ドキドキ!プリキュア48話を視聴。
今回の物語の展開は
キングジコチューの体内に取り込まれているトランプ王国の国王救出のために
キングジコチューの内部への突入を決心するプリキュア達とレジーナ。
プリキュア達の奮戦、そしてマナの強い想いがドラマを盛り上げる。
シリーズのクライマックスを感じさせる展開だ。
そんな今回、キングジコチューに取り込まれていた国王だが、
この取り込まれる描写があるアニメを彷彿とさせた。
(※機動武闘伝Gガンダム49話「Gガンダム大勝利! 希望の未来へレディ・ゴーッ!!」より)
それは「機動武闘伝Gガンダム」だ。
まるで国王は、デビルガンダムに取り込まれるレイン・ミカムラみたいな感じで描かれている。
しかも
ジコチュー細胞まで出てきて、まるでDG細胞が実体化した存在のように思える。
(姿形はチャージマン研のジュラル星人っぽくもある)
こうした「Gガンダム」を彷彿とさせる描写は、
「ドキプリ」のシリーズ構成、そして今回の脚本でもある山口亮太さんが
「Gガンダム」の脚本に参加(全49話中12話)している経歴もあって、
このレインやDG細胞ネタを組み込んできた可能性がある。
他にも、今回のドキプリでは
キングジコチューの体内へ突入した後に、次から次へ出てくるジコチューたちに対し
キュアダイヤモンドとキュアソードがそれぞれ殿を引き受ける展開。
そして自己犠牲的な技と共に、ジコチューを食い止める展開は、
無印「セーラームーン」45話「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」を彷彿とさせる。
「セーラームーン」でも敵の中心部へうさぎを向かわせるために、
仲間のセーラー戦士4人がそれぞれ敵を引き受け、
相打ちのように無残に死ぬというショッキングな展開があった。
今回の「プリキュア」は「セーラームーン」ほど酷な展開ではなかったが、
敵陣へ乗り込んだあとの、主人公を敵本部へと向かわせるために
仲間が次々現れる敵を食い止める展開を思い出せるものであった。
ちなみに山口亮太さんは、無印「セーラームーン」には関わっていないが
「美少女戦士セーラームーンSuperS」では各話脚本
「美少女戦士セーラームーンセーラースターズ」ではシリーズ構成を担当しているので
「セーラームーン」とも関わりが深い。
まとめ
東映の美少女バトルものを本格化させた「セーラームーン」シリーズ。
そしてこの美少女バトルものを不動のものにした「プリキュア」シリーズ。
そのどちらにも関わる山口亮太さんが、セーラームーンメソッドを
プリキュアで使ったことに、歴史の歩みを感じずにはいられない。
一方で、マナとレジーナのやり取り・関係性は、
実は善の心の持ち主なのに、悪側についてしまう意味において
「魔神英雄伝ワタル」のワタルと虎王の関係性に似ているという指摘も見られる。
山口亮太さんは、サンライズでの制作進行経験や「Gガン」の脚本などを経歴を考えると
「ドキドキ!プリキュア」は、案外サンライズアニメネタが
散りばめられていた作品だったのかもしれない。
地球を守るプリキュア連合は大ピンチ!
しかもキングジコチュー最終形態へ姿を変えたベールが、マナに襲い掛かるではありませんか!
果たして全宇宙の運命やいかに!
ドキドキプリキュア最終回!「D(ドキドキ)プリキュア大勝利!希望の未来へレディ・ゴーッ!!」