■ J2に降格して3年目新潟はJ2に降格して3年目になるが過去2年間はいずれも2桁順位に沈んだ。初年度の2018年はまさかの16位。残留争いに巻き込まれた時期もある。2年目の2019年は開幕から9試合を終えた時点で片渕監督を解任。吉永監督を招聘したが波の大きいシーズンになった。クラブ規模はJ2での中ではトップクラス。サポーターの数の多さもJ2の中ではトップクラスであることを考えると2年連続で不甲斐ないシーズンになった。
2020年が降格3年目になるがスペイン出身のオルトネダ監督を招聘。パスをつなぐサッカーに取り組むと思われるが38試合で28ゴールを挙げたFWレオナルド(→浦和)が流出した。驚異的なペースでゴールを量産したエースの流出は言うまでもなく痛手である。「38試合で14ゴールくらいを記録するストライカー」を見つけてくるのも大変な仕事になるが「38試合で28ゴールの選手の代わり」を見つけるのは不可能に近い。
他にもMF戸嶋(→柏)とDF大武(→磐田)が抜けたので主力数名が流出してしまったが「個人昇格」があり得たMF本間至の引き留めには成功した。さらにはMF渡邉新やDF堀米悠なども流出しなかった。スペイン系の監督は当たり・外れの差が激しいので「はまらない可能性」も十分に考えられるがJ2の中では上位クラスの戦力を有しており、十分に自動昇格争いに絡める力はある。「J1復帰」が今シーズンの目標になる。
得点源だったFWレオナルドが抜けたので「今オフの新潟の補強」が高評価されにくいのは当然である。絶対的なエースの流出は致命傷になり得るが面白い選手を何人も獲得できている。新しいサッカーに合いそうな選手もしっかりと確保できていることを考えると「なかなかいい補強が出来た。」と言える。戦力アップしているのか?戦力ダウンしたのか?は微妙なところだと思うがオフのフロントの仕事ぶりは評価できる。
■ 外国人フォワードがカギを握る。注目はFWペドロ・マンジー(チェンナイ)とFWファビオ(オエスチFC)の2人になる。31歳のFWペドロ・マンジーはインドリーグからの加入になるがシュート技術の高いベテランのストライカーになる。一方のFWファビオは192センチの長身。22歳という若さも魅力となる。フォワードとしての系統は大きく異なる2人がFWレオナルドの代役候補になるが「ある程度はやってくれそうな選手」を2人獲得することができた。
ともにJリーグ初挑戦なので不安はあるが「2人とも外れる可能性」はあまり高くない。後釜候補として2人の外国人ストライカーを獲得したのは良かった。「どちらの選手が新しいサッカーに合うのか?」をテストしている最中だと思うがどちらかが38試合で14ゴールくらいの成績を残してくれるとチームとしては助かる。MF本間至やMF渡邉新などにも注目が集まるが「2人の外国人フォワードがカギを握る。」と言える。
その他ではCBのDFマウロ(テネリフェ)、ボランチのMFゴンサロ・ゴンザレス(CAフベントゥ)を獲得した。MFシルビーニョのみ残留となったので今の時点では5人の外国人選手を抱えている。昨シーズンは7人の外国人選手を保有したが「試合登録ができるのは4人まで」というのがJ2の規定であることを考えると、やはり、7人というのは多すぎた。「当確」と言える選手はいないのでそのまま5人で4枠を争うだろう。
日本人選手はDF大本(長崎)、GK小島亨(大分)、DF田上(柏)、MFロメロ・フランク(町田)、MF島田譲(長崎)の5人を獲得したが昨秋に日本国籍を取得したMFロメロ・フランク以外の4人は2019年に出場機会に恵まれなかった選手になる。「評価が下がっているタイミングでの新潟入り」になるが「前年は活躍できなかったが依然として力があることは明らかな選手」を獲得できている。この点は高評価に値する。
■ どのJリーグのクラブも資金力に限りがある。例えばJ2で得点王に輝いたFWレオナルド(新潟→浦和)のように直前のシーズンで大活躍した選手が移籍市場の中心になる。「直近のシーズンで活躍した選手を獲得したい。」というのはどのチームも考えることである。ほとんどの場合は争奪戦に発展するが「目玉クラスの選手の獲得」に成功するとフロントやサポーターはガッツポーズできるだろう。ただ、やはり、争奪戦になるような選手を獲得するにはお金がかかる。
どのJリーグのクラブも資金力に限りがあるので、できる限り、年俸や移籍金やレンタル代は安く抑えたい。MFロメロ・フランクは「2019年がキャリア最高のシーズンだった。」と言えるほどの活躍だったので評価が上がったタイミングで新潟が獲得したことになるがDF大本は逆に長崎でプレーした1年半はほとんど活躍できなかった。よって、「リーズナブルな価格」で新潟が獲得に成功していると考えられる。
GK小島亨とDF田上とMF島田譲の3人はいずれも期限付き移籍になるが「2019年は出場機会に恵まれなかった選手」なのでレンタル代や年俸は低めに設定されるだろう。オフの補強を「前年に活躍した選手をどれくらい獲得したか?」で評価する人は少なくないが「(直近のシーズンは活躍できなかったが)能力が高い選手を評価がやや下がっているタイミングでたくさん獲得できたチーム」も高評価されるべきである。
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