■ 「暗黙のルール」はあるが・・・。J2の最終節の柏 vs 京都は歴史に残る試合になった。従来の記録を大幅に更新する13ゴールを奪った柏が13対1で圧勝した。柏のFWオルンガは1人で8ゴールを記録。MFクリスティアーノもハットトリックを達成したが「1人の選手が1試合で8ゴールを記録する。」というのはJリーグ史上初。2005年の入替戦でFWバレーに6ゴールを食らったことは柏のトラウマになっていたが払拭するゴールラッシュになった。
京都は指揮官の中田監督の名前と同じ13ゴールを食らう惨敗を喫したが一部では柏に対する批判の声も挙がっているようだ。「13ゴールを奪う必要はなかった。」、「相手チームや相手選手のプライドを考えた戦いを選択すべきだった。」という声もある。先日の日本代表は1対4で敗れて惨敗と表現されているので「どのくらいまでならOKなのか?」の線引きは難しいが2桁失点となるとやられた側の屈辱度合いは大きい。
サッカーの世界では「○○ゴール以上を奪ってはいけない。」、「××点差以上で勝ってはいけない。」という風な暗黙のルールは存在しないと思われる。世界中で人気のあるスポーツなので世界のどこかには点差に関するローカルルールが存在するかもしれないが噂レベルでも具体的な話は聞いたことはない。一方、スコアに関する暗黙のルールが存在する競技はある。日本で良く知られているのは卓球だろう。
1セットは11点になるが「11対0の完封勝利をしてはいけない。」という暗黙のルールがあるので10対0になったときはわざと相手に点を取らせるのがマナーになっていると言う。これは卓球王国として知られる中国で生まれた考え方であり、その理由としては「0対11だと負けた方のメンツが立たない。」というものだと言われているが「わざと相手に点を取らせる。」という行為に関しては賛否両論あるとも言われている。