年末の恒例企画となった話数単位で選ぶ2016年テレビアニメ10選をやってみた。
①「ViVid Strike!」1話「フーカ・レヴェントン」
脚本:都築真紀 絵コンテ:西村純二 演出:菱川直樹 作画監督:柴田志郎、中西和也 総作画監督:橋本貴吉
私にとって今年は「ViVid Strike!」だった。
広島弁を使いやさぐれたフーカに昭和のテイストを感じた。
なのはシリーズが新境地を開く手応えを感じさせた仕上がりだった。
②「ViVid Strike!」4話「リンネ・ベルリネッタ」
脚本:都築真紀 絵コンテ:西村純二 演出:吉田俊司 作画監督:平田賢一 飯島友里恵 柴田志朗 総作画監督:新垣一成
1話のインパクトを超えることは難しいなと思っていたら、軽々超えてしまった衝撃回。
リンネをいじめる3人娘の執拗性や暴力性の酷さもさることながら、
報復するリンネの暴力性が彼女たちをはるかに上回る展開に痺れた。
リンネが右手で相手の少女の腕を持ったまま暴力を振い続ける姿が恐ろしかった。
③「ViVid Strike!」8話「勝者と敗者」
脚本:都築真紀 絵コンテ:飯野まこと 演出:吉田俊司 作画監督/宮地聡子、大塚あきら、大西秀明、中西和也、服部憲知、坂田理、飯塚葉子、保村成、河本美代子、石井ゆりこ、土屋祐太、飯野まこと 総作画監督:新垣一成
私の感じ方として、話の進め方的にリンネがヴィヴィオに勝つのだろうと思っていたら
ヴィヴィオが買ってしまう予想外の展開。予想外でも説得力ある話もまとめ方に、
都築真紀の腕を見せつけられた。
格闘技の描写がすさまじく、格闘技漫画を美少女アニメの格闘ものに移植をすると
こんな仕上がりになるのだという、好例を見せつけてくれた。
④「ViVid Strike!」10話「雨」
脚本:都築真紀 絵コンテ:のりみそのみ 西村純二 演出;のりみそのみ 作画監督:飯嶋友里恵、平田賢一 河本美代子、土屋雄太、のりみそのみ、森本由布希、飯塚葉子、木下由美子、鞠野貴英、宇都木勇、坂田理、金子俊太朗 総作画監督:新垣一成
フーカとリンネ。
お互いが言いたいことをぶつけ合いながら、ひたすらなぐり合う展開に手に汗握った。
フーカが何を言っても頑なに心を開かないリンネの頑固さ。
リンネに救われたと思っているフーカがリンネを助けたいと思う一途さ。
二人の感情が伝わってくる仕上がりだった。
⑤「ViVid Strike!」11話「撃ち抜く一撃(ストライク)」
脚本:都築真紀 絵コンテ:のりみそのみ 西村純二 演出:高林久弥 作画監督:服部益美、金子俊太朗、服部賢知、宮下雄次 総作画監督:橋本貴吉
意識を失いかけながらも練習通りにリンネがフーカにアッパーを浴びせる展開に鳥肌。
リンネの株を落とさずにむしろ株を上げる描写を見せつけながら、
リンネがフーカを通して純粋に格闘技に向き合うことで、心が浄化されていく姿に感動。
最後のフーカがリンネの頭を寄せる描写が好きだ。
⑥「鬼斬」12話「気焔万丈」
脚本:岡篤志 絵コンテ:山本天志 作画監督:船道愛子
キレのあるショートアニメ。
アニメーターが絵を描くことで動くロボットという設定が面白かった。
今年はアニメ業界・アニメ制作の話題がネットで散見されたが
振り返ると、怖い内容でもあるなぁと思った。
⑦「魔法つかいプリキュア」29話「新たな魔法の物語 !主役はモフデレラ!?」
脚本:坪田文 演出:土田豊 作画監督:稲上晃
シンデレラをモチーフにしたシュールギャグ回。
冷凍みかん押しの展開。お母様役のガメッツ。
1話丸々面白い要素が満載で、ずっと楽しく見られた。
ギャグが得意な演出の土田豊さんの力量が存分に発揮された回だと思う。
⑧「ドラゴンボール超」69話「悟空VSアラレ! ハチャメチャバトルで地球が終わる!?」
脚本:キング・リュウ 絵コンテ:羽多野浩平 演出:広嶋秀樹 作画監督:梨澤孝司 眞部周一郎 篁馨 総作画監督:井手武生
久しぶりにDrスランプのキャラがDBに登場。
ベジータのメタなセリフが全て。
Drスランプ的なおおらかな鳥山明の世界観が好き。
アラレに一方的にやられるベジータ。ボツボツと呟くマシリト。
羽目を外した内容が面白かった。
⑨「灼熱の卓球娘」10話「わたしの卓球」
脚本:小柳啓伍 絵コンテ:入江泰浩 演出:阿保孝雄 作画監督:樋口香里、佐藤友子、池津寿恵、森かや乃、ぎふとアニメーション、多田靖子、森賢、齋田博之、工藤利春、佐藤このみ、沼田広
こよりとくるりの決着回。
こよりに技を破られたくるりが、カーブドライブを進化させて
こよりを打ち破ろうとするが、さらにこよりが返すという展開が熱かった。
「ViVid Strike!」に通じるが、戦いを通して互いを高めあう展開は良い。
監督・コンテの入江泰浩さんの卓球とキャラの見せ方が光る回だった。
⑩ふるさと再生 日本の昔ばなし208話「桃太郎」
文芸・絵コンテ・演出・作画・美術:湖川友謙
巨大な鬼に対して、鬼以上に巨大化して退治する桃太郎の姿に、
「聖戦士ダンバイン」のハイパー化を思い出さずにはいられなかった。
桃太郎にこんな解釈があっていいのかと驚愕した。
ほぼ全てを手掛けた湖川さんのアオリも顕在。
まとめ
今年もあと一週間。本数の多さもあってか面白い作品に多く出会えた。
ユーリ on ICE!!、昭和元禄落語心中、このすば、僕だけがいない街も良かった。
来年も面白い作品に出会えるように期待して年を越したい。
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