　MF　福田　湧矢
　MF　黒川　圭介
　FW　パトリック
　FW　アデミウソン

控えも充実しているのは攻撃陣になる。実績のあるFW渡邉千、期待のストライカーのFW唐山、いろいろなポジションでプレーできるMF高木大なども控えている。対して中盤はMF遠藤とMF矢島慎とMF井手口のトライアングルが強力なので控え組主体の中盤になるとクオリティが大きく落ちる可能性がある。すでに名前を挙げた選手以外では東京世代のMF市丸、ゲームメ―カーのMF芝本などが控えている。

最終ラインも「DF昌子、DF三浦弦、DFキム・ヨングォンの3バック」が強烈なので控え組主体になると不安は大きい。こうしてスタメンを予想すると主力組が日韓の代表クラスの選手ばかりなので控え組主体のスタメンとの落差は大きい。サブにも能力の高い選手は揃っているので選手層が薄いわけではないが過密日程になって主力を休ませながら戦わないといけない状況はG大阪にとってはあまりいい話ではない。

過去2年間以上に宮本監督は今シーズンも若手を積極的に起用すると思うがMF山本悠やMF福田湧やMF奧野あたりは五輪代表入りを狙える選手である。MF遠藤がついに40才の大台を迎えたのでそろそろMF遠藤を蹴落として定位置を確保する選手が出てこないといけない。新・高校3年生ながら飛び級でトップ昇格を果たした年代別代表のストライカーのFW唐山がJ1の舞台でどこまでやれるか？も興味深い。

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