「戦姫絶唱シンフォギアGX」2話を視聴。
1期からとても好きな作品であり、今期も期待していた作品であった。
さて2話まで見た印象ではあるが、
1話がキャッチーな部分で従来のファンの心を掴み、
2話で響やマリアといったキャラクターのウェットな部分を
描いて物語を展開していたように見えた。
アクションとライブシーンで魅せる1話
1話Aパートはまずキャッチーポイントであるダイナミックなアクションで見せる。
山の標高を変え、街を次々に壊す展開を見せることで、勢いよく畳み掛ける展開。
見せ場の連続で構成し、シンフォギアのアクションの醍醐味を堪能させる。
次に、アクションと並ぶもう一つのキャッチーポイントであるライブシーン。
翼とマリアのライブを見る限り、シリーズを重ねるごとに
クオリティの底上げが行われていることを感じさせた作画と演出だった。
Bパートでは謎の敵と戦うアクションを描き、
アクション―日常―ライブシーン―アクションという流れで1話を見せていく
そしてシンフォギア1話といえば、引きのうまさ。
今回は、響が謎の敵キャロルに攻撃されるところでの幕引きがなされ、
お馴染みのテロップが縦スクロールされる黒背景ED。
毎回この形式だと、定番というほかなく、逆に安心感さえ感じさせるEDだ。
キャラクターの内面に焦点を当てる2話
さて次は2話だ。今回はとても良かった。
1話でキャロルに攻撃された響。
キャロルは響がシンフォギアをまとわないことを問い詰めるが、
戦う気がない響は、キャロルに戦う理由を聞かせてと問う。響らしい選択だ。
しかしキャロルは「父親に託された命題」という理由で
対話を拒絶し戦うようにと迫る。
そしてキャロルは響にも父親から託されたものがあると問い詰め、
過去に傷がある響の心を容赦なく抉っていく。
この響の心を抉ったことで、今後響の内面的な葛藤に
焦点が当てられる可能性を期待した。
この部分が私がシンフォギアで見たかった部分でもあった。
どうしても作品はシリーズや回数を重ねると
主人公の内面的な葛藤や悩みで描ける部分、ウェットな部分が
1期や2期で克服していていくので、主人公がドライな感じで描かれてしまう。
そして1話を見ていた時は、アクションやライブシーン中心だったので
ウェットな部分は強く描かれないのかと思ってしまった。
しかし「シンフォギアGX」2話を見たとき、再び響のウェットな部分を
キャロルという新キャラを引き金に、描かれていく可能性があり
その部分で響がどう葛藤を克服していくかを期待したくなった。
また、「G」の敵側であり新たな響の友達になった、マリア、調、切歌が
どう新しい環境や状況を乗り越え、自分達の道を切り開いていくか。
特に厳しい保護観察でありながらアイドルを求められるマリアは
自分自身に抱える葛藤をどう克服していくか。
この点も「GX」では強い焦点で描かれそうであり、この点にも期待したい。
まとめ
荒唐無稽なカタルシスのあるアクションと素晴らしい楽曲のライブシーンは
シンフォギアのキャッチーなポイントであるが、
物語としてのシンフォギアの醍醐味は、
荒唐無稽なアクションと対比するかのような
キャラクターに対するきめ細かい心情描写の積み重ねである。
2話はこの心情描写が展開されることで、今後の期待を繋いだ。
なんにしても「シンフォギアGX」は1話2話ともに面白かった。
- 関連記事
-