サッカーコラム J3 Plus+　

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【J1】全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (07位-12位) (2018年-2019年オフ) | | |　

※　2019年1月9日時点。

12位：セレッソ大阪

→　早々にFW杉本健(→浦和)とMF山村和(→川崎F)とMF山口蛍(→神戸)が流出。衝撃が走ったが3人以外の主力の流出はなかった。契約更新が発表されていない主力はMF清武のみ。GKキム・ジンヒョンやMFソウザやDF丸橋やFW柿谷などの残留は確定している。その上でFW都倉(札幌)、MF奥埜(仙台)、MF藤田直(神戸)の獲得に成功。アルゼンチン出身のMFデサバト(ヴァスコ・ダ・ガマ)の加入も確定した。

FW杉本健とMF山口蛍はチームの顔だったので2人が抜けた影響は当然のことながら小さくはない。人気や集客の部分で大きなマイナスが生じる可能性はあるがシンプルに戦力を比較すると先の4人の加入で十分にカバーできている。MFデサバトの能力は相当に高い。数年先を見据えてDF庄司(大分)やMF喜田陽(福岡)などは修行に出しており、彼らが移籍先で成長して戻ってきたら懸念材料の世代交代も進むだろう。

　→　2018/11/30 　【移籍市場】草刈り場になる可能性が出てきたセレッソ大阪

11位：横浜Fマリノス

→　フォワードの主力だったFWウーゴ・ヴィエイラ(→未定)とFW伊藤翔(→鹿島)が抜けたが、FW李忠成(浦和)とFWマルコス・ジュニオール(フルミネンセ)を獲得。計算できる2人のストライカーが抜けたが能力の高いストライカー2人を手に入れることが出来た。ブラジル人のFWマルコス・ジュニオールは動画を見る限りでは相当なポテンシャルを持った選手である。CFの1番手としてゴールを量産する可能性がある。

五輪代表のMF三好(札幌)や右SBのDF広瀬陸(徳島)の加入も決まったのでここまでは順調に来ていたが1月10日(木)になって不動のレギュラーだったDF山中(→浦和)の移籍が確定。激震が走った。2億円とも言われる移籍金を得ることが出来たが戦術上のキーマンだった選手の流出は痛すぎる。DF高野(甲府)のレンタルバックは確定しているがDF下平は千葉への完全移籍が確定済み。大変な状況になっている。

　→　2018/10/29 　【J1】面白いサッカーを見せたチーム (1位-5位)
　→　2018/10/29 　【J2】面白いサッカーを見せたチーム (1位-5位)

10位：湘南ベルマーレ

→　最終節で名古屋と引き分けて自力で「J1残留」を確定させた湘南は積極的な動きを見せた。ルヴァン杯を制したことで得た1億5,000万円という賞金が大きな助けになったと思うが、DFフレイレ(清水)、FW指宿(千葉)、MF古林(仙台)、MFレレウ(アトレチコMG)、MF武富(浦和)、MF中川寛(柏)、GK松原(群馬)などを獲得。計算できる選手が増えたので選手層は厚くなった。MF秋野を完全移籍で獲得できたのも大きい。

一見すると補強に成功したように見えるが課題だった得点力不足解消につながるような補強は出来ていない。FW指宿やMFレレウやMF武富やMF中川寛などがJ1の湘南でコンスタントにゴールを決めるところは想像しにくい。選手層は厚くなったので「量」は増したが「質」の部分はあまり改善されていないように思える。唯一、DFフレイレがCBあるいはボランチの位置でハマったときは大きなプラスになる可能性がある。

　→　2014/09/13 　【湘南×松本山雅】 2部リーグの試合とは思えない雰囲気の中で・・・ (生観戦記) (前編)
　→　2014/09/13 　【湘南×松本山雅】 2部リーグの試合とは思えない雰囲気の中で・・・ (生観戦記) (後編)
　→　2018/05/27 　【J1】身長174センチのCBのDF坂圭祐(湘南ベルマーレ)が面白い。

09位：サンフレッチェ広島

→　何とか最終節で札幌と引き分けて2位を確保。ACLの出場権を獲得した広島だったが秋以降の大失速は印象が良くない。悪い流れを払拭するためにも今オフは積極的な動きを見せたかったがどちらかというと受け身のオフになっている。他クラブが獲得に乗り出したMF稲垣やMF川辺の引き止めに成功。MF野津田(仙台)の回収には成功したがDF宮原(名古屋)の完全移籍が決定。名古屋に流出となった。

加入が決まったのはFWドウグラス・ヴィエイラ(東京V)、DF井林(東京V)、DFサロモンソン(ヨーテボリ)など。元スウェーデン代表のDFサロモンソンは右SBで起用される可能性が高いが「いい補強」と言える。FWパトリックの残留が確定したのもいいニュースと言えるが「相方候補の1人」だったFWティーラシン(→ムアントンU)はレンタル終了。ACLの戦いを控えていることを考えるとやや物足りないオフと言える。

　→　2018/02/10 　【Jリーグ】日本テレビ系列のサッカーの扱い方(ACL含む)は酷すぎないか？ (前編)
　→　2018/02/11 　【Jリーグ】日本テレビ系列のサッカーの扱い方(ACL含む)は酷すぎないか？ (後編)

08位：ガンバ大阪

→　怒涛の9連勝でJ1残留を決めたG大阪は移籍市場の序盤戦で2018年のJ2でベストイレブン級の活躍を見せたMF田中達(熊本)の獲得に成功。突破力のあるサイドアタッカーを補強した。熊本では右WBで起用されていたが4バックを採用するG大阪では右SHで起用される可能性が高い。早々に今オフの移籍市場の注目銘柄の1人をゲットしたがその後は静かである。補強に関するニュースは少ない。

契約満了になったDFファビオの後釜としてDF奈良(川崎F)の獲得に乗り出したが失敗。タイの国内リーグでプレーしていた元日本代表のDF青山直(ムアントンU)を獲得したがCBは質も量も十分ではない。「獲得に乗り出している。」と報じられた韓国代表のDFキム・ヨングォン(広州恒大)を獲得できると状況は一変するが続報は流れていない。一方、DF初瀬(→神戸)は抜けたが主力級の流出がない点は評価できる。

　2018/12/12 　DF初瀬亮(ガンバ大阪→ヴィッセル神戸？)は過大評価されているのでは？と思う。

07位：名古屋グランパス

→　昨夏にDF中谷やDF丸山やMFエドゥアルド・ネットなどを獲得しているので「今オフは積極的な動きを見せないだろう。」と思われていたがその通り。いつもと比べるとストーブリーグでの存在感は希薄である。中心となる選手はほとんど変わらない見込みとなったが「J2でナンバー1のアタッカー」と言えるMFマテウス(大宮)を獲得。抜群の打開力を持った選手なので大きな戦力になる可能性が高い。

CBとボランチと左SBが補強ポイントだったが元日本代表のDF千葉(広島)を獲得。ボランチはU-19日本代表のMF伊藤洋(磐田)を期限付き移籍で獲得した。MF伊藤洋は特大のポテンシャルを持った大型ボランチなので風間監督が気に入って多くの出場機会を得ることは十分に考えられる。左SBのDF吉田豊(鳥栖)の獲得にも乗り出しているが彼を取り逃がしたとしても十分に満足できる補強が出来ている。

　→　2019/01/10 　【J1】全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (13位-18位)
　→　2019/01/11 　【J1】全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (07位-12位)
　→　2019/01/12 　【J1】全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (01位-06位)

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